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VRワールド編
ep286 VRワールドから帰って来た!
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「おっ? ようやくタケゾーもログアウトしてきたか。一人で残って、宇神君と何を話してたのさ?」
「まあ、男同士の約束みたいな話だ」
「その方便、結構便利だよね。アタシもとりあえずで理解するしかないや」
「それで構わないさ。別に悪い話をしてたわけでなく、個人的な談笑だ」
先にVRワールドからログアウトしたアタシとショーちゃんが待つこと数分。一人だけ残っていたタケゾーもログアウトして、これで家族全員が現実世界に戻って来れた。
一時はフロスト博士の手で脳死させられそうになったし、想像以上に危険な橋を渡ってしまったもんだ。
フルダイブVRの世界は技術的にも魅力的だけど、これはお蔵入りさせざるを得ない。
何より、今後は現実世界での戦いだ。
「固厳首相にしてもフロスト博士にしても、今後どう動いてくるか今は分かんないか」
「ああ。だが、用心に越したことはないな」
「何か現実世界でも情報源があればいい。だけど、ボクには思い当たらない」
そのために必要となるのが、アタシ達の標的となる二人の組織トップの存在の動向について。
こっちから将軍艦隊とかに接触する手段があれば、それもできなくはないんだけどね。
うまく牙島やラルカさん辺りと接触できれば可能ではあるけど、最高幹部を相手にするのは流石に骨が折れる。
将軍艦隊の下っ端あたりから話が聞ければ、非常に好都合な話なんだけど――
「おぉ? ソラッチャン一家も全員VRワールドからご帰還なされたか。オレッチも長い間待った甲斐はあったかね?」
「どええぇ!? ど、どちら様!? ……って、確かフクロウさん?」
――なんてアレコレ考えていると、突然リビングの窓から闖入者が出現。
アタシ達も一度会っただけだけど、確か玉杉さんのお友達のフクロウさんだったっけ? かなりフランクな態度とプレイボーイな外見で覚えてた。
てか『ソラッチャン』って、アタシのこと? 玉杉さんのことも『タマッチャン』なんて呼んでたし、本当にフランクな人だ。
「オレッチのことを覚えててもらえたとは、光栄ってもんだね。ちょいと用事があったもんで、こうやってVRワールドからのご帰還を待たせてもらったよ」
「わざわざ外でアタシ達の帰りを待ってたなんて、あんたみたいな人が何の用事かねぇ? てかさ、その様子だとアタシ達がVRワールドに行ってたことも知ってたっぽいけど、なんで知ってたのさ?」
「そりゃあ、オレッチも一応はフロストの旦那の配下だからな。それぐらいの情報、調べれば手に入るってもんよ」
そんなフランク・オブ・フランクなフクロウさんだけど、この人も色々と謎が多いのよね。
こうしてアタシ達を待ってた理由も気になるけど、フクロウって名前にしても本名ではない偽名だ。
ウォリアールのお偉いさんであるクジャクさんの来日にも一枚噛んでたっぽいし、玉杉さんの友人とはいえ油断ならない部分がある。
まあ、こっちとしても玉杉さん繋がりで色々と情報はもらってたし、悪いことばっかりでもないんだけどね。
まさか、将軍艦隊の下っ端と玉杉さんが友人なのも驚きだけど――
「……って、そうじゃんか!? フクロウさんって、将軍艦隊のメンバーじゃんか!?」
「おぉう? そこも覚えててもらってた? てか、そのことに興味ありげな感じ?」
――そうだった。ラルカさんや牙島みたいな完全に敵サイドの人間でなくても、アタシ達には将軍艦隊と接点を持てる人間がいたんだった。
下っ端とはいえ、フクロウさんはれっきとした将軍艦隊のメンバーだ。よくよく考えてみれば、この人以上の適任者などいない。
「ねえねえ、フクロウさん! ちょいとアタシから聞きたいこともあるんだけど!?」
「ほうほう? オレッチの用件よりも先に尋ねちゃう? よっぽど気になることがあるって感じ?」
「まあ、失礼ながらもね。将軍艦隊の動向とか、アタシも色々と気になっててさ」
元々はフクロウさんの方がアタシ達に用件があったみたいだけど、これはこっちにとってもいい機会だ。
将軍艦隊と事を構えることになりそうな以上、聞ける話を聞いておきたい。
フクロウさんも将軍艦隊のメンバーとはいえ、これまでも玉杉さん越しに情報提供してくれた人だ。
そのフランクな態度も含め、言ってしまえば将軍艦隊への忠誠心もそこまで大きくはないのだろう。
――てか、クジャクさんが来日した一件において、思いっきり幹部の皆さんを困らせてたよね。
それもある意味、本当に末端のメンバーだからできた話か。
「将軍艦隊の話を聞きたいっつっても、オレッチは下っ端なもんでね。あんまり期待はしないで欲しいっしょ?」
「そこはフクロウさんの話せる限りで構わないさ。今後の将軍艦隊の動きとか、簡単にでも分かんないかな?」
「……まあ、オレッチの用件を聞いてもらう前にも、そっちの話を聞いた方が都合は良さそうか。と言っても、オレッチの知ってる範囲となるとなぁ……」
先に話を切り出されてこっちが先に尋ねる無礼は承知だけど、フクロウさんも少し考えた後に了承してくれた。
フクロウさんが何を尋ねに来たのかも気になるけど、こうやって将軍艦隊の人間から話を聞ける機会なんて、そうそうあるもんじゃない。
向こうの都合もあるみたいだけど、こっちもこの機会を逃したくはない。
「オレッチも将軍艦隊では所詮下っ端に過ぎないから、今知ってて話せることとなると『ボスであるフロストの旦那が五艦将を使い、何かどデカい探し物をしてる』ってことぐらいか?」
「その話自体はアタシも認識してる通りだね。なんだか、星皇カンパニーの極秘技術を狙ってるとか」
「そこまで知ってんなら、別にオレッチが語ることでもなかったんじゃない? 後あるとすれば、オレッチが『クジャク様を勝手に来日させた件で、ラルカ右舷将から盛大にお叱りを受けた』ってことぐらいか」
「そ、そっちの情報は要らなかったかな……。ラルカさんも大変そうだ……」
そう思って話を聞いては見るも、その内容はついさっき宇神君からも聞いた内容と被っている。
どうにもフクロウさんは下っ端過ぎて、五艦将といった最高幹部が握る情報までは行き届いていないようだ。
――新情報と言えば『ラルカさんが苦労してる』ってことぐらい。
そんなことを知っても、アタシにはどうしようもない。
「てかさ、フクロウさんって色々と将軍艦隊の意向を無視した行動をしてるみたいだけど、それって大丈夫なの? クビになったりしない?」
「おぉう? オレッチの心配までしてくれちゃう? 音に聞こえし魔女ヒーロー様は、敵組織に所属する人間にまでお優しいことだ。だがまあ、そこは心配無用ってもんだ。オレッチが多少動いた程度で、五艦将の皆様は歯牙にもかけねえってもんよ」
「それってつまり、フクロウさんが下っ端過ぎるからじゃないの?」
「フッ。まあ、結論そういうこった」
どうにも、フクロウさんは将軍艦隊内部でも本当にかなりの末席に位置しているようだ。
こうなってくると、アタシが知りたい動向なんて見えてこない。想像以上に空振りか。
まあ、そうそう都合よく行く話でもないよね。
「そっちのご期待に添えないようで申し訳ないね。だけど、次はオレッチの話にも耳を傾けて欲しいもんだ」
「ああ、そうだったね。何を知りたいのか知らないけど、まずはアタシも聞いてみるよ」
将軍艦隊の動向はほとんど見えなかったけど、そもそもフクロウさんの方から用事があってできた話の場だ。
ならば、こっちも話を聞くのが道理というもの。一方的な質問ばっかだと、フェアじゃないよね。
それにしても、フクロウさんがわざわざアタシ達のVRワールドからの帰還を待ってまで聞きたい話ってのは何だろうか?
「……単刀直入に聞かせてもらう。ソラッチャン達はVRワールドの中で、コメットノアと呼ばれるマザーAIの領域にも入ったよな? そこはどんな様子だった? 何があった?」
「まあ、男同士の約束みたいな話だ」
「その方便、結構便利だよね。アタシもとりあえずで理解するしかないや」
「それで構わないさ。別に悪い話をしてたわけでなく、個人的な談笑だ」
先にVRワールドからログアウトしたアタシとショーちゃんが待つこと数分。一人だけ残っていたタケゾーもログアウトして、これで家族全員が現実世界に戻って来れた。
一時はフロスト博士の手で脳死させられそうになったし、想像以上に危険な橋を渡ってしまったもんだ。
フルダイブVRの世界は技術的にも魅力的だけど、これはお蔵入りさせざるを得ない。
何より、今後は現実世界での戦いだ。
「固厳首相にしてもフロスト博士にしても、今後どう動いてくるか今は分かんないか」
「ああ。だが、用心に越したことはないな」
「何か現実世界でも情報源があればいい。だけど、ボクには思い当たらない」
そのために必要となるのが、アタシ達の標的となる二人の組織トップの存在の動向について。
こっちから将軍艦隊とかに接触する手段があれば、それもできなくはないんだけどね。
うまく牙島やラルカさん辺りと接触できれば可能ではあるけど、最高幹部を相手にするのは流石に骨が折れる。
将軍艦隊の下っ端あたりから話が聞ければ、非常に好都合な話なんだけど――
「おぉ? ソラッチャン一家も全員VRワールドからご帰還なされたか。オレッチも長い間待った甲斐はあったかね?」
「どええぇ!? ど、どちら様!? ……って、確かフクロウさん?」
――なんてアレコレ考えていると、突然リビングの窓から闖入者が出現。
アタシ達も一度会っただけだけど、確か玉杉さんのお友達のフクロウさんだったっけ? かなりフランクな態度とプレイボーイな外見で覚えてた。
てか『ソラッチャン』って、アタシのこと? 玉杉さんのことも『タマッチャン』なんて呼んでたし、本当にフランクな人だ。
「オレッチのことを覚えててもらえたとは、光栄ってもんだね。ちょいと用事があったもんで、こうやってVRワールドからのご帰還を待たせてもらったよ」
「わざわざ外でアタシ達の帰りを待ってたなんて、あんたみたいな人が何の用事かねぇ? てかさ、その様子だとアタシ達がVRワールドに行ってたことも知ってたっぽいけど、なんで知ってたのさ?」
「そりゃあ、オレッチも一応はフロストの旦那の配下だからな。それぐらいの情報、調べれば手に入るってもんよ」
そんなフランク・オブ・フランクなフクロウさんだけど、この人も色々と謎が多いのよね。
こうしてアタシ達を待ってた理由も気になるけど、フクロウって名前にしても本名ではない偽名だ。
ウォリアールのお偉いさんであるクジャクさんの来日にも一枚噛んでたっぽいし、玉杉さんの友人とはいえ油断ならない部分がある。
まあ、こっちとしても玉杉さん繋がりで色々と情報はもらってたし、悪いことばっかりでもないんだけどね。
まさか、将軍艦隊の下っ端と玉杉さんが友人なのも驚きだけど――
「……って、そうじゃんか!? フクロウさんって、将軍艦隊のメンバーじゃんか!?」
「おぉう? そこも覚えててもらってた? てか、そのことに興味ありげな感じ?」
――そうだった。ラルカさんや牙島みたいな完全に敵サイドの人間でなくても、アタシ達には将軍艦隊と接点を持てる人間がいたんだった。
下っ端とはいえ、フクロウさんはれっきとした将軍艦隊のメンバーだ。よくよく考えてみれば、この人以上の適任者などいない。
「ねえねえ、フクロウさん! ちょいとアタシから聞きたいこともあるんだけど!?」
「ほうほう? オレッチの用件よりも先に尋ねちゃう? よっぽど気になることがあるって感じ?」
「まあ、失礼ながらもね。将軍艦隊の動向とか、アタシも色々と気になっててさ」
元々はフクロウさんの方がアタシ達に用件があったみたいだけど、これはこっちにとってもいい機会だ。
将軍艦隊と事を構えることになりそうな以上、聞ける話を聞いておきたい。
フクロウさんも将軍艦隊のメンバーとはいえ、これまでも玉杉さん越しに情報提供してくれた人だ。
そのフランクな態度も含め、言ってしまえば将軍艦隊への忠誠心もそこまで大きくはないのだろう。
――てか、クジャクさんが来日した一件において、思いっきり幹部の皆さんを困らせてたよね。
それもある意味、本当に末端のメンバーだからできた話か。
「将軍艦隊の話を聞きたいっつっても、オレッチは下っ端なもんでね。あんまり期待はしないで欲しいっしょ?」
「そこはフクロウさんの話せる限りで構わないさ。今後の将軍艦隊の動きとか、簡単にでも分かんないかな?」
「……まあ、オレッチの用件を聞いてもらう前にも、そっちの話を聞いた方が都合は良さそうか。と言っても、オレッチの知ってる範囲となるとなぁ……」
先に話を切り出されてこっちが先に尋ねる無礼は承知だけど、フクロウさんも少し考えた後に了承してくれた。
フクロウさんが何を尋ねに来たのかも気になるけど、こうやって将軍艦隊の人間から話を聞ける機会なんて、そうそうあるもんじゃない。
向こうの都合もあるみたいだけど、こっちもこの機会を逃したくはない。
「オレッチも将軍艦隊では所詮下っ端に過ぎないから、今知ってて話せることとなると『ボスであるフロストの旦那が五艦将を使い、何かどデカい探し物をしてる』ってことぐらいか?」
「その話自体はアタシも認識してる通りだね。なんだか、星皇カンパニーの極秘技術を狙ってるとか」
「そこまで知ってんなら、別にオレッチが語ることでもなかったんじゃない? 後あるとすれば、オレッチが『クジャク様を勝手に来日させた件で、ラルカ右舷将から盛大にお叱りを受けた』ってことぐらいか」
「そ、そっちの情報は要らなかったかな……。ラルカさんも大変そうだ……」
そう思って話を聞いては見るも、その内容はついさっき宇神君からも聞いた内容と被っている。
どうにもフクロウさんは下っ端過ぎて、五艦将といった最高幹部が握る情報までは行き届いていないようだ。
――新情報と言えば『ラルカさんが苦労してる』ってことぐらい。
そんなことを知っても、アタシにはどうしようもない。
「てかさ、フクロウさんって色々と将軍艦隊の意向を無視した行動をしてるみたいだけど、それって大丈夫なの? クビになったりしない?」
「おぉう? オレッチの心配までしてくれちゃう? 音に聞こえし魔女ヒーロー様は、敵組織に所属する人間にまでお優しいことだ。だがまあ、そこは心配無用ってもんだ。オレッチが多少動いた程度で、五艦将の皆様は歯牙にもかけねえってもんよ」
「それってつまり、フクロウさんが下っ端過ぎるからじゃないの?」
「フッ。まあ、結論そういうこった」
どうにも、フクロウさんは将軍艦隊内部でも本当にかなりの末席に位置しているようだ。
こうなってくると、アタシが知りたい動向なんて見えてこない。想像以上に空振りか。
まあ、そうそう都合よく行く話でもないよね。
「そっちのご期待に添えないようで申し訳ないね。だけど、次はオレッチの話にも耳を傾けて欲しいもんだ」
「ああ、そうだったね。何を知りたいのか知らないけど、まずはアタシも聞いてみるよ」
将軍艦隊の動向はほとんど見えなかったけど、そもそもフクロウさんの方から用事があってできた話の場だ。
ならば、こっちも話を聞くのが道理というもの。一方的な質問ばっかだと、フェアじゃないよね。
それにしても、フクロウさんがわざわざアタシ達のVRワールドからの帰還を待ってまで聞きたい話ってのは何だろうか?
「……単刀直入に聞かせてもらう。ソラッチャン達はVRワールドの中で、コメットノアと呼ばれるマザーAIの領域にも入ったよな? そこはどんな様子だった? 何があった?」
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