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六章
港町イティーバ16/19(上陸)
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準備が整い、出港と相成る。
「おぉ動き出したぞ」
水平線に浮かぶ日輪を見ながらの出港はなんとも風情がある。船に乗るのはこの世界に来て初めてだし、感無量だな。
(武装船かぁ。俺も欲しいなぁ)
俺たちが乗る武装船はキャラック船のような形状のものであった。
ようなものと表現しているのは、正確にはキャラックじゃないからだ。見た目だけで中身は別物である。
この武装船は風を動力にしているわけではなく、魔力を動力にして動いている。また大砲のようなものも備え付けられており、それは“魔道砲”というらしい。
魔道砲は砲弾を飛ばすこともできるが、種類によっては火炎魔法を飛ばしたり、雷魔法を飛ばしたりもできるらしい。
動力部や魔道砲など個々の部品もそうだが、船そのものが大きな魔道具という扱いになるそうだ。武装船は一括りで、超高級品の大型魔道具というわけだ。
「マーマンや海賊なんてこの魔道砲で一撃だぜ。小回りも利くし海の上じゃこの船は無敵だぜ」
話を聞いた船員が誇らしげに言う。
「へぇ、凄いですね」
「無敵といっても、英雄級の海賊がいたら通用しねえけどな。まあ英雄様が海賊になんてならねえから実質無敵だがな。怖いのは帝国軍とそれに味方する英雄様。それと大物の魔物だけよ、ガハハ!」
この世界には魔道砲の攻撃をくらったくらいじゃピンピンしているような存在がいるらしい。そんな人外な存在がそれなりにいるなんて、流石ファンタジー世界だな。
「すっげえ。おらの作る小型木工船とは何もかも違うべなぁ」
「大きな船は浪漫があるよね」
「だな」
思わず零したといった感じのカイリに、俺とノビルも頷く。
「男の子は好きですよねそういうの」
「パープル君も男の子でしょうが」
「え、ああそうですね。あはは」
変なことを言うパープルに呆れつつも、九頭竜島へ向かう船中、仲間や乗組員と和やかに会話をして過ごした。
やがて目標の海域に到達した。目の前にC字型の島が見えてくる。
「あれが九頭竜島だべ。端から一の島、二の島という感じで九つあるんだべ。干潮時には九つ全ての島々が一続きさなってる」
島を眺めつつ、大昔に九頭竜島に行ったことがあるというカイリが解説してくれる。
「それじゃ俺たちはここまでだ。ここからはあんたらだけで頼むぜ。近寄りすぎると座礁するんでな」
「ええ。どうもありがとうございました」
武装船の船長に礼を言って別れる。
「さあて。出発しますか」
「んだ」
それから手漕ぎの小船(カイリが作ったやつらしい)に乗り込み、島へと向かう。
まずは一の島から順番に調べていこうということで、一の島を目指して進んでいく。何事もなく、程なくして、一の島の浅瀬に到着する。
「着いたね」
「草木がボーボーですよ。普段人が入らないから移動も一苦労だ。この島で二週間も探索するんですかぁ。本当、大変な任務受けちゃいましたよ。とほほ」
鬱蒼と茂る島の森を見て、パープルが愚痴を零す。そんな彼を宥めつつ、考えを巡らす。
(結局、仕掛けてこなかったな……)
ヴェッセルがマミヤの支配下にあるとすれば、島に渡るまでに何かしらのアクションを仕掛けてくるかと思ったが、そんなことはなかった。
だがどこかで必ず仕掛けてくるはずだ。あのプライドの高そうなマミヤが、己を侮辱してさらにはDMを注ぎ込んで作った大切な眷属さえも殺したカイリを放置するとは考え辛い。
今朝方の蝙蝠の偵察部隊の報告によれば、裏路地に放置したマーマンナイトの死体は回収されていたようだ。住民も詰め所にいた警備兵やギルド職員も騒いでおらず平静だったことから判断して、マミヤの手の者がこっそりと片付けたに違いない。
マミヤが事態に気づいていないことは考えられない。眷属が殺されたことはダンジョンログにも残っているだろうしな。
そう考えると、マミヤは必ずどこかで仕掛けてくるはずだ。この怪しげな島にはマミヤの拠点が必ずあるはずだし、島を探索している間は気が抜けないな。
(ここもダンジョンではないな)
メニューを開き、適当な場所に狙いを定め、ダンジョン作成画面に移行して調べてみる。
(ここも違うか。ふむ。島全体がダンジョンになっているわけではなさそうだな。ひとまず安心だ)
周辺の目ぼしい場所のどこに行っても転移陣を設置しようと思えばできることから、島全体がマミヤのダンジョンとして設定されているわけではないようだ。
ちなみに他のダンジョンマスターの作るダンジョンに重ねてダンジョンを設置できないことは、シブヘイとの戦いの時に確認済みである。
(ひとまずは安心かな)
もし島の大部分がダンジョン化されてるようなら、マミヤはかなりのDMを持て余しているということだから、そうだったら恐ろしい事態になるところだった。だがそうではなくて一安心である。
(だが油断は禁物だな)
見た目(ダンジョン外部)では大したことなくても、俺のダンジョンのようにダンジョン内部が充実してるという可能性は十分にある。
その場合は油断ならない。たちまち大量の軍勢が出現して襲ってくるということも考えられる。
引き続き警戒を続けよう。いざという時はパープルの目も気にせずに転移陣を設置し、ゴブリンたちを呼び寄せて戦うことも視野に入れておくとするか。
「ヨミトさん! 何ぼうっとしてるんですか! さっきから砂浜で遊んでないで、野営の準備を手伝ってくださいよ!」
ダンジョン設定されているかどうかを調べていたのでサボっていたわけではないのだが、事情を知らないパープルからすれば、ぼけっと突っ立っていたように見えたようだ。めっちゃキレている。
「ああ、ごめんごめん」
「しっかりしてくださいよ!」
パープルに怒られ、俺も野営作りに参加する。
島に渡ってまずやることといったら野営を張ることだ。異変にすぐに気づけるよう見晴らしの良い場所に陣取り、作業を進めていく。
十人もいるので作業はすぐに終わった。では軽く腹ごしらえした後、周辺の探索といきますか。
「レイラ、ノビル、ハヤが先行。続いて俺、パープル、ライト、カイリ。後衛はエリザ、メリッサ、セインだ」
「わかりました」
隊列を組んで森の中を進んでいく。
「おかしいですね。スライムしかいません」
探索を進めていると、パープルが首を傾げた様子を見せる。
「どういうこと?」
「これだけの規模の島にスライムしかいないなんてありえないんですよ。文献から言うと、マーマンが生息しているはずなんですがまったく見当たりません。スライムしかいないなんて……不気味です」
パープルの話は尤もだった。俺はすぐにピンと来た。
(やはりこの島はダンジョンに繋がっているようだな。魔物の生態系がおかしいのは、十中八九マミヤのダンジョンの影響によるものだろう)
この島に生息していた野生のマーマンは既に全滅しているか、あるいはマミヤの支配下に入っているのだろう。でなければ、島にマーマンが生息していないなど考えられない。
この島にいるスライムも、マミヤのダンジョンから溢れ出たものなのかもしれない。スライムは向こうから俺たちを襲ってはこず、木にしがみついたままだ。襲ってくることもなければ逃げることもない。
野生のものにしては統制がとれすぎている。まるで持ち場が決まっているかのようだ。
一定の場所に特定の眷属スライムを配置することで、そのやられたスライムの名前から敵の位置を割り出すことができる。マミヤは、俺がトロの森で日々拡張しているスライム警戒網と同じことをしているのかもしれない。
となれば、このスライムは無闇矢鱈に殺さない方がいいな。こちらの動きがダンジョンログで丸分かりになってしまう。大した経験値にもならないし、メンバーたちには無闇矢鱈に殺さないように言っておこう。
(さて、いつ仕掛けてくるかな?)
日が暮れるまで探索することとなったが、スライム以外の魔物とは出遭わなかった。ダンジョンの入口を発見することもなく、敵に襲われることもなく、一日が終わる。
「マーマンが一匹もいないなんて恐ろしいですよ。何か上位種の恐ろしい魔物がいて、マーマンを全て喰らってしまったんじゃないでしょうか? 海の異変もきっとそうですよ。この事実だけでも十分な成果です。ヨミトさん、明日にでも撤退しましょう!」
「相変わらず怖がりだねぇパープル君は。流石に一日しか探索してないのに撤退するのは早すぎるよ」
「僕は皆のことを本気で心配してるんですよぅ!」
夕飯の席でパープルが騒ぎ立てる。若干ビビリすぎなものの、その懸念は尤もだ。ダンジョンマスターという恐ろしい魔物が島を支配しているわけだからね。
ビビるパープルを宥めつつ、翌日も探索を続ける。だが成果なし。
その後も三日目、四日目――と、成果なしの日々が続く。早く撤退しようと騒ぎ続けるパープルを宥めつつ、島の探索を進めていく。
そうして一の島、二の島、三の島、四の島を探索し終える頃には、一週間が経つことになった。
途中でチートを使い、夜間にダンジョンの兵力を投入して五、六、七、八、九の島もこっそり調べたので、全ての島を調べたことになる。だが……。
(いったいどういうことだ?)
マミヤのダンジョンに関する痕跡は一切見つからず、マミヤ側も何らアクションを仕掛けてこなかったのであった。
「おぉ動き出したぞ」
水平線に浮かぶ日輪を見ながらの出港はなんとも風情がある。船に乗るのはこの世界に来て初めてだし、感無量だな。
(武装船かぁ。俺も欲しいなぁ)
俺たちが乗る武装船はキャラック船のような形状のものであった。
ようなものと表現しているのは、正確にはキャラックじゃないからだ。見た目だけで中身は別物である。
この武装船は風を動力にしているわけではなく、魔力を動力にして動いている。また大砲のようなものも備え付けられており、それは“魔道砲”というらしい。
魔道砲は砲弾を飛ばすこともできるが、種類によっては火炎魔法を飛ばしたり、雷魔法を飛ばしたりもできるらしい。
動力部や魔道砲など個々の部品もそうだが、船そのものが大きな魔道具という扱いになるそうだ。武装船は一括りで、超高級品の大型魔道具というわけだ。
「マーマンや海賊なんてこの魔道砲で一撃だぜ。小回りも利くし海の上じゃこの船は無敵だぜ」
話を聞いた船員が誇らしげに言う。
「へぇ、凄いですね」
「無敵といっても、英雄級の海賊がいたら通用しねえけどな。まあ英雄様が海賊になんてならねえから実質無敵だがな。怖いのは帝国軍とそれに味方する英雄様。それと大物の魔物だけよ、ガハハ!」
この世界には魔道砲の攻撃をくらったくらいじゃピンピンしているような存在がいるらしい。そんな人外な存在がそれなりにいるなんて、流石ファンタジー世界だな。
「すっげえ。おらの作る小型木工船とは何もかも違うべなぁ」
「大きな船は浪漫があるよね」
「だな」
思わず零したといった感じのカイリに、俺とノビルも頷く。
「男の子は好きですよねそういうの」
「パープル君も男の子でしょうが」
「え、ああそうですね。あはは」
変なことを言うパープルに呆れつつも、九頭竜島へ向かう船中、仲間や乗組員と和やかに会話をして過ごした。
やがて目標の海域に到達した。目の前にC字型の島が見えてくる。
「あれが九頭竜島だべ。端から一の島、二の島という感じで九つあるんだべ。干潮時には九つ全ての島々が一続きさなってる」
島を眺めつつ、大昔に九頭竜島に行ったことがあるというカイリが解説してくれる。
「それじゃ俺たちはここまでだ。ここからはあんたらだけで頼むぜ。近寄りすぎると座礁するんでな」
「ええ。どうもありがとうございました」
武装船の船長に礼を言って別れる。
「さあて。出発しますか」
「んだ」
それから手漕ぎの小船(カイリが作ったやつらしい)に乗り込み、島へと向かう。
まずは一の島から順番に調べていこうということで、一の島を目指して進んでいく。何事もなく、程なくして、一の島の浅瀬に到着する。
「着いたね」
「草木がボーボーですよ。普段人が入らないから移動も一苦労だ。この島で二週間も探索するんですかぁ。本当、大変な任務受けちゃいましたよ。とほほ」
鬱蒼と茂る島の森を見て、パープルが愚痴を零す。そんな彼を宥めつつ、考えを巡らす。
(結局、仕掛けてこなかったな……)
ヴェッセルがマミヤの支配下にあるとすれば、島に渡るまでに何かしらのアクションを仕掛けてくるかと思ったが、そんなことはなかった。
だがどこかで必ず仕掛けてくるはずだ。あのプライドの高そうなマミヤが、己を侮辱してさらにはDMを注ぎ込んで作った大切な眷属さえも殺したカイリを放置するとは考え辛い。
今朝方の蝙蝠の偵察部隊の報告によれば、裏路地に放置したマーマンナイトの死体は回収されていたようだ。住民も詰め所にいた警備兵やギルド職員も騒いでおらず平静だったことから判断して、マミヤの手の者がこっそりと片付けたに違いない。
マミヤが事態に気づいていないことは考えられない。眷属が殺されたことはダンジョンログにも残っているだろうしな。
そう考えると、マミヤは必ずどこかで仕掛けてくるはずだ。この怪しげな島にはマミヤの拠点が必ずあるはずだし、島を探索している間は気が抜けないな。
(ここもダンジョンではないな)
メニューを開き、適当な場所に狙いを定め、ダンジョン作成画面に移行して調べてみる。
(ここも違うか。ふむ。島全体がダンジョンになっているわけではなさそうだな。ひとまず安心だ)
周辺の目ぼしい場所のどこに行っても転移陣を設置しようと思えばできることから、島全体がマミヤのダンジョンとして設定されているわけではないようだ。
ちなみに他のダンジョンマスターの作るダンジョンに重ねてダンジョンを設置できないことは、シブヘイとの戦いの時に確認済みである。
(ひとまずは安心かな)
もし島の大部分がダンジョン化されてるようなら、マミヤはかなりのDMを持て余しているということだから、そうだったら恐ろしい事態になるところだった。だがそうではなくて一安心である。
(だが油断は禁物だな)
見た目(ダンジョン外部)では大したことなくても、俺のダンジョンのようにダンジョン内部が充実してるという可能性は十分にある。
その場合は油断ならない。たちまち大量の軍勢が出現して襲ってくるということも考えられる。
引き続き警戒を続けよう。いざという時はパープルの目も気にせずに転移陣を設置し、ゴブリンたちを呼び寄せて戦うことも視野に入れておくとするか。
「ヨミトさん! 何ぼうっとしてるんですか! さっきから砂浜で遊んでないで、野営の準備を手伝ってくださいよ!」
ダンジョン設定されているかどうかを調べていたのでサボっていたわけではないのだが、事情を知らないパープルからすれば、ぼけっと突っ立っていたように見えたようだ。めっちゃキレている。
「ああ、ごめんごめん」
「しっかりしてくださいよ!」
パープルに怒られ、俺も野営作りに参加する。
島に渡ってまずやることといったら野営を張ることだ。異変にすぐに気づけるよう見晴らしの良い場所に陣取り、作業を進めていく。
十人もいるので作業はすぐに終わった。では軽く腹ごしらえした後、周辺の探索といきますか。
「レイラ、ノビル、ハヤが先行。続いて俺、パープル、ライト、カイリ。後衛はエリザ、メリッサ、セインだ」
「わかりました」
隊列を組んで森の中を進んでいく。
「おかしいですね。スライムしかいません」
探索を進めていると、パープルが首を傾げた様子を見せる。
「どういうこと?」
「これだけの規模の島にスライムしかいないなんてありえないんですよ。文献から言うと、マーマンが生息しているはずなんですがまったく見当たりません。スライムしかいないなんて……不気味です」
パープルの話は尤もだった。俺はすぐにピンと来た。
(やはりこの島はダンジョンに繋がっているようだな。魔物の生態系がおかしいのは、十中八九マミヤのダンジョンの影響によるものだろう)
この島に生息していた野生のマーマンは既に全滅しているか、あるいはマミヤの支配下に入っているのだろう。でなければ、島にマーマンが生息していないなど考えられない。
この島にいるスライムも、マミヤのダンジョンから溢れ出たものなのかもしれない。スライムは向こうから俺たちを襲ってはこず、木にしがみついたままだ。襲ってくることもなければ逃げることもない。
野生のものにしては統制がとれすぎている。まるで持ち場が決まっているかのようだ。
一定の場所に特定の眷属スライムを配置することで、そのやられたスライムの名前から敵の位置を割り出すことができる。マミヤは、俺がトロの森で日々拡張しているスライム警戒網と同じことをしているのかもしれない。
となれば、このスライムは無闇矢鱈に殺さない方がいいな。こちらの動きがダンジョンログで丸分かりになってしまう。大した経験値にもならないし、メンバーたちには無闇矢鱈に殺さないように言っておこう。
(さて、いつ仕掛けてくるかな?)
日が暮れるまで探索することとなったが、スライム以外の魔物とは出遭わなかった。ダンジョンの入口を発見することもなく、敵に襲われることもなく、一日が終わる。
「マーマンが一匹もいないなんて恐ろしいですよ。何か上位種の恐ろしい魔物がいて、マーマンを全て喰らってしまったんじゃないでしょうか? 海の異変もきっとそうですよ。この事実だけでも十分な成果です。ヨミトさん、明日にでも撤退しましょう!」
「相変わらず怖がりだねぇパープル君は。流石に一日しか探索してないのに撤退するのは早すぎるよ」
「僕は皆のことを本気で心配してるんですよぅ!」
夕飯の席でパープルが騒ぎ立てる。若干ビビリすぎなものの、その懸念は尤もだ。ダンジョンマスターという恐ろしい魔物が島を支配しているわけだからね。
ビビるパープルを宥めつつ、翌日も探索を続ける。だが成果なし。
その後も三日目、四日目――と、成果なしの日々が続く。早く撤退しようと騒ぎ続けるパープルを宥めつつ、島の探索を進めていく。
そうして一の島、二の島、三の島、四の島を探索し終える頃には、一週間が経つことになった。
途中でチートを使い、夜間にダンジョンの兵力を投入して五、六、七、八、九の島もこっそり調べたので、全ての島を調べたことになる。だが……。
(いったいどういうことだ?)
マミヤのダンジョンに関する痕跡は一切見つからず、マミヤ側も何らアクションを仕掛けてこなかったのであった。
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