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出会い
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..........早く、迎えにきてください。
ずっと待ってますから.......
も、もしかして、あなたまで僕のこと、見捨てようと思っているのですか!!
そんなの.......絶対に嫌だ。
.............あなたのことを僕は絶対に見つけますね。
ご主人。
石の塔内部。
そこは思ったよりも綺麗な場所だった。
何というか......
掃除が行き届いているというか.......
細かいことは気にするべきでは無いのだろう。
...多分だけど。
とにかく、前へ進んでみるか.......
そんな時、前に何かが通り過ぎたような気がした。
まさか幽霊......
いやいや、いるはずがない。
まぁ、ゴーストもいるっちゃいるが、もっと恐ろしい見かけをしているわけだし.....
だとすると生きた人間かも。
だとしたら勇者とか、そういった人たちの可能性が高い。
なら、助けてもらえるかもしれない.....
よし、追いかけてみるか。
俺はその方向へと走っていった。
しばらく走ると、そこには宝箱があった。
(なんだこれ......)
少し触ってみると、簡単に鍵が外れた。
中にはボロボロの仮面が一つ。
黒と白に分かれていて、ピエロマスクのようだ。
そういえば、数年前に流行った何でも願いを叶えてくれる店の店主が、こんな感じの仮面をつけていると聞いたような気がする。
ただ、願いを叶えてもらう対価として、魂やら、記憶やらを持っていかれる店だけど。
不吉な店だ。
その時、仮面が淡く光った気がした。
「グルルルルルゥ.......」
後ろから、魔物の声がする。
振り向けば、後ろには大量のモンスターが。
あぁ、俺の人生はここで終了したようだ。
だって、俺は血を見たら失神するし。
武器持ってないし。
魔法使えないし。
あぁ、終わった......
「あ、諦めないでくださいよ!!」
え?
なんか声が聞こえますけど......
「あなたの持っている仮面です!!え、えっとぉ.....驚きましたか?」
まぁ、死に際だし何も驚かないけどねぇ....
「僕をあなたが装備してくれたら、あなたの命は助かりますよ。」
「いやいや、そんなわけないでしょ。」
「.......べ、別に出来ますよ?」
「またまたぁ.....もうすぐ死ぬし。ほら、すぐ近くまで近づこうとしてるよ。」
「じゃあ......最後の賭けだと思って試してみてください。ま、全く痛くないですから......」
確かに、ただ死ぬよりは、少しは何かしたいかもしれない。
ずっと待ってますから.......
も、もしかして、あなたまで僕のこと、見捨てようと思っているのですか!!
そんなの.......絶対に嫌だ。
.............あなたのことを僕は絶対に見つけますね。
ご主人。
石の塔内部。
そこは思ったよりも綺麗な場所だった。
何というか......
掃除が行き届いているというか.......
細かいことは気にするべきでは無いのだろう。
...多分だけど。
とにかく、前へ進んでみるか.......
そんな時、前に何かが通り過ぎたような気がした。
まさか幽霊......
いやいや、いるはずがない。
まぁ、ゴーストもいるっちゃいるが、もっと恐ろしい見かけをしているわけだし.....
だとすると生きた人間かも。
だとしたら勇者とか、そういった人たちの可能性が高い。
なら、助けてもらえるかもしれない.....
よし、追いかけてみるか。
俺はその方向へと走っていった。
しばらく走ると、そこには宝箱があった。
(なんだこれ......)
少し触ってみると、簡単に鍵が外れた。
中にはボロボロの仮面が一つ。
黒と白に分かれていて、ピエロマスクのようだ。
そういえば、数年前に流行った何でも願いを叶えてくれる店の店主が、こんな感じの仮面をつけていると聞いたような気がする。
ただ、願いを叶えてもらう対価として、魂やら、記憶やらを持っていかれる店だけど。
不吉な店だ。
その時、仮面が淡く光った気がした。
「グルルルルルゥ.......」
後ろから、魔物の声がする。
振り向けば、後ろには大量のモンスターが。
あぁ、俺の人生はここで終了したようだ。
だって、俺は血を見たら失神するし。
武器持ってないし。
魔法使えないし。
あぁ、終わった......
「あ、諦めないでくださいよ!!」
え?
なんか声が聞こえますけど......
「あなたの持っている仮面です!!え、えっとぉ.....驚きましたか?」
まぁ、死に際だし何も驚かないけどねぇ....
「僕をあなたが装備してくれたら、あなたの命は助かりますよ。」
「いやいや、そんなわけないでしょ。」
「.......べ、別に出来ますよ?」
「またまたぁ.....もうすぐ死ぬし。ほら、すぐ近くまで近づこうとしてるよ。」
「じゃあ......最後の賭けだと思って試してみてください。ま、全く痛くないですから......」
確かに、ただ死ぬよりは、少しは何かしたいかもしれない。
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