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番外編系
番外編 家が落ちぶれたら~ ミレーユ・フォグフォードの事情(前)
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ミレーユ・フォグフォード。
それが現在の自分の名前だ。
養父は無冠の貴族なんて洒落ているのかふざけているのか、そんな通り名で呼ばれる事もある。
ミレーユ・フォグフォードは、かつてはただのミレーユだった。
生まれた場所は辺鄙な隠れ里のような所で、色々と野良仕事は骨が折れ、冬に暖を取るのさえ面倒な手間が要ったが、その手間さえも幸せの一部のような長閑な村だった。
会った事もない領主が治めるこの土地は隣国と接しているせいか、近隣の村には度々無断で国境を越えてきた追剥や山賊が出ては、誰それが人攫いに遭った、どこそこの村が襲われたなんて話をよく聞いた。
隠れ里とまで言われるくらい昔からこの故郷の山村を知る者はごく僅かで、そのおかげで大きな戦禍の脅威は届かなかったものの、そういった小さな脅威は幼いミレーユの近くにも散らばっていた。
小さな小さな村だったからこそ皆家族のように付き合っていた。
ミレーユもきっとずっとこの村で暮らしていくはずだった。
自分でもそう思っていた。
「はー、何でこういう顧客からの依頼のないのんびりした日に限って、昔の事なんて思い出すのかしらね」
ミレーユは現在若き弁護士ジャスティン・ワーグナーの弁護士事務所内で一人寛いでいる。
コーヒー入りのカップを片手に上等とは言えない応接椅子に深く身を沈め、長い両脚を組んでぼんやりとしていた。
雑多に書物や書類の溢れる狭い事務所なので、フォグフォード家で過ごす時のように優雅にとはいかないが、生まれ故かこういう貧相な場所での生活も苦にはならなかった。
「あの忠犬君は今頃ご主人様とお城に着いた頃かしらね?」
今日ジャスティンが一切の仕事を入れていないのは、彼の心の主人たるエレノアという一人の少女ためだ。
彼女のために王城へと一緒に出向いていた。
正規の休日以外で久々の丸一日の休日を有意義に使おうと思うミレーユだったが、如何せん案外息をつく暇のないここの事務所仕事に忙殺され過ぎて、こうして何もしないでいる事こそが有意義だと感じる始末だった。
これではいけないとわかってはいるが、ついつい気を抜くとぽけらっとしてしまうのだ。
「ジャスティンめ、帰ってきたら仕事を減らせって尻を蹴っ飛ばしてやるわ」
毒づくミレーユはカップから一口飲むと、再び力を抜いて背凭れに埋まった。
はあ、と一つ溜息が零れる。
窓外に見える白い雲の流れは緩やかだ。
空はあの最悪の日とまるで変わらない。
「やんなっちゃうわ。しばらく目まぐるしくて思い出しもしなかったのに……」
――あの頃、故郷の村人の誰が、自分たちの人生が惨たらしく踏みにじられるなんて思っただろう。
七歳のあの日、ミレーユは一人村から少し離れた森の中の花畑に出掛けていた。その間の村の異常には、木々に周囲を遮られ風向きもこちらが風上だったために、気付くのが随分と遅れてしまった。
籐の籠一杯に色取り取りの花を摘み、それを見せた時の家族の笑顔を思い浮かべると自然と弾む気分は、木々が途切れ視界の開けた場所からおびただしい煙を上げる村を見やった瞬間、籠の花々共々地面に散った。
「お父さんお母さん、お兄ちゃんお姉ちゃん、皆!」
ミレーユはやんちゃな末っ子だったから家族に可愛がられ、愛されて育った。どうか無事でいてほしいという願いを胸に家族の笑みを思い浮かべ懸命に走って走って走った。
咽がカラカラで気道が貼り付くまで全力で走って帰り着いた村の有り様は酷く、目に見える所の全部が黒く煤こけて、原型も留めないほどボロボロに崩れ落ちていた。
家も家畜も人も何もかもが。
引き攣る呼吸の苦しささえも最早頓着には及ばず、覚束ない足取りでまだ煙の上がる村の中を見て回ったが、動く物は見当たらなかった。
