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異常な人形
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結論から言おう。
私の手から、血は出なかった。
代わりに黒くて、ドロドロしていて、異臭を放つものが出てきた。
しばらくして、これは人間の一部だと気づいてしまった。
そこから、目玉がコロンとおちたのだ。
当然、床に落ちて弾けてしまったけれど。
衝撃で、割れてしまった。
よく見たら、血のような匂いも時々する。
何をどうすればこんなものが出来るのだろか?
まぁ、こんなものと相対して平気でいられるの私もおかしいと思うが。
それは、ミカエルと対峙したことが何かしら関係しているんだとは思う。
多分、脳をいじられた時、そう言うところもいじられてしまったんじゃないか、なんて推測する。
まぁ、真実なんてわかるはずがないのだが。
その液体は、人形の中に吸い込まれていった。
一滴残らず。
しかも、吸い込んだとは思えないかのような見かけである。
どこも染み出さないし、シミにもならない。
表面は普通の布の様な手触りで。
だけど、少し温もりがあった。
まるで人肌のような温さ。
鳥肌が立つ。
気持ち悪い。
人形を床に叩きつけそうになる衝動を抑えて、窓から投げ落とす。
人形はそのまま落下する。
私の手元から、あの気持ち悪いものが消えたことに安堵した。
人形は地面に叩きつけられ、その中身を撒き散らす。
きちんと中に内臓が入っていたのだ。
しかも、血管とか。
きちんと血が通った生物に変わっていたのだ。
ピク、ピク、とわずかに痙攣している。
これは流石に死んだな、なんて思った。
なのに、まるで逆再生するように体が治っていく。
何事もなかったかのように、人形は立ち上がり、伸びをする。
その様子に、素直に恐怖を覚えた。
だって、普通そんな行動とるはずがないのだ。
そんな風に治ったり、動き回ったり。
なのに、なのに.....
(あの人形は人智を超えている。)
人形の元にミカエルがやってくる。
きっとすぐに殺されるだろう。
あのヒントとは、多分ミカエルが人形を殺そうとしている間にミカエルの隙をついて殺せと言う意味だろう。
塔を駆け降りる。
急がないと。
再生にも限度があるかもしれない。
なら、早く行かなきゃ。
早く言ってトドメを刺さなくちゃ...
塔から出た私が目にしたのは、
「ねぇ、〇〇先輩、本当大好き。ずっと俺のそばにいて。愛してるから。」
恍惚の表情を浮かべながら人形を抱きしめるミカエルの姿だった。
人形はされるがままにしていた。
ミカエルを優しく抱きしめていた。
ミカエルは、本当に幸せそうな表情を浮かべていて、心から幸せを感じている様だった。
自らの体と人形の体をつるで締め付けているのに。
苦痛なんて感じていないといいたげに。
私の手から、血は出なかった。
代わりに黒くて、ドロドロしていて、異臭を放つものが出てきた。
しばらくして、これは人間の一部だと気づいてしまった。
そこから、目玉がコロンとおちたのだ。
当然、床に落ちて弾けてしまったけれど。
衝撃で、割れてしまった。
よく見たら、血のような匂いも時々する。
何をどうすればこんなものが出来るのだろか?
まぁ、こんなものと相対して平気でいられるの私もおかしいと思うが。
それは、ミカエルと対峙したことが何かしら関係しているんだとは思う。
多分、脳をいじられた時、そう言うところもいじられてしまったんじゃないか、なんて推測する。
まぁ、真実なんてわかるはずがないのだが。
その液体は、人形の中に吸い込まれていった。
一滴残らず。
しかも、吸い込んだとは思えないかのような見かけである。
どこも染み出さないし、シミにもならない。
表面は普通の布の様な手触りで。
だけど、少し温もりがあった。
まるで人肌のような温さ。
鳥肌が立つ。
気持ち悪い。
人形を床に叩きつけそうになる衝動を抑えて、窓から投げ落とす。
人形はそのまま落下する。
私の手元から、あの気持ち悪いものが消えたことに安堵した。
人形は地面に叩きつけられ、その中身を撒き散らす。
きちんと中に内臓が入っていたのだ。
しかも、血管とか。
きちんと血が通った生物に変わっていたのだ。
ピク、ピク、とわずかに痙攣している。
これは流石に死んだな、なんて思った。
なのに、まるで逆再生するように体が治っていく。
何事もなかったかのように、人形は立ち上がり、伸びをする。
その様子に、素直に恐怖を覚えた。
だって、普通そんな行動とるはずがないのだ。
そんな風に治ったり、動き回ったり。
なのに、なのに.....
(あの人形は人智を超えている。)
人形の元にミカエルがやってくる。
きっとすぐに殺されるだろう。
あのヒントとは、多分ミカエルが人形を殺そうとしている間にミカエルの隙をついて殺せと言う意味だろう。
塔を駆け降りる。
急がないと。
再生にも限度があるかもしれない。
なら、早く行かなきゃ。
早く言ってトドメを刺さなくちゃ...
塔から出た私が目にしたのは、
「ねぇ、〇〇先輩、本当大好き。ずっと俺のそばにいて。愛してるから。」
恍惚の表情を浮かべながら人形を抱きしめるミカエルの姿だった。
人形はされるがままにしていた。
ミカエルを優しく抱きしめていた。
ミカエルは、本当に幸せそうな表情を浮かべていて、心から幸せを感じている様だった。
自らの体と人形の体をつるで締め付けているのに。
苦痛なんて感じていないといいたげに。
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