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将軍艦隊編・破
ep316 旋風裂行の艦首将:ジャイロマイスター
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タケゾーが運転するバイクの前方に現れたのは、ジャイロマイスターと呼ばれる将軍艦隊の艦首将――ベレゴマ・ハジキンス。
相変わらずどこかふざけた口調だけど、その実力は本物だ。五艦将の肩書は伊達じゃない。
大量の小型ベーゴマドローンを格納庫マントから発射させながら、自身も大型ベーゴマドローンに乗りながら前方に躍り出てくる。
飛んでいる分、地形を無視できるアドバンテージは大きいか。
てか、意外とスピード出るのね、あのベーゴマドローン。タケゾーも100km/h以上でバイクを飛ばしてるのに食らいついてきてる。
「将軍艦隊さここまで敵に回して、逃げ切れると思わんこっちゃね! 以前は真っ向勝負さ負けたけんど、オイの本領で叩き潰しちゃるぅう!!」
「……実力は本物なんだけど、やっぱこの口調は気が抜けちゃうねぇ。つっても、そっちだって本気なことは承知ってもんさ!」
ベーゴマドローン操縦用のサングラスで目元は見えないけど、口元を見ると表情はガチで怒ってる感じだ。
そりゃまあ、名のある傭兵部隊がアタシみたいな個人ヒーローに舐められちゃ、最高幹部の名が廃るってもんか。
「後方部隊! 前後で挟撃するけん! オイの援護さするね!」
「了解しました! ベレゴマ艦首将!」
「今度は前後からの挟み撃ち!? 最高幹部らしく考えたもんだ!」
ベレゴマの戦術は牙島と違い、実に巧妙なものだ。最高幹部らしく、後方の部下も利用して追い詰めようとしてくる。単身突撃の牙島とは大違いだ。
前門の虎ならぬベーゴマ、後門の狼ならぬ車&バイク。横からとは違い、進行方向の前後から来られると対処が難しい。
ベーゴマドローンが相手だと回転でトラクタービームも効かないし、モデル・パンドラによるパワーアップ効果もベレゴマには薄いか。
「だけど、やることはやらせてもらうよ! まずは挟み撃ち回避の正面突破だ! タケゾー! 今から加速するから、振り落とされないように注意して!」
「またとんでもないこと考えてるよな!? だが、俺だってどこまでも隼について行くさ!」
まずはこの挟み撃ちから逃れるのが先決だ。タケゾーに合図を送ると、威勢よく応えてくれる。
アタシみたいなとんでも奥様にずっとついてきたせいか、タケゾーも変に度胸がついたもんだ。
だけど、今は感謝しよう。アタシ一人じゃこの場は凌げない。
空を飛びながら対処できない状況でも、タケゾーが一緒なら乗り切れる。
その期待を胸に、アタシは体を後方に向けながら両手を突き出して構える。
「そいじゃ、行くよぉ……! 魔女式ジェットブースター! 発動!!」
シュゴォォォオオ!!
「んな!? ごつい加速ばい!? オイのベーゴマドローンでも追いつけんね!?」
アタシの両手袋に仕組まれたジェット推進機構。それをブースターとして、バイク自体が一気に加速する。
ベーゴマドローン群を抜き去り、前方を塞いでいたベレゴマにもバイクごと突撃。その突進力を前にして、ベレゴマも驚きながら回避に回る。
このままやり過ごせれば一番だ。タケゾーには負担がかかっちゃうけど、もう少しだけ距離をとって――
「じゃっどん、まだ温か! フレイム艦尾将、頼んます!」
「フオオオオォ!!」
「えっ!? 嘘っ!? フレイムまでいんの!?」
――などという甘い考えは許すまいと、ベレゴマは必死にこちらを追いながら上空にいる誰かへ声をかけた。
いや、誰かなんて分かりきってる。この状況で空にいて、蒸気音のような声をあげる奴なんて一人しかいない。
――将軍艦隊艦尾将、バーニングボーグのフレイム・エアロ。
そいつが上空を旋回しながら、こちらに迫っているのが見えた。アタシも思わずブースターとしての役割を中断し、フレイムの方を目で追う。
「街でみんなと戦った、あのとんでもサイボーグか!? バイクの前方に回り込んでくるぞ!?」
「流石のスピードだねぇ……! しかも、両肩の武装が以前と変わってる……!?」
上空を500km/hのスピードで飛行できるフレイムにとって、タケゾーのバイクを追い越すことなど容易い。
前回の戦いでショーちゃんに切断された両肩の大砲は新たに別の装備へ換装されてるけど、あれって何だろう?
正直、いい予感がしないのよね。なんだか、先端に突起物のようなものが見えるんだけど。
旋回してこっちに突っ込んできながら、上昇回避しつつそれをこっちに放ってくるんだけど――
バシュゥゥウンッ! バシュゥゥウンッ!
「ゲエェ!? あ、あれってまさか……ミサイルゥゥウ!?」
「じょ、冗談がキツすぎるぞ!? 人間相手にミサイルなんて使うか!?」
――本当にここまで嫌な予感がここまで的中したことが、はたして過去にもあっただろうか?
フレイムの奴、アタシとタケゾーの乗るバイク目がけて、ミサイルを二発撃ち込んで来た。当人は上昇回避で空へ逃れ、二発のミサイルだけがこちらに突っ込んでくる。
前回のガトリングガンに大砲もそうだったけど、フレイムって絶対に対人戦闘を想定した武装じゃないよね?
何さ、あの超SFサイボーグ? あなた、どこの世界のいつの時代の人間ですか?
「……って、心の中で文句を言ってる暇もないってね! タケゾー! 頭を下げてて!」
「な、何をする気だ!?」
「どうせならあのミサイル、ちょいとこっちで利用させてもらおうと……ね!」
そうやって驚き固まる暇さえない。後方からはまだベレゴマも追ってきてるし、前方のミサイルを回避してたら追いつかれる。
だけど、ピンチの時こそチャンスってね。フレイムが放ったミサイル二発も、今のアタシなら対応できる。
「コンタクトレンズによりターゲットロック! ダブルトラクタービーム……発射!!」
前方から迫るミサイル二発に対し、狙いを定めてトラクタービームを発射する。
モデル・パンドラでパソコン兼用のガジェットが使えない分、戦闘面のスペックは大幅に上昇している。
反応速度も段違い。ミサイルの動きを追うことだって可能だ。
「よし! ミサイルを捕えた! 後はこれを……後ろの皆さんにあーげる!!」
「オ、オマン!? そげにエグいことするかね!?」
「味方のミサイルでしょ! 文句を言わずに受け取りな!」
そうしてトラクタービームでキャッチしたミサイルを、今度は後方に投げながらやり過ごす。
後ろでベレゴマが狼狽えてるけど、ぶっちゃけおあいこって感じだ。
――そもそも、人間相手にミサイル撃たないでよね。
兵器の処分は自軍でお願いします。アタシも流石に直撃はしたくない。
「ベ、ベレゴマ艦首将!? あれは流石にマズいのでは!?」
「落ち着くね! あのミサイルは対人用に威力さ調整しとるばい! 当たっても命は――」
ドガァァアアンッ!!
「あ、当たること自体を回避したかったであります!」
「無茶言わんね! オイじゃフレイム艦尾将の武装さ止めれんけん!」
あわれ、ベレゴマを含む将軍艦隊の後続集団はフレイムのミサイルにより、道路の端へと吹き飛んでいった。
まさかミサイルを捌かれるだなんて、思いもしなかったろうね。てか、あのミサイル自体も威力は調整してたのか。一応。対人用として。
意外と元気そうに文句を言い合いながら、ベレゴマ達の追走も振り切れた。
「……本当に隼といると、映画顔負けの体験には事欠かないな」
「あれ? もしかして、ちょっとゲンナリ気味?」
「いいや、大丈夫さ。むしろ、俺も負けじと変な気合が入る」
「……ニシシ~。流石はアタシの旦那様だ」
ひとまずの追走からも逃れ、アタシとタケゾーの間にも少し笑顔が戻る。
いやさ。本当にこんなアタシにここまで付き合ってくれるなんて、世界中どこを探してもいないんじゃない?
街のみんなにしてもそうだし、無事にこの場を逃げ切って祝勝会と洒落込みたいもんだ。
「フオオ!? オオ!? オオオオォ!!」
「……まあ、目下の課題はこいつだよねぇ」
相変わらずどこかふざけた口調だけど、その実力は本物だ。五艦将の肩書は伊達じゃない。
大量の小型ベーゴマドローンを格納庫マントから発射させながら、自身も大型ベーゴマドローンに乗りながら前方に躍り出てくる。
飛んでいる分、地形を無視できるアドバンテージは大きいか。
てか、意外とスピード出るのね、あのベーゴマドローン。タケゾーも100km/h以上でバイクを飛ばしてるのに食らいついてきてる。
「将軍艦隊さここまで敵に回して、逃げ切れると思わんこっちゃね! 以前は真っ向勝負さ負けたけんど、オイの本領で叩き潰しちゃるぅう!!」
「……実力は本物なんだけど、やっぱこの口調は気が抜けちゃうねぇ。つっても、そっちだって本気なことは承知ってもんさ!」
ベーゴマドローン操縦用のサングラスで目元は見えないけど、口元を見ると表情はガチで怒ってる感じだ。
そりゃまあ、名のある傭兵部隊がアタシみたいな個人ヒーローに舐められちゃ、最高幹部の名が廃るってもんか。
「後方部隊! 前後で挟撃するけん! オイの援護さするね!」
「了解しました! ベレゴマ艦首将!」
「今度は前後からの挟み撃ち!? 最高幹部らしく考えたもんだ!」
ベレゴマの戦術は牙島と違い、実に巧妙なものだ。最高幹部らしく、後方の部下も利用して追い詰めようとしてくる。単身突撃の牙島とは大違いだ。
前門の虎ならぬベーゴマ、後門の狼ならぬ車&バイク。横からとは違い、進行方向の前後から来られると対処が難しい。
ベーゴマドローンが相手だと回転でトラクタービームも効かないし、モデル・パンドラによるパワーアップ効果もベレゴマには薄いか。
「だけど、やることはやらせてもらうよ! まずは挟み撃ち回避の正面突破だ! タケゾー! 今から加速するから、振り落とされないように注意して!」
「またとんでもないこと考えてるよな!? だが、俺だってどこまでも隼について行くさ!」
まずはこの挟み撃ちから逃れるのが先決だ。タケゾーに合図を送ると、威勢よく応えてくれる。
アタシみたいなとんでも奥様にずっとついてきたせいか、タケゾーも変に度胸がついたもんだ。
だけど、今は感謝しよう。アタシ一人じゃこの場は凌げない。
空を飛びながら対処できない状況でも、タケゾーが一緒なら乗り切れる。
その期待を胸に、アタシは体を後方に向けながら両手を突き出して構える。
「そいじゃ、行くよぉ……! 魔女式ジェットブースター! 発動!!」
シュゴォォォオオ!!
「んな!? ごつい加速ばい!? オイのベーゴマドローンでも追いつけんね!?」
アタシの両手袋に仕組まれたジェット推進機構。それをブースターとして、バイク自体が一気に加速する。
ベーゴマドローン群を抜き去り、前方を塞いでいたベレゴマにもバイクごと突撃。その突進力を前にして、ベレゴマも驚きながら回避に回る。
このままやり過ごせれば一番だ。タケゾーには負担がかかっちゃうけど、もう少しだけ距離をとって――
「じゃっどん、まだ温か! フレイム艦尾将、頼んます!」
「フオオオオォ!!」
「えっ!? 嘘っ!? フレイムまでいんの!?」
――などという甘い考えは許すまいと、ベレゴマは必死にこちらを追いながら上空にいる誰かへ声をかけた。
いや、誰かなんて分かりきってる。この状況で空にいて、蒸気音のような声をあげる奴なんて一人しかいない。
――将軍艦隊艦尾将、バーニングボーグのフレイム・エアロ。
そいつが上空を旋回しながら、こちらに迫っているのが見えた。アタシも思わずブースターとしての役割を中断し、フレイムの方を目で追う。
「街でみんなと戦った、あのとんでもサイボーグか!? バイクの前方に回り込んでくるぞ!?」
「流石のスピードだねぇ……! しかも、両肩の武装が以前と変わってる……!?」
上空を500km/hのスピードで飛行できるフレイムにとって、タケゾーのバイクを追い越すことなど容易い。
前回の戦いでショーちゃんに切断された両肩の大砲は新たに別の装備へ換装されてるけど、あれって何だろう?
正直、いい予感がしないのよね。なんだか、先端に突起物のようなものが見えるんだけど。
旋回してこっちに突っ込んできながら、上昇回避しつつそれをこっちに放ってくるんだけど――
バシュゥゥウンッ! バシュゥゥウンッ!
「ゲエェ!? あ、あれってまさか……ミサイルゥゥウ!?」
「じょ、冗談がキツすぎるぞ!? 人間相手にミサイルなんて使うか!?」
――本当にここまで嫌な予感がここまで的中したことが、はたして過去にもあっただろうか?
フレイムの奴、アタシとタケゾーの乗るバイク目がけて、ミサイルを二発撃ち込んで来た。当人は上昇回避で空へ逃れ、二発のミサイルだけがこちらに突っ込んでくる。
前回のガトリングガンに大砲もそうだったけど、フレイムって絶対に対人戦闘を想定した武装じゃないよね?
何さ、あの超SFサイボーグ? あなた、どこの世界のいつの時代の人間ですか?
「……って、心の中で文句を言ってる暇もないってね! タケゾー! 頭を下げてて!」
「な、何をする気だ!?」
「どうせならあのミサイル、ちょいとこっちで利用させてもらおうと……ね!」
そうやって驚き固まる暇さえない。後方からはまだベレゴマも追ってきてるし、前方のミサイルを回避してたら追いつかれる。
だけど、ピンチの時こそチャンスってね。フレイムが放ったミサイル二発も、今のアタシなら対応できる。
「コンタクトレンズによりターゲットロック! ダブルトラクタービーム……発射!!」
前方から迫るミサイル二発に対し、狙いを定めてトラクタービームを発射する。
モデル・パンドラでパソコン兼用のガジェットが使えない分、戦闘面のスペックは大幅に上昇している。
反応速度も段違い。ミサイルの動きを追うことだって可能だ。
「よし! ミサイルを捕えた! 後はこれを……後ろの皆さんにあーげる!!」
「オ、オマン!? そげにエグいことするかね!?」
「味方のミサイルでしょ! 文句を言わずに受け取りな!」
そうしてトラクタービームでキャッチしたミサイルを、今度は後方に投げながらやり過ごす。
後ろでベレゴマが狼狽えてるけど、ぶっちゃけおあいこって感じだ。
――そもそも、人間相手にミサイル撃たないでよね。
兵器の処分は自軍でお願いします。アタシも流石に直撃はしたくない。
「ベ、ベレゴマ艦首将!? あれは流石にマズいのでは!?」
「落ち着くね! あのミサイルは対人用に威力さ調整しとるばい! 当たっても命は――」
ドガァァアアンッ!!
「あ、当たること自体を回避したかったであります!」
「無茶言わんね! オイじゃフレイム艦尾将の武装さ止めれんけん!」
あわれ、ベレゴマを含む将軍艦隊の後続集団はフレイムのミサイルにより、道路の端へと吹き飛んでいった。
まさかミサイルを捌かれるだなんて、思いもしなかったろうね。てか、あのミサイル自体も威力は調整してたのか。一応。対人用として。
意外と元気そうに文句を言い合いながら、ベレゴマ達の追走も振り切れた。
「……本当に隼といると、映画顔負けの体験には事欠かないな」
「あれ? もしかして、ちょっとゲンナリ気味?」
「いいや、大丈夫さ。むしろ、俺も負けじと変な気合が入る」
「……ニシシ~。流石はアタシの旦那様だ」
ひとまずの追走からも逃れ、アタシとタケゾーの間にも少し笑顔が戻る。
いやさ。本当にこんなアタシにここまで付き合ってくれるなんて、世界中どこを探してもいないんじゃない?
街のみんなにしてもそうだし、無事にこの場を逃げ切って祝勝会と洒落込みたいもんだ。
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