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四章
戦後処理
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敵はやはり転生者であった。俺と同じような存在がこの世界にいたとは驚きだ。
同じ転生者同士、仲良く出来そうならそうしようかとも思ったが、残念ながら相容れそうになかったので倒すことにした。
「全軍、突撃!」
「はっ!」
シブヘイのダンジョンの入口を見つけたので、その入口近くに自分のダンジョンの転移陣を設置。そこからダンジョンのほぼ全戦力を呼び出し、シブヘイのダンジョンへと攻め入らせた。
花宿の仕事で忙しかったカーネラたちやパン屋の仕事で忙しかったブレンダたちにも無理を言って参戦してもらったよ。村長の家の人気のない物置にも転移陣を設置し、村長の家にいたレイラたちも呼び出して、ダンジョンの総力を挙げて一気に片をつけることにした。
大量の敵が攻めてくることは想定していなかったのか、シブヘイのダンジョンの防衛設備はそれほど整ってはいなかった。畑などの生産施設ばかりであった。
俺たちの猛攻を前に、シブヘイはあえなく敗れ去ることになった。
「そうか三十二名もの子が亡くなってしまったか……残念だ」
戦いに勝利したが、今回の戦いで三十二名のゴブリン兵がお亡くなりになってしまった。
敵の攻撃を頭部にくらったり、急所に弓矢が突き刺さったりして、回復魔法やポーションを使う間もなく即死だったようだ。息のある負傷者は俺やエリザが回復魔法を使ったりして全員癒すことができたが、即死したその三十二名は残念ながらお亡くなりになってしまった。
まあ三十二名の損失で敵のオーク兵五百以上を屠れて戦争に勝てたんだから、戦果としては上出来といってもいいのかもしれない。我がダンジョンの繁栄のために散った三十二名の戦士たちに感謝と哀悼を捧げておこう。
「捕虜は全員俺たちのダンジョンに移送しろ。ダンジョンマスターであるシブヘイと眷属イノコに関しては最大限の注意を払うように。それからシブヘイのダンジョンにある持ち帰れそうなものは全て略奪して俺たちのダンジョンに持ち帰るんだ。夜が明ける前に作業を完了するぞ」
「はっ」
ゴブリンたちに命令し、シブヘイのダンジョンの略奪作業に勤しむ。
貯蔵されていた食料や装備品の類をゲット。
それから、ダンジョンマスターであるシブヘイとイノコ、それとダンジョン奥に匿われていた多数の人間の娘、ゴブリン娘、オーク娘などを捕虜にすることができた。
人間の娘とゴブリン娘に関しては、匿われていたというよりかは、捕虜として奴隷扱いされていたようだ。オークたちの慰み者になっていたようで、そりゃ酷い有様だった。
ほっとくわけにもいかないので、彼女たちは俺のダンジョンで療養させることにした。前にミッドロウの町の冒険者六人娘を眷属にして療養させた経験があるので、慣れたもんである。
「君たち、俺たちのダンジョンで休んでいきなよ。俺のダンジョンは優しい人たちばかりだからさ。たぶん」
「はい……」
人間の娘に関してはオークを生み出す母体にされていたようで、ゴブリン娘よりも酷い有様だった。完全に瞳の色を失っており、ミッドロウの冒険者六人娘よりも危ういメンタル状況で、長期療養が必要なようだった。
ウチのダンジョンでゆっくりしていって欲しいと思う。吸血鬼の宿だけどゆっくりしていってね。
「ふむ。やはりダンジョンマスターは特殊な存在のようだな」
捕虜のシブヘイとイノコについてだが、実験した結果、色々とわかった。
ダンジョンマスター(シブヘイ)はバッドスキルの影響を受けないが、サポートキャラ(イノコ)は受ける場合もあるとわかった。
「洗脳したイノコはいまいち駄目だな。ただの木偶の坊だ。可哀想だがイノコには死んで生まれ変わってもらおうか」
シブヘイに絶対の忠誠を誓うイノコを、スキル【洗脳】を使って一応洗脳することはできたものの、能力が半減して思ったよりも使えそうになかった。
だからイノコは思い切って始末し、魔石を取り出して、その魔石を使って新たに創造することにした。
創造するとDMコストがかかる上にレベルが1に戻って覚えていたスキルも忘れてしまうが、その方が後々良いと判断した。
