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魔女の誕生編
ep12 幼馴染の飯食って今後の事を考えっぞ!
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せっかくタケゾーが飯を作ってくれるのに、台所類の設備がないのはいただけない。
まだ眠いけどアタシだって飯にありつきたいし、頑張って台所制作に取り掛かる。
と言っても、アタシからしてみればそこまで難しい話でもなく、資材もゴミ捨て場に揃っていたのですぐ完成。
ガスは引いてこれなかったけど、水道と電気に関しては用意できた。
それらを捨ててあったIHコンロや即席シンクに繋ぎ、調理道具や食器も廃材を磨いて使い直せるようにする。
「……よし! 即席だけど、一通りは揃ったでしょ!」
「お前……本当に道具と材料さえあれば、何でも作れるよな……」
「工業系の知識が役に立つ範囲でだけどね。ほれほれ。早速アタシのために、飯の準備をしてくださいな」
「わ、分かったよ……」
タケゾーはどこか唖然としているが、アタシだって腹が減ったのだ。
こうやって最低限の準備もできたので、早速調理に向かってもらう。
タケゾーの作る飯も久しぶりなもんだ。中々どうして楽しみである。
■
「ハグハグ! ハグハグ! プハァ~! やっぱ、タケゾーの作る飯はうまいもんだ!」
「そうやって喜んでくれるなら何よりだ。俺もわざわざ食材を用意して作った甲斐がある。……つうか、食べるの速いな。どんだけ腹減ってたんだよ……」
タケゾーご飯が出来上がると、アタシは夢中で頬張っていく。
餃子に豚汁とご飯の組み合わせ。まさに王道。箸もどんどん進んでいく。
やっぱ、酒だけじゃ駄目だね。人間、何か固形物を口にしないと、元気も体力もつかないよ。
「ムグムグ……。それにしても、やっぱ今の設備のままじゃ、生活にも支障が出るね。後で色々と作っておこっと」
「こんだけ素早く台所を作れるのに、今までどんだけ熱中して何を開発してたんだか……。それで? 後は何を作る気だ?」
「とりあえず、WiFiはいるよね。後は……まあ、思いついた時に作るとすっか」
「なんで最初に作ろうとするものが、WiFiなんだよ……。風呂とかベッドとか、もっと必要なものがあるだろ?」
適当に用意した台の上で食事をしながら、アタシはタケゾーと軽く今後の話をする。
風呂やベッドの方が必要だって? 風呂なんて適当にドラム缶を用意すればいいし、ベッドなんて小屋の中にあるソファーで十分だ。
それよりも、やっぱWiFiでしょ。スマホの通信費だって馬鹿にならないし、ポケットWiFiみたいなのも持ってない。
通信の契約さえしてしまえば、後はアタシの方で通信感度やら何やらはどうにでもなる。
WiFiがないと、軽快に情報サービスも利用できない。
「そういや、最近のニュースも全然見てなかったや」
「スマホの電源も落ちてたもんな。それはそうか。空鳥が興味を持つかは分からんが、昨日から面白いニュースが出回ってるぞ」
「ほーう? どんなジャンル?」
「ファンタジー系……とでも言えばいいのかな?」
そんな話をしながらだったからか、最近の世情が気になって来た。
アタシのスマホは充電中だけど、タケゾーのスマホは電池も電波もバリバリ大丈夫。
ニュースを見れないアタシに変わって、最近の話題を映し出してくれる。
それにしても、ファンタジー系の話題って何だろうね?
『山にドラゴンが現れました』とか『巨大な怪鳥が人を襲いました』とか?
アタシ的にはそういう話題より『新物質が発見されました』とか『低コスト技術が開発されました』とかの方が、ずっと興味があるんだけど――
「なんでも、街中に魔女が出たそうだ。嘘くさい話だけど、目撃情報も多くて――」
「ブッッッフゥゥウウ!!??」
――ごめん。そのニュース、どんなものよりも興味がある。
てか、どう考えても昨日のアタシのことだよね? やっぱ、目立ちすぎちゃった?
