春風の香

 名門西園寺家の庶子として生まれた蒼は、病弱なオメガ。
 母を早くに亡くし、父に顧みられない蒼は孤独だった。
 そんな蒼に手を差し伸べたのが、北畠総合病院の医師北畠雪哉だった。
 雪哉もオメガであり自力で医師になり、今は院長子息の夫になっていた。
 自身の昔の姿を重ねて蒼を可愛がる雪哉は、自宅にも蒼を誘う。
 雪哉の息子彰久は、蒼に一心に懐いた。蒼もそんな彰久を心から可愛がった。

 3歳と15歳で出会う、受が12歳年上の歳の差オメガバースです。

 オメガバースですが、独自の設定があります。ご了承ください。
 
 番外編は二人の結婚直後と、4年後の甘い生活の二話です。それぞれ短いお話ですがお楽しみいただけると嬉しいです!
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