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将軍艦隊編・破
ep323 旗艦戦行の艦橋将:フラグシップギアⅢ
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「テメーら二人が一緒になっても、フラグシップギアの本領を前にすれば無意味ってーもんだ! 俺様の技術の結晶……受けてみやがれぇぇええ!!」
ロボットに変形したフラグシップギアを操縦し、フロスト博士はアタシとタケゾーへと襲い掛かる。
まずは小手調べとでも言いたいのか、腹部の機銃をこちらに連射してくる。
こっちだって負けられない。タケゾーもすぐさまバイクを走らせる。
「俺はこのままフラグシップギアの周囲を旋回するように動く! 隼は攻撃できそうか!?」
「任せなって! アタシも伊達にヒーローとしての場数は踏んでないさ! どんな状況だろうが、これまで通りに乗り越えてみせる!」
アタシもだけどタケゾーも場数を踏んできたためか、機銃で追われようが的確にバイクを操縦してくれる。
これなら移動は任せられる。アタシはデバイスロッドを構え、サイドカーから攻撃に専念すればいい。
「ほれほれ! 戦車形態とは違うパワーアップをしたみたいだけど、人型ロボットには関節部があるんだよ? 人間と同じで脆いもんさ!」
「クカー! その程度のこと、俺様だって計算の内だ! このステージに合わせて戦ってるってーんだよ! 戦略だ何だをテメーらみてーな若造にとやかく言われる筋合いはねーな!」
デバイスロッドをビームライフルにして、狙うは人型ロボットとなったフラグシップギアの関節部分。
機体全体が大きく展開されたことで形成された関節は、フラグシップギアにとっての弱点だ。
ただ、そんなことは搭乗者にして設計者であるフロスト博士本人も織り込み済みである。
戦いの舞台となった場所はさっきの道路と違って狭く、あの戦車形態がどれだけ旋回性能に優れていても小回りが利きづらい。
今のロボット形態は後輪をスケート代わりにすることで、この舞台に機動力を合わせている。
バシュゥゥウンッ! バシュゥゥウンッ!
ガンッ! ガンッ!
「チィ!? 関節部が露出しても、相応の強度は維持してるのか……!」
「あったりめーだ! それに機銃だけじゃーねー! アームと化したこのドリルもまた、テメーらを穿つ強力な武器ってーことだ!」
ビームライフルを当て続けても、フラグシップギアの動きは止まらない。
それどころか今度は近づきながら両腕のドリルを振り回し、アタシ達をすり潰そうと攻め立ててくる。
ただのロマン兵装かと思ってたけど、実際に襲い掛かってくるとかなりの脅威だ。タケゾーに移動を任せていなかったら、アタシ一人での対処は難しかっただろう。
「くうぅ……!? 意気込み勇んで勝負に出たのはいいけど、やっぱ相手が悪かったか……!?」
「そのビームライフルでもダメとなると、電撃魔術玉はどうだ!?」
「あれでも勝算は薄いね……。せめて機体内部に攻撃できれば話も違うんだけど……!」
どうにか攻撃を続けるも、このままでは埒が明かない。
タケゾーだってバイクの運転で疲弊してるだろうし、長期戦は避けたい。
何かいい手立てはないものか――
「……隼。フラグシップギアの懐に潜り込めば、機体外面に損傷を負わせることはできるか?」
「へ? う、うん。至近距離の物理攻撃なら、懐部分の装甲も貫けそうだけど……?」
――そんな時、タケゾーが覚悟を決めた表情で提案を始めた。
こんな時だけど、不覚にもイケメンだと思ってしまうぐらいには覚悟が顔に出てる。
だけど、一体何を企んでるんだろ?