思わず驚いて、口に含んだ飯を吹き出しちゃったよ。そして、前方のタケゾーの顔がご飯粒まみれに。
――ごめん、タケゾー。
「……いくらなんでも、驚きすぎじゃないか? それとも、俺の顔面に米粒飛ばしたかっただけか?」
「ご、ごめんって! いやー! それにしても今のご時世に魔女が出ただなんて、集団で共謀して嘘ついてるんじゃない!?」
タケゾーは眉をピクピクさせながら、微妙に笑顔のまま怒りを顔に滲ませている。口調が静かなのも含めて、かえって怖い。
ともあれ、この話題を言及させるのはマズい。
どうにかして、タケゾーの意識をその話題から逸らせようとするが――
「そうは言っても、ウチの親父も実際に会ったらしいぜ。職質してたら逃げられたらしいけど」
「ファァァックシュゥゥンッッ!!??」
――無理だった。肝心なことを忘れてた。
アタシは昨日、タケゾーの親父さんに職質を受けたんだった。
滅茶苦茶なクシャミで誤魔化そうとするが、むしろわざとらしすぎる。
てか、なんでクシャミで誤魔化そうとした? ヤバい。アタシ、またテンパってる。
もしもその魔女の正体がアタシだとバレれば、面倒が起こる予感しかしない。
研究のために解剖されたり、人間兵器として利用されたり。はたまた宇宙人に目をつけられて、誘拐されたり。
――うん。やっぱ、目立ち過ぎた。
人助けのためだったとはいえ、後悔せずにはいられない。
「……さっきから、どうにもおかしくないか? 空鳥?」
「ソ、ソソ、ソンナコトナイデスヨ?」
「なんで片言なんだよ……。それと、この魔女についてはまだ噂があって――」
結局、タケゾーの頭の中は魔女の話題から離れてくれない。
もう、魔女の真似事はやめよう。
それで人助けの機会がなくなっても、また別の形でやればいい話で――
「その魔女は『人助けをする空色の魔女』なんて呼ばれてるらしく、SNS上でも人気者だってさ」
「……へ? そうなの?」
「ああ。感謝の声も上がってるぜ」
――そう思ったのだが、やっぱり続けてみたくなる。
タケゾーのスマホを借りて内容を見てみるが、本当にアタシに感謝してくれている投稿も見える。
子供の風船を拾ったことも、車に轢かれそうになったおばあさんを助けたことも、誘拐犯を捕まえたことも、目撃した人達が好意的なメッセージを残してくれている。
それらに疑心暗鬼なメッセージも多いが、それでもこうして感謝されてもらえると分かると、俄然やる気が出てくる。
しかも『空色の魔女』だって? なんともイカしたネーミングじゃないか。
そんな二つ名まで与えてもらえると、名前負けしたくもなってくる。
こうして考えてみる中で、自分でも単純だと思う。それでも、これがアタシという人間なのだ。
目の前で困っている人がいて、その人を救える力があって、見て見ぬフリなんてできる? 生憎、アタシにはできない。
――こうなったら、やれる限りのことをやってみようじゃん。
工場は失ったけど、これは本当に天からの啓示と見える。
アタシはアタシの思うがまま、手の届く人達をこの手で救ってみせる。
――それこそが、空鳥 隼という人間ってもんよ。
「まあ、空鳥には関係のない話か。お前もまずやるべきは、稼ぎ口探しからだからな」
――まあ、優先すべきことは他にもあるけど。
事情を知らぬとはいえ、もっともな意見だ。タケゾーよ。
奉仕活動は食い楊枝にできぬ。世間とはとく世知辛いものだ。
まだ眠いけどアタシだって飯にありつきたいし、頑張って台所制作に取り掛かる。
と言っても、アタシからしてみればそこまで難しい話でもなく、資材もゴミ捨て場に揃っていたのですぐ完成。
ガスは引いてこれなかったけど、水道と電気に関しては用意できた。
それらを捨ててあったIHコンロや即席シンクに繋ぎ、調理道具や食器も廃材を磨いて使い直せるようにする。
「……よし! 即席だけど、一通りは揃ったでしょ!」
「お前……本当に道具と材料さえあれば、何でも作れるよな……」
「工業系の知識が役に立つ範囲でだけどね。ほれほれ。早速アタシのために、飯の準備をしてくださいな」
「わ、分かったよ……」
タケゾーはどこか唖然としているが、アタシだって腹が減ったのだ。
こうやって最低限の準備もできたので、早速調理に向かってもらう。
タケゾーの作る飯も久しぶりなもんだ。中々どうして楽しみである。
■
「ハグハグ! ハグハグ! プハァ~! やっぱ、タケゾーの作る飯はうまいもんだ!」
「そうやって喜んでくれるなら何よりだ。俺もわざわざ食材を用意して作った甲斐がある。……つうか、食べるの速いな。どんだけ腹減ってたんだよ……」
タケゾーご飯が出来上がると、アタシは夢中で頬張っていく。
餃子に豚汁とご飯の組み合わせ。まさに王道。箸もどんどん進んでいく。
やっぱ、酒だけじゃ駄目だね。人間、何か固形物を口にしないと、元気も体力もつかないよ。
「ムグムグ……。それにしても、やっぱ今の設備のままじゃ、生活にも支障が出るね。後で色々と作っておこっと」
「こんだけ素早く台所を作れるのに、今までどんだけ熱中して何を開発してたんだか……。それで? 後は何を作る気だ?」
「とりあえず、WiFiはいるよね。後は……まあ、思いついた時に作るとすっか」
「なんで最初に作ろうとするものが、WiFiなんだよ……。風呂とかベッドとか、もっと必要なものがあるだろ?」
適当に用意した台の上で食事をしながら、アタシはタケゾーと軽く今後の話をする。
風呂やベッドの方が必要だって? 風呂なんて適当にドラム缶を用意すればいいし、ベッドなんて小屋の中にあるソファーで十分だ。
それよりも、やっぱWiFiでしょ。スマホの通信費だって馬鹿にならないし、ポケットWiFiみたいなのも持ってない。
通信の契約さえしてしまえば、後はアタシの方で通信感度やら何やらはどうにでもなる。
WiFiがないと、軽快に情報サービスも利用できない。
「そういや、最近のニュースも全然見てなかったや」
「スマホの電源も落ちてたもんな。それはそうか。空鳥が興味を持つかは分からんが、昨日から面白いニュースが出回ってるぞ」
「ほーう? どんなジャンル?」
「ファンタジー系……とでも言えばいいのかな?」
そんな話をしながらだったからか、最近の世情が気になって来た。
アタシのスマホは充電中だけど、タケゾーのスマホは電池も電波もバリバリ大丈夫。
ニュースを見れないアタシに変わって、最近の話題を映し出してくれる。
それにしても、ファンタジー系の話題って何だろうね?
『山にドラゴンが現れました』とか『巨大な怪鳥が人を襲いました』とか?
アタシ的にはそういう話題より『新物質が発見されました』とか『低コスト技術が開発されました』とかの方が、ずっと興味があるんだけど――
「なんでも、街中に魔女が出たそうだ。嘘くさい話だけど、目撃情報も多くて――」
「ブッッッフゥゥウウ!!??」
――ごめん。そのニュース、どんなものよりも興味がある。
てか、どう考えても昨日のアタシのことだよね? やっぱ、目立ちすぎちゃった?
思わず驚いて、口に含んだ飯を吹き出しちゃったよ。そして、前方のタケゾーの顔がご飯粒まみれに。
――ごめん、タケゾー。
「……いくらなんでも、驚きすぎじゃないか? それとも、俺の顔面に米粒飛ばしたかっただけか?」
「ご、ごめんって! いやー! それにしても今のご時世に魔女が出ただなんて、集団で共謀して嘘ついてるんじゃない!?」
タケゾーは眉をピクピクさせながら、微妙に笑顔のまま怒りを顔に滲ませている。口調が静かなのも含めて、かえって怖い。
ともあれ、この話題を言及させるのはマズい。
どうにかして、タケゾーの意識をその話題から逸らせようとするが――
「そうは言っても、ウチの親父も実際に会ったらしいぜ。職質してたら逃げられたらしいけど」
「ファァァックシュゥゥンッッ!!??」
――無理だった。肝心なことを忘れてた。
アタシは昨日、タケゾーの親父さんに職質を受けたんだった。
滅茶苦茶なクシャミで誤魔化そうとするが、むしろわざとらしすぎる。
てか、なんでクシャミで誤魔化そうとした? ヤバい。アタシ、またテンパってる。
もしもその魔女の正体がアタシだとバレれば、面倒が起こる予感しかしない。
研究のために解剖されたり、人間兵器として利用されたり。はたまた宇宙人に目をつけられて、誘拐されたり。
――うん。やっぱ、目立ち過ぎた。
人助けのためだったとはいえ、後悔せずにはいられない。
「……さっきから、どうにもおかしくないか? 空鳥?」
「ソ、ソソ、ソンナコトナイデスヨ?」
「なんで片言なんだよ……。それと、この魔女についてはまだ噂があって――」
結局、タケゾーの頭の中は魔女の話題から離れてくれない。
もう、魔女の真似事はやめよう。
それで人助けの機会がなくなっても、また別の形でやればいい話で――
「その魔女は『人助けをする空色の魔女』なんて呼ばれてるらしく、SNS上でも人気者だってさ」
「……へ? そうなの?」
「ああ。感謝の声も上がってるぜ」
――そう思ったのだが、やっぱり続けてみたくなる。
タケゾーのスマホを借りて内容を見てみるが、本当にアタシに感謝してくれている投稿も見える。
子供の風船を拾ったことも、車に轢かれそうになったおばあさんを助けたことも、誘拐犯を捕まえたことも、目撃した人達が好意的なメッセージを残してくれている。
それらに疑心暗鬼なメッセージも多いが、それでもこうして感謝されてもらえると分かると、俄然やる気が出てくる。
しかも『空色の魔女』だって? なんともイカしたネーミングじゃないか。
そんな二つ名まで与えてもらえると、名前負けしたくもなってくる。
こうして考えてみる中で、自分でも単純だと思う。それでも、これがアタシという人間なのだ。
目の前で困っている人がいて、その人を救える力があって、見て見ぬフリなんてできる? 生憎、アタシにはできない。
――こうなったら、やれる限りのことをやってみようじゃん。
工場は失ったけど、これは本当に天からの啓示と見える。
アタシはアタシの思うがまま、手の届く人達をこの手で救ってみせる。
――それこそが、空鳥 隼という人間ってもんよ。
「まあ、空鳥には関係のない話か。お前もまずやるべきは、稼ぎ口探しからだからな」
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