30 / 46
三日目
杉葉の家
しおりを挟む
大杉の近くで若くして亡くなった杉葉ちゃん。その子の家は、大ばっちゃの家の方とは反対方向に曲がった小道の先にあった。
田舎の家にしては近代的な感じのする洒落た家であった。わりと最近建てた家らしい。
「どうぞ」
「すみません」
夫婦は麦茶と茶菓子で二人をもてなしてくれる。月琉はそれを頂きながらさりげなく話しかけて情報を探っていく。
平然とする月琉に対し、陽向は今にも逃げ出したいくらいの心境だった。足を忙しなく組み変えては、そわそわしている。
部屋に飾ってあった写真。亡くなった女の子、杉葉。その子の顔が、昨晩現れた女の子とまるっきり一緒だったからだ。
つまり幽霊確定である。だから怖くて仕方がない。
「ではお二人は四年ほど前にこちらに引っ越してこられたんですね?」
「ああ。僕と妻はここじゃないけど近くの集落の出身でね。都会に出てたんだけど、娘が病気になったのを機にこちらに戻って来たんだ」
杉葉の父親は事情を語り始める。
「杉葉ちゃんはどんな子だったんですか?」
「病気が発症するまでは活発な子だったよ。生き物が大好きでね。その採集ばかりしてた。病気が出てからは、本を読むのが好きになったかな。私たち夫婦にとって、杉葉はかけがえのない宝物だったよ」
杉葉は夫婦にとって大事な一人娘であったらしい。大杉様から名前をとり、大杉様のように生命力に溢れる真っ直ぐな子に育つようにと、杉葉と名付けられ、かなり大切に育てられてきたらしい。
そんな愛娘を失った両親の心痛はいかばかりかといった感じであった。
「そうですか、杉葉ちゃんは大変なご病気を抱えてらしたんですね」
「ええ、未だ治療法が見つからない難病で、全身の神経が徐々に腐っていくという病気だったんです」
「そうですかお気の毒に……」
杉葉は難病を抱えていたらしい。どうやらそれを苦にして若くして自殺したようだった。
「病気の痛みに堪えきれなくなった杉葉は、大好きだった大杉様の近くで死を選んだんだと思います」
父親が悲しげな表情でそう言うと、隣にいた母親がくわっと目玉を広げて豹変し、噛みつくようにして口を挟んできた。
「杉葉は自殺なんかじゃない!」
「和美……警察の方も言ってただろ。悲しいけど自殺なんだ。そうなんだよ!」
「自殺じゃない! 杉葉は私たちと約束したのよ! どんなに辛くても最後まで希望を持って治療を頑張るって! ママと指切りして約束したの! だから絶対に自殺なんてしてない! あれは誰かに殺されたのよ! 遺体だって着衣が乱れてて、いたぶるようにお腹が引き裂かれてて内臓が……」
「和美! いい加減にしないか! お客様の前だぞ!」
父親は取り乱した様子の母親を一喝し、そのまま部屋の外へと連れ出した。それからしばらくして、父親だけが戻ってくる。
「ごめんね。驚かせちゃっただろ。妻は未だ精神的に不安定なんだ。杉葉の自殺に納得していないようでね」
「いえお気にせず」
母親が未だに不安定なのに対し、父親は気丈であるらしい。理性的に振る舞う余裕があるようだ。
「それより殺されたってのは本当でしょうか?」
月琉が思いきって聞いてみると、父親は悲しげに苦笑した。
「いやあれは杉葉の自殺を信じられない和美が勝手に言ってるだけだよ。警察がちゃんと調べてくれたところ、まず自殺で間違いないそうだよ」
「着衣の乱れがどうとか言ってましたけど?」
「それは事実だけど違うんだ。DNAとか調べてもらったけどね、獣の唾液しか出なかったそうだよ。だから着衣の乱れや遺体の損傷は獣によるものらしいよ」
「獣?」
「狐だってさ。まったく忌々しい限りだよ。私たちの大事な杉葉の身体を傷つけるなんてね。まあ獣に怒ってもしょうがないけどさ」
父親は諦めたような深いため息を吐く。
「まあ僕も本当は杉葉は自殺じゃないと思ってはいるんだけどね。杉葉は大杉様に殺されたんじゃないかって思うよ」
努めて理性的な父親であったが、オカルトじみたことを突然言い出すので、陽向と月琉は目を丸くさせた。
大杉様に殺される。まさか大杉の呪いによって女の子が殺されたとでも言うのだろうか。
「大杉様ですか?」
「ああ大杉様さ。杉葉が死を選ぶ前にしきりに言っていたんだ。『わたし、もうすぐたべられるの。大杉様にたべられるの』ってね」
「「っ!?」」
父親の語るその話は、極めて衝撃的なものであった。自殺したとされる女の子杉葉は死の直前、不気味な言葉を残していたのだという。
「きっとあの死にかけの老木が杉葉の命を奪いとって延命を図ったんだよ。そうに違いないよ。大杉様の名を冠した杉葉は、大杉の巫女とも言える存在だったのかも。だから魅入られて人身御供にされてしまったのかもね」
オカルトじみた話だが、父親はそう信じることで杉葉の自殺を理解しようとしているようだった。集落の誰かの犯行だなんて思いたくもないし、自分たちのサポートが足りずに杉葉が自殺してしまったとも思いたくないからだろう。全ての鬱憤を大杉に転嫁することで楽になろうとしているようだ。
「杉葉は大杉が大好きだった。僕も妻も、お互いを引き寄せてくれたあの大杉が大好きだった。あの木が目当てでここに引っ越してきたくらいさ」
夫婦の仲を繋いだのはあの大杉。娘の名前にもするくらい気に入っていた。夫婦は誰よりも大杉を愛していたらしい。だがそれは過去形なようだ。
「けど、今は杉葉を奪ったあの大杉が憎いよ。忌々しいあの木を切り倒しやりたいくらいさ。灯油とガソリンを撒いて火をつけてやりたいくらいだ。まあそんなことしなくても、直に枯れると思うけどねあの老木は。さっさと枯れればいいんだよ、あんな呪われた木は。アハハ」
かつて愛した大杉を侮蔑するようなことを言いながら、父親は悲しげに笑った。
前言撤回。杉葉の父親は全然気丈ではなかった。彼もまた、杉葉を失った悲しみから全然立ち直れていないようだった。
「杉葉ちゃんのお部屋、よろしかったら拝見させてもらってもよろしいでしょうか?」
「ああ構わないよ。ほとんど片づけてないからそのままさ」
月琉の提案に、父親は二つ返事で応じてくれる。亡き杉葉のことを知る人が一人でも増えてくれるのが嬉しいといった感じだ。
「あぁ、絶対に杉葉は殺されたのよ! きっと犯人はあのいかれた竹上の息子だわ! 杉葉にやたら近づいていたもの! あの男、許せないッ!」
杉葉の部屋に向かう途中、杉葉の母のいる部屋を通りかかることになる。狐に憑かれたようにぶつぶつと独り言を言う母親はとても恐ろしかった。
陽向と月琉は表情を強張らせながら目的の場所に急いだ。
「ここが杉葉の部屋さ」
「お邪魔します」
月琉は遠慮することなく部屋に入っていく。
陽向はあの幽霊の女の子の部屋ということで怖かったものの、ここまで来たら入らないわけにはいかないので歯を食いしばって入っていった。
特に変哲もない部屋である。一般的な幼い女の子の部屋といった感じだ。ベッドの上には動物のぬいぐるみが置いてあり、本棚には生前好きだったであろう漫画などの本が置いてある。
漫画を除くと、生物関係の本が多いようだ。“やさしいどうしょくぶつずかん”やら“しょくもつれんさのおはなし”などという本が置いてあった。
杉葉は生物が好きだったという話だから、その影響かもしれない。
強いて言えば、同年代の子に比べて学習的な本が少々多いかな、というくらいで、特に違和感などはない部屋だった。利発そうな女の子なら、何らおかしくない部屋あろう。
「安らかに杉葉ちゃん」
一通り部屋を見て回った月琉は最後に、しゃがみこみながら熱心に祈る。
「月琉君。本当に君は今時の子には珍しい良い子だね……ありがとうね」
杉葉の父親は涙ぐみながら月琉に感謝する。娘のために今日出会ったばかりの若い子がここまでしてくれるのかと感動している様子だった。
祈るのはついでで女の子について調べたいがためにここまで来たであろうことがわかる陽向は、内心呆れ返っていた。
杉葉の部屋を見終わった二人は、丁重に礼を言ってからお暇することにしたのだった。
田舎の家にしては近代的な感じのする洒落た家であった。わりと最近建てた家らしい。
「どうぞ」
「すみません」
夫婦は麦茶と茶菓子で二人をもてなしてくれる。月琉はそれを頂きながらさりげなく話しかけて情報を探っていく。
平然とする月琉に対し、陽向は今にも逃げ出したいくらいの心境だった。足を忙しなく組み変えては、そわそわしている。
