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将軍艦隊編・序
ep297 みんなの声がアタシの力だ!
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「だ、誰だ!? 俺の言葉を遮るのは!?」
「この場にいるのとは別の大衆が、こっちに近づいてきてる……!?」
「あ、あれはまさか、赤原君が先導して……!?」
戦士仮面が空色の魔女の正体をバラそうとした矢先、この駅前広場目がけて大声で誰かが割って入ってきた。
その声はアタシにも聞き覚えがある。こんなアタシのことをいつも必死に守ってくれる声。
思わず後ろを振り返り、声のする方角に目を向けると――
「空色の魔女はこの街のヒーローだろ!? だったら、この街の人間こそ声を上げるべきじゃないか!」
「先に集まってた連中はこの街だと見ねえ顔だな~? まさか、寄せ集めのサクラじゃねえよな~?」
――タケゾーと玉杉さんが先頭に立つ集団が近づいてきていた。
声を荒げたり睨みを利かせたりして、異議を申し立ててくれる。
しかも後ろに続く集団は『空色の魔女を守れ!』と書かれたプラカードを掲げ、同じように声を上げてくれる。
――その人達はみんな、アタシもどこかで見知った顔だ。
「空色の魔女がいなければ、私達は銀行強盗に殺されてたかもしれないのよ!? そんなヒーローを虐げられて、黙ってなんかいられないわよ!」
「そうだそうだ! そっちの政府の犬パーティーこそ、勘違いでこっちを逮捕しようとしたじゃないか!? どっちが本物のヒーローだって話だろ!?」
銀行強盗の人質になってたお姉さん。
女子高生の道案内をしてただけで新人三人組に目をつけられたサラリーマン。
「そもそも、お国のヒーローはもっと老人をいたわるべきじゃ! 空色の魔女は助けてくれたのに、そっちは危険な目に遭わせてくるじゃろう!?」
「そうじゃそうじゃ! 同じ若い者であり、同じヒーローを名乗る者として、恥ずかしくはないのか!?」
誘拐犯の車に轢かれそうになってたおばあちゃん。
孫に会いに行くのに荷物が多くて困ってたおじいちゃん。
「そもそも今回の空色の魔女への批判だって、国が意図的に仕組んだことじゃないのか!? ヒーロー育成用のVRゲームのプレイヤーが、今回の情報の発信源なんだろ!?」
「あのゲームこそが元凶なんでしょ!? 私達も一度は騙されたけど、もうそっちの話なんて信用できないわ! 空色の魔女への批判なんてしたくない!」
一度は空色の魔女を批判するコメントを流していた、中学同級生のインフルエンサーカップル。
「子供達に夢を与えるのがヒーローでしょう!? あなた達のように寄ってたかって空色の魔女を罵倒させる人間に、子供へ夢を与えられるの!?」
「これは私も看過できないわよね~……!」
はてにはタケゾーが勤める保育園の園長先生にお義母さんまで味方してくれる。
――みんなアタシとどこかで関わった人達だ。
その人達がまるで空色の魔女を守るように、声を上げて抗議してくれる。
もう何て言ったらいいのかも分からない。目元が熱くなってくる。
こうやって味方してくれる人達がいるだけで、アタシの気持ちも持ち直して――
「俺も空色の魔女が殴り飛ばしてくれたおかげで、危ない薬の中毒から抜け出せたんだ! このムキムキとタンクトップも健在だ!」
「かつてはナンパした身だが、色男の兄ちゃんに声をかけられたら――」
「推して参らずにはいられないってね! いい夢見たいしな!」
「僕の計算によると、空色の魔女の存在はこの街に必要ということですね」
――でも、ちょっとおかしな人達も紛れ込んでるのよね。
いつぞやの怪人ムキムキタンクトップに、アタシとタケゾーをナンパしたチャラ男二名。
ちょくちょく見かける『それって計算してるの?』と言いたくなるようなビン底眼鏡マン。
アタシに味方してくれるのは嬉しいんだけど、どこか肩の力が抜けてしまう。
――ムキムキタンクとかいつ以来よ。てか、出所できたんだ。
「お、お前達!? 自分達が何を言ってるか分かってるのか!? 空色の魔女が世間でどう言われてるか知らないのか!?」
「その『世間の評判』にしたって『ネットが発信源の批判』だろ? 俺達はこの街の人間だ。実際に空色の魔女に救われた身だ!」
「だ、だからそれは、空色の魔女が人気獲得のためにやった自作自演で――」
「ほ~う? その根拠はどこにあるんだかな~? ……知ってるか? ネットでの誹謗中傷に関しても、人権侵害の対象になるんだぜ~? 根拠がねえなら尚更な~?」
タケゾーと玉杉さんが率いる空色の魔女擁護派は否定派と激突し、口論にまで発展していく。
一歩も引く様子などなく、むしろどんどんと言い負かしていく。
アタシのために言い争う様子を見るのは苦しい。でも、これらはきっとタケゾー達が用意してくれた作戦だ。
世間全てから見放されたと思ってたアタシだけど、とんだ大間違いじゃないか。
アタシのよく知る街の人達は、こうして必死に味方してくれている。
――その事実が嬉しくてたまらない。
「お、おい! まずは俺らの語る真実を――」
「もう止めた方がいいね。これ以上続けても、僕達の印象が悪くなるだけさ」
「ちょ、ちょっと!? ライトブレイブ!? どうして止めるのよ!? あなた、どっちの味方なの!?」
「強いて言うなら『正義の味方』だね。……人々が『空色の魔女を守りたいと願う正義』のね」
一般市民同士の思わぬ口論に黙っていた戦士仮面達だったけど、どうにか止められた言葉を紡ごうとしている。
だけど、それも宇神君が率先して止めてくれる。宇神君も空色の魔女に味方してくれる。
「くそっ!? もうライトブレイブのことはいい! こうなったら、俺があの邪魔な連中を――」
「普通の人に手を出すの、ヒーローのやることじゃない。そんなことしたら、ボクも許さない」
「こ、この子は空色の魔女の息子!? い、いつの間に……!?」
苛立った戦士仮面がタケゾー達に向かおうとするも、今度は素早く割って入ったショーちゃんが止めてくれる。
いつでも居合で攻撃できる間合いに入り込まれたせいで、戦士仮面と僧侶仮面もその場から動くことができない。
養子縁組とはいえ、本当に頼りになる我が子だ。
アタシみたいな母親のために、こんなに体を張ってくれる息子なんていない。
――ここまでしてもらって、アタシは何をやっているのだろうか? 一時の批判に心を折られ、泣いてる場合なんかじゃない。
「……よっし! みんなの声援で元気も出てきたし、変な人達の声で無駄な力も抜けてきたねぇ! ここで気合を入れなきゃ、街のヒーローたる空色の魔女の名が泣くってもだ!」
自らの頬を両手でパンパンと叩き、アタシも気持ちを切り替える。
みんなの声で元気を取り戻すなんて、実にありきたりなヒーローだとはアタシ自身も思う。
でも、アタシはそんな『ありきたりなヒーロー』でありたい。そもそも、ヒーローをやってる時点でありきたりも何もないけど。
何より重要なのは『みんなが求めてくれるヒーロー』であり続けることだ。
アタシだって人の子だ。見返りが欲しくなる時もある。
――その見返りが守り続けた街の人々の声援なんて、最高のプレゼントじゃないか。
「クケエェエエ! まさか、貴様までここにいたとはナ! ワシとしても、貴様だけはこの手で殺さぬと気が済まなかったワァァアア!!」
「……そんでもって、ある意味で今回の主役がご登場か」
口論など色々と起こりはしたが、アタシや新人三人組がこの場にいるのにはそもそも理由がある。
刑務所から脱獄し、ここを目指してやってきたヴィラン。かつてアタシも交戦した、どんなヴィランよりも忌々しい宿敵。
――もう悩むのはやめだ。まずはやってきた鳥畜生の相手をしよう。
「久しぶりだね……デザイアガルダ。……って、しばらく見ないうちにイメチェンした? なんだか、メカニカルなコーデだねぇ?」
「将軍艦隊の手によって、ワシはパワーアップしたのダ! デザイアガルダ改め『デザイアガルダ・リターンズ』となったワシの力、とくと味合わせてくれようゾォオ!!」
「この場にいるのとは別の大衆が、こっちに近づいてきてる……!?」
「あ、あれはまさか、赤原君が先導して……!?」
戦士仮面が空色の魔女の正体をバラそうとした矢先、この駅前広場目がけて大声で誰かが割って入ってきた。
その声はアタシにも聞き覚えがある。こんなアタシのことをいつも必死に守ってくれる声。
思わず後ろを振り返り、声のする方角に目を向けると――
「空色の魔女はこの街のヒーローだろ!? だったら、この街の人間こそ声を上げるべきじゃないか!」
「先に集まってた連中はこの街だと見ねえ顔だな~? まさか、寄せ集めのサクラじゃねえよな~?」
――タケゾーと玉杉さんが先頭に立つ集団が近づいてきていた。
声を荒げたり睨みを利かせたりして、異議を申し立ててくれる。
しかも後ろに続く集団は『空色の魔女を守れ!』と書かれたプラカードを掲げ、同じように声を上げてくれる。
――その人達はみんな、アタシもどこかで見知った顔だ。
「空色の魔女がいなければ、私達は銀行強盗に殺されてたかもしれないのよ!? そんなヒーローを虐げられて、黙ってなんかいられないわよ!」
「そうだそうだ! そっちの政府の犬パーティーこそ、勘違いでこっちを逮捕しようとしたじゃないか!? どっちが本物のヒーローだって話だろ!?」
銀行強盗の人質になってたお姉さん。
女子高生の道案内をしてただけで新人三人組に目をつけられたサラリーマン。
「そもそも、お国のヒーローはもっと老人をいたわるべきじゃ! 空色の魔女は助けてくれたのに、そっちは危険な目に遭わせてくるじゃろう!?」
「そうじゃそうじゃ! 同じ若い者であり、同じヒーローを名乗る者として、恥ずかしくはないのか!?」
誘拐犯の車に轢かれそうになってたおばあちゃん。
孫に会いに行くのに荷物が多くて困ってたおじいちゃん。
「そもそも今回の空色の魔女への批判だって、国が意図的に仕組んだことじゃないのか!? ヒーロー育成用のVRゲームのプレイヤーが、今回の情報の発信源なんだろ!?」
「あのゲームこそが元凶なんでしょ!? 私達も一度は騙されたけど、もうそっちの話なんて信用できないわ! 空色の魔女への批判なんてしたくない!」
一度は空色の魔女を批判するコメントを流していた、中学同級生のインフルエンサーカップル。
「子供達に夢を与えるのがヒーローでしょう!? あなた達のように寄ってたかって空色の魔女を罵倒させる人間に、子供へ夢を与えられるの!?」
「これは私も看過できないわよね~……!」
はてにはタケゾーが勤める保育園の園長先生にお義母さんまで味方してくれる。
――みんなアタシとどこかで関わった人達だ。
その人達がまるで空色の魔女を守るように、声を上げて抗議してくれる。
もう何て言ったらいいのかも分からない。目元が熱くなってくる。
こうやって味方してくれる人達がいるだけで、アタシの気持ちも持ち直して――
「俺も空色の魔女が殴り飛ばしてくれたおかげで、危ない薬の中毒から抜け出せたんだ! このムキムキとタンクトップも健在だ!」
「かつてはナンパした身だが、色男の兄ちゃんに声をかけられたら――」
「推して参らずにはいられないってね! いい夢見たいしな!」
「僕の計算によると、空色の魔女の存在はこの街に必要ということですね」
――でも、ちょっとおかしな人達も紛れ込んでるのよね。
いつぞやの怪人ムキムキタンクトップに、アタシとタケゾーをナンパしたチャラ男二名。
ちょくちょく見かける『それって計算してるの?』と言いたくなるようなビン底眼鏡マン。
アタシに味方してくれるのは嬉しいんだけど、どこか肩の力が抜けてしまう。
――ムキムキタンクとかいつ以来よ。てか、出所できたんだ。
「お、お前達!? 自分達が何を言ってるか分かってるのか!? 空色の魔女が世間でどう言われてるか知らないのか!?」
「その『世間の評判』にしたって『ネットが発信源の批判』だろ? 俺達はこの街の人間だ。実際に空色の魔女に救われた身だ!」
「だ、だからそれは、空色の魔女が人気獲得のためにやった自作自演で――」
「ほ~う? その根拠はどこにあるんだかな~? ……知ってるか? ネットでの誹謗中傷に関しても、人権侵害の対象になるんだぜ~? 根拠がねえなら尚更な~?」
タケゾーと玉杉さんが率いる空色の魔女擁護派は否定派と激突し、口論にまで発展していく。
一歩も引く様子などなく、むしろどんどんと言い負かしていく。
アタシのために言い争う様子を見るのは苦しい。でも、これらはきっとタケゾー達が用意してくれた作戦だ。
世間全てから見放されたと思ってたアタシだけど、とんだ大間違いじゃないか。
アタシのよく知る街の人達は、こうして必死に味方してくれている。
――その事実が嬉しくてたまらない。
「お、おい! まずは俺らの語る真実を――」
「もう止めた方がいいね。これ以上続けても、僕達の印象が悪くなるだけさ」
「ちょ、ちょっと!? ライトブレイブ!? どうして止めるのよ!? あなた、どっちの味方なの!?」
「強いて言うなら『正義の味方』だね。……人々が『空色の魔女を守りたいと願う正義』のね」
一般市民同士の思わぬ口論に黙っていた戦士仮面達だったけど、どうにか止められた言葉を紡ごうとしている。
だけど、それも宇神君が率先して止めてくれる。宇神君も空色の魔女に味方してくれる。
「くそっ!? もうライトブレイブのことはいい! こうなったら、俺があの邪魔な連中を――」
「普通の人に手を出すの、ヒーローのやることじゃない。そんなことしたら、ボクも許さない」
「こ、この子は空色の魔女の息子!? い、いつの間に……!?」
苛立った戦士仮面がタケゾー達に向かおうとするも、今度は素早く割って入ったショーちゃんが止めてくれる。
いつでも居合で攻撃できる間合いに入り込まれたせいで、戦士仮面と僧侶仮面もその場から動くことができない。
養子縁組とはいえ、本当に頼りになる我が子だ。
アタシみたいな母親のために、こんなに体を張ってくれる息子なんていない。
――ここまでしてもらって、アタシは何をやっているのだろうか? 一時の批判に心を折られ、泣いてる場合なんかじゃない。
「……よっし! みんなの声援で元気も出てきたし、変な人達の声で無駄な力も抜けてきたねぇ! ここで気合を入れなきゃ、街のヒーローたる空色の魔女の名が泣くってもだ!」
自らの頬を両手でパンパンと叩き、アタシも気持ちを切り替える。
みんなの声で元気を取り戻すなんて、実にありきたりなヒーローだとはアタシ自身も思う。
でも、アタシはそんな『ありきたりなヒーロー』でありたい。そもそも、ヒーローをやってる時点でありきたりも何もないけど。
何より重要なのは『みんなが求めてくれるヒーロー』であり続けることだ。
アタシだって人の子だ。見返りが欲しくなる時もある。
――その見返りが守り続けた街の人々の声援なんて、最高のプレゼントじゃないか。
「クケエェエエ! まさか、貴様までここにいたとはナ! ワシとしても、貴様だけはこの手で殺さぬと気が済まなかったワァァアア!!」
「……そんでもって、ある意味で今回の主役がご登場か」
口論など色々と起こりはしたが、アタシや新人三人組がこの場にいるのにはそもそも理由がある。
刑務所から脱獄し、ここを目指してやってきたヴィラン。かつてアタシも交戦した、どんなヴィランよりも忌々しい宿敵。
――もう悩むのはやめだ。まずはやってきた鳥畜生の相手をしよう。
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