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思いつきのオマケ
スザンヌの幸せ
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「君の婚約が決まったんだ」
アミールお兄様の言葉に一瞬身体が強張るのを感じながら淑女の笑みを絶やさずに口を開く。決して自分の感情を気取られないように…。
「まぁ……」
本当はもっと色々聞きたいのにそれ以上声が出てこない。
「相手は君より少し年上だけど条件としては悪くないどころか最良だと思うよ。念の為に聞いておくけど今お付き合いをしている男性はいないよね?」
――――勿論です。
そう答えるべきなのに声が出ない。
「スージー?」
アミールお兄様が少し心配そうな声で私を呼ぶ。
「ぁ、ごめんなさい。いきなり婚約が決まったとかお付き合いがどうとか言われてびっくりしてしまっただけですわ。私にはお付き合いをしているような方はおりませんわ。それで?お相手はどなたですの?」
未だアミールお兄様への恋心を消し切れていない事を悟られないようにと、努めて明るく話しかける。
「あれ?肝心の相手の事、言ってなかったっけ?」
また、悪戯っ子なにやけ顔…。
「えぇ、私の婚約が決まったとしか……」
「侯爵家当主でスージーより8つ歳上、スージーの事が大好きな男でね、親が決めた公爵令嬢との婚約を解消してもらってまで君との婚姻を望んだんだ。名前はアミール・マルボロ」
一瞬時間が止まり世界に光が溢れたと思った。奇跡だと…。
「ぇ…」
「スージーはもう僕のお嫁さんにはなってくれないかな?」
初めて見る不安そうな表情。私はただただ首を横に振るしか出来ずに泣いていた。
「大好きな僕の可愛いスージー、僕のお嫁さんになって、ずっと僕のそばで幸せになって?」
「もうっサルじゃないわっ!」
そう言いながらアミールお兄様に抱きついてしまったわ。淑女らしくないことはわかってる、でもお兄様はいつも私を受け止めてくれるもの。これでいいの!
「アミールお兄様のお嫁さんになれるのは私以外いるわけないじゃない!好き!大好き!!」
*-=-*-=-*-=-*-=-*
あの後、私の両親も呼んで正式に婚約の話を進めたり、それと同時に私の進級の話をしたりと今回の冬季休暇はなかなかに忙しく過ぎていった。
私は一度はお叱りまで受けた専門課程への編入試験を改めて受けることにし、学園生活の最後の1年間を領地経営に役立ちそうな事を学ぶ事にした。前回は…まぁ編入の志望理由もアレでしたので編入する為の勉強もしてなければ誰かに教えを乞う事すらなかったので、今となってはお叱りを受けた事に大いに納得していますわ。だから今回は侯爵夫人としてより良い領地経営のお手伝いをする為にという理由が有るだけでも教授方から『わからない事があれば聞きに来て良い』というお言葉をいただけましたわ。ただお兄様がどうしてもと言うので既に籍は侯爵家に入り、私はスザンヌ・マルボロ侯爵夫人として編入試験を受けることになった。
そして私はプライム伯爵令息夫妻を呼び出し、婚約から結婚までの惚気を、嫌と言うほど聞かせた上で、編入試験の為の勉強を教えてもらうことにした。
え?惚気を聞かせた理由?勿論テリア様に散々聞かされた惚気とイルマさんに散々聞かされた惚気のお返しよ♡
そうして私はアミールお兄様への愛とテリア様・イルマさん夫妻の指導のおかげで無事専門課程に編入を果たした。
そういえば編入した時にイルマさんから『一番仲が良くて優しい先輩』だと紹介されたメリッサさんがちょっと不思議な表情をされていたけど何だったのかしら?
編入から1年、今まで苦手だった筈の勉強がこんなに楽しく感じられるようになったのはアミールお兄様の役に立つという目標があったからね。それと勿論テリア様とイルマさんの指導のおかげでもあるわ。私とテリア様は在籍可能年数のギリギリまで、イルマさんはテリア様に合わせての卒業を今日、無事に迎えた。
「スージー、卒業おめでとう」
アミールお兄様が迎えに来てくれました。
「アミールお兄様!来てくださったの!?」
「勿論だよ、大事な奥さんの晴れ舞台だからね。この目に焼き付けておかなきゃ」
お兄様の登場に思わずキャッキャとはしゃいでいると後ろから聞き覚えのある声が聞こえましたわ。
「スザンヌ様がはしゃいでる……」
「うん、イチャイチャしてるね……僕達も負けないようにイチャイチャしなきゃね」
振り返るとそこにいたのはやっぱりプライム伯爵令息夫妻でしたわ。
「ちょっとテリア様?私イチャイチャなんてしてませんわよ、あなたたちじゃあるまいし」
ついついお兄様にするみたいに頬をぷっくりと膨らませてしまいましたわ。
「ダメだろ?そんな可愛い顔を僕以外に見せちゃ」
ぁ、お兄様がいるせいでバカップルのことを言えなくなってしまいましたわ。
あー…イルマさんの生温かい視線が……。
「私、今までメリッサ様やスザンヌ様がどうしてあんな目でこちらを見てるのかわからなかったんですけど、こういう事だったんですね~」
イルマさんがうんうんと頷きながら何か呟いてますけど気にしないことにしますわ。
私とイルマさんがきゃわきゃわと話してる間にアミールお兄様とテリア様との間で何やら商談がまとまったようです。ぇ?なんか2人とも凄過ぎない?