部屋に飾ってあった写真。亡くなった女の子、杉葉。その子の顔が、昨晩現れた女の子とまるっきり一緒だったからだ。
つまり幽霊確定である。だから怖くて仕方がない。
「ではお二人は四年ほど前にこちらに引っ越してこられたんですね?」
「ああ。僕と妻はここじゃないけど近くの集落の出身でね。都会に出てたんだけど、娘が病気になったのを機にこちらに戻って来たんだ」
杉葉の父親は事情を語り始める。
「杉葉ちゃんはどんな子だったんですか?」
「病気が発症するまでは活発な子だったよ。生き物が大好きでね。その採集ばかりしてた。病気が出てからは、本を読むのが好きになったかな。私たち夫婦にとって、杉葉はかけがえのない宝物だったよ」
杉葉は夫婦にとって大事な一人娘であったらしい。大杉様から名前をとり、大杉様のように生命力に溢れる真っ直ぐな子に育つようにと、杉葉と名付けられ、かなり大切に育てられてきたらしい。
そんな愛娘を失った両親の心痛はいかばかりかといった感じであった。
「そうですか、杉葉ちゃんは大変なご病気を抱えてらしたんですね」
「ええ、未だ治療法が見つからない難病で、全身の神経が徐々に腐っていくという病気だったんです」
「そうですかお気の毒に……」
杉葉は難病を抱えていたらしい。どうやらそれを苦にして若くして自殺したようだった。
「病気の痛みに堪えきれなくなった杉葉は、大好きだった大杉様の近くで死を選んだんだと思います」
父親が悲しげな表情でそう言うと、隣にいた母親がくわっと目玉を広げて豹変し、噛みつくようにして口を挟んできた。
「杉葉は自殺なんかじゃない!」
「和美……警察の方も言ってただろ。悲しいけど自殺なんだ。そうなんだよ!」
「自殺じゃない! 杉葉は私たちと約束したのよ! どんなに辛くても最後まで希望を持って治療を頑張るって! ママと指切りして約束したの! だから絶対に自殺なんてしてない! あれは誰かに殺されたのよ! 遺体だって着衣が乱れてて、いたぶるようにお腹が引き裂かれてて内臓が……」
「和美! いい加減にしないか! お客様の前だぞ!」
父親は取り乱した様子の母親を一喝し、そのまま部屋の外へと連れ出した。それからしばらくして、父親だけが戻ってくる。
「ごめんね。驚かせちゃっただろ。妻は未だ精神的に不安定なんだ。杉葉の自殺に納得していないようでね」
「いえお気にせず」
母親が未だに不安定なのに対し、父親は気丈であるらしい。理性的に振る舞う余裕があるようだ。
「それより殺されたってのは本当でしょうか?」
月琉が思いきって聞いてみると、父親は悲しげに苦笑した。
「いやあれは杉葉の自殺を信じられない和美が勝手に言ってるだけだよ。警察がちゃんと調べてくれたところ、まず自殺で間違いないそうだよ」
「着衣の乱れがどうとか言ってましたけど?」
「それは事実だけど違うんだ。DNAとか調べてもらったけどね、獣の唾液しか出なかったそうだよ。だから着衣の乱れや遺体の損傷は獣によるものらしいよ」
「獣?」
「狐だってさ。まったく忌々しい限りだよ。私たちの大事な杉葉の身体を傷つけるなんてね。まあ獣に怒ってもしょうがないけどさ」
父親は諦めたような深いため息を吐く。
「まあ僕も本当は杉葉は自殺じゃないと思ってはいるんだけどね。杉葉は大杉様に殺されたんじゃないかって思うよ」
努めて理性的な父親であったが、オカルトじみたことを突然言い出すので、陽向と月琉は目を丸くさせた。
大杉様に殺される。まさか大杉の呪いによって女の子が殺されたとでも言うのだろうか。
「大杉様ですか?」
「ああ大杉様さ。杉葉が死を選ぶ前にしきりに言っていたんだ。『わたし、もうすぐたべられるの。大杉様にたべられるの』ってね」
「「っ!?」」
父親の語るその話は、極めて衝撃的なものであった。自殺したとされる女の子杉葉は死の直前、不気味な言葉を残していたのだという。
「きっとあの死にかけの老木が杉葉の命を奪いとって延命を図ったんだよ。そうに違いないよ。大杉様の名を冠した杉葉は、大杉の巫女とも言える存在だったのかも。だから魅入られて人身御供にされてしまったのかもね」