「げっ、八千コストもかかるのかよ! 高すぎ!」
普通のオークと違うユニーク個体のイノコを創造するのには、DMを八千も消費することがわかった。
一万コストで新しい吸血鬼の眷属が創造できるので、ぶっちゃけ迷ったものの、最終的にはイノコを創造することにした。ダンジョンには色んなタイプの魔物がいた方がいいと思ったからだ。
吸血鬼の方が強いといっても、もし吸血鬼に特別強い敵、例えばヴァンパイアハンターみたいなのがいたとしてそれが現れた時に困ると思ったからね。何事も多様性が大事だと思ったので、それでイノコを生み出すことにした。
「イノコと申します。ご主人様、よろしくお願い致します」
「よろしくイノコ。君には大いに期待しているよ」
「はっ、全身全霊を尽くしてご主人様のダンジョンに貢献したいと思います!」
そうして八千DMを注ぎ込み、シブヘイのサポートキャラだったイノコは俺の眷属として新たに生まれ変わった。貯めていたDMのほとんどをイノコに注ぎ込むことになったよ。
生まれたイノコのステータスはこんな感じだ。
――ステータス・オープン。
名前:イノコ(lv.1) 種族:豚鬼(ノーマル)
HP:10/10 MP:10/10
【豚語】【暴食】【吸食】
暴食:満腹を超えて食事を摂ることができる。
吸食:その食材が持つスキルをラーニングできる。
【暴食】は、俺とエリザがザコオークからラーニングした【大食】の上位版スキルのようだ。【大食】と効果は重複するようで、二つ持っていればとんでもない量の飯を食えるようになるみたい。
創造したばかりのイノコの血を吸うことで、俺とエリザもその【暴食】を手に入れることができた。
俺もエリザも、大食い大会に出たら余裕で優勝できるくらいになっちゃったね。一気に大量の血を吸うこともできるようになったので、ありがたい限りだ。
【吸食】は吸血鬼にはラーニングできないスキルのようでゲットできなかった。残念だ。
【吸食】は【吸血】の劣化版スキルのように見えるが、単純な劣化版というわけではない。【吸血】の方がお手軽な一方、デメリットもある。血を持たない生物からは血を吸えない。
その点、【吸食】はお得だ。血を持たないスライムだろうと何だろうと、食べればスキルをラーニングできるからね。一方で、【吸血】みたいにHPなどのステータス値が上がったりすることはないみたいだけども。
総合的に見れば、【吸食】は【吸血】の劣化版、ということになるようだ。スキルがラーニングできなくともステータス値が上がる【吸血】の方が断然優れているね。
【吸食】を持っているユニーク個体のオークと、【吸血】を持っている吸血鬼。種族差を考えると、どちらが優れているとは一概に言えない。
オークは普通に戦闘経験値が貰える種族のようだから、上位スキルを持っているからといって吸血鬼の方が優れているというわけではない。
生まれたばかりの時だったらユニーク個体オークの方が圧倒的に強そうである。その代わり、吸血鬼はチート級スキルの【吸血】があるので、後から指数関数的にあっという間に強くなっていくけども。
「イノコ、ここに用意した魔物肉、全部食べていいよ」
「わぁ、ありがとうございますご主人様!」
新しく創造したイノコには、色んな魔物肉をたらふく食わせてスキルをラーニングさせて強くさせるとしよう。それで俺とエリザの不在時のダンジョンの要となって欲しいものだ。
「さあイノコ、一撃で仕留めるんだよ。君の元ご主人様を楽にさせてあげるんだ」
「はい」
首を刎ねられたシブヘイは粒子状となって消えていった。
どうやらダンジョンマスターは死ぬと骸を何も残さずに消えるようだな。魔石を残すようだったら利用しようと思っていたので、少し残念だ。
「おお、一気に成長できたな」
イノコにシブヘイを始末させたことで、イノコのレベルは一気に百まで上がって、ノーマルからハイクラスに進化することができた。ダンジョンマスターという強い敵の討伐だからか、大量の経験値が獲得できたようだね。
「さらばだシブヘイ君」
イノコの成長の糧になり、DMという形でダンジョンの糧にもなってくれたシブヘイ。彼には感謝しかないよね。
ありがとうシブヘイ。君のことは当分忘れないよ。
