31 / 291
一章
口裏合わせ
しおりを挟む
ゴルド一味を討ち果たした翌朝。俺はチュウに連れられ、彼らが働く作業現場へと顔を出すことになった。
「チュウの旦那⁉ 怪我、治ったのかよ⁉」
「あんな重傷だったのにどうして⁉」
現場に現れたチュウを見て、開拓団のメンバーたちは一斉に驚きの声を上げた。まるで幽霊を見たかのように大騒ぎだ。
そりゃそうだ。チュウは昨日までは立てないほどの再起不能の怪我を負っていたんだからな。
「こちらの旅人さんから貰った回復ポーションのおかげで奇跡的に回復したんだよ」
「本当か⁉ アンタ、ありがとな!」
「チュウの旦那を助けてくれて、マジ感謝だぜ!」
チュウの説明を聞き、開拓団の男たちが感謝の言葉を伝えてくる。
「本当にありがとう……」
中には涙ぐみながら手をとって感謝してくるやつまでいる。
チュウが本当に慕われているのがよくわかるな。逆に言えば、ゴルドたちが嫌われすぎだ、とも言えるが。まあ当然だろう。あんな乱暴者を好きな奴などいないからな。
「でもチュウの旦那が復帰したって知られたら、またゴルドたちにシメられるんじゃ……」
騒ぎも一段落すると、冷静になった人が懸念を口にし始めた。ゴルド一味への恐怖が身体に染み付いているようだな。
「その心配ならいらん。ゴルド一派は今朝のうちにこの村を出て行ったようだ。この旅人さんがそれを証言してくれたし、村人の中にも大勢の目撃者がいる。ゴルドは開拓団の仕事を放り出したようだぜ。俺はこれから監察官殿のところにいって、ゴルドたちがいなくなったことを伝えてくるよ」
チュウは嘘の説明をする。打ち合わせ済みの嘘だ。
本当はゴルドたちは俺がぶっ殺した(正確にはタロウたちが)のであるが、ゴルドは仮にも開拓団団長なので殺したと知られると不味い。だから、逃げていった、という風に見せかけることにした。
今朝方、俺とエリザがゴルドたちに化けて一芝居打ち、大勢の村人の前で村から出て行ったように見せかけた。まずばれることはないだろう。
「本当か⁉ それなら嬉しいが……」
「それにしてもなんでゴルドのやつらは急に村を出て行ったんだ? あんなにこの村に執着してやりたい放題やってたのによぉ。エレーナさんにも執着してただろ?」
「そんなことどうでもいいだろ。ゴルドがいなくなったってんなら最高だ!」
「だな。今日はなけなしの金奮発して酒でも飲もうぜ!」
「こりゃめでてえや!」
ゴルドが村から去ったことを伝えると、開拓団の男たちは喜色満面といった感じで盛り上がった。不可解に思っている者もいるものの、それ以上に喜びが勝っているようだ。
「やったー!」
「今日は宴会だぜ!」
開拓団の男たちは一斉に騒ぎ始める。昨日まで鬱々としていた仕事現場が嘘のようだな。
「それじゃ、俺たちは監察官殿に事情を説明してくるから。たぶん今日から俺が開拓団団長に復帰することになる。お前たちは仕事の準備を進めておいてくれ」
「おう!」
開拓団の男たちと別れ、チュウと俺は村の中心部に向かう。やがて田舎村にしては立派な建物が見えてくる。
「この村にこんな立派な建物があったとはね。教会並みに立派な建物だね」
「そりゃそうさ。王都から派遣された監察官殿のお屋敷だからな。庶民上がりの下級貴族だが一応貴族様だ。下手な騒ぎを起こさないよう、丁重に頼むぜ。まあヨミトの旦那なら心配ないと思うが」
「ああわかってるさ」
屋敷の前にいた門兵に声をかけ、中に通してもらう。
「ん? あんたはチュウか? たしか大怪我したって聞いていたが……」
屋敷に入ると、ちょび髭の神経質そうな男が出迎えてくれた。
「ああ。実はかくかくしかじかでですね」
チュウは開拓団の男たちに話した内容よりもより詳細な嘘を述べていった。
「なるほど。ゴルドの奴らがそちらの御仁の奥方に手を出そうとしたのですな。それで騒動になったと」
「そうです。それで俺が死なない程度にボコってやったんです。そうしたらこんな若造に負けて心がヘシ折られてしまったのか、奴らは脱兎の如く村から逃げ出していったんです。おそらくもう村に帰って来ないと思います」
「それを証明できる人は?」
「宿屋の女将エレーナも見てますよ。他にも向かいの宿の親父も見てますね。野次馬も大勢いました」
「わかり申した。後で確認させていただきますぞ。まあ嘘はついてないと思うがね」
監察官はあのゴルドがあっさり村を捨てたことを訝しく思うものの、それ以上は尋ねてこなかった。嘘だと証明する証拠がないからな。監察官は信じざるを得ないだろう。
「しかしあの冒険者崩れのゴルドたち相手に喧嘩して無傷とは、貴方様は凄腕でいらっしゃいますなあ」
「まあ多少腕に自信があるので」
「いやはや頼もしい。どうですかな? このままこの村の開拓団や警備兵の一員として力を尽くされては?」
「お気持ちだけ受け取っておきますよ。この村には気ままな旅の道中に立ち寄っただけですから」
「それは残念ですなぁ。その若さで奥方を連れて旅とは、どこぞの貴族か商人様のご子息で?」
「商人の息子ですね。次男坊なので家を継ぐつもりはないので、今はこれから将来何をしようか自分探しの旅の途中って感じですね」
色々突っ込んだ事情を聞かれたので、適当に嘘を返しておく。
「じ、自分探しの旅ですか……ハハハ」
咄嗟についた嘘だったのだが、妻を引き連れて自分探しの旅というのは無理があっただろうか。監察官殿は張り付いたような笑顔をしていたし、隣のチュウも呆れたような顔をしていた。
「ハハハ、人生色々ですからな。それにしても羨ましいですなぁ。自由気ままで。ですが立派な若者がそれではいけませんぞ!」
その後、張り付いた笑顔の監察官殿から小言まじりの説教を受けた。
この監察官、庶民上がりだけあって中々苦労しているらしい。監察官の若い頃の苦労話をたっぷりと聞かされるハメになった。最悪だ。
それからしばらくして、俺たちは解放されることとなった。
「俺はこれから開拓団の現場に戻るが、ヨミトの旦那はどうする?」
「ゴルドを追い払ったことが知られると、力を持つ俺に接近してくる面倒な村人とかがいるかもしれん。俺とエリザは新たな面倒ごとに巻き込まれる前に、村を出て行く風を装うよ。それからこっそりエレーナのとこに戻って店の準備を手伝うよ」
「そうかわかった。それじゃまた夜にな。たぶん、エレーナの宿に大勢の仲間を連れていって宴会することになると思うから、よろしく頼むぜ」
「ああ勿論、しっかりおもてなしするよ。今までにない大勢のお客様をおもてなしできるのか。うひひ、楽しみだなぁ」
「……ヨミトの旦那ってさ、変わった吸血鬼だよな。人間に施しするのが趣味なんてよ」
「施しじゃなくて商売だけどね」
「まあそうかもしれんが」
呆れ目のチュウと別れ、俺は軽やかなステップでエレーナの宿に戻っていったのであった。
夜に来るお客さんのことを考えると、ワクワクが止まらないぜ。
「チュウの旦那⁉ 怪我、治ったのかよ⁉」
「あんな重傷だったのにどうして⁉」
現場に現れたチュウを見て、開拓団のメンバーたちは一斉に驚きの声を上げた。まるで幽霊を見たかのように大騒ぎだ。
そりゃそうだ。チュウは昨日までは立てないほどの再起不能の怪我を負っていたんだからな。
「こちらの旅人さんから貰った回復ポーションのおかげで奇跡的に回復したんだよ」
「本当か⁉ アンタ、ありがとな!」
「チュウの旦那を助けてくれて、マジ感謝だぜ!」
チュウの説明を聞き、開拓団の男たちが感謝の言葉を伝えてくる。
「本当にありがとう……」
