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【R15】枯れ専少女は飛仙を恋う8 枯れ専少女は虚勢を張る
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「天佑って恋愛に関しては能天気なのかしら。それとも駄目もとだった?」
何しろ彼は白蘭の気持ちが誰に向いているのか知っている。その上での告白なんて自殺行為でしかない。
その夜、あばら家に宛がわれている個室で白蘭はそんな事をぼんやり考えていた。
幸い楊叡も雷天佑も昼間の出来事を蒸し返さず、白蘭は内心ほっとしていた。
因みに雷天佑は個室ではなく、家に入ってすぐの板張りの床で雑魚寝だ。
白蘭としては完全に綺麗さっぱり心の中を整理するのは中々に難しいが、無理やりされた件は一度水に流そうと決めた。
「いつまでも私一人でカッカしてても、天佑は自業自得だけど、楊老師にはいい迷惑だもの。でも……」
好き好き言っておきながら他の男と口付けていた女だと思われていたらどうしようと、内心実はかなり恐恐としていた。状況をわかってはくれているようではあったが、必ずしも心証はそうとは限らない。
「実はちょっと二人きりで楊老師の顔を見るの、気まずいなあぁ……」
だからその日から、白蘭は楊叡と二人でいるとどこかぎこちなくなってしまった。
ただ、勉強を教わっていても薬草を一緒に採りに行っても、明確に避けたりギクシャクしているわけではなく、どうにか普通っぽくは装えているはずだ。
楊叡はきっと気が付いていないだろう。だって実際彼は特に何も言って来ない。
それは僅かな救いでもあったが、反面、脈なしなのだと痛感させられた。
本当に微塵も何も感じなかったのかと、自分も話を蒸し返したくなくて訊くに訊けないでいるうちに日にちは経っていき、滞在期限の一月まであと数日となっていた。
その間雷天佑も居座り続けていた。
白蘭は初めこそ睨み付けたり刺々しく接していたが、それもいつしか以前とほぼ変わりなくなっていた。
彼が自分を異性として好きなのだという点を忘れかけるくらいに、彼は本来のお調子者に収まっていたからだ。その手の本が置いていないあばら家で、実際にいかがわしい画を自作して白蘭に見せてくるのだから手に負えない。もちろん全て竈の火にくべてやった。
一見芸術を嗜まなそうに見えて、どこで習ったのか案外絵心があるのが不思議だった。
「天佑ったら私が一緒じゃないと本当に下山しないのかな」
そう言えば彼は従者を皆下山させていたらしい。だから姿を見せた時は一人きりだったのだ。考えてみればボンボンが長道中護衛も付けずにやって来るわけがなかった。
まあ鳩を飛ばして逐一やり取りしているというから、下山時の不自由はなさそうで安心した。
ただ、白蘭はどう転がろうと雷天佑とは帰らない。
もしも自分が山を下りる時は、けじめとして一人で下りるつもりでいた。
「ってそもそも天佑には悪いけど、私はこのまま終わるのは御免だわ。期限が過ぎちゃったらこの近所に隠れ住んじゃおうかな。兎兎ちゃんとも仲良しになったし、山の麓から通うのもありかも、うん」
愛嬌ある見た目の金の雲の姿を頭に浮かべ、白蘭はにんまりする。
あばら家を追い出されてもその手があるさと思えば、少し気は楽になった。
この恋はきっと、自分が諦めてしまえば、終わる。
だから諦めない。
足掻けるうちは……。
崖道を歩くのではなく金兎雲に乗せられて、共に来てくれた楊叡から薬草に関する実地研修を受けていた白蘭は、ちょうど良い石に腰かけて真剣な顔で時折り筆先を嘗めては草の絵を料紙に写し取っている。
細かく彼女なりの説明文まで入れられている丁寧な内容を眺め下ろす楊叡は、気付けば紙面ではなく白蘭の横顔をじっと見つめていた。
今は青年姿だ。
長髪は頭の後ろの高い位置で一つに括ってある。
街娘たちが見たならキャーキャー騒ぐだろう艶姿である。
しかし白蘭は別で、逆に老人姿だといちいち集中出来ないようなので、勉学の時は敢えてそうしていた楊叡だ。
口には出さないが、そろそろ一月が経過する。
(このまま何も言わねば、白蘭は日に気付かずここにいるのでは?)
彼はらしくなく、そんな不誠実な事をぼんやりと考えた自分にハッとしてかぶりを振った。
それは決して悪くないとも思ってしまった愚かな思考を追い払うと、きちんとそこは区切るべきだと思い直した。
「包子」
少し改まった調子で呼ぶと、彼女はほんの些細な程度の空白を置いてから楊叡に応じた。
「何ですか?」
その平常通りの表情に、楊叡は顔をしかめたいのを堪えた。
最近の白蘭の様子がちょっとおかしいのは気付いていた。
正確には雷天佑とのあの一件以来だ。
彼が彼女に告白したのは知っている。雷天佑は声が大きいので聞こえて来た。
恋を追うだけだった少女が今度は恋に追われたのだ。
しかも気心知れた幼馴染みから。
見目も良い男なのだ、枯れ専と豪語していても、何らかの心境の変化が齎されたのかもしれない。
そう思えば焦燥のようなものが湧き上がって、それを打ち消したくて今まで敢えて避けていた話題までを持ち出す事にした。
期限の話と共にするのに良い機会だとも思った。
押しかけて来た手前、彼女がもしも変化した本心を言い出しにくいのなら、自分が動くべきだと思っていたのだ。
表面上はキョトンとして続きを促す白蘭に、彼は一度密かに呼吸を整えると、口を開いた。
「その……――雷天佑との口付けの事だが」
目に見えて白蘭の顔が強張った。
その態度から自分の予想通りかもしれないと思えば、楊叡の心にどうしてか黒く苦いものが広がった。
一方で、問われた白蘭は「結構な時間差でしかも直球来たーっ」とか内心冷や汗に塗れていた。
(ややややっぱり不愉快に思ってたのかな? もうそろそろ期限で頃合いだから、そなたそのまま去ね、とか言われちゃう!?)
「そ、そそそそれが何か? ああその説は斧振り回して本当にごめんなさいでした!」
斧ではない部分を具体的に思い出すと羞恥に顔から火が出そうだった。
幼馴染みには悪いが、好きでもない男との口付けなど、嫌悪する行為でしかなく、犬にでも噛まれたと思ってさっさと忘れたかった。
しかしそう簡単に忘れられるものでもないのだ。
しかもそこに楊叡が絡んでくると……彼に見られていたのだと思うと、余計に忘れられない。少なくとも白蘭にとっては楊叡に対していつまでも胸に罪悪感が残っている。
その本人にその話を取り上げられている点も、白蘭の心を甚だ動揺させるには十分で、気にしているなんて言ったら、逆に眉をひそめられてしまいそうに思えた。
(ふしだらな女って思われてたら、どうしよう)
だから精一杯頑張ってへらりと苦笑染みた笑みを浮かべた。
「あ、あんなの私にとっては赤子にされたようなものです。全然大丈夫です。何回されたって気にしないですよ、えへへへ!」
言った途端、空気がピンと張り詰めた。
どこか窺うようだった楊叡の眼差しが、今は鋭く細められている。
「……本当に、そなたはそう思うのか?」
「そ、そうですよ~。別に好きでもない相手ですしね。私は老師一筋で…」
「――そのような心積もりだから、そなたは隙が多いのだ!」
刹那の、ぴしゃりとした叱責に、白蘭は大きく体を震わせた。
その拍子にぽたりと黒い墨が白い料紙に落ちて大きく滲み、折角の描画を台無しにした。
「男の好意に無自覚でおるから、接吻なぞされるのだ」
厳しい目をした楊叡は、ふいと背を向けた。
彼の長い袖と長い黒髪が同時に翻る。
「帰りも金兎雲を呼べ。くれぐれも一人で崖を通るでないぞ」
「あ……」
思わず呼び止めようと白蘭は声を発したが、意味ある言葉にはならなかった。
飛びもせず彼は一人崖の道を戻っていく。あっという間に小さくなる背中には、付いて来るなと書かれたような拒絶の色が漂っていた。
ややあって白蘭はぽつりと声を落とす。
「……だって、どう言えば良かったの?」
泣けば良かったのか、怒れば良かったのか、わからない。
何でもないと気にしていない姿を見せなければ、楊叡だって接しにくいと思ったのだ。もしも酷く傷付いているのだと告げれば、気にするなと慰めてくれたのだろうか。
「まあそれはそれで複雑だけど。ああ、もしくは……」
厄介払いできるしで自分と雷天佑を結び付けようと彼を擁護したかもしれない。
可能性としては最もありそうだった。
ああ、全然想いが届いている気がしない。
そう考えたらここ一番胸がズキズキした。
何しろ彼は白蘭の気持ちが誰に向いているのか知っている。その上での告白なんて自殺行為でしかない。
その夜、あばら家に宛がわれている個室で白蘭はそんな事をぼんやり考えていた。
幸い楊叡も雷天佑も昼間の出来事を蒸し返さず、白蘭は内心ほっとしていた。
因みに雷天佑は個室ではなく、家に入ってすぐの板張りの床で雑魚寝だ。
白蘭としては完全に綺麗さっぱり心の中を整理するのは中々に難しいが、無理やりされた件は一度水に流そうと決めた。
「いつまでも私一人でカッカしてても、天佑は自業自得だけど、楊老師にはいい迷惑だもの。でも……」
好き好き言っておきながら他の男と口付けていた女だと思われていたらどうしようと、内心実はかなり恐恐としていた。状況をわかってはくれているようではあったが、必ずしも心証はそうとは限らない。
「実はちょっと二人きりで楊老師の顔を見るの、気まずいなあぁ……」
だからその日から、白蘭は楊叡と二人でいるとどこかぎこちなくなってしまった。
ただ、勉強を教わっていても薬草を一緒に採りに行っても、明確に避けたりギクシャクしているわけではなく、どうにか普通っぽくは装えているはずだ。
楊叡はきっと気が付いていないだろう。だって実際彼は特に何も言って来ない。
それは僅かな救いでもあったが、反面、脈なしなのだと痛感させられた。
本当に微塵も何も感じなかったのかと、自分も話を蒸し返したくなくて訊くに訊けないでいるうちに日にちは経っていき、滞在期限の一月まであと数日となっていた。
その間雷天佑も居座り続けていた。
白蘭は初めこそ睨み付けたり刺々しく接していたが、それもいつしか以前とほぼ変わりなくなっていた。
彼が自分を異性として好きなのだという点を忘れかけるくらいに、彼は本来のお調子者に収まっていたからだ。その手の本が置いていないあばら家で、実際にいかがわしい画を自作して白蘭に見せてくるのだから手に負えない。もちろん全て竈の火にくべてやった。
一見芸術を嗜まなそうに見えて、どこで習ったのか案外絵心があるのが不思議だった。
「天佑ったら私が一緒じゃないと本当に下山しないのかな」
そう言えば彼は従者を皆下山させていたらしい。だから姿を見せた時は一人きりだったのだ。考えてみればボンボンが長道中護衛も付けずにやって来るわけがなかった。
まあ鳩を飛ばして逐一やり取りしているというから、下山時の不自由はなさそうで安心した。
ただ、白蘭はどう転がろうと雷天佑とは帰らない。
もしも自分が山を下りる時は、けじめとして一人で下りるつもりでいた。
「ってそもそも天佑には悪いけど、私はこのまま終わるのは御免だわ。期限が過ぎちゃったらこの近所に隠れ住んじゃおうかな。兎兎ちゃんとも仲良しになったし、山の麓から通うのもありかも、うん」
愛嬌ある見た目の金の雲の姿を頭に浮かべ、白蘭はにんまりする。
あばら家を追い出されてもその手があるさと思えば、少し気は楽になった。
この恋はきっと、自分が諦めてしまえば、終わる。
だから諦めない。
足掻けるうちは……。
崖道を歩くのではなく金兎雲に乗せられて、共に来てくれた楊叡から薬草に関する実地研修を受けていた白蘭は、ちょうど良い石に腰かけて真剣な顔で時折り筆先を嘗めては草の絵を料紙に写し取っている。
細かく彼女なりの説明文まで入れられている丁寧な内容を眺め下ろす楊叡は、気付けば紙面ではなく白蘭の横顔をじっと見つめていた。
今は青年姿だ。
長髪は頭の後ろの高い位置で一つに括ってある。
街娘たちが見たならキャーキャー騒ぐだろう艶姿である。
しかし白蘭は別で、逆に老人姿だといちいち集中出来ないようなので、勉学の時は敢えてそうしていた楊叡だ。
口には出さないが、そろそろ一月が経過する。
(このまま何も言わねば、白蘭は日に気付かずここにいるのでは?)
