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星皇カンパニー編・転
ep196 本当の目的を目の当たりにしてしまった。
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タケゾーとショーちゃんという家族に何も告げず、アタシは一人で深夜の空を舞う。
向かう先は星皇カンパニー。アタシの仮説が正しければ、そこに星皇社長がここまで強引に野望を押し進めた理由が眠っている。
――この仮説については異様な自信がある。
ただ、もしも本当だったならば、それはあまりに辛い話だ。
「……星皇カンパニーが見えてきたね。相変わらず明かりも灯ってないし、星皇社長も計画の最終段階を始めてるのかも……!」
眼前に星皇カンパニー本社ビルも見えてくるが、その光景はやはり異様なものだ。
深夜の営業時間外とはいえ、その裏を知ってしまったアタシからすれば、その様相はさながら魔王城と言ったところか。
星皇社長という魔王が控えているとするならば、その目論見を止めるアタシはさしずめ勇者とも言える。
――いや、その目的を確認しない限り、安易な考えも口走れない。
「前にウィッチキャットが潜入した排気口。ここからなら、アタシも潜入できそうだ。……それに、丁度あの秘密の地下室にも侵入できる」
星皇カンパニーの近くまで来ると、アタシはウィッチキャットも使った排気口から建物の地下へと忍び込む。
その先にあるのはあの時と同じ、セキュリティで強固に閉ざされた扉。あの時は無理だったが、今回はアタシが直接その場に乗りこめている。
「セキュリティパネルを開いて……ガジェットでハッキングを仕掛けて……」
アタシならば、この扉のセキュリティを突破できる。かなり強固なプロテクトがかかっているが、それでもアタシならば問題ない。
それにしても、こんな隠れるような地下室にこれほどまでのセキュリティまで備えているということは、余程のものを隠していると見える。
――その余程のものがアタシの思う通りだとすれば、仮説への信憑性も増してくる。
「……よし、開いた。さてさて、本当にこの部屋に眠っているものは――」
セキュリティを突破して部屋の中に足を踏み入れると、なんとも近代的な設備が並んでいるのが目に入る。
かつてジェットアーマーを開発していた警察関係の施設にお邪魔した時にも見た、最新式のスパコンや3Dプリンタも置いてあり、ここでの研究がどれほど高レベルで重要なものかを物語ってくる。
そして、部屋の中央には巨大なカプセルが置かれているのだが――
「ああ……やっぱり、そういうことだったんだね……」
――その中身を見て、アタシの仮説は確信に変わった。
カプセルの中で眠っているのは、幼稚園児ぐらいの男の子。手元の操作パネルでも確認できるが、この子はショーちゃんと同じタイプの人造人間だ。
パンドラの箱にあった人工骨格や神経伝達回路の技術、さらにはヒトゲノムの解析データを元にして、限りなく人間の少年に似せた姿。
ただ、この人造人間にはショーちゃんのように『ベースとなる人間の魂』が宿ってはいない。今はまだ器だけの状態だ。
――それでもこれが星皇社長の作ったものならば、誰の魂を宿そうとしているのかは分かる。
「写真立てがある……。星皇社長と仲良く並んだ男の子……。この人造人間と同じ姿だし、やっぱりこの子が……」
アタシは近くに置いてあった写真立てを手に取り、眼前で眠る人造人間の正体と星皇社長の目的を理解する。
ヒトゲノム、神経伝達回路、人工骨格といった技術で作りたかったのは、人工的な肉体という器。
精神移植、ワームホールによる時間逆光で手に入れたかったのは、過ぎ去りし日に記憶された魂。
これらの器と魂を組み合わせ、星皇社長は『ある人物』を蘇らせようとしていた。
――それがこの写真に写る、幼くして亡くなった星皇社長の息子だ。
「……分からなくはないよ。自分の子供が――家族が戻って来るならば、悪魔にだって魂を売りたくなるよね……」
今のアタシにもショーちゃんという息子がいる。アタシ自身は実の子のように扱っているつもりだが、所詮は養子だ。
自分がお腹を痛めて産んだのに、幼くして無残にその命を散らされた我が子ならば、どんな手を使ってでも蘇らせたいと思いたくなる気持ちも分からなくはない。
アタシだって、ショーちゃんやタケゾーが同じ目に遭ったら、星皇社長のように動いていたかもしれない。両親のことだって、蘇らせる手段があるなら蘇らせたい。
――家族の絆が故に、星皇社長は持てる限りの技術を駆使して我が子を蘇らせようとした。
それこそがこれまでアタシの周囲で起こっていた、非日常的な騒動の背景にあるものだ。
【どうやら、星皇社長の目的を理解されたようですね。ミス空鳥】
「……その声、ラルカさんだね? やっぱ、アタシが忍び込むことは想定内ってことか」
アタシが一人地下室で真相を知ってたたずんでいると、館内放送でラルカさんの声が聞こえてきた。
アタシもこんな急に押しかけたことで、バレないなどとは思っていない。
それでもすぐに真相を確かめたくて、バレるのは覚悟の上でここまでやって来たのだ。
【わざわざ自分から逃げ切って助かったばかりなのに、またこうしてこちらのテリトリーに足を踏み入れるなど、相当知りたいことがあったようですね】
「ああ、その通りさ。色々とアタシの中でも結論が導き出せたもんでね。……星皇社長の目的は理解したよ」
【そうですか。では、社長の想いを汲んで、ここはおとなしく引き下がってもらえませんか? 目的さえ成し遂げられれば、パンドラの箱もお返ししましょう】
ラルカさんは館内放送を使い、アタシと交渉を申し出てくる。
星皇社長にとっては我が子を蘇らせることこそが本懐であり、それ以上のことでパンドラの箱を使うつもりはないのだろう。
アタシだってこうして星皇社長の想いを知ってしまった今、無下にその話を断ることはできない。
――だけど、目的のために再度ワームホールの展開を行えば、またどんな脅威が訪れるかは分からない。
あの技術は地球上に宇宙を発現させることと同義だ。下手をすれば、今度こそこの世界そのものが崩壊する危険性だってある。
「……残念だけど、アタシはやっぱり星皇社長を止めさせてもらうよ。たとえそれが、失った我が子を取り戻すためであってもだ」
【……そうですか。それは残念です】
「それより、星皇社長に会わせてもらえないかな? アタシも直接会って、もう一度話がしたい」
星皇社長の息子さんと世界を秤にかければ、アタシは世界を選ばざるを得ない。
アタシだって素直に納得はできない。だけど星皇社長一人の思惑のために、世界を犠牲にすることなんてできない。
――でもせめて、アタシは星皇社長と話し合いだけはしたい。
たとえそれが無駄であったとしても、アタシは言葉で星皇社長を止めたい。
【……仕方ありませんね。では、当ビルの最上階にある社長室までお越しください】
「そこに行けば、星皇社長と話し合えるってことかい?」
【実際に話し合えるかは別としましても、自分も社長もそこでお待ちしております】
「……分かった。ちょっとの間、そこで待っててもらうよ」
ラルカさんと館内放送を介してやりとりすると、アタシは地下室を出る。
とにかく今は話がしたい。星皇社長にアタシの言葉が届くかは分からないが、それでも直接会って言葉を交わさないことには、アタシ自身が納得できない。
決心を固め、アタシは社長室のある最上階を目指そうとするのだが――
【こちらも待ちはしますが、今なお排除命令は継続中です。……辿り着いた後のことを考える前に、辿り着けるかどうかを考えてください】
向かう先は星皇カンパニー。アタシの仮説が正しければ、そこに星皇社長がここまで強引に野望を押し進めた理由が眠っている。
――この仮説については異様な自信がある。
ただ、もしも本当だったならば、それはあまりに辛い話だ。
「……星皇カンパニーが見えてきたね。相変わらず明かりも灯ってないし、星皇社長も計画の最終段階を始めてるのかも……!」
眼前に星皇カンパニー本社ビルも見えてくるが、その光景はやはり異様なものだ。
深夜の営業時間外とはいえ、その裏を知ってしまったアタシからすれば、その様相はさながら魔王城と言ったところか。
星皇社長という魔王が控えているとするならば、その目論見を止めるアタシはさしずめ勇者とも言える。
――いや、その目的を確認しない限り、安易な考えも口走れない。
「前にウィッチキャットが潜入した排気口。ここからなら、アタシも潜入できそうだ。……それに、丁度あの秘密の地下室にも侵入できる」
星皇カンパニーの近くまで来ると、アタシはウィッチキャットも使った排気口から建物の地下へと忍び込む。
その先にあるのはあの時と同じ、セキュリティで強固に閉ざされた扉。あの時は無理だったが、今回はアタシが直接その場に乗りこめている。
「セキュリティパネルを開いて……ガジェットでハッキングを仕掛けて……」
アタシならば、この扉のセキュリティを突破できる。かなり強固なプロテクトがかかっているが、それでもアタシならば問題ない。
それにしても、こんな隠れるような地下室にこれほどまでのセキュリティまで備えているということは、余程のものを隠していると見える。
――その余程のものがアタシの思う通りだとすれば、仮説への信憑性も増してくる。
「……よし、開いた。さてさて、本当にこの部屋に眠っているものは――」
セキュリティを突破して部屋の中に足を踏み入れると、なんとも近代的な設備が並んでいるのが目に入る。
かつてジェットアーマーを開発していた警察関係の施設にお邪魔した時にも見た、最新式のスパコンや3Dプリンタも置いてあり、ここでの研究がどれほど高レベルで重要なものかを物語ってくる。
そして、部屋の中央には巨大なカプセルが置かれているのだが――
「ああ……やっぱり、そういうことだったんだね……」
――その中身を見て、アタシの仮説は確信に変わった。
カプセルの中で眠っているのは、幼稚園児ぐらいの男の子。手元の操作パネルでも確認できるが、この子はショーちゃんと同じタイプの人造人間だ。
パンドラの箱にあった人工骨格や神経伝達回路の技術、さらにはヒトゲノムの解析データを元にして、限りなく人間の少年に似せた姿。
ただ、この人造人間にはショーちゃんのように『ベースとなる人間の魂』が宿ってはいない。今はまだ器だけの状態だ。
――それでもこれが星皇社長の作ったものならば、誰の魂を宿そうとしているのかは分かる。
「写真立てがある……。星皇社長と仲良く並んだ男の子……。この人造人間と同じ姿だし、やっぱりこの子が……」
アタシは近くに置いてあった写真立てを手に取り、眼前で眠る人造人間の正体と星皇社長の目的を理解する。
ヒトゲノム、神経伝達回路、人工骨格といった技術で作りたかったのは、人工的な肉体という器。
精神移植、ワームホールによる時間逆光で手に入れたかったのは、過ぎ去りし日に記憶された魂。
これらの器と魂を組み合わせ、星皇社長は『ある人物』を蘇らせようとしていた。
――それがこの写真に写る、幼くして亡くなった星皇社長の息子だ。
「……分からなくはないよ。自分の子供が――家族が戻って来るならば、悪魔にだって魂を売りたくなるよね……」
今のアタシにもショーちゃんという息子がいる。アタシ自身は実の子のように扱っているつもりだが、所詮は養子だ。
自分がお腹を痛めて産んだのに、幼くして無残にその命を散らされた我が子ならば、どんな手を使ってでも蘇らせたいと思いたくなる気持ちも分からなくはない。
アタシだって、ショーちゃんやタケゾーが同じ目に遭ったら、星皇社長のように動いていたかもしれない。両親のことだって、蘇らせる手段があるなら蘇らせたい。
――家族の絆が故に、星皇社長は持てる限りの技術を駆使して我が子を蘇らせようとした。
それこそがこれまでアタシの周囲で起こっていた、非日常的な騒動の背景にあるものだ。
【どうやら、星皇社長の目的を理解されたようですね。ミス空鳥】
「……その声、ラルカさんだね? やっぱ、アタシが忍び込むことは想定内ってことか」
アタシが一人地下室で真相を知ってたたずんでいると、館内放送でラルカさんの声が聞こえてきた。
アタシもこんな急に押しかけたことで、バレないなどとは思っていない。
それでもすぐに真相を確かめたくて、バレるのは覚悟の上でここまでやって来たのだ。
【わざわざ自分から逃げ切って助かったばかりなのに、またこうしてこちらのテリトリーに足を踏み入れるなど、相当知りたいことがあったようですね】
「ああ、その通りさ。色々とアタシの中でも結論が導き出せたもんでね。……星皇社長の目的は理解したよ」
【そうですか。では、社長の想いを汲んで、ここはおとなしく引き下がってもらえませんか? 目的さえ成し遂げられれば、パンドラの箱もお返ししましょう】
ラルカさんは館内放送を使い、アタシと交渉を申し出てくる。
星皇社長にとっては我が子を蘇らせることこそが本懐であり、それ以上のことでパンドラの箱を使うつもりはないのだろう。
アタシだってこうして星皇社長の想いを知ってしまった今、無下にその話を断ることはできない。
――だけど、目的のために再度ワームホールの展開を行えば、またどんな脅威が訪れるかは分からない。
あの技術は地球上に宇宙を発現させることと同義だ。下手をすれば、今度こそこの世界そのものが崩壊する危険性だってある。
「……残念だけど、アタシはやっぱり星皇社長を止めさせてもらうよ。たとえそれが、失った我が子を取り戻すためであってもだ」
【……そうですか。それは残念です】
「それより、星皇社長に会わせてもらえないかな? アタシも直接会って、もう一度話がしたい」
星皇社長の息子さんと世界を秤にかければ、アタシは世界を選ばざるを得ない。
アタシだって素直に納得はできない。だけど星皇社長一人の思惑のために、世界を犠牲にすることなんてできない。
――でもせめて、アタシは星皇社長と話し合いだけはしたい。
たとえそれが無駄であったとしても、アタシは言葉で星皇社長を止めたい。
【……仕方ありませんね。では、当ビルの最上階にある社長室までお越しください】
「そこに行けば、星皇社長と話し合えるってことかい?」
【実際に話し合えるかは別としましても、自分も社長もそこでお待ちしております】
「……分かった。ちょっとの間、そこで待っててもらうよ」
ラルカさんと館内放送を介してやりとりすると、アタシは地下室を出る。
とにかく今は話がしたい。星皇社長にアタシの言葉が届くかは分からないが、それでも直接会って言葉を交わさないことには、アタシ自身が納得できない。
決心を固め、アタシは社長室のある最上階を目指そうとするのだが――
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