3 / 11
ルームメイト
しおりを挟む
と、彼の事を忘れていた。
先程からずっと俺の言動ひとつひとつを気にしている目の前の彼はトーラス・チェルナー、通称ラス。彼は俺、アリーのルームメイトであり言わずもがな、このゲームの攻略対象者の一人である。
因みにこれも俺がアリーに転生して良かった理由の一つだ。寮内のルームメイト、という可もなく不可もない関係だからこそ面倒事に巻き込まれないで済むし少なからずとも攻略者との接触がある。
つまりこれも主人公とのラブラブBLを間近で見れるキッカケになるのだ!
「ごめんごめん、寝惚けてたわ。いつも起こしに来てくれてありがとな、支度する。」
今更ながらも一応この関係を崩さないよう愛想良く笑いながら返事を返す。でも適度な距離は保っておいて。
ここで気付いたのだが口調等は自然と出てくるみたいだ。だから現世の俺自身の事も自然と理解出来た。今の俺は、15歳らしい。ゲームの舞台は中高一貫の寮付き学園、星ヶ丘学園だ。ゲームが始まるのは高校から、つまり今中学3年生である俺は半年間の猶予がある。
(よし、未来を薔薇色人生にするためにもラスとの関係も今のまま適度よく保って俺が1番好きな、ハーレムルートへと主人公を導いてあげなきゃだな。)
おっと、思わずニヤけてしまった。まぁいいか。
「、、! ま、まぁ、良いけどさー。もう遅刻しそうだから急いでね!」
「、、? あぁ。」
ニヤけた際にラスの瞳が僅かに揺れたのは気の所為だろうか?
(もしかして気持ち悪かったとか、? 、、まぁ大丈夫だろ、どうせ俺は脇役なんだし。何事もポジティブにいかなきゃな!)
この考えの甘さが俺を後々後悔させる事になるとは知らずに着替え終わった俺はラスと共に学園へと足を運んだのだった。
先程からずっと俺の言動ひとつひとつを気にしている目の前の彼はトーラス・チェルナー、通称ラス。彼は俺、アリーのルームメイトであり言わずもがな、このゲームの攻略対象者の一人である。
因みにこれも俺がアリーに転生して良かった理由の一つだ。寮内のルームメイト、という可もなく不可もない関係だからこそ面倒事に巻き込まれないで済むし少なからずとも攻略者との接触がある。
つまりこれも主人公とのラブラブBLを間近で見れるキッカケになるのだ!
「ごめんごめん、寝惚けてたわ。いつも起こしに来てくれてありがとな、支度する。」
今更ながらも一応この関係を崩さないよう愛想良く笑いながら返事を返す。でも適度な距離は保っておいて。
ここで気付いたのだが口調等は自然と出てくるみたいだ。だから現世の俺自身の事も自然と理解出来た。今の俺は、15歳らしい。ゲームの舞台は中高一貫の寮付き学園、星ヶ丘学園だ。ゲームが始まるのは高校から、つまり今中学3年生である俺は半年間の猶予がある。
(よし、未来を薔薇色人生にするためにもラスとの関係も今のまま適度よく保って俺が1番好きな、ハーレムルートへと主人公を導いてあげなきゃだな。)
おっと、思わずニヤけてしまった。まぁいいか。
「、、! ま、まぁ、良いけどさー。もう遅刻しそうだから急いでね!」
「、、? あぁ。」
ニヤけた際にラスの瞳が僅かに揺れたのは気の所為だろうか?
(もしかして気持ち悪かったとか、? 、、まぁ大丈夫だろ、どうせ俺は脇役なんだし。何事もポジティブにいかなきゃな!)
この考えの甘さが俺を後々後悔させる事になるとは知らずに着替え終わった俺はラスと共に学園へと足を運んだのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
160
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる