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本編:現実と夢の境で
消えてしまったものは何?
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どこかポッカリと空いてしまった心の穴。
そこに入っていたのはなんだったか。
思い出せない。
制服を着る。
鞄を手に取り、家から出る。
憂鬱な学校。
登校する時間、前まで話し相手がいたようなするけど、誰だったか。
「先輩、おはようございます。今日も良い天気ですね♪」
見知らぬこが話しかけてきた。
金色の髪に青い瞳。
可愛らしい顔立ち。
「あなた、誰?」
「え……?先輩、冗談はやめてください、お願いだから。」
「本当に、どちら様?私はあなたのことを知らないよ?」
「嘘……ですよね?だ、だったら蓮のことは?」
「蓮?誰のこと?」
「蓮のことも忘れてしまったのですね……。」
目の前の少年は考え込んだあと、こういった。
「僕の名前は神風颯太。先輩の彼氏です。」
私の………彼氏?
颯太は笑って嘘をついた。
大好きな彼女を手にいれるために。
あぁ、記憶を失った先輩に僕の嘘がわかるわけがない。
先輩が好きだった人は蓮。
蓮はあの世界から出られない。
嘘がばれない限り、先輩は僕のもの。
こんなチャンス、逃すはずがない。
逃すものか。
「私は颯大君の彼女なの?」
「そうですよ先輩。もしかして、あの日々を忘れてしまったのですか?」
全く記憶にないけれど……。
でも、私が忘れただけで、彼が本当のことをいっているのかもしれない。
記憶のない私がわかるはずがないのだから。
とりあえず私は颯太くんと一緒に登校して、一緒に帰る約束をした。
教室にはいると、
「月!お前今までどこ行ってたんだよ!」
「司?」
幼馴染みの司がいた。
司とはご近所さんで、昔はよく一緒に遊んでいた。
司の一つ下の弟は双子で、名前をレグとカグヤという。
二人ともとても良いこで、海とおなじクラスでもある。
どうして司が心配するのかわからない。
別に私はいつも通りだとは思うけど。
そういえば、お兄ちゃんも海も私を心配してた。
何でだろう?
深くは考えず、席に着き、授業を受ける。
午前の授業が終わり、颯太くんと一緒に弁当を食べたら、午後の授業。
席に座って先生の授業を聞いていたら、だんだん眠くなってきた。
まわりを見回せば、大抵の人は寝てる。
睡魔にあらがえず、私は眠りについた。
気づくと知らない場所にいた。
狂った笑い声が響く闘技場。
辺りに誰もいないのに、狂ったように響いてる。
「ここ、どこ?」
近くに銃が落ちていたから、とりあえずそれを拾う。
「ココハ闘技場ダ。」
どこからか声が聞こえた。
「アラソエアラソエミニククミニクク」
「アハハハハハハハハハアハハハハ」
怖い。
最初に抱いた感情はそれだった。
私は何をさせられるの?
当日から出ようとしたのに、ドアは閉まってどこにもいけない。
「最初ノチョウセンシャハダレダァ」
「ワカランナァワカランナァ」
挑戦者?
誰か、助けて。
そこに入っていたのはなんだったか。
思い出せない。
制服を着る。
鞄を手に取り、家から出る。
憂鬱な学校。
登校する時間、前まで話し相手がいたようなするけど、誰だったか。
「先輩、おはようございます。今日も良い天気ですね♪」
見知らぬこが話しかけてきた。
金色の髪に青い瞳。
可愛らしい顔立ち。
「あなた、誰?」
「え……?先輩、冗談はやめてください、お願いだから。」
「本当に、どちら様?私はあなたのことを知らないよ?」
「嘘……ですよね?だ、だったら蓮のことは?」
「蓮?誰のこと?」
「蓮のことも忘れてしまったのですね……。」
目の前の少年は考え込んだあと、こういった。
「僕の名前は神風颯太。先輩の彼氏です。」
私の………彼氏?
颯太は笑って嘘をついた。
大好きな彼女を手にいれるために。
あぁ、記憶を失った先輩に僕の嘘がわかるわけがない。
先輩が好きだった人は蓮。
蓮はあの世界から出られない。
嘘がばれない限り、先輩は僕のもの。
こんなチャンス、逃すはずがない。
逃すものか。
「私は颯大君の彼女なの?」
「そうですよ先輩。もしかして、あの日々を忘れてしまったのですか?」
全く記憶にないけれど……。
でも、私が忘れただけで、彼が本当のことをいっているのかもしれない。
記憶のない私がわかるはずがないのだから。
とりあえず私は颯太くんと一緒に登校して、一緒に帰る約束をした。
教室にはいると、
「月!お前今までどこ行ってたんだよ!」
「司?」
幼馴染みの司がいた。
司とはご近所さんで、昔はよく一緒に遊んでいた。
司の一つ下の弟は双子で、名前をレグとカグヤという。
二人ともとても良いこで、海とおなじクラスでもある。
どうして司が心配するのかわからない。
別に私はいつも通りだとは思うけど。
そういえば、お兄ちゃんも海も私を心配してた。
何でだろう?
深くは考えず、席に着き、授業を受ける。
午前の授業が終わり、颯太くんと一緒に弁当を食べたら、午後の授業。
席に座って先生の授業を聞いていたら、だんだん眠くなってきた。
まわりを見回せば、大抵の人は寝てる。
睡魔にあらがえず、私は眠りについた。
気づくと知らない場所にいた。
狂った笑い声が響く闘技場。
辺りに誰もいないのに、狂ったように響いてる。
「ここ、どこ?」
近くに銃が落ちていたから、とりあえずそれを拾う。
「ココハ闘技場ダ。」
どこからか声が聞こえた。
「アラソエアラソエミニククミニクク」
「アハハハハハハハハハアハハハハ」
怖い。
最初に抱いた感情はそれだった。
私は何をさせられるの?
当日から出ようとしたのに、ドアは閉まってどこにもいけない。
「最初ノチョウセンシャハダレダァ」
「ワカランナァワカランナァ」
挑戦者?
誰か、助けて。
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