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14 九条千尋
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九条千尋はあやかし世界でも有数の上位種族、金毛九尾の狐族の娘だ。
一族直系の大半は九尾を持っている。
九尾でなくとも八尾や七尾で九尾に近い本数を有しているのが普通だった。
妖狐の実力の優劣は尾の数で決まり、その力は一尾分だけでも絶大で、あやかし同士争うことも珍しくないこの世界でも、他のあやかしたちは彼らに下手に手を出さない。純粋な実力不足での返り討ちは勿論だが、一族からの報復を恐れてだ。
何しろ、過去にあやかし社会の最上に君臨し数多のあやかしを支配した九条家一門の有能さは、一族自らが統治を退いても尚健在で、不用意に彼らの勘気を被っては命が幾つあっても足りないからだ。
九条家は過去から現在において、あかやし界で色々と物事を有利に運べる一大勢力を有し続けている。
そんな優れた一族の中で、しかし千尋は落ちこぼれ扱いされていた。
普通九尾の狐は、生まれて早々に一尾を一つの狐火として九尾分全てを自在に出したり消したりと操れるが、千尋にはそれが出来なかった。
精々一尾分の狐火を操るのが関の山で、更にはいつまで経っても完全な人型になれない。
そんな体たらくだったので、あやかしの存在の露見を危惧した両親からは、お客の前には決して出るなと厳しく言われていた。
五年前、そんな千尋の前に一人の人間の少年が現れた。
――それが園田陽向だ。
その日彼女はきちんと両親の言いつけを守っていた。
けれど今日も変身出来なくて、とうとう悲しくなって人の居ない茂みの奥に引っ込んで泣いていた。もちろん声を抑えてだ。
旅館の庭は広く、庭の景色を楽しむための遊歩道が敷かれているので、普通客たちはそこから大きく外れたりはしない。
庭のこんな奥まった場所までは誰も来ないはずだ。彼女は迂闊にもそんな油断をしていた。
「ねえ君、どこか痛いの?」
不意の声にぎくりとしたのは否めない。
咄嗟に振り返ればそこには一人の同年代の少年がいて、千尋の隠れる茂みを覗き込んでいた。
何とまあ人間に見つかってしまったらしい。
野生の狐と誤魔化せる狐姿の時ならいざ知らず、よりにもよって完全な人型でもあやかしでもない中途半端な耳尻尾の姿で。
ピンと耳を張って尻尾を立てた千尋が見るからに硬直していると、茂みを覗き込んでいた少年は相手が普通じゃない恰好とわかって目を丸くしたが、やがて蕾が綻ぶように笑った。
「その耳と尻尾、とっても可愛い」
「…………え?」
全く予想外の言葉だった。
「こ、この姿が怖くないのですか?」
「全然。触ってみたいって思うくらいにすごくリアルだし」
「リアル……ですか」
ああそうか、と千尋は悟った。
彼は自分をコスプレ少女だと勘違いしているのだ。
あやかしの存在を悟られずに運が良かったと言えばそうだが、もしも彼は自分があやかしだと知っても果たしてその微笑みを保っていられるのだろうか、と急に意地悪い気持ちが込み上げた。
一族の皆も或いはこんな気分でいつも自分を虐めていたのかもしれないと思えば、何だか苦しいような悔しいようなとても嫌な感情が広がったのに止められなかった。出来損ないの自分にただただ腹が立って、その感情を持て余していたのだ。
「わたくしのこれは自前です」
「自前? そうなの?」
「ええ、だってわたくしは――あやかしですもの」
自ら宣言し目元に鋭く力を入れ、表情も脅すように凄ませた。
唯一出せる群青色の狐火一つも漂わせた。
これは完全に八つ当たりで、千尋は無意味に攻撃的な気分のまま、少年が無様に悲鳴を上げて逃げ帰ればいいと思った。
脆弱な人間と仲良くなんてしたら、余計に一族の恥晒しと皆から嗤われるだろうし、どうせなら脅かし話の一つでも作れば、箔が付いて周囲も自分を少しは見直すかもしれないなどと幼稚にも思っていた。
予想通り、少年は先よりももっと大きく両目を見開いた。
さあこれはいよいよ悲鳴でも発するかと思いきや、彼は身を屈めて茂みに潜り込んでくるや、何と千尋のふさふさの尻尾に触った。
「な……!?」
驚いたのはどちらだったか。
「この尻尾すっごくいい手触り! これが自前だなんて、可愛い上にもふもふだなんて君って凄いよ! 君は狐の妖怪なんだよな?」
いい、可愛い、凄い。
目を輝かせる少年をすぐ前に、千尋は心からの驚きと猛烈に込み上げる歓喜で忘れたように言葉が出て来なかった。
少年は耳へも触ってきて勝手に感激する。彼には好奇心と好意以外は見当たらず、千尋が想像していたような恐れや嫌悪なんて一つもなかった。
「どうしてあなたは、わたくしを怖がらないのですか……? 人間はあやかしを恐れるものでしょう?」
「君こそどうしてそう思うんだよ? 妖怪だからってだけで怖がる必要はないと思う。確かに怖い妖怪もいるけど、人間にだって怖い人や嫌な人はいるだろ。反対にさ、ちゃんと怖くない妖怪だっている。君みたいなさ」
「わたくし……?」
戸惑う千尋に少年はしゃがんだまま少し身を乗り出した。
「――だからさ、友達にならない?」
今度こそ、千尋は呆けた。
同族からは仲間外れにされ、人間とは関わるなと言われ、練習だっていつも一人きり。
常に、どこか孤独だった。
この時までは。
種族を超えた純粋な好意に胸の底が熱くなった。心全体に温泉が湧いたように温まったと同時に、噴き出す間欠泉の激熱に見舞われた気分にもなった。
刹那、九つの群青色の炎が一気に花が咲くように千尋の周囲に顕現した。
「わたくし……これは……」
揺らめく群青色の九つの炎に、千尋は自分がようやく九尾を自在に操れるようになったのだと理解した。
「わあ、すごい!」
喜びを噛みしめていた彼女はハッと我に返った。
そうだ、彼がいたのだ。
急激な成長には自分自身でも驚いたのに、突然九つもの群青の狐火の出現だなんて、さすがに少年は怖がっただろうかと思い至れば憂鬱にも似た気分になった。
「うわ~すごいすごい! 本当にすごいよこんなに飛んでる! 君は手品もできるの?」
「て、手品では……」
「わ~っ、綺麗!」
しかし彼女の全くの杞憂で、少年はまたもや純粋なまでの笑みで称賛をくれた。
狐火に指を近づけて触ろうとまでする。
……スイッと逃げるように動かして触らせなかったけれど。
それに、どう頑張ってみても耳と尻尾は隠せなかった。
「あの、本当にわたくしは変ではないですか?」
「何で? とっても可愛いけど」
「そ、そうですか」
安堵して、照れて、千尋はようやく自分を好きになれた気がした。
この少年が自分を受け入れてくれるなら、もう自分を卑下していじける必要なんてないのだと思えた。
「あ、あの、近くにとても綺麗な渓流があるのですけれど、明日にでも川遊びに行きませんか?」
「そうなんだ? ――いいよ!」
この日、少年は我知らず、九条千尋の特別になったのだ。
本当は一日でも早く、八巻にはまた陽向を連れて来てもらいたかった。
しかし彼の日常の邪魔にならないようにと思っていたら、何日も会えなくてとても辛かった。
五年もずっと我慢して待っていたというのに、再会をしてしまったせいでもう溢れる気持ちに抑えが利かない。
人間ならある程度の自重や抑制が当たり前だが、自分は人の形をしていても本性はあやかしだ。
好きな物は好きだし、手に入れて独占したい。
自分たちを即物的とまでは言いたくないが、千尋は成長した陽向の姿を一目見た瞬間から、どうやってでも一生傍にいたいと願うようになっていた。
惚れているのにまたもや一目惚れを重ねた気分だった。
あやかしの自分の体が人間の彼の成長速度とほとんど変わらず成長してくれたのも、彼を想い続けるには都合がよく、天の采配に感謝した。
当初、先手を打って妖術で虜にしておくのに躊躇は感じていなかった。過度なアプローチに走ったのはそんなあやかしらしい独善と欲望のせいだ。
でも、そう出来なかった。
陽向は思っていた以上に自分を大事にしてくれたのだ。
自らを恥じ入る気持ちになった。
もしもたとえあの日陽向と体だけの関係になっても、自分はきっと虚しかっただろう。心のない隷属など嬉しくないのだと悟った。
幸い、調査で上がってきていた書類にはチャラい男と書いてあったのが嘘のように、彼からは身内以外の他の女の臭いはしなかったので、彼にはまだ特定の相手が居ないのだとわかってホッとした。
しかしそう安心してもいられない。何しろ人間の女たちも貪欲だ。無理をしてでも今すぐにバケモノ道を繋げ、彼の傍に飛んで行きたかった。
だから、内心のそんな葛藤の最中屋敷を訪れた者の姿に、当初千尋は酷く混乱した。
一族直系の大半は九尾を持っている。
九尾でなくとも八尾や七尾で九尾に近い本数を有しているのが普通だった。
妖狐の実力の優劣は尾の数で決まり、その力は一尾分だけでも絶大で、あやかし同士争うことも珍しくないこの世界でも、他のあやかしたちは彼らに下手に手を出さない。純粋な実力不足での返り討ちは勿論だが、一族からの報復を恐れてだ。
何しろ、過去にあやかし社会の最上に君臨し数多のあやかしを支配した九条家一門の有能さは、一族自らが統治を退いても尚健在で、不用意に彼らの勘気を被っては命が幾つあっても足りないからだ。
九条家は過去から現在において、あかやし界で色々と物事を有利に運べる一大勢力を有し続けている。
そんな優れた一族の中で、しかし千尋は落ちこぼれ扱いされていた。
普通九尾の狐は、生まれて早々に一尾を一つの狐火として九尾分全てを自在に出したり消したりと操れるが、千尋にはそれが出来なかった。
精々一尾分の狐火を操るのが関の山で、更にはいつまで経っても完全な人型になれない。
そんな体たらくだったので、あやかしの存在の露見を危惧した両親からは、お客の前には決して出るなと厳しく言われていた。
五年前、そんな千尋の前に一人の人間の少年が現れた。
――それが園田陽向だ。
その日彼女はきちんと両親の言いつけを守っていた。
けれど今日も変身出来なくて、とうとう悲しくなって人の居ない茂みの奥に引っ込んで泣いていた。もちろん声を抑えてだ。
旅館の庭は広く、庭の景色を楽しむための遊歩道が敷かれているので、普通客たちはそこから大きく外れたりはしない。
庭のこんな奥まった場所までは誰も来ないはずだ。彼女は迂闊にもそんな油断をしていた。
「ねえ君、どこか痛いの?」
不意の声にぎくりとしたのは否めない。
咄嗟に振り返ればそこには一人の同年代の少年がいて、千尋の隠れる茂みを覗き込んでいた。
何とまあ人間に見つかってしまったらしい。
野生の狐と誤魔化せる狐姿の時ならいざ知らず、よりにもよって完全な人型でもあやかしでもない中途半端な耳尻尾の姿で。
ピンと耳を張って尻尾を立てた千尋が見るからに硬直していると、茂みを覗き込んでいた少年は相手が普通じゃない恰好とわかって目を丸くしたが、やがて蕾が綻ぶように笑った。
「その耳と尻尾、とっても可愛い」
「…………え?」
全く予想外の言葉だった。
「こ、この姿が怖くないのですか?」
「全然。触ってみたいって思うくらいにすごくリアルだし」
「リアル……ですか」
ああそうか、と千尋は悟った。
彼は自分をコスプレ少女だと勘違いしているのだ。
あやかしの存在を悟られずに運が良かったと言えばそうだが、もしも彼は自分があやかしだと知っても果たしてその微笑みを保っていられるのだろうか、と急に意地悪い気持ちが込み上げた。
一族の皆も或いはこんな気分でいつも自分を虐めていたのかもしれないと思えば、何だか苦しいような悔しいようなとても嫌な感情が広がったのに止められなかった。出来損ないの自分にただただ腹が立って、その感情を持て余していたのだ。
「わたくしのこれは自前です」
「自前? そうなの?」
「ええ、だってわたくしは――あやかしですもの」
自ら宣言し目元に鋭く力を入れ、表情も脅すように凄ませた。
唯一出せる群青色の狐火一つも漂わせた。
これは完全に八つ当たりで、千尋は無意味に攻撃的な気分のまま、少年が無様に悲鳴を上げて逃げ帰ればいいと思った。
脆弱な人間と仲良くなんてしたら、余計に一族の恥晒しと皆から嗤われるだろうし、どうせなら脅かし話の一つでも作れば、箔が付いて周囲も自分を少しは見直すかもしれないなどと幼稚にも思っていた。
予想通り、少年は先よりももっと大きく両目を見開いた。
さあこれはいよいよ悲鳴でも発するかと思いきや、彼は身を屈めて茂みに潜り込んでくるや、何と千尋のふさふさの尻尾に触った。
「な……!?」
驚いたのはどちらだったか。
「この尻尾すっごくいい手触り! これが自前だなんて、可愛い上にもふもふだなんて君って凄いよ! 君は狐の妖怪なんだよな?」
いい、可愛い、凄い。
目を輝かせる少年をすぐ前に、千尋は心からの驚きと猛烈に込み上げる歓喜で忘れたように言葉が出て来なかった。