「じゃあ来月の結婚披露パーティーには是非来てくれ」
「ありがとうございます。ではまた来月に」
お兄様?来月に結婚披露パーティーがあるなんて、私、初耳なんですけど?
*-=-*-=-*-=-*-=-*
いつの間にか用意されていた私の好みにピッタリでお兄様とお揃いになるように作られたデザインのドレスを着て鏡の前で自分自身に向き合っている私。
「まさかこれって長い長い夢ってこと無いわよね?」
「夢にされちゃ困るんだけど?」
思わず呟いた独り言に返事があった事で思わずビックリしてしまいましたわ。
「綺麗だよスージー♡」
卒業して直ぐにお兄様と本当の夫婦となった私は、何故か明るい場所でお兄様と一緒にいると顔に熱が集まるようになってしまいました。
「お兄様…私変じゃ無い?その…お兄様の隣に立ってても大丈夫かしら……」
「ん~…ちょっと変かな?」
「ぇ?」
侯爵夫人として恥ずかしく無いように努力はしてきたつもりだから『まだ至らない』と言われると思わず涙が……。
「えっ💦スージー!?ごめんごめん💦そう言う意味じゃなくて『お兄様』!」
きっと私の顔は『キョトン』という言葉にピッタリな顔をしてるんだと思います。えぇ自分でもわかります。でもわかりません。お兄様の言ってる事が…?
「僕達はもう名実共に夫婦だしスージーは侯爵夫人としてどこに出しても恥ずかしくなんか無いよ。でもそろそろ僕の事は『お兄様』ではなく名前を呼んで欲しいな」
「ぁ…アミール……」
「よく出来ました♡」
確かに、今までずっと『お兄様』と、その、あの、夫婦の時間でもそう呼んでた気が……。
「まぁお兄様と呼ばれるのも背徳感があって良かったよ」
お兄様の、いえ、夫であるアミールのその言葉にお披露目前というのに恥ずかしくて気が遠くなりそうですわ。
「も💦もう!バカな事言ってないで、お客さまを待たせてるんですから行きますわよ!」
わかってます、わかってますのよ!自分がまだまだ子供だから『お兄様』に翻弄されてるって!
でも今日は…ふふふ、楽しみですわ♡
アミールお兄様の言葉に一瞬身体が強張るのを感じながら淑女の笑みを絶やさずに口を開く。決して自分の感情を気取られないように…。
「まぁ……」
本当はもっと色々聞きたいのにそれ以上声が出てこない。
「相手は君より少し年上だけど条件としては悪くないどころか最良だと思うよ。念の為に聞いておくけど今お付き合いをしている男性はいないよね?」
――――勿論です。
そう答えるべきなのに声が出ない。
「スージー?」
アミールお兄様が少し心配そうな声で私を呼ぶ。
「ぁ、ごめんなさい。いきなり婚約が決まったとかお付き合いがどうとか言われてびっくりしてしまっただけですわ。私にはお付き合いをしているような方はおりませんわ。それで?お相手はどなたですの?」
未だアミールお兄様への恋心を消し切れていない事を悟られないようにと、努めて明るく話しかける。
「あれ?肝心の相手の事、言ってなかったっけ?」
また、悪戯っ子なにやけ顔…。
「えぇ、私の婚約が決まったとしか……」
「侯爵家当主でスージーより8つ歳上、スージーの事が大好きな男でね、親が決めた公爵令嬢との婚約を解消してもらってまで君との婚姻を望んだんだ。名前はアミール・マルボロ」
一瞬時間が止まり世界に光が溢れたと思った。奇跡だと…。
「ぇ…」
「スージーはもう僕のお嫁さんにはなってくれないかな?」
初めて見る不安そうな表情。私はただただ首を横に振るしか出来ずに泣いていた。
「大好きな僕の可愛いスージー、僕のお嫁さんになって、ずっと僕のそばで幸せになって?」
「もうっサルじゃないわっ!」
そう言いながらアミールお兄様に抱きついてしまったわ。淑女らしくないことはわかってる、でもお兄様はいつも私を受け止めてくれるもの。これでいいの!