オカルトじみた話だが、父親はそう信じることで杉葉の自殺を理解しようとしているようだった。集落の誰かの犯行だなんて思いたくもないし、自分たちのサポートが足りずに杉葉が自殺してしまったとも思いたくないからだろう。全ての鬱憤を大杉に転嫁することで楽になろうとしているようだ。
「杉葉は大杉が大好きだった。僕も妻も、お互いを引き寄せてくれたあの大杉が大好きだった。あの木が目当てでここに引っ越してきたくらいさ」
夫婦の仲を繋いだのはあの大杉。娘の名前にもするくらい気に入っていた。夫婦は誰よりも大杉を愛していたらしい。だがそれは過去形なようだ。
「けど、今は杉葉を奪ったあの大杉が憎いよ。忌々しいあの木を切り倒しやりたいくらいさ。灯油とガソリンを撒いて火をつけてやりたいくらいだ。まあそんなことしなくても、直に枯れると思うけどねあの老木は。さっさと枯れればいいんだよ、あんな呪われた木は。アハハ」
かつて愛した大杉を侮蔑するようなことを言いながら、父親は悲しげに笑った。
前言撤回。杉葉の父親は全然気丈ではなかった。彼もまた、杉葉を失った悲しみから全然立ち直れていないようだった。
「杉葉ちゃんのお部屋、よろしかったら拝見させてもらってもよろしいでしょうか?」
「ああ構わないよ。ほとんど片づけてないからそのままさ」
月琉の提案に、父親は二つ返事で応じてくれる。亡き杉葉のことを知る人が一人でも増えてくれるのが嬉しいといった感じだ。
「あぁ、絶対に杉葉は殺されたのよ! きっと犯人はあのいかれた竹上の息子だわ! 杉葉にやたら近づいていたもの! あの男、許せないッ!」
杉葉の部屋に向かう途中、杉葉の母のいる部屋を通りかかることになる。狐に憑かれたようにぶつぶつと独り言を言う母親はとても恐ろしかった。
陽向と月琉は表情を強張らせながら目的の場所に急いだ。
「ここが杉葉の部屋さ」
「お邪魔します」
月琉は遠慮することなく部屋に入っていく。
陽向はあの幽霊の女の子の部屋ということで怖かったものの、ここまで来たら入らないわけにはいかないので歯を食いしばって入っていった。
特に変哲もない部屋である。一般的な幼い女の子の部屋といった感じだ。ベッドの上には動物のぬいぐるみが置いてあり、本棚には生前好きだったであろう漫画などの本が置いてある。
漫画を除くと、生物関係の本が多いようだ。“やさしいどうしょくぶつずかん”やら“しょくもつれんさのおはなし”などという本が置いてあった。
杉葉は生物が好きだったという話だから、その影響かもしれない。
強いて言えば、同年代の子に比べて学習的な本が少々多いかな、というくらいで、特に違和感などはない部屋だった。利発そうな女の子なら、何らおかしくない部屋あろう。
「安らかに杉葉ちゃん」
一通り部屋を見て回った月琉は最後に、しゃがみこみながら熱心に祈る。
「月琉君。本当に君は今時の子には珍しい良い子だね……ありがとうね」
杉葉の父親は涙ぐみながら月琉に感謝する。娘のために今日出会ったばかりの若い子がここまでしてくれるのかと感動している様子だった。
祈るのはついでで女の子について調べたいがためにここまで来たであろうことがわかる陽向は、内心呆れ返っていた。
杉葉の部屋を見終わった二人は、丁重に礼を言ってからお暇することにしたのだった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
未明の駅
ゆずさくら
ホラー
Webサイトに記事をアップしている俺は、趣味の小説ばかり書いて仕事が進んでいなかった。サイト主催者から炊きつけられ、ネットで見つけたネタを記事する為、夜中の地下鉄の取材を始めるのだが、そこで思わぬトラブルが発生して、地下の闇を彷徨うことになってしまう。俺は闇の中、先に見えてきた謎のホームへと向かうのだが……
ゴーストバスター幽野怜
蜂峰 文助
ホラー
ゴーストバスターとは、霊を倒す者達を指す言葉である。
山奥の廃校舎に住む、おかしな男子高校生――幽野怜はゴーストバスターだった。
そんな彼の元に今日も依頼が舞い込む。
肝試しにて悪霊に取り憑かれた女性――
悲しい呪いをかけられている同級生――
一県全体を恐怖に陥れる、最凶の悪霊――
そして、その先に待ち受けているのは、十体の霊王!
ゴーストバスターVS悪霊達
笑いあり、涙あり、怒りありの、壮絶な戦いが幕を開ける!
現代ホラーバトル、いざ開幕!!
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
The Last Night
泉 沙羅
ホラー
モントリオールの夜に生きる孤独な少女と、美しい吸血鬼の物語。
15歳の少女・サマンサは、家庭にも学校にも居場所を持てず、ただひとり孤独を抱えて生きていた。
そんな彼女が出会ったのは、金髪碧眼の美少年・ネル。
彼はどこか時代錯誤な振る舞いをしながらも、サマンサに優しく接し、二人は次第に心を通わせていく。
交換日記を交わしながら、ネルはサマンサの苦しみを知り、サマンサはネルの秘密に気づいていく。
しかし、ネルには決して覆せない宿命があった。
吸血鬼は、恋をすると、その者の血でしか生きられなくなる――。
この恋は、救いか、それとも破滅か。
美しくも切ない、吸血鬼と少女のラブストーリー。
※以前"Let Me In"として公開した作品を大幅リニューアルしたものです。
※「吸血鬼は恋をするとその者の血液でしか生きられなくなる」という設定はX(旧Twitter)アカウント、「創作のネタ提供(雑学多め)さん@sousakubott」からお借りしました。
※AI(chatgpt)アシストあり
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
鬼手紙一現代編一
ぶるまど
ホラー
《当たり前の日常》は一つの手紙を受け取ったことから崩壊した
あらすじ
五十嵐 秋人はどこにでもいる高校1年生の少年だ。
幼馴染みの双葉 いのりに告白するため、屋上へと呼び出した。しかし、そこでとある事件が起き、二人は離れ離れになってしまった。
それから一年…高校二年生になった秋人は赤い手紙を受け取ったことにより…日常の崩壊が、始まったのである。
***
20180427一完結。
次回【鬼手紙一過去編一】へと続きます。
***
不労の家
千年砂漠
ホラー
高校を卒業したばかりの隆志は母を急な病で亡くした数日後、訳も分からず母に連れられて夜逃げして以来八年間全く会わなかった父も亡くし、父の実家の世久家を継ぐことになった。
世久家はかなりの資産家で、古くから続く名家だったが、当主には絶対守らなければならない奇妙なしきたりがあった。
それは「一生働かないこと」。
世久の家には富をもたらす神が住んでおり、その神との約束で代々の世久家の当主は働かずに暮らしていた。
初めは戸惑っていた隆志も裕福に暮らせる楽しさを覚え、昔一年だけこの土地に住んでいたときの同級生と遊び回っていたが、やがて恐ろしい出来事が隆志の周りで起こり始める。
経済的に豊かであっても、心まで満たされるとは限らない。
望んでもいないのに生まれたときから背負わされた宿命に、流されるか。抗うか。
彼の最後の選択を見て欲しい。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
僕が見た怪物たち1997-2018
サトウ・レン
ホラー
初めて先生と会ったのは、1997年の秋頃のことで、僕は田舎の寂れた村に住む少年だった。
怪物を探す先生と、行動を共にしてきた僕が見てきた世界はどこまでも――。
※作品内の一部エピソードは元々「死を招く写真の話」「或るホラー作家の死」「二流には分からない」として他のサイトに載せていたものを、大幅にリライトしたものになります。
〈参考〉
「廃屋等の取り壊しに係る積極的な行政の関与」
https://www.soumu.go.jp/jitidai/image/pdf/2-160-16hann.pdf
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる