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将軍艦隊編・破
ep318 月華暗行の右舷将:ルナアサシン
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「右舷将隊。銃は下げて、空色の魔女とその夫の包囲に回ってください。モデル・パンドラという力の前では、非導体弾も効果が薄いです。自分が直接相手いたします」
「かしこまりました。ラルカ右舷将」
森に逃げ込んだアタシとタケゾーを追い、背後から迫るは右舷将ラルカさんがリーダーを務める五台のバイク。
相変わらず統率が取れており、オフロードだろうが関係なく整った隊列でこちらを包囲してくる。
バイクのタイヤにはご丁寧にオフロード用っぽいスパイクがついてるし、本当に用意周到な人だ。
さっき電磁フィールドでスナイパーライフルを防がれたことも考慮するあたり、これぞプロって感じだね。
――てか、ラルカさんはさっきバイクに乗りながら狙撃してきたの? こんなオフロードで両手をハンドルから離して? どんなバランス感覚よ?
ルナアサシンなんて二つ名は飾りじゃないってか。
「お待たせしました、ミス空鳥。今回は最初から本気で行きます。おとなしく殺されてください」
「ヤバい。殺し屋のスイッチが入っちゃってる」
部下四人にはアタシ達を包囲させ、ラルカさんが単身でアタシの乗るサイドカーに横付けしてくる。
なんだか目つきが普段より鋭いし、殺意剥き出しな感じがハンパない。
スナイパーライフルの先端には銃剣が取り付けられ、武器からして殺意が増している。
ここまで本気のラルカさんは初めてだ。いくらモデル・パンドラを装備しているとはいえ、アタシはこの人に一度も勝てたことがない。
これはこっちも本気でやらないと、本当に殺されて――
「さっきボスからも連絡が入ったのですが、洞窟でのあなたとのやりとりが次の給与査定に響くそうです。この恨み、ここで晴らさせていただきますよ……!」
「それって私怨じゃん!? もしかして、お賃金で殺意剥き出しなの!?」
――しまうんだろうけど、アタシの横に並んだラルカさんの言葉で力が抜ける。
何、この人? ラルカさんって、こんな感じの人だったっけ? もっと任務に忠実な工作員だか殺し屋だかじゃなかったっけ?
そりゃ、お金は大事だと思うよ? だけどさ、それを殺意に変換しないでよ。
――アタシの中でのラルカさんのイメージが一気に崩落しちゃう。
「五艦将なんて最高幹部でも、所詮は中間管理職みたいなものです! 管理職だから残業代も出ません! 正直、星皇カンパニー社長秘書だった時の方が収入は安定してました!」
「き、気持ちは分かるんだけどさ! その怒りを任務と一緒にアタシにぶつけるのは何か違くない!? てか、危ないっての!? 銃剣突き付けないで!?」
「任務の内容もあなたの始末です! この際なので、一緒に成し遂げさせていただきます!」
「お金の恨みって怖い!」
もうね、アタシも何が何だかって感じ。任務+お金の逆恨みで命を狙われるヒーローって、何よこれ?
ただ考えてもみると、ラルカさんが目を吊り上げて怒りを露わにする姿も、怒りを理由に襲ってくる姿も見たことないのよね。
いつも冷静沈着どころか冷酷なレベルの人なのに、やっぱ色々と溜まってたのかな?
「さあ! おとなしく殺されてください! 自分の給与のために!」
「うおおぉ!? 鬱憤晴らしで襲ってはいても、実力自体は流石のラルカさんか!」
とはいえ、ラルカさんが恐ろしいヴィランであることは変わらない。
向こうはサイドカーも何もないただの二輪バイクなのに、サイドカーに乗るアタシと並走しながらバイクの上でバランス立ち。
そこから銃剣付きライフルを振り回し、アタシの首元を狙ってくる。
こんだけ気が荒れてるのに、腕前自体は相変わらずだ。『人間にできる範疇の能力』で『超人である空色の魔女』を的確に追い込んでくる。
「こ、こっちだって負けないさ! デバイスロッド、スタンロッド変換! 魔女式ロッドスイング!」
「どれだけパワーがあっても、そんな素人感丸出しの杖術では自分には及びませんよ」
「ちょ、ちょっと!? バイクの上で飛び跳ねないでよ!? 見てるこっちも危なくて怖いんだけど!?」
「この程度の動き、自分には造作もありません。そちらがサイドカーだからって、有利だと思わないことです」
こっちもデバイスロッドを振り回して対抗するも、ラルカさんにはまるで当たらない。
アタシはタケゾーに運転を任せてサイドカー上で応戦できるけど、ラルカさんは単身バイクに乗りながら戦っている。
ハンドルから手を放すなんて当たり前。こちらがロッドを振るっても、飛び跳ねながら回避してくる。
一体、どんな特別な訓練を積めばここまで動けるようになるのよ? ラルカさんって、本当に人間だよね?
アタシがモデル・パンドラでパワーアップしても、ラルカさんには関係ない。
この人の神髄は『策略と技巧』だ。『柔よく剛を制す』をそのまま体現したように戦ってくる。
「まずはその邪魔な杖を取っ払わせていただきます」
バシィィイン!
「あぁ!? デバイスロッドが!?」
器用にバランスをとりながら、ラルカさんはアタシの持っていたデバイスロッドを銃剣付ライフルで振り落としてくる。
これはマズい。ラルカさんほどの技量があれば、このまま銃剣で刺し殺してきてもおかしくない。
――でも、こっちにだってチャンスはある。
「トラクタービーム! デバイスロッド、戻ってこぉぉおい!!」
「むっ!? まだその杖を使いますか?」
一度は振り落とされたデバイスロッドだけど、トラクタービームでなんとか引き寄せる。
それもただ引き寄せただけじゃない。そのままラルカさん目がけ、反動をつけて突っ込ませる。
このスピードなら、バイクの上で飛んで避けるの難しい。
ガチィィイ!
「残念ながら。防御術についても心得ております」
「やっぱ、一筋縄ではいかないよね! だけど……デバイスロッド放電!」
ライフルでガードこそされたけど、この技は隙を生じぬ二段構え。ラルカさんと接触してればそれでいい。
この状態でデバイスロッドを放電させれば、ラルカさんを感電させて――
バチバ――シュゥウウ
「え!? なんで!? 放電がうまくいかない!?」
――感電ノックアウトのはずだったのに、何故かデバイスロッドの放電が機能していない。
いや、放電自体はできたはずだ。だけど、まるで地面に吸い寄せられるように電気が流れていってしまう。
そのせいでラルカさんにダメージはなし。これっていったい、何がどうして――
「あなたの能力は熟知してると言ったでしょう? 自分が対策を疎かにすると思いましたか?」
「ああぁ!? まさかそのバイクのスパイクタイヤ、アースの役目まで担ってるの!?」
「かしこまりました。ラルカ右舷将」
森に逃げ込んだアタシとタケゾーを追い、背後から迫るは右舷将ラルカさんがリーダーを務める五台のバイク。
相変わらず統率が取れており、オフロードだろうが関係なく整った隊列でこちらを包囲してくる。
バイクのタイヤにはご丁寧にオフロード用っぽいスパイクがついてるし、本当に用意周到な人だ。
さっき電磁フィールドでスナイパーライフルを防がれたことも考慮するあたり、これぞプロって感じだね。
――てか、ラルカさんはさっきバイクに乗りながら狙撃してきたの? こんなオフロードで両手をハンドルから離して? どんなバランス感覚よ?
ルナアサシンなんて二つ名は飾りじゃないってか。
「お待たせしました、ミス空鳥。今回は最初から本気で行きます。おとなしく殺されてください」
「ヤバい。殺し屋のスイッチが入っちゃってる」
部下四人にはアタシ達を包囲させ、ラルカさんが単身でアタシの乗るサイドカーに横付けしてくる。
なんだか目つきが普段より鋭いし、殺意剥き出しな感じがハンパない。
スナイパーライフルの先端には銃剣が取り付けられ、武器からして殺意が増している。
ここまで本気のラルカさんは初めてだ。いくらモデル・パンドラを装備しているとはいえ、アタシはこの人に一度も勝てたことがない。
これはこっちも本気でやらないと、本当に殺されて――
「さっきボスからも連絡が入ったのですが、洞窟でのあなたとのやりとりが次の給与査定に響くそうです。この恨み、ここで晴らさせていただきますよ……!」
「それって私怨じゃん!? もしかして、お賃金で殺意剥き出しなの!?」
――しまうんだろうけど、アタシの横に並んだラルカさんの言葉で力が抜ける。
何、この人? ラルカさんって、こんな感じの人だったっけ? もっと任務に忠実な工作員だか殺し屋だかじゃなかったっけ?