少年は耳へも触ってきて勝手に感激する。彼には好奇心と好意以外は見当たらず、千尋が想像していたような恐れや嫌悪なんて一つもなかった。
「どうしてあなたは、わたくしを怖がらないのですか……? 人間はあやかしを恐れるものでしょう?」
「君こそどうしてそう思うんだよ? 妖怪だからってだけで怖がる必要はないと思う。確かに怖い妖怪もいるけど、人間にだって怖い人や嫌な人はいるだろ。反対にさ、ちゃんと怖くない妖怪だっている。君みたいなさ」
「わたくし……?」
戸惑う千尋に少年はしゃがんだまま少し身を乗り出した。
「――だからさ、友達にならない?」
今度こそ、千尋は呆けた。
同族からは仲間外れにされ、人間とは関わるなと言われ、練習だっていつも一人きり。
常に、どこか孤独だった。
この時までは。
種族を超えた純粋な好意に胸の底が熱くなった。心全体に温泉が湧いたように温まったと同時に、噴き出す間欠泉の激熱に見舞われた気分にもなった。
刹那、九つの群青色の炎が一気に花が咲くように千尋の周囲に顕現した。
「わたくし……これは……」
揺らめく群青色の九つの炎に、千尋は自分がようやく九尾を自在に操れるようになったのだと理解した。
「わあ、すごい!」
喜びを噛みしめていた彼女はハッと我に返った。
そうだ、彼がいたのだ。
急激な成長には自分自身でも驚いたのに、突然九つもの群青の狐火の出現だなんて、さすがに少年は怖がっただろうかと思い至れば憂鬱にも似た気分になった。
「うわ~すごいすごい! 本当にすごいよこんなに飛んでる! 君は手品もできるの?」
「て、手品では……」
「わ~っ、綺麗!」
しかし彼女の全くの杞憂で、少年はまたもや純粋なまでの笑みで称賛をくれた。
狐火に指を近づけて触ろうとまでする。
……スイッと逃げるように動かして触らせなかったけれど。
それに、どう頑張ってみても耳と尻尾は隠せなかった。
「あの、本当にわたくしは変ではないですか?」
「何で? とっても可愛いけど」
「そ、そうですか」
安堵して、照れて、千尋はようやく自分を好きになれた気がした。
この少年が自分を受け入れてくれるなら、もう自分を卑下していじける必要なんてないのだと思えた。
「あ、あの、近くにとても綺麗な渓流があるのですけれど、明日にでも川遊びに行きませんか?」
「そうなんだ? ――いいよ!」
この日、少年は我知らず、九条千尋の特別になったのだ。
本当は一日でも早く、八巻にはまた陽向を連れて来てもらいたかった。
しかし彼の日常の邪魔にならないようにと思っていたら、何日も会えなくてとても辛かった。
五年もずっと我慢して待っていたというのに、再会をしてしまったせいでもう溢れる気持ちに抑えが利かない。
人間ならある程度の自重や抑制が当たり前だが、自分は人の形をしていても本性はあやかしだ。
好きな物は好きだし、手に入れて独占したい。
自分たちを即物的とまでは言いたくないが、千尋は成長した陽向の姿を一目見た瞬間から、どうやってでも一生傍にいたいと願うようになっていた。
惚れているのにまたもや一目惚れを重ねた気分だった。
あやかしの自分の体が人間の彼の成長速度とほとんど変わらず成長してくれたのも、彼を想い続けるには都合がよく、天の采配に感謝した。
当初、先手を打って妖術で虜にしておくのに躊躇は感じていなかった。過度なアプローチに走ったのはそんなあやかしらしい独善と欲望のせいだ。
でも、そう出来なかった。
陽向は思っていた以上に自分を大事にしてくれたのだ。
自らを恥じ入る気持ちになった。
もしもたとえあの日陽向と体だけの関係になっても、自分はきっと虚しかっただろう。心のない隷属など嬉しくないのだと悟った。
幸い、調査で上がってきていた書類にはチャラい男と書いてあったのが嘘のように、彼からは身内以外の他の女の臭いはしなかったので、彼にはまだ特定の相手が居ないのだとわかってホッとした。
しかしそう安心してもいられない。何しろ人間の女たちも貪欲だ。無理をしてでも今すぐにバケモノ道を繋げ、彼の傍に飛んで行きたかった。
だから、内心のそんな葛藤の最中屋敷を訪れた者の姿に、当初千尋は酷く混乱した。
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