記憶なし、魔力ゼロのおっさんファンタジー

コーヒー微糖派

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第27章 追憶の番人『殿』

第406話 ボクがお姫様だよ!

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 神崎くんはアソコを指で転がしながら、後ろから差し込んだ指であふれ出る熱い蜜をすくいとり、肛門になすりつけた。
 もう一度指に蜜をたっぷりとつけると、その指を肛門にぐいッと押し込んだ。

「ウウッ」

 身体に電流が走ったような衝撃を受けた。
 お尻の穴に、そんなところに指を入れるなんて……。恥ずかしい……。
 僕はなんとか逃れようと身をよじった。
 ところが、神崎くんは僕の動きに合わせて、小さな穴にぐいぐい指をねじ込んでくる。指がたっぷりと蜜で潤されているためか、なんとか受け入れていく。
 肛門は指を根もとまで呑み込んでいった。
 一方、前から差し込まれた指は淫靡なアソコを痛いほどに強くつまみあげている。
 僕は身体を動かすことも出来ず、ただ荒い息をついていた。
 肛門の奥で指が動き始めた時、僕は奇妙な感触に身を震わせた。
 ぞっとする。なのにじわりじわりと快感が湧きあがってくるような奇妙な感触……。

「どうだい、ボクにお尻の穴をいじられるのも悪くないだろう」

 神崎くんがいやらしい言葉を囁きながら、僕の形のいい耳を舌でねっとりとねぶった。
 生温かい息が耳の穴に吹き込まれる。

「ハア……ハア……」

 僕は再び乳首を愛撫し始めた。そうせずにはいられなかった。何もせず、神崎くんのなすがままにされていると気を失ってしまいそうだった。

「ああッ、ああッ、ああッ♡」

 しだいに昇りつめていく。

「ああああああああああああンッ♡」

 僕はひときわ高い声をあげると、身体をがくがくと震わせた。
 自分から神崎くんの唇を求めた。舌を突き出し、神崎くんの舌と絡ませあった。送り込まれた唾液を音を立てて呑み込んだ。
 もう立っていられなかった。前後からパンツに差し込まれた神崎くんの手でかろうじて支えられているだけだった。
 手が身体から離れたとき、僕は神崎くんの足もとにぐったりとくずれ落ちた。
 神崎くんは僕をうつ伏せにすると、パンツを足音まで引きずりおろした。
 薄暗い書庫の隅に、真っ白い僕のお尻と太腿が浮かびあがる。
 神崎くんの手がお尻と太腿を撫でまわした。

「前戯はこれくらいにしよう。今度はボクのチンポをたっぷりと味わわせてやるよ」

 もうだめ。もう、耐えられない……。
 でも、声が出ない。僕は荒い息をつきながら横たわったままだった。
 股間がヒクヒクと震えているのが分かった。とても淫らで、僕とは別の生き物になっていた。
 お尻が持ち上げられた。
 恥ずかしい穴の入り口に熱い肉棒が押し当てられ、肉襞を分けて押し入ってこようとした時、

「そこで何をしているッ⁉︎」

 凛としたリョウの声が書庫に響いた。

「バレちゃ、しょうがないね」

 すかさずリョウの腰めがけて蹴りを繰り出す。リョウは、すっと飛びずさって蹴りをやり過ごし、ニヤリと笑った。

「神崎、おまえだけは許しちゃおかねえ。俺のアキラをめちゃくちゃにしやがって。ゆるさんッ!!!」

 リョウは、上着を紙のように脱ぎ捨てる。

「おまえごときに、ボクが倒せるかな?」

 神崎くんは挑発しながら飛びかかると、首筋めがけてエルボーを叩き込む。

「あうッ」

 腕のガードの上でエルボーが炸裂する。かなりの破壊力にリョウはよろけるものの、グッと体を沈めて踏みとどまる。
 着地の瞬間にバランスを崩した神崎くんの太腿にすかさず手を入れて投げる。

「だああッ!」

 神崎くんは空中で身体を丸め受け身を取ろうとするが、取りきれずに尻から床の上に落下する。
 リョウは踏み込んで、神崎くんの胸倉をつかんで引き起こす。神崎くんは、右手でリョウの手をつかみ腕を振りほどく。そのままジャンプして身体をひねり、リョウに連続してレッグラリアットを放った。
 そして、リョウがひるんだところを、至近距離から喉もとへ痛烈なドロップキックをブチこんでくる。

「ぐあッ」

 後ろへ弾かれたリョウは、床に崩れ落ちる。両手を開いて受け身を取ると、痛烈な衝撃が右腕に走った。

「くうううッ」

 リョウは、思わず右手を押さえてのたうったが、倒れたまま体を腰からスピンさせ、神崎くんの脛めがけて蹴りを繰り出す。

「うわぁあッ!」

 神崎くんは脚を取られてバランスを崩し、前へのめった。
 リョウは脚を振って跳ね起きると、神崎くんのバックを取り、脇から腕を入れ腹にまわす。振り子の要領で神崎くんの身体をかかえ上げ、一気に突き落とす。

「ぐげッ」

 神崎くんは背中を走る痛烈な痛みに身体をのばし、もんどりうった。腰を押さえてばたつくが、すぐに身体を起こして、低く屈んだ体勢から相手をうかがう。

「なかなかやるな……」

 眉をあげて薄笑いを浮かべ、神崎くんは弾かれたようにダッシュした。そしてリョウの腰にすかさずタックルする。リョウの背中を取って両手でしっかりと押さえる。

「だッ、りゃああッ!!!」

 神崎くんは力を込めて、地面から大根をズッポリ引っこ抜くようにして、背後へ豪快に放り投げる。

「ぐおッ」

 リョウの体が宙を舞う。首から見事に落とされて、痛烈に後頭部をクラッシュさせ、大の字になる。
 脳震盪を起こしたのか、息があがって体が痺れ、まったく言うことをきかない。

「ほら、どうした! もうこれでおしまいか?」

 神崎くんは先に立ち上がると、リョウの首と腕をとって強引に立たせる。

「さあ、そろそろキメさせてもらおうか!!!」

 神崎くんがヘッドロックでリョウの首を決めようとしたその瞬間だった。

「俺は、絶対にぃ、負けんのだああッ!!!」

 最後の力を振り絞ったリョウの叫びが響く。体ごとぶつかるように神崎くんの脇に肘打ちを入れ、ひるんだところを向かい合った正面から両腕を取る。
 頭を押さえつけ、後頭部を自分の胸に固める。そしてズンと腰を落として、神崎くんを一気に持ち上げた。

「うわあああああ!」

 神崎くんの足が浮く。そのまま肩に担いで、両手を太腿の位置に持っていき、一気にのびあがって背中をそらす。脚を開いてジャンプして、床に尻から落下する。
 グキッ。
 神崎くんの身体がリョウの体重もろとも、頭から逆さ落としで床に直撃する。
 げしいいいッ。
 神崎くんは首を真横に折り、ピクピク身体を痙攣させている。

「俺以外の男に愛するアキラは犯らせない!」

 身体をがっちりとキメたまま、シリアスに言った。そして、ゆっくりと腕を離す。神崎くんはすでに失神していた。

「どうした、アキラ? 突っ立ってないで、こっちに来い」

 茫然自失した僕は、言われるままにリョウのもとへ駆け寄る。

「あ、リョウ、僕、ズボンはくよ」

 僕はズボンを履こうとすると、リョウに阻止されてしまった。

「それよりも先にパンツを脱がなくては」
「えッ?」
「だって、もうベチョベチョになってるんだろう?」

 リョウがすっと僕の股間に手を当てた。

「あッ……」

 僕は慌てて腰を引いて、リョウの手から逃れようとした。
 でも、リョウは左腕で僕の腰をぐいと引き寄せ、ますます強く右手を股間に押しつけてくる。

「ほらほら、こんなに濡れちゃって」
「リョウ、らめぇッ♡」

 手を振り払いたいが、大好きなリョウに対してそんな失礼なことはとても出来ない。困惑して、消え入りそうな声で「やめて……」と繰り返し、なんとかリョウの手から逃れようとする。
 離れようとしても、リョウは思いがけないほど強い力で僕の腰を引き寄せて離そうとしない。

「アキラはべとべとになったパンツをはいていて恥ずかしくないか?」

 僕の頰が真っ赤に火照った。
 ジュワッと熱い液体が滲み出て……。
 ハッと気がつくと、リョウが僕の顔を覗き込んでいた。僕の考えていることなどすべてお見通しだという目をしていた。
 僕は首筋まで真っ赤になった。

「僕、パンツをはきかえるから」

 立ち上がろうとしたが、リョウが許さない。

「俺がはきかえさせてあげよう」
「えッ……。でも、でも、リョウ……」
「いいんだよ。だって、アキラは俺の可愛い恋人なんだから」

 いくらリョウでもパンツをはきかえさせられるだなんて。幼稚園児じゃないんだから。すごく恥ずかしい……。

「僕、自分で……」

 腰にまわされたリョウの腕をなんとかやんわりとはずして立ち上がろうとする僕だが、リョウはますます強く抱きしめるばかりだ。

「いいか? 俺が脱がしてやるからな」

 リョウが僕の耳に甘い吐息を注ぎながら囁いた。

「あ、うん……」

 リョウの甘い囁きにうろたえて思わずこくんとうなずいてしまった。

「さあ、横になって」

 リョウに押し倒されてしまう。

「可愛いパンツだな♡」

 リョウの言葉が恥ずかしくて、僕は頰を染めたまま顔をそむけた。
 リョウはパンツを引きおろして、僕の脚から引き抜いた。

「リョウ、そんなこと!」

 股間を覆い隠そうとした僕の手をリョウが払いのけた。

「じっとしていろ。パンツがこんなに濡れてるんだから、アソコもベチョベチョなんだろ。きれいにしなくちゃ、パンツをはきかえてもまた濡れてしまうだろ」

 リョウは脱がせた僕のパンツの股間をひろげて見せた。
 恥ずかしさのあまり、僕はもう逆らえなかった。
 それだけではない。
 リョウはいったい何をするつもりなのと不安でたまらないはずなのに、僕の心の中にわずかな期待が混じっていた。
 僕の中に巣くったモノが、リョウによってまた官能を呼びさまされるのをじっと待っていた。
 リョウは、僕の白くすんなりとのびた脚を両手でぐっと開いた。
 太腿がいっぱいに開かれる。

「リョウ!!!」

 見てはいや!……僕は両手で顔を覆った。

「まあ、こんなに雫をたらしちゃって。よっぽど気持ち良かったんだろうな。俺がもっともっと気持ちよくしてあげるから」

 リョウが僕の股間に顔を埋めた。
 リョウ! そんなこと……!
 どうしていいか分からなかった逃げようという考えも、暴れて抵抗しようという考えも浮かんでこない。ただ身体をこわばらせただけだった。

「あッ……」

 リョウの熱い唇が、僕のアソコをとらえた。唇で挟みながら、舌でアソコをいたぶり始める。
 たちまち、アソコが熱くなり、熱い滴りが湧き出してくる。
 次に、リョウは舌先でアソコをクリクリと転がした。

「ああん、あん、リョウ、やめて、やめてッ♡」

 やめてと言いながら、僕はリョウの舌がもっと自在に激しく動けるようにと腰を浮かせていた。
 リョウは顔をあげた。

「いけない子だな。下半身丸出しで、よがってるなんて。お仕置きが必要のようだ♡」

 勝手に人の股間に顔を埋めてもいいのかなどという反論は、到底今の僕には浮かばない。
 恥ずかしさに身をよじりながら、太腿を合わせて股間を隠そうとするだけだ。
 リョウは強引に太腿を押しひらいて、股間に舌を差し入れてきた。
 舌は今や開ききったアナルを這いまわり、奥の熱い肉襞に差し込まれて蠢いた。

「あん……あッ、そんな……」

 僕が再び甘い声をあげた。下半身が痺れたように熱くなって、もう何も考えられない。
 肉襞の中に潜り込んだ舌の動きが早くなる。

「あ~ん、あ、あ~ん♡」

 僕は腰を高く持ち上げ、身体を弓なりに反らせたまま頭上に昇りつめようとしていた。
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