「アミールお兄様のお嫁さんになれるのは私以外いるわけないじゃない!好き!大好き!!」
*-=-*-=-*-=-*-=-*
あの後、私の両親も呼んで正式に婚約の話を進めたり、それと同時に私の進級の話をしたりと今回の冬季休暇はなかなかに忙しく過ぎていった。
私は一度はお叱りまで受けた専門課程への編入試験を改めて受けることにし、学園生活の最後の1年間を領地経営に役立ちそうな事を学ぶ事にした。前回は…まぁ編入の志望理由もアレでしたので編入する為の勉強もしてなければ誰かに教えを乞う事すらなかったので、今となってはお叱りを受けた事に大いに納得していますわ。だから今回は侯爵夫人としてより良い領地経営のお手伝いをする為にという理由が有るだけでも教授方から『わからない事があれば聞きに来て良い』というお言葉をいただけましたわ。ただお兄様がどうしてもと言うので既に籍は侯爵家に入り、私はスザンヌ・マルボロ侯爵夫人として編入試験を受けることになった。
そして私はプライム伯爵令息夫妻を呼び出し、婚約から結婚までの惚気を、嫌と言うほど聞かせた上で、編入試験の為の勉強を教えてもらうことにした。
え?惚気を聞かせた理由?勿論テリア様に散々聞かされた惚気とイルマさんに散々聞かされた惚気のお返しよ♡
そうして私はアミールお兄様への愛とテリア様・イルマさん夫妻の指導のおかげで無事専門課程に編入を果たした。
そういえば編入した時にイルマさんから『一番仲が良くて優しい先輩』だと紹介されたメリッサさんがちょっと不思議な表情をされていたけど何だったのかしら?
編入から1年、今まで苦手だった筈の勉強がこんなに楽しく感じられるようになったのはアミールお兄様の役に立つという目標があったからね。それと勿論テリア様とイルマさんの指導のおかげでもあるわ。私とテリア様は在籍可能年数のギリギリまで、イルマさんはテリア様に合わせての卒業を今日、無事に迎えた。
「スージー、卒業おめでとう」
アミールお兄様が迎えに来てくれました。
「アミールお兄様!来てくださったの!?」
「勿論だよ、大事な奥さんの晴れ舞台だからね。この目に焼き付けておかなきゃ」
お兄様の登場に思わずキャッキャとはしゃいでいると後ろから聞き覚えのある声が聞こえましたわ。
「スザンヌ様がはしゃいでる……」
「うん、イチャイチャしてるね……僕達も負けないようにイチャイチャしなきゃね」
振り返るとそこにいたのはやっぱりプライム伯爵令息夫妻でしたわ。
「ちょっとテリア様?私イチャイチャなんてしてませんわよ、あなたたちじゃあるまいし」
ついついお兄様にするみたいに頬をぷっくりと膨らませてしまいましたわ。
「ダメだろ?そんな可愛い顔を僕以外に見せちゃ」
ぁ、お兄様がいるせいでバカップルのことを言えなくなってしまいましたわ。
あー…イルマさんの生温かい視線が……。
「私、今までメリッサ様やスザンヌ様がどうしてあんな目でこちらを見てるのかわからなかったんですけど、こういう事だったんですね~」
イルマさんがうんうんと頷きながら何か呟いてますけど気にしないことにしますわ。
私とイルマさんがきゃわきゃわと話してる間にアミールお兄様とテリア様との間で何やら商談がまとまったようです。ぇ?なんか2人とも凄過ぎない?
「じゃあ来月の結婚披露パーティーには是非来てくれ」
「ありがとうございます。ではまた来月に」
お兄様?来月に結婚披露パーティーがあるなんて、私、初耳なんですけど?
*-=-*-=-*-=-*-=-*
いつの間にか用意されていた私の好みにピッタリでお兄様とお揃いになるように作られたデザインのドレスを着て鏡の前で自分自身に向き合っている私。
「まさかこれって長い長い夢ってこと無いわよね?」
「夢にされちゃ困るんだけど?」
思わず呟いた独り言に返事があった事で思わずビックリしてしまいましたわ。
「綺麗だよスージー♡」
卒業して直ぐにお兄様と本当の夫婦となった私は、何故か明るい場所でお兄様と一緒にいると顔に熱が集まるようになってしまいました。
「お兄様…私変じゃ無い?その…お兄様の隣に立ってても大丈夫かしら……」
「ん~…ちょっと変かな?」
「ぇ?」
侯爵夫人として恥ずかしく無いように努力はしてきたつもりだから『まだ至らない』と言われると思わず涙が……。
「えっ💦スージー!?ごめんごめん💦そう言う意味じゃなくて『お兄様』!」
きっと私の顔は『キョトン』という言葉にピッタリな顔をしてるんだと思います。えぇ自分でもわかります。でもわかりません。お兄様の言ってる事が…?
「僕達はもう名実共に夫婦だしスージーは侯爵夫人としてどこに出しても恥ずかしくなんか無いよ。でもそろそろ僕の事は『お兄様』ではなく名前を呼んで欲しいな」
「ぁ…アミール……」
「よく出来ました♡」
確かに、今までずっと『お兄様』と、その、あの、夫婦の時間でもそう呼んでた気が……。
「まぁお兄様と呼ばれるのも背徳感があって良かったよ」
お兄様の、いえ、夫であるアミールのその言葉にお披露目前というのに恥ずかしくて気が遠くなりそうですわ。
「も💦もう!バカな事言ってないで、お客さまを待たせてるんですから行きますわよ!」
わかってます、わかってますのよ!自分がまだまだ子供だから『お兄様』に翻弄されてるって!
でも今日は…ふふふ、楽しみですわ♡
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