現・姉に今世で恨みを晴らします。

殺意

なんか、やる気出てきた。
もう、よくわかんないけど、今世を楽しもう。
なんか、めっちゃくちゃ美人だし、お金持ちっぽい。
もう、楽しむしかないでしょ‼

でも、そんな幸せな気持ちはすぐにぶっつぶれた。
着替えて、食堂に行く。
もちろん、始めてなんだけど、なんとなーくわかる。
まるで、昔から、ここに住んでいたような。
まるでスカイ様として生きてきたような。
自分のイスに座ると、誰かが話しかけてきた。
となりの席に座っている…金髪で、紫色のドレスを着た、若い女の人。
まるで、映画の主人公のように、耀いている。
自分とは大違いだ。
「ねぇ、スカイ。パン、取ってくれない？」
きつい声。
でも、それよりも。
この声が、アマネちゃんに似ている…！
気のせいだと思う。
私はパンを渡した。
そして同時に分かった。
この女の人は、私の双子の姉で、名前がアマネということが。
私はイスから落ちそうになったけど、踏ん張った。
こんな気品のある人が、イスから落ちるなんて、笑われる！
絶対に…。絶対に…。この人は、アマネちゃんの生まれ変わりだ。
自分が姉だからって、自分が貴族の子だからってこんなに威張るなんて！
そして、私の手段は変更した。
前世で私をいじめた姉（アマネ）を、不幸に陥れてやる！と。