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しおりを挟むはい、突然ですがここは王都です。キデン領はとっくに出発しました。え、いきなり話が進みすぎ?俺もそう思うよ。だって朝ごはん食べると思ってたからね。でも、もう王都だもん。しょうがない。ここに着くまでのことはざっくり、それはもうざっくざくに話すよ。
まず、俺は夢遊病の持ち主になりました。あの日から何回か、廊下で兄さんとかネポスに起こされることが多々ありまして。いやー夢遊病ってすごいね。まじで記憶ないからね。俺も毎回びっくりするよ。お医者さんにも見てもらったけど、精神的な疲れだってさ。
あとは、母様や父様達とまあまあ仲良くなれたと思う。兄さん達を呼ぶ時は、全然緊張しなかったんだけど、母様と父様がなかなか呼ぶのに慣れなかったりして大変だったんだよ。それでも俺が2人を呼ぶたびにすごく嬉しそうな顔するから、俺もそれも見てなんだかにやけちゃうんだ。本当に優しい人達だ。この人たちが俺の両親でよかったなって思うよ。
キデン領からは1週間とちょっと前くらいに出た。父様が俺に対して過保護すぎて、あと1ヶ月くらいゆっくりしてから王都に行こうとか言い出してさ。でも父様って公爵じゃん?忙しくないのかなって思ったんだけど、案の定めっちゃ忙しいらしくてね。今王都での仕事は側近の人に任せてるみたい。兄様達が、「今でさえスケジュールをやりくりしてるのに、1ヶ月はさすがに無理」って父様お説教してたんだ。だから、俺なら大丈夫だから、早く王都に戻りましょ?って言ったわけ。
そしたら兄様達に、ルーナのことを心配に思ってない訳では無い!誤解しないでね…?みたいな感じでずっとまとわりついてくるし、全部父様が悪いんだからルーナは何も悪くないからねってよく分からないフォローされたり。言うの忘れてたけど、既にキデン領に1週間滞在した頃の話ね。
もう俺は大丈夫だから、王都に行きますよって宣言したら父様も渋々な感じはあったけど、了承してくれた。公爵ってもっとピシッとしてるイメージだったけど、父様はただの親バカだと思うね。
そんで、王都に戻ったら、王様と宰相さんに会うんだって。父様とは学友っていうやつ?みたいで俺がいなくなってからも色々力を貸してくれたって言ってた。
あと新事実があるけど聞く?え、聞きたい?しょうがないなあ。えっとね、俺が御使い様ってやつなの全世界が知ってて、誘拐されたことも知ってるんだって。待って、規模がすごくない?全世界だよ?俺が思ってるより、御使い様ってすごい…?
この1週間の話はこのくらいかな。意外と大したことないな。移動はやっぱり馬車なんだけど、キデン領まで冒険者の人達と乗ってきた馬車も凄かったと思ってるけど、上には上があるみたいです。椅子の部分なんてフカフカどころじゃない。なんて言うんだろ、もうなんか沈む。フッカフカなの!伝われー
んで、王都に着いてからは公爵家のお家で過ごしています。まだ1日目だけど。着いたばかりです。また何日かしたら、お城に王様に会いに行く。お城は馬車の中から見たけど、やばいくらいお城。なんかドイツのシンデ〇ラ城のモデルになったところあったよね?それがある。さらにグレードアップした感じである。行くの楽しみ。街はまだ見れてない。王都に着いたら速攻で公爵家の中だったし、まだ気軽に歩いちゃ行けないみたいだし。
王様に会うって言うから、謁見ってやつだと思ったら、まだ俺が見つかったことは公にしてないから、非公式で裏でこっそりみたいな感じらしい。その方が俺も助かる。王様に会うなんて、それだけで緊張でおかしくなりそうなのに、大勢の人に見られるってなったら発狂する自信しかない。
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次は王様に会いに行く編ですかね。
BのL要素がどこにもないんですけど、どうすればいいのかもう分かりません。
どっかから飛んでこないかな、BのL。
次は絶対入れます。うそ、フラグかも。
応援ありがとうございます!
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