9 / 11
side.______トーラス・チェルナー
しおりを挟む
トーラス side.
俺の名前はトーラス・チェルナー、この星ヶ丘学園に通っている生徒の一人だ。突然だが俺のルームメイトのアリーが変だ。
朝から自分の名前が分からなかったり、俺の名前さえも忘れたり。はたまたホシネガ?とか変な単語を言い始めるし。アリーが異常に朝に弱いのはルームメイトなだけあって知っていたから最初はまた寝惚けてるんだな、と特に気にも止めていなかったがだんだんと忘れる範囲が大きくなっていって流石に怖くなった。
俺が必死に声を掛けたらやっと俺の存在を思い出したとでも言うように俺に対して寝惚けていた、と簡潔に謝った後急いでいつものように支度をし始めたけど。支度中も明らかに変だった。
だってあんな今までに見た事のない可愛らしい笑顔で支度してるんだもん。普段は愛想笑いしかしない彼が。思わず照れ隠しに早く支度して、と強めの口調でいってしまった。って俺はツンデレかっ。
本当に今日は調子狂う。授業中も普段は真面目にノートを取ってるアリーが上の空ってカンジであの罰に厳しい事で有名なミニーちゃん(ジェミニ先生)に呼び出されてたし。ミニーちゃんの罰で絶対に帰るのが遅くなると思っていたから気を紛らわそうと適当にかわい子ちゃん一人家に連れ込もうとしたら、あのミニーちゃんが罰を免除してくれたと言って帰ってきて。
おまけに俺が丁度かわい子ちゃんを連れ込もうとしてた所だったてのに普段はあんまり長くはするなよと口酸っぱく文句を言っていた彼が寧ろ率先して、しかも笑顔で性欲発散は大事だよな、楽しんできな、と言ってきたのだ。
やっぱり本当にアリーか?と思わず困惑しているとトドメを刺すかのように「チャラ男攻め、、やっぱりありだな」とかぶつぶつ話し出す始末。話の内容はあまり分からないが口調や仕草は変わらずとも性格は少なくともこんなに気味が悪い奴じゃなかった筈だ。てかチャラ男って俺の事?俺そこまでチャラくないのに失礼しちゃうな。俺って紳士でしょ、どっちかって言うと。
まぁそんなこんなで取り敢えずすぐさまかわい子ちゃんを送り終えた後(やけに残念そうにしてるのも可笑しすぎた)、部屋に戻った俺はアリーに真っ当に聞いた。今日のお前は明らかに変だと。
すると、
「、、え、え?そうか?そんなに変だったか、、、そうだな。実はとある趣味にハマってしまって、、」
「、、はあ?しゅみぃ?どんな?」
「い、いやぁそれはプライバシー、というか、、」
思いもよらない回答を目の前でハハハと苦笑を漏らしながら答える彼をジッと見つめる。
それに加えめちゃくちゃ言うのが嫌そうだったので紳士!である俺はそれ以上は追求しなかったけどルームメイトでもある俺にも言えない趣味って何よ。俺はアリーとルームメイトになってもう既に3年の仲だ。だからこそある程度アリーの性格や好き嫌いなんかは他の誰よりも理解していると自負している。
でも確かにただのルームメイト、なだけで可もなく不可もない関係を築いているのは紛れもない事実だしお互いのプライベートゾーンには踏み込まない存在だ。だから当然そういう趣味は別に俺に教える義理なんて無い。
だけど、
ツキン
(、あれ、なんで、、)
俺にもアリーの知らない面があるんだと知った途端、胸が傷んだのはなぜなんだろう。
俺の名前はトーラス・チェルナー、この星ヶ丘学園に通っている生徒の一人だ。突然だが俺のルームメイトのアリーが変だ。
朝から自分の名前が分からなかったり、俺の名前さえも忘れたり。はたまたホシネガ?とか変な単語を言い始めるし。アリーが異常に朝に弱いのはルームメイトなだけあって知っていたから最初はまた寝惚けてるんだな、と特に気にも止めていなかったがだんだんと忘れる範囲が大きくなっていって流石に怖くなった。
俺が必死に声を掛けたらやっと俺の存在を思い出したとでも言うように俺に対して寝惚けていた、と簡潔に謝った後急いでいつものように支度をし始めたけど。支度中も明らかに変だった。
だってあんな今までに見た事のない可愛らしい笑顔で支度してるんだもん。普段は愛想笑いしかしない彼が。思わず照れ隠しに早く支度して、と強めの口調でいってしまった。って俺はツンデレかっ。
本当に今日は調子狂う。授業中も普段は真面目にノートを取ってるアリーが上の空ってカンジであの罰に厳しい事で有名なミニーちゃん(ジェミニ先生)に呼び出されてたし。ミニーちゃんの罰で絶対に帰るのが遅くなると思っていたから気を紛らわそうと適当にかわい子ちゃん一人家に連れ込もうとしたら、あのミニーちゃんが罰を免除してくれたと言って帰ってきて。
おまけに俺が丁度かわい子ちゃんを連れ込もうとしてた所だったてのに普段はあんまり長くはするなよと口酸っぱく文句を言っていた彼が寧ろ率先して、しかも笑顔で性欲発散は大事だよな、楽しんできな、と言ってきたのだ。
やっぱり本当にアリーか?と思わず困惑しているとトドメを刺すかのように「チャラ男攻め、、やっぱりありだな」とかぶつぶつ話し出す始末。話の内容はあまり分からないが口調や仕草は変わらずとも性格は少なくともこんなに気味が悪い奴じゃなかった筈だ。てかチャラ男って俺の事?俺そこまでチャラくないのに失礼しちゃうな。俺って紳士でしょ、どっちかって言うと。
まぁそんなこんなで取り敢えずすぐさまかわい子ちゃんを送り終えた後(やけに残念そうにしてるのも可笑しすぎた)、部屋に戻った俺はアリーに真っ当に聞いた。今日のお前は明らかに変だと。
すると、
「、、え、え?そうか?そんなに変だったか、、、そうだな。実はとある趣味にハマってしまって、、」
「、、はあ?しゅみぃ?どんな?」
「い、いやぁそれはプライバシー、というか、、」
思いもよらない回答を目の前でハハハと苦笑を漏らしながら答える彼をジッと見つめる。
それに加えめちゃくちゃ言うのが嫌そうだったので紳士!である俺はそれ以上は追求しなかったけどルームメイトでもある俺にも言えない趣味って何よ。俺はアリーとルームメイトになってもう既に3年の仲だ。だからこそある程度アリーの性格や好き嫌いなんかは他の誰よりも理解していると自負している。
でも確かにただのルームメイト、なだけで可もなく不可もない関係を築いているのは紛れもない事実だしお互いのプライベートゾーンには踏み込まない存在だ。だから当然そういう趣味は別に俺に教える義理なんて無い。
だけど、
ツキン
(、あれ、なんで、、)
俺にもアリーの知らない面があるんだと知った途端、胸が傷んだのはなぜなんだろう。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
160
1 / 2
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる