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将軍艦隊編・急
ep329 これがアタシの作戦だ!
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ラルカさんが指揮する艦艇から艦砲射撃を受け、アタシはしばらく意識を失っていたようだ。
だけどタケゾーや宇神君が助けてくれたおかげで、無事に傷は治っている。フロスト博士が空色の魔女専用回復薬のデータを研究所に残していたおかげか。
今は完全に敵同士だけど、一応のお礼は言った方がよかったかな? まあ、難しいのは百も承知だけどさ。
「……そんでもって、話は聞かせてもらったよ。このままだと、本当に将軍艦隊との戦争になっちゃうんだね……」
「ああ。流石にそうなると、隼がヒーローでもどうにかなる話じゃない。だが、俺達はどうしてもお前に期待したくなるんだ。……すまない」
「そんなことで謝んないでよ、タケゾー。アタシだってこの一件、何もせずに傍観も逃亡もする気はないさ」
タケゾーを含むみんなの空気は暗い。
そりゃそうだ。もうこれは普段アタシがヒーローとしてヴィランと戦うのと違い、戦争が起ころうとしているのだから。
軍艦同士の海上戦。そんなもの、アタシでも御免被る。
そもそも、海上だと海の水があるからアタシは漏電リスクを背負って戦うことになる。単純に勝てる相手ではない。
――固厳首相もとんでもない作戦に出たものだ。もう新人三人組がただの捨て駒じゃん。
「そういや、宇神君以外のヒーロー二人はどこ行ったの? この船にはいるんだよね?」
「いるにはいるけど、あの二人は相も変わらずさ。『空色の魔女と協力なんてできるか』ってね」
「正直、協力したからどうなる戦況でもないがな。まともに戦った時の結果なんて、オレッチには容易に想像できる」
「ボクも不安。何かいい作戦、ないのかな?」
おまけにこっちは統率も何もない。
アタシ達を追っていた時と違い、将軍艦隊は本物の艦隊を組んで襲い掛かってくることはフクロウさんからも聞いている。追いかけっこなんかとは規模が違う。
こっちは船一隻だけな上、色々としがらみのせいで協力体制もひけていない。本当に勝ち負け以前の話だ。
――まあ、だからってアタシも退く気はないんだけどね。
「それで……隼には何か対抗案があるのか? ショーちゃんもそんなことを言ってたが?」
「うーん……まあ、一応はあるって感じかな」
アタシも少し話を聞いた段階で、とりあえずの案だけは頭に浮かんでいる。
でも、本当に『一応』だとか『とりあえず』って感じなんだよね。正直、うまくいく補償なんてない。
そもそもアタシは頭を使って作戦を立てるタイプじゃない。理工学系ならバッチ来いなんだけど。
それでも今考えうる最善の手段となると――
「将軍艦隊と話し合って、お引き取り願おうかなー……と」
「……え?」
「そ、空鳥さん? それは流石に……?」
――ってことになるんだけど、タケゾーと宇神君の反応はイマイチだ。
うん、まあ、アタシも自分で言ってて『どうだろうね~?』って気はしてる。
「戦いを避けたいという気持ちは分かる。だが、この状況でどうやって将軍艦隊との交渉に持ち込むつもりだ? 向こうからしてみれば、こっちは『目的のものを手に入れる障害』と『切り捨ててきた報復の対象』だぞ? 交渉材料も何もないだろ?」
「そ、そこはまあ……根性で?」
「根性でどうにかなるはずないよね? 将軍艦隊からしてみても、今更敵の声に耳を傾ける理由がないさ。あっちだって完全に交戦準備に入ってる」
タケゾーと宇神君にも正論でダメだしされ、アタシは思わず体を縮こまらせてしまう。
確かにその通りなんだけど、アタシとしては戦いそのものを避けたいのよね。勝てる見込みもないわけだしさ。それが避けられないって話なのも理解できるけど。
でも、ここまで面と向かって否定されると、アタシもちょっと泣きたくなってくる。
「……うわ~ん! ショーちゃ~ん! タケゾーと宇神君が虐めてくるよ~!」
「虐めてはいない。正論を言っただけ。後、隼さんも嘘泣き」
「ショーちゃんが辛辣ぅ!?」
ノリでショーちゃんに抱き着いて慰めてもらおうとするも、これまたごもっともな意見で返されてしまう。
流石はショーちゃん。アタシを愛してくれた男の生まれ変わり&誇れる我が子だ。感情論に流されないのはグッドポイントである。
――いや、アタシの強がりです。本当はもうちょっと構って欲しいです。
「将軍艦隊と交渉か……。もしかすると、本当にそれができるかもしれないな……」
「えっ!? フクロウさん!? マジで!?」
ただ意外なことに、こんな自分でも素っ頓狂だと思う作戦に賛同する人が現れた。
しかもその人は、この中で誰よりも将軍艦隊に詳しいフクロウさん。内情を知ってるだけに、一番否定しそうだったんだけどね。
割と真面目な顔で考察してるっぽいけど、本当に交渉なんてできるのかな? 発案者であるアタシまで疑心暗鬼なんだけど?
