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第25章 新たなる世界へ
第379話 新たなる日常へ
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「ハァ……ハァ……。砲撃が……収まった……?」
私はゼロラさんとミライちゃんを守るため、光魔法でドームのようなバリアを張り続けていた。
すると突然、相手の船からの砲撃が止まった。
「マカロン! 大丈夫か!?」
「マ、マカロンおねえちゃーん……!」
ゼロラさんとミライちゃんも、この状況に驚きながら私を心配してくれています。
「てやんでい? どうして砲撃が収まったんでい?」
「船の修繕も一通り終わりやしたし、これでしばらく沈む心配はありやせんが、なんでまた?」
「あ! 見てください! ボーネス公爵の艦隊とは別の船が近づいてきますよ!」
ギャングレオ盗賊団の皆さんも不思議がっていますが、コゴーダさんが海のある一点を指さしました。
ボーネス公爵のものとは違う、ルクガイア王国の国章が帆に描かれた大きな帆船。
その船は少しずつこちらへと近づいてくる――
「マカロン! ゼロラ殿! ミライちゃん! みんな無事かい!?」
「リョウさん!」
そしてその帆船がこの貨物船の横に来ると、甲板からリョウさんが手を振ってきました。
リョウさんはかなり焦燥しきって柵に掴まりながら体を支えていますが、無事みたいです。
よかった……。
「皆の者! あの船に乗っている者達を、全員救出するのだ!」
「かしこまりました!」
さらに国王陛下も顔を出し、一緒に乗っていた王国騎士団の人達が私達を陛下の船へと乗せてくれました。
ただ――
「すみません、国王陛下。助けていただいたのは嬉しいのですが、この子には……その……事情が……」
「ひいぃ……!? パパァ……!」
ミライちゃんは乗り移った船の大勢の人達に対し、怯えてしまいました。
ゼロラさんはそんなミライちゃんを抱きかかえていますが、どこか言い淀んでいます。
無理もありません。
ゼロラさんの正体は、あの【伝説の魔王】。ミライちゃんはその娘。
陛下の前で、その事実をどう説明しようか迷っているのでしょう――
「すまぬ、王国騎士団よ。暫し、この場より離れていてくれ」
そんな時、陛下が王国騎士団を下がらせます。
今の王国騎士団は貴族の飼い犬でなく、陛下に忠誠を誓ってくれています。
素直に王国騎士団はこの場からいなくなってくれました。
「ゼロラ殿。貴殿の身の上とその幼子については、リョウ大神官より話は伺っている」
「……国王陛下、俺のことはどうなっても構いません。ですが、せめてこの子だけは……ミライだけは……!」
ゼロラさんはミライちゃんを抱きしめながら、陛下に懇願しています。
何があっても、ミライちゃんだけは守りたい――
そんな気持ちがよく分かります。
そんなゼロラさんに、陛下は優しく語り掛けてくれました。
「ゼロラ殿。貴殿があの【伝説の魔王】ジョウインだったことなど、今の余には関係ないことだ。貴殿はルクガイア王国を新たなる時代へと導いた英雄。それでよいではないか?」
ゼロラさんにかけられた陛下の言葉は、とても優しいお言葉でした。
「その幼子についても、余の方で人としての生活ができるように取り計らう。貴殿とその娘の真実は、貴殿の仲間と余の胸の内にしまっておく。国にとっての英雄、【零の修羅】ゼロラを無碍に扱うことなどできぬ」
「こ、国王陛下……! ありがとうございます……ありがとうございます……!!」
陛下はゼロラさんとミライちゃんを受け入れてくれました。
そんな陛下の言葉に、ゼロラさんは大粒の涙を流しながら、喜びで体を震わせています。
「ゼロラさん。私もできうる限り協力します。ミライちゃんと一緒に、新しい日常を過ごしましょう。ね?」
そんなゼロラさんに、私も精一杯の笑顔で語り掛ける。
【伝説の魔王】ジョウインはもういない。
ここにいるのは、ゼロラさんと言う一人の人間。
ミライちゃんと言う、生き別れた娘のことを思う一人の父親――
「マカロン……。ありがとう……本当にありがとう……!」
普段は絶対に見せることのない、ゼロラさんの弱さ。
