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最終章 それが俺達の絆
第433話 明暗夜光のルクガイア・序②
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「ハァ……」
「お姉ちゃん……。そんなに気を落とさないでください」
「そ、そうですよ! こんな事態、すぐに収まりますって!」
ゼロラさんと出かけていたお姉ちゃんでしたが、一人で王宮に帰って来るなり、机に顔をうずめてしまいました。
すごく落ち込んで溜息をついています。
自分とミリアさんで励ましますが、効果が見られません。
――それも仕方ないのかもしれません。
自分も王都で出回っている記事を見て知りましたが、ゼロラさんの正体が【伝説の魔王】であることが世間にバレてしまったようです。
このまま問題なく行っていれば、ゼロラさんがお姉ちゃんに告白して大団円――のはずでした。
ですが、こうなってしまった以上、それどころではありません。
もしかすると、ゼロラさんはミライちゃんと一緒にこの国を離れる気では――
「リョウ大神官も動いてくれてるんですよね!? アイツは変態だけど、こういう時は頼りになるから大丈夫ですって!」
「そうは言っても……。今はミライちゃんがいるゼロラさんのことを考えると、これ以上の進展なんて望めないわよ……」
お姉ちゃんもやはりそのことが気になっているようです。
ミリアさんも元気づけようとしてくれていますが、お姉ちゃんは『心ここにあらず』といった感じです。
ずっと思い続けていたゼロラさんと結ばれるという願い――
その可能性が一気に薄くなってしまったのですから、無理もありません。
――なんでしょうか。
『ゼロラさんがこの国を去る』という可能性が浮かんでから、『それを食い止めたい』という思いが強くなってきます。
不思議なものです。
自分はゼロラさんと戦うことになってでも、『食い止めなければいけない』という風に考えてしまいます。
うまく言えませんが、"誰かから託された願い"を叶えるため――
そんな気持ちが心のどこかにあります。
「お姉ちゃんは……ゼロラさんと離れたくないですか?」
「……離れたくない。私はゼロラさんとも、ミライちゃんとも……ずっと一緒にいたい……!」
自分の言葉を聞いて、お姉ちゃんは顔を上げて、目に涙を浮かべながら答えてくれました。
やっぱり、お姉ちゃんも本心では離れたくないのですね。
もっともそうでないと、リョウ大神官にゼロラさんのことをお願いしたりしません。
「自分もなんとかしてみます。ですから、お姉ちゃんも元気を出してください」
「ラルフル……。ごめんね。心配かけさせちゃって……」
お姉ちゃんは涙をぬぐいながら、不安を払拭するように作り笑いをしてくれます。
ゼロラさんとミライちゃんの身に迫る危機。お姉ちゃんの願い。
どれもこのままにはしておけません。
自分にどれだけのことができるか分かりませんが、それでもただ待っているだけなんてことはできません。
まずは自分も、ゼロラさんに会いに――
バァアンッ!!
「み、みんな! 無事か!?」
「うぐぐ……! 余としたことが……!」
「ロヒウス殿下に国王陛下!?」
――そう考えて動こうとしたところに、慌てた二人が部屋に飛び込んできました。
ロギウス殿下が傷ついた陛下を抱えています。
ルクガイア王国の王族であるこの二人がこの状況――
――何やら、ただ事ではない気配がします。
「な、何があったんですか!?」
「詳しい説明は後だ! ミリア様! 父上に回復魔法を!」
「わ、分かったわ!」
ロギウス殿下はお姉ちゃんの言葉も早々に切り上げ、ミリアさんに回復魔法を頼みます。
陛下の傷は酷いものです……。
ミリアさんの回復魔法なら大丈夫でしょうが、本当に何が起こって――
ワァアアア!!
「こ、これは……叫び声? 王都の広場から聞こえてきますが――」
聞こえてきた声が気になった自分は、ベランダに出て外の様子を確認しました――
「レイキース様を称えろォオ!!」
「ゼロラを――【伝説の魔王】を殺せェエ!!」
――そして自分の目に映ったのは、狂ったように殺意をむき出しにした大勢の人々。
その様子は、とても正気には見えません。
まるで魔幻塔での<ナイトメアハザード>と同じような光景が――
「この王都中の――王宮内も含めた大勢の人間が、何かにとり憑かれたかのように声を上げている。"レイキースを称え、ゼロラ殿を蔑む"声だ。いくらゼロラ殿の正体が知れ渡ったとはいえ、この事態はあまりに異常だ!」
同じようにベランダへ出てきたロギウス殿下が、分かる範囲で起こっていることを教えてくれました。
確かにこれは、あまりにも異常な光景です。
「僕と父上も突然豹変した王国騎士団に襲われた。今や王宮中も暴徒で溢れ、安全な場所などない……」
「そ、そんな……!?」
ロギウス殿下の話を聞いて、愕然としました。
陛下の傷も王国騎士団によるもののようです。
かつて貴族の道具でしかなかった王国騎士団でも、こんな凶行に走ることはありませんでした。
「とにかく、全員で早く王宮から脱出しよう。幸い、ガルペラ元侯爵や黒蛇部隊の面々は王宮を離れている。この事態を見て、すぐに駆け付けて――」
「残念ながら、お前達を逃がすことはできない」
レイキース様が脱出を提案しようとした時、部屋の入り口から誰かの声が聞こえました。
急いでベランダから部屋に戻ると、扉の前には自分もよく知る二人が立っていました――
「お前達には利用価値がある。大人しく、僕の命令に従ってもらう」
「レイキース様に逆らうことなど、何があっても許しませんわ」
「レイキース様……!? リフィー様……!?」
「お姉ちゃん……。そんなに気を落とさないでください」
「そ、そうですよ! こんな事態、すぐに収まりますって!」
ゼロラさんと出かけていたお姉ちゃんでしたが、一人で王宮に帰って来るなり、机に顔をうずめてしまいました。
すごく落ち込んで溜息をついています。
自分とミリアさんで励ましますが、効果が見られません。
――それも仕方ないのかもしれません。
自分も王都で出回っている記事を見て知りましたが、ゼロラさんの正体が【伝説の魔王】であることが世間にバレてしまったようです。
このまま問題なく行っていれば、ゼロラさんがお姉ちゃんに告白して大団円――のはずでした。
ですが、こうなってしまった以上、それどころではありません。
もしかすると、ゼロラさんはミライちゃんと一緒にこの国を離れる気では――
「リョウ大神官も動いてくれてるんですよね!? アイツは変態だけど、こういう時は頼りになるから大丈夫ですって!」
「そうは言っても……。今はミライちゃんがいるゼロラさんのことを考えると、これ以上の進展なんて望めないわよ……」
お姉ちゃんもやはりそのことが気になっているようです。
ミリアさんも元気づけようとしてくれていますが、お姉ちゃんは『心ここにあらず』といった感じです。
ずっと思い続けていたゼロラさんと結ばれるという願い――
その可能性が一気に薄くなってしまったのですから、無理もありません。
――なんでしょうか。
『ゼロラさんがこの国を去る』という可能性が浮かんでから、『それを食い止めたい』という思いが強くなってきます。
不思議なものです。
自分はゼロラさんと戦うことになってでも、『食い止めなければいけない』という風に考えてしまいます。
うまく言えませんが、"誰かから託された願い"を叶えるため――
そんな気持ちが心のどこかにあります。
「お姉ちゃんは……ゼロラさんと離れたくないですか?」
「……離れたくない。私はゼロラさんとも、ミライちゃんとも……ずっと一緒にいたい……!」
自分の言葉を聞いて、お姉ちゃんは顔を上げて、目に涙を浮かべながら答えてくれました。
やっぱり、お姉ちゃんも本心では離れたくないのですね。
もっともそうでないと、リョウ大神官にゼロラさんのことをお願いしたりしません。
「自分もなんとかしてみます。ですから、お姉ちゃんも元気を出してください」
「ラルフル……。ごめんね。心配かけさせちゃって……」
お姉ちゃんは涙をぬぐいながら、不安を払拭するように作り笑いをしてくれます。
ゼロラさんとミライちゃんの身に迫る危機。お姉ちゃんの願い。
どれもこのままにはしておけません。
自分にどれだけのことができるか分かりませんが、それでもただ待っているだけなんてことはできません。
まずは自分も、ゼロラさんに会いに――
バァアンッ!!
「み、みんな! 無事か!?」
「うぐぐ……! 余としたことが……!」
「ロヒウス殿下に国王陛下!?」
――そう考えて動こうとしたところに、慌てた二人が部屋に飛び込んできました。
ロギウス殿下が傷ついた陛下を抱えています。
ルクガイア王国の王族であるこの二人がこの状況――
――何やら、ただ事ではない気配がします。
「な、何があったんですか!?」
「詳しい説明は後だ! ミリア様! 父上に回復魔法を!」
「わ、分かったわ!」
ロギウス殿下はお姉ちゃんの言葉も早々に切り上げ、ミリアさんに回復魔法を頼みます。
陛下の傷は酷いものです……。
ミリアさんの回復魔法なら大丈夫でしょうが、本当に何が起こって――
ワァアアア!!
「こ、これは……叫び声? 王都の広場から聞こえてきますが――」
聞こえてきた声が気になった自分は、ベランダに出て外の様子を確認しました――
「レイキース様を称えろォオ!!」
「ゼロラを――【伝説の魔王】を殺せェエ!!」
――そして自分の目に映ったのは、狂ったように殺意をむき出しにした大勢の人々。
その様子は、とても正気には見えません。
まるで魔幻塔での<ナイトメアハザード>と同じような光景が――
「この王都中の――王宮内も含めた大勢の人間が、何かにとり憑かれたかのように声を上げている。"レイキースを称え、ゼロラ殿を蔑む"声だ。いくらゼロラ殿の正体が知れ渡ったとはいえ、この事態はあまりに異常だ!」
同じようにベランダへ出てきたロギウス殿下が、分かる範囲で起こっていることを教えてくれました。
確かにこれは、あまりにも異常な光景です。
「僕と父上も突然豹変した王国騎士団に襲われた。今や王宮中も暴徒で溢れ、安全な場所などない……」
「そ、そんな……!?」
ロギウス殿下の話を聞いて、愕然としました。
陛下の傷も王国騎士団によるもののようです。
かつて貴族の道具でしかなかった王国騎士団でも、こんな凶行に走ることはありませんでした。
「とにかく、全員で早く王宮から脱出しよう。幸い、ガルペラ元侯爵や黒蛇部隊の面々は王宮を離れている。この事態を見て、すぐに駆け付けて――」
「残念ながら、お前達を逃がすことはできない」
レイキース様が脱出を提案しようとした時、部屋の入り口から誰かの声が聞こえました。
急いでベランダから部屋に戻ると、扉の前には自分もよく知る二人が立っていました――
「お前達には利用価値がある。大人しく、僕の命令に従ってもらう」
「レイキース様に逆らうことなど、何があっても許しませんわ」
「レイキース様……!? リフィー様……!?」
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