上 下
45 / 46
五日目

登場人物(ネタバレあり注意)

しおりを挟む
<主要人物>

・越村陽向
本作の主人公その1。ポニーテールが似合う快活な女の子。
二卵性双生児で、月琉の姉に当たる。怖いものが大の苦手。アナログ派。直感力に優れじゃんけんに強い(霊感があるため)。

本人は自覚していないものの霊感があり、幽霊を呼び寄せたりその意思を汲み取ったりできる。
ただそれほど強い力は持っていないので、ミスリードしたりもしてしまう。

陽向と幽霊との出会いが事件を解く鍵となっていく。

・越村月琉
本作の主人公その2。スポーツ万能成績優秀のイケメンだが、重度のオタク男子。
二卵性双生児で、陽向の弟に当たる。薀蓄好きでオカルトを馬鹿にしている。毎日日記をつける趣味がある。

霊感はまったくない。陽向とは違い、現実的な推理で事件に迫っていく。


<越村家一族>

・ばっちゃ
陽向たちの母方の祖母。
人の良いお婆さん。テレビとお風呂好き。畑仕事が生き甲斐。
ばっちゃの作るしょうが焼きは絶品。

・じっちゃ
名前は木助。陽向たちの祖父。故人。

生前は風変わりな言動をする人物として知られていたものの、その人柄から大杉集落の皆から慕われていた。

・月奈(ルナ)
陽向たちの母親。ばっちゃ、じっちゃの娘に当たる。

・太
陽向たちの父親。
婿養子として越村家に来たものの、転勤族のために家を出ている。定年になったら大杉集落に移り住もうかなとか思ってる。
ばっちゃは家に拘ってないので大して気にしていない。

・大地
陽向たちの弟。受験生。

・大ばっちゃ
本家のお婆さん。
ばっちゃとは従姉妹の関係に当たる。

彼女の家が大杉集落怪事件の内の一つ、鶏の首もげ事件の舞台である。
また、数多くある白い幽霊目撃事件の舞台でもある。

月琉の推理では、彼女の見た白い幽霊は白狐の見間違え、ということになっているが、実は杉葉の霊である。
霊となった杉葉が大ばっちゃにも助けを求めていたのだが、霊感の弱い大ばっちゃでは感じ取れなかった。

・大じっちゃ
畑仕事と動物が好きなお爺さん。婿養子として越村本家に来た。
霊感は皆無。杉葉の霊を見た大ばっちゃのことを、認知症を患っていると思っている。


<竹下さん一家>

・海人
活発な男児だったが、三年前から一変。心に闇を抱えることになった。

お堀の事件を誤魔化すためについた彼の嘘が、大杉の呪いにまつわる噂の原因の一つとなった。

・若奥さん
海人の母親。一人暮らしのばっちゃを車に乗せて買い物に連れていってくれたりする気の良い女性。
だが最近愛猫が死んだり、舅姑との関係、元気のない海人が心配だったりして、若干ノイローゼ気味。竹上の倅に強く当たったのもそのせい。

・若旦那
海人の父親。BBQ好き。焼き奉行。
リーダーシップをとったり兄貴肌なわりに、意外と周囲に流されやすい性格。竹上の倅を疑ったのもそのせい。

・お爺さん
じっちゃとは茶飲み友達で囲碁仲間、猟仲間だった。
鉄砲の怖さを知るだけに、竹上の倅を過度に警戒してしまった。

・お婆さん
最近足腰が衰え、健康面の不安からノイローゼ気味。竹上の倅をやたら警戒したのもそのせい。

・ウミ
竹下さんの家で飼われていた猫。
狐の害によってバラバラになってお亡くなりになった可哀想な猫ちゃん。
一家にトラウマを残す。


<竹上さん一家>

・竹上の倅
カブトムシが好きな青年。アニメにも詳しい。
精神に病を抱え、一時期問題を起こして精神病院に入院していた。
現在は小康状態であるものの、過去の事件による偏見や風評に悩まされている。

犯人ミスリード用のいかにも怪しい奴。

・竹上の親爺
病を抱える息子を支える健気な父親。苦労人。

・竹上のかかあ
故人。竹上の倅の母親。花火好きだった。


<その他、大杉集落の人々>

・杉葉
難病を苦に大杉の近くで自殺した女の子。
生前は動植物が大好きで、特に大杉が一番のお気に入りだった。
虫食いの被害にあっている大杉の栄養になるために大杉の近くで死んだ。
自分の遺言のせいで集落が大変なことになってて成仏できなかった。

彼女のエキセントリックな自殺動機がある意味一番のホラー。

・杉葉の父親
杉葉が生前残した謎メッセージに囚われて病み気味。
その不安を周囲に打ち明ける過程で、大杉の呪いの噂を広めることになってしまった。

・和美
杉葉の母親。娘を失ったショックから立ち直れずにいる。
最後まで闘病を頑張ると言った娘との約束に囚われ、娘が自殺したとは思えずにいる。
それで他殺説に固執し、竹上の倅を疑っていた。

