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怪鳥との決闘編
ep95 パンドラの箱を盗まれた!?
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「ハッキングだって!? 一体誰が!?」
「そんなの分かんないよ! とにかく、こっちもコマンド操作で対抗を……!」
両親からのメッセージ動画を見ていたせいで、アタシも全く気付かなかった。
腕時計型ガジェットに搭載したOSは、どこからかハッキング攻撃を受け続けている。
アタシは急いでホログラムの画面を操作し、まずは攻撃対象を調べ上げる。
「ま、まさか、パンドラの箱を!? くっそ! こうなったら仕方ない!!」
攻撃対象についてはすぐに突き止められた。アタシがガジェットに接続しているパンドラの箱だ。
箱と鍵の両方を接続した状態だったため、中のデータも密かに抜き取られつつある。
コピープロテクト対策なのか、データをスクリーンショットするような形でハッキングしてくる。
このデータは危険だ。これ以上盗まれないためにも、アタシがとれる最善の策は一つしかない。
プツンッ
「ハァ、ハァ……。ハ、ハッキングも納まった……?」
アタシはガジェットに接続していたパンドラの箱と鍵を抜き取り、これ以上の情報漏洩を阻止する。
まさかこんなにバレない形でアタシにハッキングを仕掛けてくるなんて、相手は相当手練れのハッカーだ。
コピープロテクト対策までしてくるし、アタシも迂闊だったと言わざるを得ない。
――せっかく両親の願いを聞いて決意も新たにしたのに、その直後にハッキングされるなんて情けないにも程がある。
「これはアタシも下手打っちゃったなぁ……」
「気持ちは分かるが、あんまり落ち込むなよ。隼の両親だって、娘が悩むのは心苦しいだろ?」
「それはそうなんだけどさ……。せめて、ハッカーが誰なのかが分かればいいんだけど……」
なってしまったものは仕方がないとはいえ、アタシの心の中はさっきとは一転してモヤモヤしてしまう。
そもそもの話、誰がパンドラの箱を狙っていたのだろうか? パンドラの箱の存在を知っている大凍亜連合だろうか?
「もしかすると、隼宛てにメモ書きを残した人物がハッキングしたのかも……?」
「えっ!? ど、どういうことさ!?」
アタシが一人でハッカーの正体を考えていると、タケゾーがベッドから軽く体を起こして話を始めた。
まだ病み上がりなのに無理して欲しくないけど、こういう場面はアタシよりもタケゾーの方が頼りになる。
「あのメモ書きを残した人物の本当の目的は『隼にパンドラの箱を開けさせる』ことだったのかもな。本当にパンドラの箱の中にメッセージがあるかどうかなんて実はどうでもよくて、箱と鍵の両方を持っている隼にパンドラの箱を開けさせること自体が目的だった」
「だからアタシにあんなメモ書きを見せて、そうなるように誘導した……!」
「そしてパンドラの箱を狙っている勢力といえば、デザイアガルダも所属していた大凍亜連合。俺はその線が強いと思う」
相変わらず推理ごととなると、タケゾーの方がアタシよりも冴えている。
タケゾーの話を聞いてアタシも納得できる。これが本当に大凍亜連合の仕業なら、本当に迷惑極まりない。
――いっそのこと、アジトをしらみつぶしに襲った方が早いんじゃないかな?
いや、それはタケゾー父にも止められてたし、流石に乱暴すぎるか。
「ただ……この推理通りの場合、俺には一つだけ引っかかることがあってな」
「へ? 何が?」
「現状、俺に解毒剤を打ち込んでくれた人間とハッカーは同一人物と見える。そもそも、俺が牙島の毒に倒れた騒動を起こしたのは大凍亜連合だが、そんな俺を助けたっていうのか? どうにも矛盾してるだろ?」
「あっ……」
それともう一つ、タケゾー自身もその推理に矛盾点を感じている。
確かにタケゾーを助けてくれた人もハッカーも同一人物だとしても、その人が大凍亜連合の人間だとすればおかしな話になってくる。
「だったら、大凍亜連合以外の人とか?」
「そうかもしれないけど、俺が受けてた毒は大凍亜連合にいる牙島のものだったろ? この病院でも対処できなかったし、そんなものを別の勢力が簡単に準備できるか?」
「そっか……。そうだよね……」
色々と可能性を探ってみるも、現状では敵が誰なのかも分からない。
タケゾーも推察を重ねるが、タケゾーに分からないならアタシにはもっと無理だ。
アタシは技術専門。空色の魔女というヒーローにだって苦手なものはある。
「……でもさ、なんだかこういう感じもいいよね」
「なんだ? ハッキングされたことが良かったことなのか?」
「そうじゃないって。アタシとタケゾーの在り方って言うか……チームワークみたいな?」
ショックなことではあったが、それでもこうしてタケゾーと協力して考えるのはどこか心地よい。
アタシは空色の魔女として戦う力を持っているが、物事の事象を繋げて推理するのが苦手。
タケゾーは戦う力こそ持っていないが、物事から推理して可能性を見出すのが得意。
お互いがお互いの短所を長所で補い合える関係。
こうして見てみると、いろんな意味でお似合いのカップルに見えてきちゃう。
「……タケゾー。これからもよろしくね」
「ん? どうしたんだ、改まって?」
「空色の魔女一人じゃ、父さんと母さんから託された使命は果たせない。今みたいに、これからもアタシの力になって欲しいんだ。もちろん、恋人としてもだけどね」
アタシはベッドに腰を移しながら、その胸の内を愛しい彼氏様にもさらけ出す。
ハッキングされたことはショックだったけど、落ち込んでばかりもいられない。
もしかすると、大凍亜連合とは別の敵だっているかもしれない。だからこそ、今後もタケゾーの協力は必要になってくる。
――タケゾーに傷ついては欲しくないけど、それでもアタシにはタケゾーが必要だ。
「そ、そうやってストレートに言われると、俺も恥ずかしくなってくる」
「そう照れないでってばさ~。アタシはもう、タケゾーなしじゃ生きられない体になっちゃったわけよ……」
「そういう言い方をするな! ……でもまあ、そうやって冗談を言えてる方が隼らしいな」
アタシもいつもの調子に戻り、タケゾーと冗談を交えながら笑顔で話す。
タケゾーは恥ずかしがっているが、やっぱりこういう日常がないと息がつまっちゃうよね。
空色の魔女としての活動もある。両親から託された役目もある。
でもそれらは全て、こうした日常を守るために必要なことだ。
まだまだ困難の道のりは続くだろうけど、それでもアタシは前に進まないといけない。
――空色の魔女の戦いはまだまだ続く。
「そんなの分かんないよ! とにかく、こっちもコマンド操作で対抗を……!」
両親からのメッセージ動画を見ていたせいで、アタシも全く気付かなかった。
腕時計型ガジェットに搭載したOSは、どこからかハッキング攻撃を受け続けている。
アタシは急いでホログラムの画面を操作し、まずは攻撃対象を調べ上げる。
「ま、まさか、パンドラの箱を!? くっそ! こうなったら仕方ない!!」
攻撃対象についてはすぐに突き止められた。アタシがガジェットに接続しているパンドラの箱だ。
箱と鍵の両方を接続した状態だったため、中のデータも密かに抜き取られつつある。
コピープロテクト対策なのか、データをスクリーンショットするような形でハッキングしてくる。
このデータは危険だ。これ以上盗まれないためにも、アタシがとれる最善の策は一つしかない。
プツンッ
「ハァ、ハァ……。ハ、ハッキングも納まった……?」
アタシはガジェットに接続していたパンドラの箱と鍵を抜き取り、これ以上の情報漏洩を阻止する。
まさかこんなにバレない形でアタシにハッキングを仕掛けてくるなんて、相手は相当手練れのハッカーだ。
コピープロテクト対策までしてくるし、アタシも迂闊だったと言わざるを得ない。
――せっかく両親の願いを聞いて決意も新たにしたのに、その直後にハッキングされるなんて情けないにも程がある。
「これはアタシも下手打っちゃったなぁ……」
「気持ちは分かるが、あんまり落ち込むなよ。隼の両親だって、娘が悩むのは心苦しいだろ?」
「それはそうなんだけどさ……。せめて、ハッカーが誰なのかが分かればいいんだけど……」
なってしまったものは仕方がないとはいえ、アタシの心の中はさっきとは一転してモヤモヤしてしまう。
そもそもの話、誰がパンドラの箱を狙っていたのだろうか? パンドラの箱の存在を知っている大凍亜連合だろうか?