そんな姿を見て、私は強く心に誓う。
私はこの人とその娘を支えていこう。
損得勘定や、恋愛感情に関係なく――
私はゼロラさんとミライちゃんを守るため、光魔法でドームのようなバリアを張り続けていた。
すると突然、相手の船からの砲撃が止まった。
「マカロン! 大丈夫か!?」
「マ、マカロンおねえちゃーん……!」
ゼロラさんとミライちゃんも、この状況に驚きながら私を心配してくれています。
「てやんでい? どうして砲撃が収まったんでい?」
「船の修繕も一通り終わりやしたし、これでしばらく沈む心配はありやせんが、なんでまた?」
「あ! 見てください! ボーネス公爵の艦隊とは別の船が近づいてきますよ!」
ギャングレオ盗賊団の皆さんも不思議がっていますが、コゴーダさんが海のある一点を指さしました。
ボーネス公爵のものとは違う、ルクガイア王国の国章が帆に描かれた大きな帆船。
その船は少しずつこちらへと近づいてくる――
「マカロン! ゼロラ殿! ミライちゃん! みんな無事かい!?」
「リョウさん!」
そしてその帆船がこの貨物船の横に来ると、甲板からリョウさんが手を振ってきました。
リョウさんはかなり焦燥しきって柵に掴まりながら体を支えていますが、無事みたいです。
よかった……。
「皆の者! あの船に乗っている者達を、全員救出するのだ!」
「かしこまりました!」
さらに国王陛下も顔を出し、一緒に乗っていた王国騎士団の人達が私達を陛下の船へと乗せてくれました。
ただ――
「すみません、国王陛下。助けていただいたのは嬉しいのですが、この子には……その……事情が……」
「ひいぃ……!? パパァ……!」
ミライちゃんは乗り移った船の大勢の人達に対し、怯えてしまいました。
ゼロラさんはそんなミライちゃんを抱きかかえていますが、どこか言い淀んでいます。
無理もありません。
ゼロラさんの正体は、あの【伝説の魔王】。ミライちゃんはその娘。
陛下の前で、その事実をどう説明しようか迷っているのでしょう――
「すまぬ、王国騎士団よ。暫し、この場より離れていてくれ」
そんな時、陛下が王国騎士団を下がらせます。
今の王国騎士団は貴族の飼い犬でなく、陛下に忠誠を誓ってくれています。
素直に王国騎士団はこの場からいなくなってくれました。
「ゼロラ殿。貴殿の身の上とその幼子については、リョウ大神官より話は伺っている」
「……国王陛下、俺のことはどうなっても構いません。ですが、せめてこの子だけは……ミライだけは……!」
ゼロラさんはミライちゃんを抱きしめながら、陛下に懇願しています。
何があっても、ミライちゃんだけは守りたい――
そんな気持ちがよく分かります。
そんなゼロラさんに、陛下は優しく語り掛けてくれました。
「ゼロラ殿。貴殿があの【伝説の魔王】ジョウインだったことなど、今の余には関係ないことだ。貴殿はルクガイア王国を新たなる時代へと導いた英雄。それでよいではないか?」
ゼロラさんにかけられた陛下の言葉は、とても優しいお言葉でした。
「その幼子についても、余の方で人としての生活ができるように取り計らう。貴殿とその娘の真実は、貴殿の仲間と余の胸の内にしまっておく。国にとっての英雄、【零の修羅】ゼロラを無碍に扱うことなどできぬ」
「こ、国王陛下……! ありがとうございます……ありがとうございます……!!」
陛下はゼロラさんとミライちゃんを受け入れてくれました。
そんな陛下の言葉に、ゼロラさんは大粒の涙を流しながら、喜びで体を震わせています。
「ゼロラさん。私もできうる限り協力します。ミライちゃんと一緒に、新しい日常を過ごしましょう。ね?」
そんなゼロラさんに、私も精一杯の笑顔で語り掛ける。
【伝説の魔王】ジョウインはもういない。
ここにいるのは、ゼロラさんと言う一人の人間。
ミライちゃんと言う、生き別れた娘のことを思う一人の父親――
「マカロン……。ありがとう……本当にありがとう……!」
普段は絶対に見せることのない、ゼロラさんの弱さ。
そんな姿を見て、私は強く心に誓う。
私はこの人とその娘を支えていこう。
損得勘定や、恋愛感情に関係なく――
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