そりゃ、お金は大事だと思うよ? だけどさ、それを殺意に変換しないでよ。
――アタシの中でのラルカさんのイメージが一気に崩落しちゃう。
「五艦将なんて最高幹部でも、所詮は中間管理職みたいなものです! 管理職だから残業代も出ません! 正直、星皇カンパニー社長秘書だった時の方が収入は安定してました!」
「き、気持ちは分かるんだけどさ! その怒りを任務と一緒にアタシにぶつけるのは何か違くない!? てか、危ないっての!? 銃剣突き付けないで!?」
「任務の内容もあなたの始末です! この際なので、一緒に成し遂げさせていただきます!」
「お金の恨みって怖い!」
もうね、アタシも何が何だかって感じ。任務+お金の逆恨みで命を狙われるヒーローって、何よこれ?
ただ考えてもみると、ラルカさんが目を吊り上げて怒りを露わにする姿も、怒りを理由に襲ってくる姿も見たことないのよね。
いつも冷静沈着どころか冷酷なレベルの人なのに、やっぱ色々と溜まってたのかな?
「さあ! おとなしく殺されてください! 自分の給与のために!」
「うおおぉ!? 鬱憤晴らしで襲ってはいても、実力自体は流石のラルカさんか!」
とはいえ、ラルカさんが恐ろしいヴィランであることは変わらない。
向こうはサイドカーも何もないただの二輪バイクなのに、サイドカーに乗るアタシと並走しながらバイクの上でバランス立ち。
そこから銃剣付きライフルを振り回し、アタシの首元を狙ってくる。
こんだけ気が荒れてるのに、腕前自体は相変わらずだ。『人間にできる範疇の能力』で『超人である空色の魔女』を的確に追い込んでくる。
「こ、こっちだって負けないさ! デバイスロッド、スタンロッド変換! 魔女式ロッドスイング!」
「どれだけパワーがあっても、そんな素人感丸出しの杖術では自分には及びませんよ」
「ちょ、ちょっと!? バイクの上で飛び跳ねないでよ!? 見てるこっちも危なくて怖いんだけど!?」
「この程度の動き、自分には造作もありません。そちらがサイドカーだからって、有利だと思わないことです」
こっちもデバイスロッドを振り回して対抗するも、ラルカさんにはまるで当たらない。
アタシはタケゾーに運転を任せてサイドカー上で応戦できるけど、ラルカさんは単身バイクに乗りながら戦っている。
ハンドルから手を放すなんて当たり前。こちらがロッドを振るっても、飛び跳ねながら回避してくる。
一体、どんな特別な訓練を積めばここまで動けるようになるのよ? ラルカさんって、本当に人間だよね?
アタシがモデル・パンドラでパワーアップしても、ラルカさんには関係ない。
この人の神髄は『策略と技巧』だ。『柔よく剛を制す』をそのまま体現したように戦ってくる。
「まずはその邪魔な杖を取っ払わせていただきます」
バシィィイン!
「あぁ!? デバイスロッドが!?」
器用にバランスをとりながら、ラルカさんはアタシの持っていたデバイスロッドを銃剣付ライフルで振り落としてくる。
これはマズい。ラルカさんほどの技量があれば、このまま銃剣で刺し殺してきてもおかしくない。
――でも、こっちにだってチャンスはある。
「トラクタービーム! デバイスロッド、戻ってこぉぉおい!!」
「むっ!? まだその杖を使いますか?」
一度は振り落とされたデバイスロッドだけど、トラクタービームでなんとか引き寄せる。
それもただ引き寄せただけじゃない。そのままラルカさん目がけ、反動をつけて突っ込ませる。
このスピードなら、バイクの上で飛んで避けるの難しい。
ガチィィイ!
「残念ながら。防御術についても心得ております」
「やっぱ、一筋縄ではいかないよね! だけど……デバイスロッド放電!」
ライフルでガードこそされたけど、この技は隙を生じぬ二段構え。ラルカさんと接触してればそれでいい。
この状態でデバイスロッドを放電させれば、ラルカさんを感電させて――
バチバ――シュゥウウ
「え!? なんで!? 放電がうまくいかない!?」
――感電ノックアウトのはずだったのに、何故かデバイスロッドの放電が機能していない。
いや、放電自体はできたはずだ。だけど、まるで地面に吸い寄せられるように電気が流れていってしまう。
そのせいでラルカさんにダメージはなし。これっていったい、何がどうして――
「あなたの能力は熟知してると言ったでしょう? 自分が対策を疎かにすると思いましたか?」
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