「……よし。俺は今からあいつの股下に潜り込む。隼はそのタイミングで攻撃を加えてくれ」
「ほ、本気で言ってんの!? 確かにあの部分は機体が展開されたことで、防御が一番薄い部分ではあるけど……!?」
「危険なのは承知だ。隼を危険に晒すことは俺もしたくない。……だが、チャンスがあるならそこだ」
アタシとしてはタケゾーを危険に晒す方が嫌なんだけど、その表情に滲む決意は固い。何より、アタシにもそれぐらいしか手段が思い浮かばない。
タケゾーもここまで腹を括ってくれたのならば、アタシも応えないと罰が当たる、
――ここで勝負に出ないと、これまでの想いも無駄になってしまう。
「……タケゾー、お願い! アタシも一発で仕留めてみせる! むしろ、チャンスなんて一回だけさ……!」
「分かってる。俺だって戦う力がない分、こういう場面で役に立つさ!」
タケゾーは自分が戦えないのを気にしてるけど、アタシとしてはとんでもない。むしろ、アタシの方は戦うことしかできない。
バイクも車も免許は持ってないし、炊事家事はタケゾーがメインだ。こういう場面でしか役に立てないアタシの方が申し訳ない。
――なんて感慨は後のお楽しみだね。
「ゴタゴタぬかしてんじゃねーぞ! この一撃で……完全にバラバラになりやがれぇぇええ!!」
アタシとタケゾーの作戦が決まったタイミングで、フロスト博士も次の攻撃を仕掛けてくる。
背中のロケットエンジンでフラグシップギアを大きく飛翔させ、真上からドリルを突き立てながら襲い来る。
完全に頭上をとられてるけど、あの巨体なら股下は十分な隙ができる。
「行くぞ! 隼!」
「あいよ!」
もう余計な言葉もいらない。アタシはタケゾーを信じ、デバイスロッドを両手で握りしめる。
頭上から飛び降りてくるフラグシップギアの股下のわずかな隙間を狙い、タケゾーはバイクを旋回させる。
ズガァァアアンッ!!
「クカー!? 外したか!?」
「今だぁぁああ!!」
本当に両腕のドリルと両足のギリギリのラインを攻め、バイクは股下へと潜り込めた。
フロスト博士が驚いてわずかに隙を見せてるうちに、アタシは手に持ったデバイスロッドを全力で突き刺す――
ブスンッ!!
「ク、クカー!? おい、テメー! フラグシップギアのどこにその杖を突き刺してやがんだぁあ!?」
――人間でいう股間にあたる部分に。
フロスト博士には『下品な奴』みたいに罵倒されるけど、こっちだって仕方ないのよ。だって、あの場所の防御が薄いもん。
案の定他の場所よりは脆く、アタシが全力で突き刺したデバイスロッドはフラグシップギアの股間に突き立てられた。
――なんだか、ちょっと卑猥。
「どこに刺してるんだよ!? ……って、言ってる場合でもないか!」
「そういうことさね! ちょいと悩ましい場所だけど、あれなら機体内部にまで攻撃が通る!」
デバイスロッドを突き刺すと、タケゾーもバイクの距離をとってフラグシップギアへと向き直る。
これで準備はできた。後は電撃魔術玉をチャージし、トドメの一撃をぶち込むのみ。
「く、くそ!? 変な真似をしやがって! どうにか抜いて――し、しまった!? フラグシップギアの両手はドリルじゃねーか!? 掴むことも股間部に近づけることもできねーぞ!?」
「ロマンと破壊力を兵器に求めるのもいいけど、もうちょい汎用性を持たせておくべきだったね! そして……これが最後の一撃だぁぁああ!!」
フロスト博士に突き刺さったデバイスロッドを抜き取る手段はない。あのドリルの両手で下手に抜き取ろうとすれば、逆に本体にダメージが入ってしまう。
色々と突っ込まれてたりツッコミどころ満載な光景だけど、ここで決めずしていつ決める。
満身の想いを込め、チャージ完了した電撃魔術玉をサイドカーの上から解き放つ――
スギャァァアアアンッ!!
「ク、クカー!? こ、こんなふざけた形で――ギゲェェエエ!?」
――フラグシップギアの股間目がけて。
ロボットに変形したフラグシップギアを操縦し、フロスト博士はアタシとタケゾーへと襲い掛かる。
まずは小手調べとでも言いたいのか、腹部の機銃をこちらに連射してくる。
こっちだって負けられない。タケゾーもすぐさまバイクを走らせる。
「俺はこのままフラグシップギアの周囲を旋回するように動く! 隼は攻撃できそうか!?」
「任せなって! アタシも伊達にヒーローとしての場数は踏んでないさ! どんな状況だろうが、これまで通りに乗り越えてみせる!」
アタシもだけどタケゾーも場数を踏んできたためか、機銃で追われようが的確にバイクを操縦してくれる。
これなら移動は任せられる。アタシはデバイスロッドを構え、サイドカーから攻撃に専念すればいい。
「ほれほれ! 戦車形態とは違うパワーアップをしたみたいだけど、人型ロボットには関節部があるんだよ? 人間と同じで脆いもんさ!」
「クカー! その程度のこと、俺様だって計算の内だ! このステージに合わせて戦ってるってーんだよ! 戦略だ何だをテメーらみてーな若造にとやかく言われる筋合いはねーな!」
デバイスロッドをビームライフルにして、狙うは人型ロボットとなったフラグシップギアの関節部分。
機体全体が大きく展開されたことで形成された関節は、フラグシップギアにとっての弱点だ。
ただ、そんなことは搭乗者にして設計者であるフロスト博士本人も織り込み済みである。
戦いの舞台となった場所はさっきの道路と違って狭く、あの戦車形態がどれだけ旋回性能に優れていても小回りが利きづらい。
今のロボット形態は後輪をスケート代わりにすることで、この舞台に機動力を合わせている。
バシュゥゥウンッ! バシュゥゥウンッ!
ガンッ! ガンッ!
「チィ!? 関節部が露出しても、相応の強度は維持してるのか……!」
「あったりめーだ! それに機銃だけじゃーねー! アームと化したこのドリルもまた、テメーらを穿つ強力な武器ってーことだ!」
ビームライフルを当て続けても、フラグシップギアの動きは止まらない。
それどころか今度は近づきながら両腕のドリルを振り回し、アタシ達をすり潰そうと攻め立ててくる。
ただのロマン兵装かと思ってたけど、実際に襲い掛かってくるとかなりの脅威だ。タケゾーに移動を任せていなかったら、アタシ一人での対処は難しかっただろう。
「くうぅ……!? 意気込み勇んで勝負に出たのはいいけど、やっぱ相手が悪かったか……!?」
「そのビームライフルでもダメとなると、電撃魔術玉はどうだ!?」
「あれでも勝算は薄いね……。せめて機体内部に攻撃できれば話も違うんだけど……!」
どうにか攻撃を続けるも、このままでは埒が明かない。
タケゾーだってバイクの運転で疲弊してるだろうし、長期戦は避けたい。
何かいい手立てはないものか――
「……隼。フラグシップギアの懐に潜り込めば、機体外面に損傷を負わせることはできるか?」
「へ? う、うん。至近距離の物理攻撃なら、懐部分の装甲も貫けそうだけど……?」
――そんな時、タケゾーが覚悟を決めた表情で提案を始めた。
こんな時だけど、不覚にもイケメンだと思ってしまうぐらいには覚悟が顔に出てる。
だけど、一体何を企んでるんだろ?
「……よし。俺は今からあいつの股下に潜り込む。隼はそのタイミングで攻撃を加えてくれ」
「ほ、本気で言ってんの!? 確かにあの部分は機体が展開されたことで、防御が一番薄い部分ではあるけど……!?」
「危険なのは承知だ。隼を危険に晒すことは俺もしたくない。……だが、チャンスがあるならそこだ」
アタシとしてはタケゾーを危険に晒す方が嫌なんだけど、その表情に滲む決意は固い。何より、アタシにもそれぐらいしか手段が思い浮かばない。
タケゾーもここまで腹を括ってくれたのならば、アタシも応えないと罰が当たる、
――ここで勝負に出ないと、これまでの想いも無駄になってしまう。
「……タケゾー、お願い! アタシも一発で仕留めてみせる! むしろ、チャンスなんて一回だけさ……!」
「分かってる。俺だって戦う力がない分、こういう場面で役に立つさ!」
タケゾーは自分が戦えないのを気にしてるけど、アタシとしてはとんでもない。むしろ、アタシの方は戦うことしかできない。
バイクも車も免許は持ってないし、炊事家事はタケゾーがメインだ。こういう場面でしか役に立てないアタシの方が申し訳ない。
――なんて感慨は後のお楽しみだね。
「ゴタゴタぬかしてんじゃねーぞ! この一撃で……完全にバラバラになりやがれぇぇええ!!」
アタシとタケゾーの作戦が決まったタイミングで、フロスト博士も次の攻撃を仕掛けてくる。
背中のロケットエンジンでフラグシップギアを大きく飛翔させ、真上からドリルを突き立てながら襲い来る。
完全に頭上をとられてるけど、あの巨体なら股下は十分な隙ができる。
「行くぞ! 隼!」
「あいよ!」
もう余計な言葉もいらない。アタシはタケゾーを信じ、デバイスロッドを両手で握りしめる。
頭上から飛び降りてくるフラグシップギアの股下のわずかな隙間を狙い、タケゾーはバイクを旋回させる。
ズガァァアアンッ!!
「クカー!? 外したか!?」
「今だぁぁああ!!」
本当に両腕のドリルと両足のギリギリのラインを攻め、バイクは股下へと潜り込めた。
フロスト博士が驚いてわずかに隙を見せてるうちに、アタシは手に持ったデバイスロッドを全力で突き刺す――
ブスンッ!!
「ク、クカー!? おい、テメー! フラグシップギアのどこにその杖を突き刺してやがんだぁあ!?」
――人間でいう股間にあたる部分に。
フロスト博士には『下品な奴』みたいに罵倒されるけど、こっちだって仕方ないのよ。だって、あの場所の防御が薄いもん。
案の定他の場所よりは脆く、アタシが全力で突き刺したデバイスロッドはフラグシップギアの股間に突き立てられた。
――なんだか、ちょっと卑猥。
「どこに刺してるんだよ!? ……って、言ってる場合でもないか!」
「そういうことさね! ちょいと悩ましい場所だけど、あれなら機体内部にまで攻撃が通る!」
デバイスロッドを突き刺すと、タケゾーもバイクの距離をとってフラグシップギアへと向き直る。
これで準備はできた。後は電撃魔術玉をチャージし、トドメの一撃をぶち込むのみ。
「く、くそ!? 変な真似をしやがって! どうにか抜いて――し、しまった!? フラグシップギアの両手はドリルじゃねーか!? 掴むことも股間部に近づけることもできねーぞ!?」
「ロマンと破壊力を兵器に求めるのもいいけど、もうちょい汎用性を持たせておくべきだったね! そして……これが最後の一撃だぁぁああ!!」
フロスト博士に突き刺さったデバイスロッドを抜き取る手段はない。あのドリルの両手で下手に抜き取ろうとすれば、逆に本体にダメージが入ってしまう。
色々と突っ込まれてたりツッコミどころ満載な光景だけど、ここで決めずしていつ決める。
満身の想いを込め、チャージ完了した電撃魔術玉をサイドカーの上から解き放つ――
スギャァァアアアンッ!!
「ク、クカー!? こ、こんなふざけた形で――ギゲェェエエ!?」
――フラグシップギアの股間目がけて。
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