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「んぁ…」
ガタガタして音がうるさくて目が覚めた。なんか揺れてるんだけど。え、待って、ここどこ?…家ではないよな。あれ、俺確か家で留守番してたら冒険者とかいうやつらが来て、よくわかんないけど俺に跪いてきて…。そうだ、あいつらがお父さんを馬鹿にするからイラついて、追い出そうとしたら鎖がばれちゃったんだよ。それからどうしたっけ。あっそれから急に眠くなって…で、現在に至ると。
えっこれ誘拐だよね。お父さんのこと誘拐した大罪人とか言ってやがったのに自分たちがしてんじゃん。は?ふざけんな。何、この後俺どうなるの?ってか今あいつらどこだよ。うわ、結構ピンチじゃん!
…うん、いったん落ち着こう。まずは深呼吸ね。
スーハー
よし、大丈夫。あいつら今いないみたいだけどいつ帰ってくるか分からないし反撃の作戦でも立ててようかな。いやそれより現状把握かな。
さっきから微かだけどずっと揺れてるけどなんか乗り物?あれかな、本で読んだ馬車。日本の記憶がある俺からすれば馬車なんていつの時代?って感じで車とかないのかって思ったけど…本で読んだ限りは異世界テンプレの中世ヨーロッパみないな世界みたい。
ってか馬車(なのかはまだ分からないけど)ってもっと木で出来たやつかと思ったけど、座るところもふかふかしてるし、ドアの部分とかカーテンみたいなのついてるし、結構いい馬車じゃない?窓はくもりガラスで景色は見えないけど、明るいから朝か昼だろう。ドアは両脇に2つ。…え、今逃げれるじゃん。
ガチャガチャ
開きませんということで。鍵かけてるやがる。まぁ誘拐してんだから当たり前か。…はい、現状把握終わりましたー。次は、反撃の作戦だー!!
えっーと、どうしようかな…
よし!あっちからドアを開けた時に思いっきりぶん殴って、床に倒して上に乗っちゃおう。武器はあいつらのを奪って1人を人質として交渉しよう。家に返してくれればいいだけなんだ。言いふらす人もいないし。早く帰らないとシルバさんが心配してしまうかもしれない。いや、もう帰ってきて俺を探してるかも。うわっ、ますます早く帰らないとじゃん。勝手に出たわけじゃないけど、怒られちゃうかも…やだなー。誘拐とかすんなよな、まじで。
……ああぁぁぁぁあー!!!魔法!!魔法のことすっかり忘れてたわー。俺チートなんだよな、誘拐されてるけど。まぁ、これであいつらこてんぱんだぜ!…1つ言わせて、俺攻撃魔法何も知らないですよと。終わった。唯一使えんの生活魔法くらいだわ。前に漫画とかの魔法を想像して試そうとしたけど、想像だけじゃ限度があったし、やっぱり原理を知らないとダメみたいだからなぁ。魔法の本読んでたけど実践してないから全然覚えてない…
いや、頑張れ俺!俺はチートなはずだろ!(努力型チートでしたけど)よーし、今使えるようにしてしまおう。簡単なやつなら想像でいける!想像力働けー!まずは火とか水だよな。あとは風。でもここで火使ったらこの馬車燃えるくない?俺も危険じゃん、だめ。じゃあ風?なんか弱そう。竜巻とか起こして馬車ごと持ち上がったら困るんですけど、これもだめ。馬車めっちゃ邪魔なんだけど。はぁ、次は水か。水なら…顔に水の球かぶせて窒息させちゃうぞ♥ってやつ。それならいける。とにかく俺自身が危険になるのは嫌だからそこは慎重に行こう。そうとなったら実験あるのみー!
誘拐犯め、覚悟してろよ…
ふっふっふっ
応援ありがとうございます!
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