中には涙ぐみながら手をとって感謝してくるやつまでいる。
チュウが本当に慕われているのがよくわかるな。逆に言えば、ゴルドたちが嫌われすぎだ、とも言えるが。まあ当然だろう。あんな乱暴者を好きな奴などいないからな。
「でもチュウの旦那が復帰したって知られたら、またゴルドたちにシメられるんじゃ……」
騒ぎも一段落すると、冷静になった人が懸念を口にし始めた。ゴルド一味への恐怖が身体に染み付いているようだな。
「その心配ならいらん。ゴルド一派は今朝のうちにこの村を出て行ったようだ。この旅人さんがそれを証言してくれたし、村人の中にも大勢の目撃者がいる。ゴルドは開拓団の仕事を放り出したようだぜ。俺はこれから監察官殿のところにいって、ゴルドたちがいなくなったことを伝えてくるよ」
チュウは嘘の説明をする。打ち合わせ済みの嘘だ。
本当はゴルドたちは俺がぶっ殺した(正確にはタロウたちが)のであるが、ゴルドは仮にも開拓団団長なので殺したと知られると不味い。だから、逃げていった、という風に見せかけることにした。
今朝方、俺とエリザがゴルドたちに化けて一芝居打ち、大勢の村人の前で村から出て行ったように見せかけた。まずばれることはないだろう。
「本当か⁉ それなら嬉しいが……」
「それにしてもなんでゴルドのやつらは急に村を出て行ったんだ? あんなにこの村に執着してやりたい放題やってたのによぉ。エレーナさんにも執着してただろ?」
「そんなことどうでもいいだろ。ゴルドがいなくなったってんなら最高だ!」
「だな。今日はなけなしの金奮発して酒でも飲もうぜ!」
「こりゃめでてえや!」
ゴルドが村から去ったことを伝えると、開拓団の男たちは喜色満面といった感じで盛り上がった。不可解に思っている者もいるものの、それ以上に喜びが勝っているようだ。
「やったー!」
「今日は宴会だぜ!」
開拓団の男たちは一斉に騒ぎ始める。昨日まで鬱々としていた仕事現場が嘘のようだな。
「それじゃ、俺たちは監察官殿に事情を説明してくるから。たぶん今日から俺が開拓団団長に復帰することになる。お前たちは仕事の準備を進めておいてくれ」
「おう!」
開拓団の男たちと別れ、チュウと俺は村の中心部に向かう。やがて田舎村にしては立派な建物が見えてくる。
「この村にこんな立派な建物があったとはね。教会並みに立派な建物だね」
「そりゃそうさ。王都から派遣された監察官殿のお屋敷だからな。庶民上がりの下級貴族だが一応貴族様だ。下手な騒ぎを起こさないよう、丁重に頼むぜ。まあヨミトの旦那なら心配ないと思うが」
「ああわかってるさ」
屋敷の前にいた門兵に声をかけ、中に通してもらう。
「ん? あんたはチュウか? たしか大怪我したって聞いていたが……」
屋敷に入ると、ちょび髭の神経質そうな男が出迎えてくれた。
「ああ。実はかくかくしかじかでですね」
チュウは開拓団の男たちに話した内容よりもより詳細な嘘を述べていった。
「なるほど。ゴルドの奴らがそちらの御仁の奥方に手を出そうとしたのですな。それで騒動になったと」
「そうです。それで俺が死なない程度にボコってやったんです。そうしたらこんな若造に負けて心がヘシ折られてしまったのか、奴らは脱兎の如く村から逃げ出していったんです。おそらくもう村に帰って来ないと思います」
「それを証明できる人は?」
「宿屋の女将エレーナも見てますよ。他にも向かいの宿の親父も見てますね。野次馬も大勢いました」
「わかり申した。後で確認させていただきますぞ。まあ嘘はついてないと思うがね」
監察官はあのゴルドがあっさり村を捨てたことを訝しく思うものの、それ以上は尋ねてこなかった。嘘だと証明する証拠がないからな。監察官は信じざるを得ないだろう。
「しかしあの冒険者崩れのゴルドたち相手に喧嘩して無傷とは、貴方様は凄腕でいらっしゃいますなあ」
