ただ鴛鴦を羨みて

戦火に巻き込まれた令嬢と、騎馬民族の王子。その出会いと別れ


 騎馬民族である南匈奴が、部族を率いて後漢王朝に従属した。
 そんな南匈奴の左賢王(第一王子)が、時の権力者である曹操に頼みがあるという。
 彼にはどうしても、もう一度会いたい女性がいた。

 後に三國志の序盤としても知られる建安年間。
 後世に名を残した者たちの、その偉業の影に隠れた物悲しい恋の物語。

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