「オレッチがこの国に来た時、表向きにはクジャク様の極秘来日ってことだったじゃん? あの人、隼ちゃんには妙に入れ込んでるところがあるのよ」
「そういや、アタシもなんだかそんな気配を感じてたんだよね。空色の魔女のファン……ってだけではなさそうって感じの」
「その理由が何かまではオレッチも知らないが、五艦将クラスとなれば何か知っていてもおかしくはない。クジャク様と何かしらの繋がりがある以上、ソラッチャンの話ならば将軍艦隊も耳を貸すかもな」
フクロウさんとしてもあくまで可能性の話らしいけど、それでも少しは希望が見えてくる。
どのみち、まともに戦える相手じゃない。ならば1%の可能性にでも賭けて、戦わない道を選びたい。
「……その話を聞くと、少しは希望が持てそうだな」
「僕以外の二人は賛同しないだろうけど、戦いを避けるという方針自体には賛成さ。ここは万に一つでも、交渉に挑んでみるのもありだろうね」
場の流れもアタシが提案した交渉ムードに流れ始め、少し明るくもなってきた。
本当に藁を掴む話だけど、やっぱり戦わずして終結させるのがベストだと思う。
アタシもこれまで色々と戦ってはきたものの、血を流すのも流されるのも嫌なものは嫌だ。
「でもその話だと、隼さんが交渉することになる。そこがちょっと不安」
「ああ、俺も同じことを思ってた。隼にしかできないとはいえ、交渉事とか下手くそだからな」
「な、何さ何さ!? アタシのどこが交渉下手だってのさ!?」
「個人事業エンジニアだった時の営業スキル」
「……サーセン。返す言葉がありません」
とはいえ新たに問題となるのは『どうやって交渉するのか?』って話。ショーちゃんやタケゾーにも指摘されるけど、アタシって言葉での張り合いって本当に苦手。
こういう時の役柄って、いつも他の人に託してたからね。アタシ一人で将軍艦隊と交渉できる自信は正直ない。
ただ、この作戦を思いついた時から、アタシの中で一緒に交渉してくれる人間は決まっている。
アタシの交渉下手を誰よりも理解してくれてるし、こういう時にいつも頼りになってきた男だ。
交渉の上手い下手は別にしても、一緒にいてほしい人がいる。
「……タケゾー。アタシと一緒に交渉の場に出てくんない? いてくれるだけでもいいからさ?」
「じゅ、隼……?」
だけどタケゾーや宇神君が助けてくれたおかげで、無事に傷は治っている。フロスト博士が空色の魔女専用回復薬のデータを研究所に残していたおかげか。
今は完全に敵同士だけど、一応のお礼は言った方がよかったかな? まあ、難しいのは百も承知だけどさ。
「……そんでもって、話は聞かせてもらったよ。このままだと、本当に将軍艦隊との戦争になっちゃうんだね……」
「ああ。流石にそうなると、隼がヒーローでもどうにかなる話じゃない。だが、俺達はどうしてもお前に期待したくなるんだ。……すまない」
「そんなことで謝んないでよ、タケゾー。アタシだってこの一件、何もせずに傍観も逃亡もする気はないさ」
タケゾーを含むみんなの空気は暗い。
そりゃそうだ。もうこれは普段アタシがヒーローとしてヴィランと戦うのと違い、戦争が起ころうとしているのだから。
軍艦同士の海上戦。そんなもの、アタシでも御免被る。
そもそも、海上だと海の水があるからアタシは漏電リスクを背負って戦うことになる。単純に勝てる相手ではない。
――固厳首相もとんでもない作戦に出たものだ。もう新人三人組がただの捨て駒じゃん。
「そういや、宇神君以外のヒーロー二人はどこ行ったの? この船にはいるんだよね?」
「いるにはいるけど、あの二人は相も変わらずさ。『空色の魔女と協力なんてできるか』ってね」
「正直、協力したからどうなる戦況でもないがな。まともに戦った時の結果なんて、オレッチには容易に想像できる」
「ボクも不安。何かいい作戦、ないのかな?」
おまけにこっちは統率も何もない。
アタシ達を追っていた時と違い、将軍艦隊は本物の艦隊を組んで襲い掛かってくることはフクロウさんからも聞いている。追いかけっこなんかとは規模が違う。
こっちは船一隻だけな上、色々としがらみのせいで協力体制もひけていない。本当に勝ち負け以前の話だ。
――まあ、だからってアタシも退く気はないんだけどね。
「それで……隼には何か対抗案があるのか? ショーちゃんもそんなことを言ってたが?」
「うーん……まあ、一応はあるって感じかな」
アタシも少し話を聞いた段階で、とりあえずの案だけは頭に浮かんでいる。
でも、本当に『一応』だとか『とりあえず』って感じなんだよね。正直、うまくいく補償なんてない。
そもそもアタシは頭を使って作戦を立てるタイプじゃない。理工学系ならバッチ来いなんだけど。
それでも今考えうる最善の手段となると――
「将軍艦隊と話し合って、お引き取り願おうかなー……と」
「……え?」
「そ、空鳥さん? それは流石に……?」
――ってことになるんだけど、タケゾーと宇神君の反応はイマイチだ。
うん、まあ、アタシも自分で言ってて『どうだろうね~?』って気はしてる。
「戦いを避けたいという気持ちは分かる。だが、この状況でどうやって将軍艦隊との交渉に持ち込むつもりだ? 向こうからしてみれば、こっちは『目的のものを手に入れる障害』と『切り捨ててきた報復の対象』だぞ? 交渉材料も何もないだろ?」
「そ、そこはまあ……根性で?」
「根性でどうにかなるはずないよね? 将軍艦隊からしてみても、今更敵の声に耳を傾ける理由がないさ。あっちだって完全に交戦準備に入ってる」
タケゾーと宇神君にも正論でダメだしされ、アタシは思わず体を縮こまらせてしまう。
確かにその通りなんだけど、アタシとしては戦いそのものを避けたいのよね。勝てる見込みもないわけだしさ。それが避けられないって話なのも理解できるけど。
でも、ここまで面と向かって否定されると、アタシもちょっと泣きたくなってくる。
「……うわ~ん! ショーちゃ~ん! タケゾーと宇神君が虐めてくるよ~!」
「虐めてはいない。正論を言っただけ。後、隼さんも嘘泣き」
「ショーちゃんが辛辣ぅ!?」
ノリでショーちゃんに抱き着いて慰めてもらおうとするも、これまたごもっともな意見で返されてしまう。
流石はショーちゃん。アタシを愛してくれた男の生まれ変わり&誇れる我が子だ。感情論に流されないのはグッドポイントである。
――いや、アタシの強がりです。本当はもうちょっと構って欲しいです。
「将軍艦隊と交渉か……。もしかすると、本当にそれができるかもしれないな……」
「えっ!? フクロウさん!? マジで!?」
ただ意外なことに、こんな自分でも素っ頓狂だと思う作戦に賛同する人が現れた。
しかもその人は、この中で誰よりも将軍艦隊に詳しいフクロウさん。内情を知ってるだけに、一番否定しそうだったんだけどね。
割と真面目な顔で考察してるっぽいけど、本当に交渉なんてできるのかな? 発案者であるアタシまで疑心暗鬼なんだけど?
「オレッチがこの国に来た時、表向きにはクジャク様の極秘来日ってことだったじゃん? あの人、隼ちゃんには妙に入れ込んでるところがあるのよ」
「そういや、アタシもなんだかそんな気配を感じてたんだよね。空色の魔女のファン……ってだけではなさそうって感じの」
「その理由が何かまではオレッチも知らないが、五艦将クラスとなれば何か知っていてもおかしくはない。クジャク様と何かしらの繋がりがある以上、ソラッチャンの話ならば将軍艦隊も耳を貸すかもな」
フクロウさんとしてもあくまで可能性の話らしいけど、それでも少しは希望が見えてくる。
どのみち、まともに戦える相手じゃない。ならば1%の可能性にでも賭けて、戦わない道を選びたい。
「……その話を聞くと、少しは希望が持てそうだな」
「僕以外の二人は賛同しないだろうけど、戦いを避けるという方針自体には賛成さ。ここは万に一つでも、交渉に挑んでみるのもありだろうね」
場の流れもアタシが提案した交渉ムードに流れ始め、少し明るくもなってきた。
本当に藁を掴む話だけど、やっぱり戦わずして終結させるのがベストだと思う。
アタシもこれまで色々と戦ってはきたものの、血を流すのも流されるのも嫌なものは嫌だ。
「でもその話だと、隼さんが交渉することになる。そこがちょっと不安」
「ああ、俺も同じことを思ってた。隼にしかできないとはいえ、交渉事とか下手くそだからな」
「な、何さ何さ!? アタシのどこが交渉下手だってのさ!?」
「個人事業エンジニアだった時の営業スキル」
「……サーセン。返す言葉がありません」
とはいえ新たに問題となるのは『どうやって交渉するのか?』って話。ショーちゃんやタケゾーにも指摘されるけど、アタシって言葉での張り合いって本当に苦手。
こういう時の役柄って、いつも他の人に託してたからね。アタシ一人で将軍艦隊と交渉できる自信は正直ない。
ただ、この作戦を思いついた時から、アタシの中で一緒に交渉してくれる人間は決まっている。
アタシの交渉下手を誰よりも理解してくれてるし、こういう時にいつも頼りになってきた男だ。
交渉の上手い下手は別にしても、一緒にいてほしい人がいる。
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