君の遺児であるオーク娘たちには我がダンジョンで末永く暮らしてもらうつもりだから、どうか天国で安らかに見守っていて欲しいぜ。
同じ転生者同士、仲良く出来そうならそうしようかとも思ったが、残念ながら相容れそうになかったので倒すことにした。
「全軍、突撃!」
「はっ!」
シブヘイのダンジョンの入口を見つけたので、その入口近くに自分のダンジョンの転移陣を設置。そこからダンジョンのほぼ全戦力を呼び出し、シブヘイのダンジョンへと攻め入らせた。
花宿の仕事で忙しかったカーネラたちやパン屋の仕事で忙しかったブレンダたちにも無理を言って参戦してもらったよ。村長の家の人気のない物置にも転移陣を設置し、村長の家にいたレイラたちも呼び出して、ダンジョンの総力を挙げて一気に片をつけることにした。
大量の敵が攻めてくることは想定していなかったのか、シブヘイのダンジョンの防衛設備はそれほど整ってはいなかった。畑などの生産施設ばかりであった。
俺たちの猛攻を前に、シブヘイはあえなく敗れ去ることになった。
「そうか三十二名もの子が亡くなってしまったか……残念だ」
戦いに勝利したが、今回の戦いで三十二名のゴブリン兵がお亡くなりになってしまった。
敵の攻撃を頭部にくらったり、急所に弓矢が突き刺さったりして、回復魔法やポーションを使う間もなく即死だったようだ。息のある負傷者は俺やエリザが回復魔法を使ったりして全員癒すことができたが、即死したその三十二名は残念ながらお亡くなりになってしまった。
まあ三十二名の損失で敵のオーク兵五百以上を屠れて戦争に勝てたんだから、戦果としては上出来といってもいいのかもしれない。我がダンジョンの繁栄のために散った三十二名の戦士たちに感謝と哀悼を捧げておこう。
「捕虜は全員俺たちのダンジョンに移送しろ。ダンジョンマスターであるシブヘイと眷属イノコに関しては最大限の注意を払うように。それからシブヘイのダンジョンにある持ち帰れそうなものは全て略奪して俺たちのダンジョンに持ち帰るんだ。夜が明ける前に作業を完了するぞ」
「はっ」
ゴブリンたちに命令し、シブヘイのダンジョンの略奪作業に勤しむ。
貯蔵されていた食料や装備品の類をゲット。
それから、ダンジョンマスターであるシブヘイとイノコ、それとダンジョン奥に匿われていた多数の人間の娘、ゴブリン娘、オーク娘などを捕虜にすることができた。
人間の娘とゴブリン娘に関しては、匿われていたというよりかは、捕虜として奴隷扱いされていたようだ。オークたちの慰み者になっていたようで、そりゃ酷い有様だった。
ほっとくわけにもいかないので、彼女たちは俺のダンジョンで療養させることにした。前にミッドロウの町の冒険者六人娘を眷属にして療養させた経験があるので、慣れたもんである。
「君たち、俺たちのダンジョンで休んでいきなよ。俺のダンジョンは優しい人たちばかりだからさ。たぶん」
「はい……」
人間の娘に関してはオークを生み出す母体にされていたようで、ゴブリン娘よりも酷い有様だった。完全に瞳の色を失っており、ミッドロウの冒険者六人娘よりも危ういメンタル状況で、長期療養が必要なようだった。
ウチのダンジョンでゆっくりしていって欲しいと思う。吸血鬼の宿だけどゆっくりしていってね。
「ふむ。やはりダンジョンマスターは特殊な存在のようだな」
捕虜のシブヘイとイノコについてだが、実験した結果、色々とわかった。
ダンジョンマスター(シブヘイ)はバッドスキルの影響を受けないが、サポートキャラ(イノコ)は受ける場合もあるとわかった。
「洗脳したイノコはいまいち駄目だな。ただの木偶の坊だ。可哀想だがイノコには死んで生まれ変わってもらおうか」
シブヘイに絶対の忠誠を誓うイノコを、スキル【洗脳】を使って一応洗脳することはできたものの、能力が半減して思ったよりも使えそうになかった。
だからイノコは思い切って始末し、魔石を取り出して、その魔石を使って新たに創造することにした。
創造するとDMコストがかかる上にレベルが1に戻って覚えていたスキルも忘れてしまうが、その方が後々良いと判断した。
「げっ、八千コストもかかるのかよ! 高すぎ!」
普通のオークと違うユニーク個体のイノコを創造するのには、DMを八千も消費することがわかった。
一万コストで新しい吸血鬼の眷属が創造できるので、ぶっちゃけ迷ったものの、最終的にはイノコを創造することにした。ダンジョンには色んなタイプの魔物がいた方がいいと思ったからだ。
吸血鬼の方が強いといっても、もし吸血鬼に特別強い敵、例えばヴァンパイアハンターみたいなのがいたとしてそれが現れた時に困ると思ったからね。何事も多様性が大事だと思ったので、それでイノコを生み出すことにした。
「イノコと申します。ご主人様、よろしくお願い致します」
「よろしくイノコ。君には大いに期待しているよ」
「はっ、全身全霊を尽くしてご主人様のダンジョンに貢献したいと思います!」
そうして八千DMを注ぎ込み、シブヘイのサポートキャラだったイノコは俺の眷属として新たに生まれ変わった。貯めていたDMのほとんどをイノコに注ぎ込むことになったよ。
生まれたイノコのステータスはこんな感じだ。
――ステータス・オープン。
名前:イノコ(lv.1) 種族:豚鬼(ノーマル)
HP:10/10 MP:10/10
【豚語】【暴食】【吸食】
暴食:満腹を超えて食事を摂ることができる。
吸食:その食材が持つスキルをラーニングできる。
【暴食】は、俺とエリザがザコオークからラーニングした【大食】の上位版スキルのようだ。【大食】と効果は重複するようで、二つ持っていればとんでもない量の飯を食えるようになるみたい。
創造したばかりのイノコの血を吸うことで、俺とエリザもその【暴食】を手に入れることができた。
俺もエリザも、大食い大会に出たら余裕で優勝できるくらいになっちゃったね。一気に大量の血を吸うこともできるようになったので、ありがたい限りだ。
【吸食】は吸血鬼にはラーニングできないスキルのようでゲットできなかった。残念だ。
【吸食】は【吸血】の劣化版スキルのように見えるが、単純な劣化版というわけではない。【吸血】の方がお手軽な一方、デメリットもある。血を持たない生物からは血を吸えない。
その点、【吸食】はお得だ。血を持たないスライムだろうと何だろうと、食べればスキルをラーニングできるからね。一方で、【吸血】みたいにHPなどのステータス値が上がったりすることはないみたいだけども。
総合的に見れば、【吸食】は【吸血】の劣化版、ということになるようだ。スキルがラーニングできなくともステータス値が上がる【吸血】の方が断然優れているね。
【吸食】を持っているユニーク個体のオークと、【吸血】を持っている吸血鬼。種族差を考えると、どちらが優れているとは一概に言えない。
オークは普通に戦闘経験値が貰える種族のようだから、上位スキルを持っているからといって吸血鬼の方が優れているというわけではない。
生まれたばかりの時だったらユニーク個体オークの方が圧倒的に強そうである。その代わり、吸血鬼はチート級スキルの【吸血】があるので、後から指数関数的にあっという間に強くなっていくけども。
「イノコ、ここに用意した魔物肉、全部食べていいよ」
「わぁ、ありがとうございますご主人様!」
新しく創造したイノコには、色んな魔物肉をたらふく食わせてスキルをラーニングさせて強くさせるとしよう。それで俺とエリザの不在時のダンジョンの要となって欲しいものだ。
「さあイノコ、一撃で仕留めるんだよ。君の元ご主人様を楽にさせてあげるんだ」
「はい」
首を刎ねられたシブヘイは粒子状となって消えていった。
どうやらダンジョンマスターは死ぬと骸を何も残さずに消えるようだな。魔石を残すようだったら利用しようと思っていたので、少し残念だ。
「おお、一気に成長できたな」
イノコにシブヘイを始末させたことで、イノコのレベルは一気に百まで上がって、ノーマルからハイクラスに進化することができた。ダンジョンマスターという強い敵の討伐だからか、大量の経験値が獲得できたようだね。
「さらばだシブヘイ君」
イノコの成長の糧になり、DMという形でダンジョンの糧にもなってくれたシブヘイ。彼には感謝しかないよね。
ありがとうシブヘイ。君のことは当分忘れないよ。
君の遺児であるオーク娘たちには我がダンジョンで末永く暮らしてもらうつもりだから、どうか天国で安らかに見守っていて欲しいぜ。
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