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黒板上の二人 Chapter2

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 陽子はうっすら笑みを浮かべながら、尖らせた舌を繰り返し先端に当ててきた。指の先端くらいの広さに、舌先が当たっているだけにも関わらず、指で弾かれるような刺激がどんどん増幅される。

「陽子、咥えてくれるか?」

「ふふ」

「だめ?」

「健吾君、多分我慢できないよ」

「……でもさ」

 困ったような顔をする陽子が、無性に愛おしくなった。その無垢な反応に、俺の中の動物的な何かが目を醒ました。はち切れそうに膨張したものを陽子の口内へとぐっと押し込んだ。陽子は顔を歪め、むう、と唸った。

「……ぅう、うっ!」

 陽子の口の中は熱く、絡みつく唾液が”滑り“を良くした。陽子は両手を俺の太ももに当ててはいたが、強く押し返そうとはしなかった。俺は陽子がもっと乱れていく様を見たかった。だから、さらに彼女の喉奥へと自身を挿入した。

「んぐっ!!!」

「すごく気持ちいいよ!陽子っ」

「んうううぅぅ!!ゔゔっ!!」

 上品な陽子の唇を、俺自身が激しく出入りしているのを見ると、急に射精するような感覚が沸き上がってきたため、慌てて腰を引いた。

「ンアッ!!……苦しいよ」

 苦しさから目を潤ませて、陽子は喘いだ。口元は唾液まみれになっており、俺自身も鈍く照明の光を反射していた。

「いきなり……、強引ね」

 陽子は唇の周りの唾液を下で舐めとった。妖艶な雰囲気を纏い始めた陽子に、俺はさらに興奮と期待を感じた。
 
 もっと舐めてほしい、と言うと、陽子は少し口を尖らせながら全体を口内へと含んだ。ゆっくりとした前後のストロークが、一定のリズムと掛け合わされ快感を重ね掛けしていった。陽子は時折目をつぶったりしながら、丁寧に愛撫を続けた。俺の見えないところでも、陽子は舌を動かし不規則な刺激も加えてきた。

「……あぁっ!すごいっ!」

 思わず快感に耐え切れず声が漏れてしまう。浴室には、陽子の上半身の動きに合わせて、湿った音がいやらしく反響していた。

 んふぅ、と陽子が一息入れたところで、俺は彼女の口内から自身を引き抜いた。

「もういいの?」

 陽子は艶っぽい目をして俺を見上げた。黒い瞳が吸い込まれそうだった。下半身には、ジンジンとしたしびれのような快感がまだ残っていた。

「やっぱり気持ち良すぎたよ」

「ほらね。私の言った通りになった。……健吾君のここ、すごく元気ね」

 いたずらするように、陽子は先端のあたりをパチンと指で弾いた。

「……ねえ?挿れたくなった?」

「うん。……我慢できないよ」

「まだ我慢してよっ。私のこと、ちゃんと可愛がって」

 そう言って、陽子は立ち上がった。俺に抱き着くと、キスをせがんだ。

「もちろん。ベットに行ったら、今度は俺がやさしくするよ」

「……すぞくうれしい。ねっ、早くベットに行こうよ」

 俺たちは見つめ合いながら数回軽くキスをして、浴室を出た。シャワーから雫の残りが床に落ち、ぴちゃりと音を立てていた。




⇒chapter 3 へ続く。









 
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