「もしかすると、隼宛てにメモ書きを残した人物がハッキングしたのかも……?」
「えっ!? ど、どういうことさ!?」
アタシが一人でハッカーの正体を考えていると、タケゾーがベッドから軽く体を起こして話を始めた。
まだ病み上がりなのに無理して欲しくないけど、こういう場面はアタシよりもタケゾーの方が頼りになる。
「あのメモ書きを残した人物の本当の目的は『隼にパンドラの箱を開けさせる』ことだったのかもな。本当にパンドラの箱の中にメッセージがあるかどうかなんて実はどうでもよくて、箱と鍵の両方を持っている隼にパンドラの箱を開けさせること自体が目的だった」
「だからアタシにあんなメモ書きを見せて、そうなるように誘導した……!」
「そしてパンドラの箱を狙っている勢力といえば、デザイアガルダも所属していた大凍亜連合。俺はその線が強いと思う」
相変わらず推理ごととなると、タケゾーの方がアタシよりも冴えている。
タケゾーの話を聞いてアタシも納得できる。これが本当に大凍亜連合の仕業なら、本当に迷惑極まりない。
――いっそのこと、アジトをしらみつぶしに襲った方が早いんじゃないかな?
いや、それはタケゾー父にも止められてたし、流石に乱暴すぎるか。
「ただ……この推理通りの場合、俺には一つだけ引っかかることがあってな」
「へ? 何が?」
「現状、俺に解毒剤を打ち込んでくれた人間とハッカーは同一人物と見える。そもそも、俺が牙島の毒に倒れた騒動を起こしたのは大凍亜連合だが、そんな俺を助けたっていうのか? どうにも矛盾してるだろ?」
「あっ……」
それともう一つ、タケゾー自身もその推理に矛盾点を感じている。
確かにタケゾーを助けてくれた人もハッカーも同一人物だとしても、その人が大凍亜連合の人間だとすればおかしな話になってくる。
「だったら、大凍亜連合以外の人とか?」
「そうかもしれないけど、俺が受けてた毒は大凍亜連合にいる牙島のものだったろ? この病院でも対処できなかったし、そんなものを別の勢力が簡単に準備できるか?」
「そっか……。そうだよね……」
色々と可能性を探ってみるも、現状では敵が誰なのかも分からない。
タケゾーも推察を重ねるが、タケゾーに分からないならアタシにはもっと無理だ。
アタシは技術専門。空色の魔女というヒーローにだって苦手なものはある。
「……でもさ、なんだかこういう感じもいいよね」
「なんだ? ハッキングされたことが良かったことなのか?」
「そうじゃないって。アタシとタケゾーの在り方って言うか……チームワークみたいな?」
ショックなことではあったが、それでもこうしてタケゾーと協力して考えるのはどこか心地よい。
アタシは空色の魔女として戦う力を持っているが、物事の事象を繋げて推理するのが苦手。
タケゾーは戦う力こそ持っていないが、物事から推理して可能性を見出すのが得意。
お互いがお互いの短所を長所で補い合える関係。
こうして見てみると、いろんな意味でお似合いのカップルに見えてきちゃう。
「……タケゾー。これからもよろしくね」
「ん? どうしたんだ、改まって?」
「空色の魔女一人じゃ、父さんと母さんから託された使命は果たせない。今みたいに、これからもアタシの力になって欲しいんだ。もちろん、恋人としてもだけどね」
アタシはベッドに腰を移しながら、その胸の内を愛しい彼氏様にもさらけ出す。
ハッキングされたことはショックだったけど、落ち込んでばかりもいられない。
もしかすると、大凍亜連合とは別の敵だっているかもしれない。だからこそ、今後もタケゾーの協力は必要になってくる。
――タケゾーに傷ついては欲しくないけど、それでもアタシにはタケゾーが必要だ。
「そ、そうやってストレートに言われると、俺も恥ずかしくなってくる」
「そう照れないでってばさ~。アタシはもう、タケゾーなしじゃ生きられない体になっちゃったわけよ……」
「そういう言い方をするな! ……でもまあ、そうやって冗談を言えてる方が隼らしいな」
アタシもいつもの調子に戻り、タケゾーと冗談を交えながら笑顔で話す。
タケゾーは恥ずかしがっているが、やっぱりこういう日常がないと息がつまっちゃうよね。
空色の魔女としての活動もある。両親から託された役目もある。
でもそれらは全て、こうした日常を守るために必要なことだ。
まだまだ困難の道のりは続くだろうけど、それでもアタシは前に進まないといけない。
――空色の魔女の戦いはまだまだ続く。
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