自分の家族も近所の誰の姿もなかった。
あちこちから何かの肉の焼ける匂いがしている。
家畜は村で一か所に集められ飼われているはずだ。
小さな放牧地には出していないようだったし、先に通り過ぎてきた共同の家畜小屋では家畜らしきものたちが丸焦げていた。頭数まで数える気もなかったから全部いたかはわからない。それでも各家に均等に逃げ込むはずがなかった。
「――っ」
強烈な吐き気が込み上げて、しばらく胃の中が空になるまで地面を汚した。悲しみや絶望が過ぎると、泣く声さえも咽に詰まって出て来ないようだった。胸が締めつけられるように痛くて死ぬかと思うのに、涙が一滴も出て来ない。
思い出さえも黒く焼け焦げていく。
最早焦土と化した村には、蹂躙の証なのか旗が一本だけ立てられて風にはためいていた。
「これって、山賊の……」
度々国境を侵していた隣国の山賊連中の存在は幼いミレーユですら知っている。
彼らはとうとうこの村の存在を知って密かに襲撃をかけたのだ。
「あたしたちが何をしたって言うの……?」
精神の崩壊さえ招きかねなかった衝撃に呆然とし、どのくらい時が経ったのか自覚もないままにその場に突っ立っていた。完全に自失していたが、思い出したようにのろのろと歩き出して実家のあった場所まで辿り着いた。
「お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん」
声を掛けても応えはない。
一歩また一歩と瓦礫となり果てた家の敷地内へと歩を進めた。ここでも肉の焼ける匂いがしていた。
このどこかに皆が居るのだと思えば、真っ黒な焼け跡で、煤で掌が真っ黒になるのも厭わずに細い手指で夢中で黒い地面を掘った。持ち上がらない瓦礫に四苦八苦し、そのうち無力さに腹が立って無茶苦茶に掻いた。まだ残る熱で皮膚が剥けて痛みを感じるのも構わなかった。
あたかもそこに家族がまだ生きて助けを待っているかのような必死さだった。
――と、いつの間に近付いていたのか、背後で瓦礫を踏む足音が聞こえた。
「一人だけ、か」
自嘲にも似た声に感情の乏しい目でゆっくりと振り返ると、上等そうな黒いロングコートを纏った口髭を生やした男が立っていた。
コートの長い裾がお下がりの絵本で読んだ悪い魔王のマントのようで、ミレーユは憔悴して生気の抜けていた青灰の目をちょっとだけ慄きに瞠った。
「お前、名は?」
「……ミレーユ」
訊かれたから答えたのに、その男は何故か大きく目を剥くと「くは……っ、はっはっはっはっは!」と失礼にも大笑した。
当時は目の前の男が自分にとって脅威かそうでないかを見極めるのに精一杯で、それが失礼かどうかなんて考えもしなかったが。
まだ幾分張りのある頬に走る古傷にまず先に目が行ったが、そんな傷痕では恐怖は湧かなかった。先の衝撃に感情が麻痺していたのかもしれなかった。
次に目が行ったのは男のそんな面を縁取る見事な白髪だった。お洒落なのか拘りなのか後ろ髪を伸ばしてうなじで一つに結んでいる。
四十手前で総白髪は早かったが、苦労の末、あるいは極度の恐怖などのために若くしてそうなる者もいるのだとは、後にミレーユが自然と悟った事実だ。
瞳はどこにでもいる青灰色で、自分と同じような色合いには、ほんの僅かだが親近感を覚えた。
加えて、ミレーユの知っていた村の老人たちは皆頭頂部や額が禿げていたので、ふさふさの白髪頭は目新しかった。
まじまじと見つめていたらじろりとした眼差しとかち合って、今度は常のものなのかその抜け目のない鋭い眼光にドキリとして、それ故に目を離せずにいた。
普通の子供なら臆して逸らしていたかもしれない。
この大人の男は自分を殺しに来たのだろうか、なんて事を他人事のようにぼんやりと考えた。
「まさかこんなとこで死んだ娘と同じ名の娘に――ミレーユに会えるとは思わなんだ。俺はフォグフォード。これでも侯爵だ」
当時はまだ爵位を返上していなかったフォグフォード卿は、腹の底で依然笑いの火種がくすぶっているような顔をして自分へと手を伸ばしてきた。
ぽんと頭に手を置くと、
「これも縁だ。お前、俺の娘になれ」
彼はそんな事を言った。
それが現在の自分の名前だ。
養父は無冠の貴族なんて洒落ているのかふざけているのか、そんな通り名で呼ばれる事もある。
ミレーユ・フォグフォードは、かつてはただのミレーユだった。
生まれた場所は辺鄙な隠れ里のような所で、色々と野良仕事は骨が折れ、冬に暖を取るのさえ面倒な手間が要ったが、その手間さえも幸せの一部のような長閑な村だった。
会った事もない領主が治めるこの土地は隣国と接しているせいか、近隣の村には度々無断で国境を越えてきた追剥や山賊が出ては、誰それが人攫いに遭った、どこそこの村が襲われたなんて話をよく聞いた。
隠れ里とまで言われるくらい昔からこの故郷の山村を知る者はごく僅かで、そのおかげで大きな戦禍の脅威は届かなかったものの、そういった小さな脅威は幼いミレーユの近くにも散らばっていた。
小さな小さな村だったからこそ皆家族のように付き合っていた。
ミレーユもきっとずっとこの村で暮らしていくはずだった。
自分でもそう思っていた。
「はー、何でこういう顧客からの依頼のないのんびりした日に限って、昔の事なんて思い出すのかしらね」
ミレーユは現在若き弁護士ジャスティン・ワーグナーの弁護士事務所内で一人寛いでいる。
コーヒー入りのカップを片手に上等とは言えない応接椅子に深く身を沈め、長い両脚を組んでぼんやりとしていた。
雑多に書物や書類の溢れる狭い事務所なので、フォグフォード家で過ごす時のように優雅にとはいかないが、生まれ故かこういう貧相な場所での生活も苦にはならなかった。
「あの忠犬君は今頃ご主人様とお城に着いた頃かしらね?」
今日ジャスティンが一切の仕事を入れていないのは、彼の心の主人たるエレノアという一人の少女ためだ。
彼女のために王城へと一緒に出向いていた。
正規の休日以外で久々の丸一日の休日を有意義に使おうと思うミレーユだったが、如何せん案外息をつく暇のないここの事務所仕事に忙殺され過ぎて、こうして何もしないでいる事こそが有意義だと感じる始末だった。
これではいけないとわかってはいるが、ついつい気を抜くとぽけらっとしてしまうのだ。
「ジャスティンめ、帰ってきたら仕事を減らせって尻を蹴っ飛ばしてやるわ」
毒づくミレーユはカップから一口飲むと、再び力を抜いて背凭れに埋まった。
はあ、と一つ溜息が零れる。
窓外に見える白い雲の流れは緩やかだ。
空はあの最悪の日とまるで変わらない。
「やんなっちゃうわ。しばらく目まぐるしくて思い出しもしなかったのに……」
――あの頃、故郷の村人の誰が、自分たちの人生が惨たらしく踏みにじられるなんて思っただろう。
七歳のあの日、ミレーユは一人村から少し離れた森の中の花畑に出掛けていた。その間の村の異常には、木々に周囲を遮られ風向きもこちらが風上だったために、気付くのが随分と遅れてしまった。
籐の籠一杯に色取り取りの花を摘み、それを見せた時の家族の笑顔を思い浮かべると自然と弾む気分は、木々が途切れ視界の開けた場所からおびただしい煙を上げる村を見やった瞬間、籠の花々共々地面に散った。
「お父さんお母さん、お兄ちゃんお姉ちゃん、皆!」
ミレーユはやんちゃな末っ子だったから家族に可愛がられ、愛されて育った。どうか無事でいてほしいという願いを胸に家族の笑みを思い浮かべ懸命に走って走って走った。
咽がカラカラで気道が貼り付くまで全力で走って帰り着いた村の有り様は酷く、目に見える所の全部が黒く煤こけて、原型も留めないほどボロボロに崩れ落ちていた。
家も家畜も人も何もかもが。
引き攣る呼吸の苦しささえも最早頓着には及ばず、覚束ない足取りでまだ煙の上がる村の中を見て回ったが、動く物は見当たらなかった。
自分の家族も近所の誰の姿もなかった。
あちこちから何かの肉の焼ける匂いがしている。
家畜は村で一か所に集められ飼われているはずだ。