彼はらしくなく、そんな不誠実な事をぼんやりと考えた自分にハッとしてかぶりを振った。
それは決して悪くないとも思ってしまった愚かな思考を追い払うと、きちんとそこは区切るべきだと思い直した。
「包子」
少し改まった調子で呼ぶと、彼女はほんの些細な程度の空白を置いてから楊叡に応じた。
「何ですか?」
その平常通りの表情に、楊叡は顔をしかめたいのを堪えた。
最近の白蘭の様子がちょっとおかしいのは気付いていた。
正確には雷天佑とのあの一件以来だ。
彼が彼女に告白したのは知っている。雷天佑は声が大きいので聞こえて来た。
恋を追うだけだった少女が今度は恋に追われたのだ。
しかも気心知れた幼馴染みから。
見目も良い男なのだ、枯れ専と豪語していても、何らかの心境の変化が齎されたのかもしれない。
そう思えば焦燥のようなものが湧き上がって、それを打ち消したくて今まで敢えて避けていた話題までを持ち出す事にした。
期限の話と共にするのに良い機会だとも思った。
押しかけて来た手前、彼女がもしも変化した本心を言い出しにくいのなら、自分が動くべきだと思っていたのだ。
表面上はキョトンとして続きを促す白蘭に、彼は一度密かに呼吸を整えると、口を開いた。
「その……――雷天佑との口付けの事だが」
目に見えて白蘭の顔が強張った。
その態度から自分の予想通りかもしれないと思えば、楊叡の心にどうしてか黒く苦いものが広がった。
一方で、問われた白蘭は「結構な時間差でしかも直球来たーっ」とか内心冷や汗に塗れていた。
(ややややっぱり不愉快に思ってたのかな? もうそろそろ期限で頃合いだから、そなたそのまま去ね、とか言われちゃう!?)
「そ、そそそそれが何か? ああその説は斧振り回して本当にごめんなさいでした!」
斧ではない部分を具体的に思い出すと羞恥に顔から火が出そうだった。
幼馴染みには悪いが、好きでもない男との口付けなど、嫌悪する行為でしかなく、犬にでも噛まれたと思ってさっさと忘れたかった。
しかしそう簡単に忘れられるものでもないのだ。
しかもそこに楊叡が絡んでくると……彼に見られていたのだと思うと、余計に忘れられない。少なくとも白蘭にとっては楊叡に対していつまでも胸に罪悪感が残っている。
その本人にその話を取り上げられている点も、白蘭の心を甚だ動揺させるには十分で、気にしているなんて言ったら、逆に眉をひそめられてしまいそうに思えた。
(ふしだらな女って思われてたら、どうしよう)
だから精一杯頑張ってへらりと苦笑染みた笑みを浮かべた。
「あ、あんなの私にとっては赤子にされたようなものです。全然大丈夫です。何回されたって気にしないですよ、えへへへ!」
言った途端、空気がピンと張り詰めた。
どこか窺うようだった楊叡の眼差しが、今は鋭く細められている。
「……本当に、そなたはそう思うのか?」
「そ、そうですよ~。別に好きでもない相手ですしね。私は老師一筋で…」
「――そのような心積もりだから、そなたは隙が多いのだ!」
刹那の、ぴしゃりとした叱責に、白蘭は大きく体を震わせた。
その拍子にぽたりと黒い墨が白い料紙に落ちて大きく滲み、折角の描画を台無しにした。
「男の好意に無自覚でおるから、接吻なぞされるのだ」
厳しい目をした楊叡は、ふいと背を向けた。
彼の長い袖と長い黒髪が同時に翻る。
「帰りも金兎雲を呼べ。くれぐれも一人で崖を通るでないぞ」
「あ……」
思わず呼び止めようと白蘭は声を発したが、意味ある言葉にはならなかった。
飛びもせず彼は一人崖の道を戻っていく。あっという間に小さくなる背中には、付いて来るなと書かれたような拒絶の色が漂っていた。
ややあって白蘭はぽつりと声を落とす。
「……だって、どう言えば良かったの?」
泣けば良かったのか、怒れば良かったのか、わからない。
何でもないと気にしていない姿を見せなければ、楊叡だって接しにくいと思ったのだ。もしも酷く傷付いているのだと告げれば、気にするなと慰めてくれたのだろうか。
「まあそれはそれで複雑だけど。ああ、もしくは……」
厄介払いできるしで自分と雷天佑を結び付けようと彼を擁護したかもしれない。
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