「まあ多少腕に自信があるので」
「いやはや頼もしい。どうですかな? このままこの村の開拓団や警備兵の一員として力を尽くされては?」
「お気持ちだけ受け取っておきますよ。この村には気ままな旅の道中に立ち寄っただけですから」
「それは残念ですなぁ。その若さで奥方を連れて旅とは、どこぞの貴族か商人様のご子息で?」
「商人の息子ですね。次男坊なので家を継ぐつもりはないので、今はこれから将来何をしようか自分探しの旅の途中って感じですね」
色々突っ込んだ事情を聞かれたので、適当に嘘を返しておく。
「じ、自分探しの旅ですか……ハハハ」
咄嗟についた嘘だったのだが、妻を引き連れて自分探しの旅というのは無理があっただろうか。監察官殿は張り付いたような笑顔をしていたし、隣のチュウも呆れたような顔をしていた。
「ハハハ、人生色々ですからな。それにしても羨ましいですなぁ。自由気ままで。ですが立派な若者がそれではいけませんぞ!」
その後、張り付いた笑顔の監察官殿から小言まじりの説教を受けた。
この監察官、庶民上がりだけあって中々苦労しているらしい。監察官の若い頃の苦労話をたっぷりと聞かされるハメになった。最悪だ。
それからしばらくして、俺たちは解放されることとなった。
「俺はこれから開拓団の現場に戻るが、ヨミトの旦那はどうする?」
「ゴルドを追い払ったことが知られると、力を持つ俺に接近してくる面倒な村人とかがいるかもしれん。俺とエリザは新たな面倒ごとに巻き込まれる前に、村を出て行く風を装うよ。それからこっそりエレーナのとこに戻って店の準備を手伝うよ」
「そうかわかった。それじゃまた夜にな。たぶん、エレーナの宿に大勢の仲間を連れていって宴会することになると思うから、よろしく頼むぜ」
「ああ勿論、しっかりおもてなしするよ。今までにない大勢のお客様をおもてなしできるのか。うひひ、楽しみだなぁ」
「……ヨミトの旦那ってさ、変わった吸血鬼だよな。人間に施しするのが趣味なんてよ」
「施しじゃなくて商売だけどね」
「まあそうかもしれんが」
呆れ目のチュウと別れ、俺は軽やかなステップでエレーナの宿に戻っていったのであった。
夜に来るお客さんのことを考えると、ワクワクが止まらないぜ。
0
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!(改訂版)
IXA
ファンタジー
凡そ三十年前、この世界は一変した。
世界各地に次々と現れた天を突く蒼の塔、それとほぼ同時期に発見されたのが、『ダンジョン』と呼ばれる奇妙な空間だ。
不気味で異質、しかしながらダンジョン内で手に入る資源は欲望を刺激し、ダンジョン内で戦い続ける『探索者』と呼ばれる職業すら生まれた。そしていつしか人類は拒否感を拭いきれずも、ダンジョンに依存する生活へ移行していく。
そんなある日、ちっぽけな少女が探索者協会の扉を叩いた。
諸事情により金欠な彼女が探索者となった時、世界の流れは大きく変わっていくこととなる……
人との出会い、無数に折り重なる悪意、そして隠された真実と絶望。
夢見る少女の戦いの果て、ちっぽけな彼女は一体何を選ぶ?
絶望に、立ち向かえ。

幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。

豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで220万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。


特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる