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第26章 追憶の番人『斎』
第394話 たいけつー! ミラクルまほうしょうじょー!②
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「このひっさつ技の前では、パパであろうとふせぎきれないのだー!」
「もう分かったから。やりたいなら、やりたいようにやってくれ」
とりあえずミライが一通り満足しないと、次の話に進めない。
必殺技でも何でもいいから、早く始めてくれ。
「ひっさつ! ウルトラスーパーミラクル、めっちゃんこすっごいマジカルミラクル、ずびばびマックスアルティメットミラクル魔法!」
「それ、詠唱か!? 長い! 『ミラクル』って三回言ってるし!」
「いいのー! ほんとーに、ミラクルな魔法だから!」
とにかく長い詠唱を言うミライだが、正直、必要性を感じない。
一応こちらも聞き終わるまで待っていると、<ミラークイーン>が眼前に鏡を作り出した。
あー……。これ、あの技か。
「ひっさつー! <ミラ・イッパイ>!!」
『そんな技名だったのか』と思う俺の気持ちを他所に、鏡の中からミライが現れた。
魔王城で戦った時と同じ技だ。"全てが本体"という、ミライ自身を召還する技。
ただ、今回は――
「呼んだー!?」
「おまたせー!」
「お腹すいたー!」
「ねーねー! 何するのー!?」
「数が多い!!」
<ミラークイーン>の鏡の中から、大量のミライが現れた!
ざっと見ても十人以上はいる!
前回は三人だったのに、この技って、そんなに呼び出せるのか!?
愛娘が眼前に大量にいる光景。
それだけ考えられれば、さぞ幸せな光景だろう。
だが、今は一応お仕置きの真っ最中だ。
そしてなにより、この光景を素直に喜べない最大の理由は――
「ねむい~……ねるの~……」
「わたしのケーサンではー! イチたすイチはー! サンー!」
「パパ~。おんぶ~」
「お父様、ごきげんようですわ」
「なんでこんなに、性格がバラバラなんだよぉお!?」
鏡から現れたミライは容姿こそミライだが、中身がまるで別物である。
眠そうだったり、賢そうに見えて馬鹿だったり、甘えん坊だったり、お嬢様だったり――
とにかく、統一感がまるでない。
「外はカリカリ!」
「中はトロトロ!」
さらには全く意味が分からない者までいる。
「うわーん! みんなー! 言うこと聞いてよー!」
おそらく呼び出した元であろうミライが、他のミライへ訴えるが、まるで話を聞いてもらえてない。
各々が自由にやりたい放題している。
俺のことなどお構いなしだ。
「これ……呼び出し過ぎて、制御できなくなってるのか?」
「ああ、ソウダ。先程、我々を召還した"ワタシ"はソノコトを、全く理解シテいなかッタ。<ミラークイーン>で呼ビ出し、制御デキル"ワタシ"は、全員合わせテ三人ガ限界ダ」
俺が状況を分析していると、一人のミライが声をかけてきた。
どうやらこの子は他のミライと違い、中々賢いようだ。
しっかりと<ミラークイーン>の能力を理解している。
他のミライと違い、髪が白くて声も少しノイズが混ざったように聞こえるが――
「いや!? お前は出てきちゃダメだろ!?」
「ワタシだって、出てキタくて出たワケじゃナイ……。無理矢理呼び出されタンダ……」
俺に話しかけてきたミライは、魔王城で<ナイトメアハザード>の元凶となっていたミライだった。
ただあの時と違い、中々理知的でしっかりと話を聞いてくれている。
このカオスな状況で、唯一まともに話せる相手だ。
それでも、やっぱり出てきてほしくはない。
結構トラウマなんだよ。このミライ……。
「父ヨ。"ワタシ達"を呼び出シタ馬鹿な"ワタシ"は、今のコノ環境が嬉しクテ仕方ナイのダ。そのセイで極度ニ興奮シ、コノヨウナ馬鹿な事態を引き起コシてしまッタ。"ワタシ"の――"ミライ"の一人とシテ、謝罪スル」
「自分で自分のことを『馬鹿』って言うのか……。だが、お前が言う通りなんだろう。お前もまた、"ミライ"の一人だしな」
流石はミライの一人なだけのことはある。自身が考えていることなどお見通しか。
ミライはこれまでずっと、魔王城で一人きりだった。
それどころか、今俺と話しているミライの姿になる前も、魔王城では友達と言える者はいなかった。
魔王と勇者。その双方の血を受け継ぐ、稀有な存在。
そんな自身を慕ってくれる存在が、今のミライの周りにはいる。
それを思うと、はしゃぎたくなる気持ちも分かる。
「父ヨ。今後も"ワタシ"は色々と迷惑をカケルだろう。ダガ、今後もヨロシク願いタイ」
「言われなくてもそのつもりだ。俺はミライと一緒に、この世界を生きていく」
ミライと一緒に生きていく――
それがこの俺が魔力を捨て、一時は記憶を捨ててまで、人間として転生した目的だからな。
「嬉しい話ダ。デハ、コノ事態はワタシが収束サセヨウ」
俺の答えに満足した白髪のミライは、今だ尚、大量にあふれかえって収拾がつかないミライ達へ呼びかけ始めた。
「オイ! "ワタシ達"ヨ! コレ以上は父が困るダケダ! 直ちニ<ミラークイーン>で一人に戻るノダ!」
その言葉に、大量のミライ達も反応する。
「悪夢ちゃんに注意された!? ちょっとやりすぎちゃった!」
「これは戻った方がよろしいですわ」
「さすがは悪夢ちゃん! カンペキなケーサンだー!」
「『悪夢ちゃん』ッテ言うナ! イイカラ、早く戻レ!」
同じ"ミライ"だからなのか、大量のミライは大人しく言うことを聞き、<ミラークイーン>の鏡の中へと戻り始めた。
てか、この白髪のミライ。『悪夢ちゃん』って呼ばれてるのか……。
確かに、<ナイトメアハザード>の元凶ではあったが……。
「パパ~。また甘えたいけど、またね~」
「帰りはモチモチ!」
「戻るはサクサク!」
ミライ達は各々の反応を示しながら、鏡の中へと戻って行く。
愛娘がたくさんいるのは微笑ましいが、やっぱり収拾がつかないのは困る。
名残惜しいが、この大量のミライともお別れだな……。
「じゃーねー! パパー! わたしも帰るー!」
「待テェエ!? オマエが"ワタシ達"を呼び出シタ、"本来のミライ"ダロォオ!?」
呼び出し元のミライまでも鏡の中へ戻ろうとするが、通称・悪夢ちゃんが止めてくれた。
元気でおバカな"現在のミライ"。暗いが理知的な"過去のミライ"。
この二人、足して二で割ることってできないのかな……?
「ではサラバだ、父ヨ。"ワタシ"と仲良くシテやってクレ」
「ああ、助かった。お前も"ミライ"の一人だ。お前のことも忘れない」
「サスガはワタシの父ダ。後はヨロシク頼むゾ」
そう言って最後の一人となった悪夢ちゃんも、鏡の中へと消えていった。
あれらは全て、ミライの内面や理想を形にしたものなのだろう。
全員が"本物のミライ"だというのも事実だろう。
あの悪夢ちゃんと言うミライのことも、しっかり覚えておこう。
そうしてようやく、ミライは一人に戻った。
「パパ~……ごめんなさい。わたし、はしゃぎすぎちゃった……」
「分かってくれたならいいんだ。ただ、今後は他人に迷惑はかけないようにな」
やっとテンションが落ち着いたのか、ミライは大人しく俺の話を聞いてくれるようになった。
やんちゃが過ぎるのはいただけないが、このぐらいの年頃なら、元気なのはいいことだ。
今後も色々なことがあるだろう。時折、こういう面倒なことも起こるだろう。
それでもずっとこの子と一緒に、未来を生きていこう。
「もう分かったから。やりたいなら、やりたいようにやってくれ」
とりあえずミライが一通り満足しないと、次の話に進めない。
必殺技でも何でもいいから、早く始めてくれ。
「ひっさつ! ウルトラスーパーミラクル、めっちゃんこすっごいマジカルミラクル、ずびばびマックスアルティメットミラクル魔法!」
「それ、詠唱か!? 長い! 『ミラクル』って三回言ってるし!」
「いいのー! ほんとーに、ミラクルな魔法だから!」
とにかく長い詠唱を言うミライだが、正直、必要性を感じない。
一応こちらも聞き終わるまで待っていると、<ミラークイーン>が眼前に鏡を作り出した。
あー……。これ、あの技か。
「ひっさつー! <ミラ・イッパイ>!!」
『そんな技名だったのか』と思う俺の気持ちを他所に、鏡の中からミライが現れた。
魔王城で戦った時と同じ技だ。"全てが本体"という、ミライ自身を召還する技。
ただ、今回は――
「呼んだー!?」
「おまたせー!」
「お腹すいたー!」
「ねーねー! 何するのー!?」
「数が多い!!」
<ミラークイーン>の鏡の中から、大量のミライが現れた!
ざっと見ても十人以上はいる!
前回は三人だったのに、この技って、そんなに呼び出せるのか!?
愛娘が眼前に大量にいる光景。
それだけ考えられれば、さぞ幸せな光景だろう。
だが、今は一応お仕置きの真っ最中だ。
そしてなにより、この光景を素直に喜べない最大の理由は――
「ねむい~……ねるの~……」
「わたしのケーサンではー! イチたすイチはー! サンー!」
「パパ~。おんぶ~」
「お父様、ごきげんようですわ」
「なんでこんなに、性格がバラバラなんだよぉお!?」
鏡から現れたミライは容姿こそミライだが、中身がまるで別物である。
眠そうだったり、賢そうに見えて馬鹿だったり、甘えん坊だったり、お嬢様だったり――
とにかく、統一感がまるでない。
「外はカリカリ!」
「中はトロトロ!」
さらには全く意味が分からない者までいる。
「うわーん! みんなー! 言うこと聞いてよー!」
おそらく呼び出した元であろうミライが、他のミライへ訴えるが、まるで話を聞いてもらえてない。
各々が自由にやりたい放題している。
俺のことなどお構いなしだ。
「これ……呼び出し過ぎて、制御できなくなってるのか?」
「ああ、ソウダ。先程、我々を召還した"ワタシ"はソノコトを、全く理解シテいなかッタ。<ミラークイーン>で呼ビ出し、制御デキル"ワタシ"は、全員合わせテ三人ガ限界ダ」
俺が状況を分析していると、一人のミライが声をかけてきた。
どうやらこの子は他のミライと違い、中々賢いようだ。
しっかりと<ミラークイーン>の能力を理解している。
他のミライと違い、髪が白くて声も少しノイズが混ざったように聞こえるが――
「いや!? お前は出てきちゃダメだろ!?」
「ワタシだって、出てキタくて出たワケじゃナイ……。無理矢理呼び出されタンダ……」
俺に話しかけてきたミライは、魔王城で<ナイトメアハザード>の元凶となっていたミライだった。
ただあの時と違い、中々理知的でしっかりと話を聞いてくれている。
このカオスな状況で、唯一まともに話せる相手だ。
それでも、やっぱり出てきてほしくはない。
結構トラウマなんだよ。このミライ……。
「父ヨ。"ワタシ達"を呼び出シタ馬鹿な"ワタシ"は、今のコノ環境が嬉しクテ仕方ナイのダ。そのセイで極度ニ興奮シ、コノヨウナ馬鹿な事態を引き起コシてしまッタ。"ワタシ"の――"ミライ"の一人とシテ、謝罪スル」
「自分で自分のことを『馬鹿』って言うのか……。だが、お前が言う通りなんだろう。お前もまた、"ミライ"の一人だしな」
流石はミライの一人なだけのことはある。自身が考えていることなどお見通しか。
ミライはこれまでずっと、魔王城で一人きりだった。
それどころか、今俺と話しているミライの姿になる前も、魔王城では友達と言える者はいなかった。
魔王と勇者。その双方の血を受け継ぐ、稀有な存在。
そんな自身を慕ってくれる存在が、今のミライの周りにはいる。
それを思うと、はしゃぎたくなる気持ちも分かる。
「父ヨ。今後も"ワタシ"は色々と迷惑をカケルだろう。ダガ、今後もヨロシク願いタイ」
「言われなくてもそのつもりだ。俺はミライと一緒に、この世界を生きていく」
ミライと一緒に生きていく――
それがこの俺が魔力を捨て、一時は記憶を捨ててまで、人間として転生した目的だからな。
「嬉しい話ダ。デハ、コノ事態はワタシが収束サセヨウ」
俺の答えに満足した白髪のミライは、今だ尚、大量にあふれかえって収拾がつかないミライ達へ呼びかけ始めた。
「オイ! "ワタシ達"ヨ! コレ以上は父が困るダケダ! 直ちニ<ミラークイーン>で一人に戻るノダ!」
その言葉に、大量のミライ達も反応する。
「悪夢ちゃんに注意された!? ちょっとやりすぎちゃった!」
「これは戻った方がよろしいですわ」
「さすがは悪夢ちゃん! カンペキなケーサンだー!」
「『悪夢ちゃん』ッテ言うナ! イイカラ、早く戻レ!」
同じ"ミライ"だからなのか、大量のミライは大人しく言うことを聞き、<ミラークイーン>の鏡の中へと戻り始めた。
てか、この白髪のミライ。『悪夢ちゃん』って呼ばれてるのか……。
確かに、<ナイトメアハザード>の元凶ではあったが……。
「パパ~。また甘えたいけど、またね~」
「帰りはモチモチ!」
「戻るはサクサク!」
ミライ達は各々の反応を示しながら、鏡の中へと戻って行く。
愛娘がたくさんいるのは微笑ましいが、やっぱり収拾がつかないのは困る。
名残惜しいが、この大量のミライともお別れだな……。
「じゃーねー! パパー! わたしも帰るー!」
「待テェエ!? オマエが"ワタシ達"を呼び出シタ、"本来のミライ"ダロォオ!?」
呼び出し元のミライまでも鏡の中へ戻ろうとするが、通称・悪夢ちゃんが止めてくれた。
元気でおバカな"現在のミライ"。暗いが理知的な"過去のミライ"。
この二人、足して二で割ることってできないのかな……?
「ではサラバだ、父ヨ。"ワタシ"と仲良くシテやってクレ」
「ああ、助かった。お前も"ミライ"の一人だ。お前のことも忘れない」
「サスガはワタシの父ダ。後はヨロシク頼むゾ」
そう言って最後の一人となった悪夢ちゃんも、鏡の中へと消えていった。
あれらは全て、ミライの内面や理想を形にしたものなのだろう。
全員が"本物のミライ"だというのも事実だろう。
あの悪夢ちゃんと言うミライのことも、しっかり覚えておこう。
そうしてようやく、ミライは一人に戻った。
「パパ~……ごめんなさい。わたし、はしゃぎすぎちゃった……」
「分かってくれたならいいんだ。ただ、今後は他人に迷惑はかけないようにな」
やっとテンションが落ち着いたのか、ミライは大人しく俺の話を聞いてくれるようになった。
やんちゃが過ぎるのはいただけないが、このぐらいの年頃なら、元気なのはいいことだ。
今後も色々なことがあるだろう。時折、こういう面倒なことも起こるだろう。
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