小さな放牧地には出していないようだったし、先に通り過ぎてきた共同の家畜小屋では家畜らしきものたちが丸焦げていた。頭数まで数える気もなかったから全部いたかはわからない。それでも各家に均等に逃げ込むはずがなかった。
「――っ」
強烈な吐き気が込み上げて、しばらく胃の中が空になるまで地面を汚した。悲しみや絶望が過ぎると、泣く声さえも咽に詰まって出て来ないようだった。胸が締めつけられるように痛くて死ぬかと思うのに、涙が一滴も出て来ない。
思い出さえも黒く焼け焦げていく。
最早焦土と化した村には、蹂躙の証なのか旗が一本だけ立てられて風にはためいていた。
「これって、山賊の……」
度々国境を侵していた隣国の山賊連中の存在は幼いミレーユですら知っている。
彼らはとうとうこの村の存在を知って密かに襲撃をかけたのだ。
「あたしたちが何をしたって言うの……?」
精神の崩壊さえ招きかねなかった衝撃に呆然とし、どのくらい時が経ったのか自覚もないままにその場に突っ立っていた。完全に自失していたが、思い出したようにのろのろと歩き出して実家のあった場所まで辿り着いた。
「お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん」
声を掛けても応えはない。
一歩また一歩と瓦礫となり果てた家の敷地内へと歩を進めた。ここでも肉の焼ける匂いがしていた。
このどこかに皆が居るのだと思えば、真っ黒な焼け跡で、煤で掌が真っ黒になるのも厭わずに細い手指で夢中で黒い地面を掘った。持ち上がらない瓦礫に四苦八苦し、そのうち無力さに腹が立って無茶苦茶に掻いた。まだ残る熱で皮膚が剥けて痛みを感じるのも構わなかった。
あたかもそこに家族がまだ生きて助けを待っているかのような必死さだった。
――と、いつの間に近付いていたのか、背後で瓦礫を踏む足音が聞こえた。
「一人だけ、か」
自嘲にも似た声に感情の乏しい目でゆっくりと振り返ると、上等そうな黒いロングコートを纏った口髭を生やした男が立っていた。
コートの長い裾がお下がりの絵本で読んだ悪い魔王のマントのようで、ミレーユは憔悴して生気の抜けていた青灰の目をちょっとだけ慄きに瞠った。
「お前、名は?」
「……ミレーユ」
訊かれたから答えたのに、その男は何故か大きく目を剥くと「くは……っ、はっはっはっはっは!」と失礼にも大笑した。
当時は目の前の男が自分にとって脅威かそうでないかを見極めるのに精一杯で、それが失礼かどうかなんて考えもしなかったが。
まだ幾分張りのある頬に走る古傷にまず先に目が行ったが、そんな傷痕では恐怖は湧かなかった。先の衝撃に感情が麻痺していたのかもしれなかった。
次に目が行ったのは男のそんな面を縁取る見事な白髪だった。お洒落なのか拘りなのか後ろ髪を伸ばしてうなじで一つに結んでいる。
四十手前で総白髪は早かったが、苦労の末、あるいは極度の恐怖などのために若くしてそうなる者もいるのだとは、後にミレーユが自然と悟った事実だ。
瞳はどこにでもいる青灰色で、自分と同じような色合いには、ほんの僅かだが親近感を覚えた。
加えて、ミレーユの知っていた村の老人たちは皆頭頂部や額が禿げていたので、ふさふさの白髪頭は目新しかった。
まじまじと見つめていたらじろりとした眼差しとかち合って、今度は常のものなのかその抜け目のない鋭い眼光にドキリとして、それ故に目を離せずにいた。
普通の子供なら臆して逸らしていたかもしれない。
この大人の男は自分を殺しに来たのだろうか、なんて事を他人事のようにぼんやりと考えた。
「まさかこんなとこで死んだ娘と同じ名の娘に――ミレーユに会えるとは思わなんだ。俺はフォグフォード。これでも侯爵だ」
当時はまだ爵位を返上していなかったフォグフォード卿は、腹の底で依然笑いの火種がくすぶっているような顔をして自分へと手を伸ばしてきた。
ぽんと頭に手を置くと、
「これも縁だ。お前、俺の娘になれ」
彼はそんな事を言った。
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