・神主さん
大杉神社の神主。人が良くて集落の人々に慕われている。
集落の人々が不安に苛まれていることを知り、本社から祈祷師を呼んだり色々解決しようとしたものの、進展がなくて困っていた。

今回の陽向と月琉の活躍に、実は一番感謝している人。

・神前の娘
大杉神社前の家の孫娘。
竹上の倅が扮した死神の目撃者となった。
神主さんとは親戚筋に当たる。

・年配の警官
じっちゃと友達だった。
亡きじっちゃのように集落の問題解決に奔走する陽向と月琉を見て、一番感慨に耽っていた人。

・安岡
山東交通のバスの運転手。今は集落を出ているが、元大杉集落の住人。
若い子を怖がらせるのが趣味な悪い人。

物語冒頭、陽向たちに大杉集落の怪事件について教えてくれた。

・アルビノの狐
好奇心旺盛で獰猛な狐。
大じっちゃの鶏や竹下さん宅の飼い猫を仕留めたり、杉葉の死体を甚振ったり、悪さばかりしている。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ゾンビ発生が台風並みの扱いで報道される中、ニートの俺は普通にゾンビ倒して普通に生活する

黄札
ホラー
朝、何気なくテレビを付けると流れる天気予報。お馴染みの花粉や紫外線情報も流してくれるのはありがたいことだが……ゾンビ発生注意報?……いやいや、それも普通よ。いつものこと。 だが、お気に入りのアニメを見ようとしたところ、母親から買い物に行ってくれという電話がかかってきた。 どうする俺? 今、ゾンビ発生してるんですけど? 注意報、発令されてるんですけど?? ニートである立場上、断れずしぶしぶ重い腰を上げ外へ出る事に── 家でアニメを見ていても、同人誌を売りに行っても、バイトへ出ても、ゾンビに襲われる主人公。 何で俺ばかりこんな目に……嘆きつつもだんだん耐性ができてくる。 しまいには、サバゲーフィールドにゾンビを放って遊んだり、ゾンビ災害ボランティアにまで参加する始末。 友人はゾンビをペットにし、効率よくゾンビを倒すためエアガンを改造する。 ゾンビのいることが日常となった世界で、当たり前のようにゾンビと戦う日常的ゾンビアクション。ノベルアッププラス、ツギクル、小説家になろうでも公開中。 表紙絵は姫嶋ヤシコさんからいただきました、 ©2020黄札

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

無能な陰陽師

もちっぱち
ホラー
警視庁の詛呪対策本部に所属する無能な陰陽師と呼ばれる土御門迅はある仕事を任せられていた。 スマホ名前登録『鬼』の上司とともに 次々と起こる事件を解決していく物語 ※とてもグロテスク表現入れております お食事中や苦手な方はご遠慮ください こちらの作品は、 実在する名前と人物とは 一切関係ありません すべてフィクションとなっております。 ※R指定※ 表紙イラスト:名無死 様

オーデション〜リリース前

のーまじん
ホラー
50代の池上は、殺虫剤の会社の研究員だった。 早期退職した彼は、昆虫の資料の整理をしながら、日雇いバイトで生計を立てていた。 ある日、派遣先で知り合った元同僚の秋吉に飲みに誘われる。 オーデション 2章 パラサイト  オーデションの主人公 池上は声優秋吉と共に収録のために信州の屋敷に向かう。  そこで、池上はイシスのスカラベを探せと言われるが思案する中、突然やってきた秋吉が100年前の不気味な詩について話し始める  

岬ノ村の因習

めにははを
ホラー
某県某所。 山々に囲われた陸の孤島『岬ノ村』では、五年に一度の豊穣の儀が行われようとしていた。 村人達は全国各地から生贄を集めて『みさかえ様』に捧げる。 それは終わらない惨劇の始まりとなった。

【なにか】助けてくれ【いる】

一樹
ホラー
異世界掲示板ホラー話です。

【完結】大量焼死体遺棄事件まとめサイト/裏サイド

まみ夜
ホラー
ここは、2008年2月09日朝に報道された、全国十ケ所総数六十体以上の「大量焼死体遺棄事件」のまとめサイトです。 事件の上澄みでしかない、ニュース報道とネット情報が序章であり終章。 一年以上も前に、偶然「写本」のネット検索から、オカルトな事件に巻き込まれた女性のブログ。 その家族が、彼女を探すことで、日常を踏み越える恐怖を、誰かに相談したかったブログまでが第一章。 そして、事件の、悪意の裏側が第二章です。 ホラーもミステリーと同じで、ラストがないと評価しづらいため、短編集でない長編はweb掲載には向かないジャンルです。 そのため、第一章にて、表向きのラストを用意しました。 第二章では、その裏側が明らかになり、予想を裏切れれば、とも思いますので、お付き合いください。 表紙イラストは、lllust ACより、乾大和様の「お嬢さん」を使用させていただいております。

(ほぼ)5分で読める怖い話

涼宮さん
ホラー
ほぼ5分で読める怖い話。 フィクションから実話まで。

処理中です...