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第24章 常なる陰が夢見た未来
第363話 零の修羅の正体
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「ミ……ミラ……イ……」
ひたすらに泣きわめき、世界への恨みを吐く娘のミライには、我の声も届かない。
ユメが死んだと聞き、無気力となった我だったが、実に愚かだった。
今、我の傍から娘が泣きわめく声が聞こえる。
我は……一人娘を残して死ぬつもりか……?
「死……死ねぬ……! ミライを……残すわけには……!」
我はその時、必死に生きようとした。
だが、レイキースにやられた傷は大きく、もう体を起こすことは叶わない。
我は死ぬ。どうあがこうと、その運命は覆らない。
それでも、我の傍で泣き叫ぶ娘を――ミライを一人きりにするわけにはいかない。
だから、これは最後の"賭け"だ――
「ど……どのような形でも……構わぬ……! 我を再び……ミライの元へ……!」
我は魔王の証たる仮面を外し、その願いと共に残った力を仮面へとこめる。
【伝説の魔王】などという二つ名はもういらない。
我が願うは、"ミライを迎えに来る"ことのみ――
そのためならば、肩書も、名前も、魔力も、記憶さえも犠牲にしてみせる。
その全てを犠牲にし、我自身を"新たな生命"へと作り替える。
記憶も失ってしまうため、ユメやミライのことも忘れてしまうだろう。
それでも、いつか必ずミライの元へと戻ってくる。
もう死に行く我にできることは、それだけだ。
たとえ何年かかろうと、この先にどんな未来が待っていようと、我は必ずミライを迎えに来る。
このまま、ただ死んであの世に逝っては、ユメに怒られるだけだ――
「今一度……我に新たなる生を……!」
我は素顔で全ての力を使い、魔王の仮面を媒体に創造した。
普段は魔王の証として被り続けていた仮面。
我の一部とも言えるこの仮面を媒体にすれば、我は"新たな生命"として転生できるだろう。
この仮面の下の素顔は、あまり好きではなかったのだがな。
ミライが生まれた時、あの子は最初に我の顔を見て大泣きしてしまった。
ユメ曰く、我の素顔は人間界で見ると、『かなりガラの悪い、怖い顔』とのことだ。
それ以来、ミライに素顔を見せるのが怖くなってしまった。
まあ、そんな我の素顔もユメは『私から見ると、渋くてかっこいいから好きですよ』と言ってくれた。
今わの際に惚気話か。
ユメにも会いたいが、今会いに行くわけにはいかない。
次に生まれた時、どのような立場になろうと――
次に生まれた場所で、誰と出会おうと――
次に生まれた先、どんな運命に巻き込まれようが――
「いつの日か……必ず……ミライの元に……!」
その言葉を最後に、我の体は霧となって消えていった。
体だけでなく、魔力も、記憶も――その全てが霧となって魔王城から消えていった――
■
「ここは、どこだ……? 俺は、誰だ……?」
その後、俺は真夜中の宿場村で目を覚ました。
そこで最初に出会った酒場のマスターに、【伝説の魔王】が滅んだことを聞いた。
その時は何とも思わなかったが、今はハッキリと分かる。
【伝説の魔王】――ジョウイン。
それがこの俺、【零の修羅】――ゼロラという人間の、"生まれ変わる前の姿"だ。
■
「パ……パパ……?」
そして今、俺はこうして戻ってきた。
懐かしき、魔王城。
そして懐かしき我が娘、ミライの元に――
「ね、ねえ……ほんとに……パパなの……?」
俺に抱きしめられたミライは泣き止み、恐る恐る俺へと声をかける。
その声に、さっきまでの狂気はない――
「ああ、そうだ。お前には素顔なんてほとんど見せたことなかったし、それ以外にも随分と変わっちまったがな――」
俺はミライのその小さな肩を掴み、その顔をジッと見つめた。
目元を覆っていた、暗い影はなくなっている。
今も涙目のままだが、その涙はもう憎悪に染まった"血の涙"ではない――
――透き通った、"普通の涙"だ。
「俺はお前の父親だ。かつて、【伝説の魔王】ジョウインと呼ばれた男――それが、俺だ」
やっとミライにこの言葉を伝えることができた。
これまで色々あった。随分と回り道もした。
それでも俺は、そんな"回り道"の果てにようやく戻ってこれた。
時間はかかったが、その"回り道"があったからこそ、俺はここに戻ってこれた。
全てを失った俺に、多くの人々が手を差し伸べてくれた。
俺もそんな人々に手を差し伸べた。
俺の周りには、いつのまにか大勢の頼れる仲間がいた。
そんな絆があったから、俺はここまでたどり着けた。
俺がレイキースに刺され、意識を失った時に聞いた声――
あれはユメの声だった。
そして、ユメが言った通り、俺はここまでたどり着けた。
本当に、長かった――
「パパ……パパァ……パパァァアアア!!」
ミライは俺の胸元へと顔をうずめ、再び泣き叫ぶ。
だが、それは"悲しい"からではない。
心の底から、"嬉しい"からだ。
「もうどこにもいかないで! ずっと――ずっと、わたしのそばにいて! わたし、いい子にするからぁああ!!」
叶わないはずの願いが叶い、ミライはただひたすらに涙を流し続ける。
「おもちゃ、きちんと片付けるからぁああ!! ピーマン、残さないからぁああ!! 一緒にいてよ……パパァアア!!」
悪夢から逃れたミライは、必死に俺へとせがんでくる。
そんなミライの姿に、俺も涙をこらえられない――
「ごめんな……ミライ……! ずっと一人きりにして……ごめんな……!」
俺も声を震わせてなきながら、ミライを胸の中へと抱きしめる。
もうこの子一人にはしない。ユメが遺してくれたこの忘れ形見を離したりはしない。
俺は――ミライの父親だ。
「ゼロラさん……よかったです。本当に……」
そんな俺とミライへ、ラルフルが優しく声をかけてくれる。
「皆、黙っていてすまなかった。俺は、【伝説の魔王】ジョウインだった――」
「ゼロラさん。私達、そんなことは気にしませんよ? だって、ゼロラさんには変わりありませんから……」
俺の正体を知っても、マカロンは優しい笑みを向けてくれる。
曲がりなりにもマカロンの実父を殺した俺を、許してくれている。
「ゼロラ殿……。ボクは今この気持ちを、どう言い表せばいいのか分からない。でも……本当に良かったと、心の底から思うよ」
リョウも俺とミライの様子を嬉しそうに見守ってくれている。
リョウは<ナイトメアハザード>でミライに操られていたことも、もう関係ないようだ。
「ユメ様の忘れ形見か……。ゼロラ、俺も協力する。この子が生きて行けるようにしよう。改革が進んでいるルクガイア王国なら、それもできるはずだ」
ジフウもミライのことを心配してくれている。
確かに今のルクガイア王国ならば、それも可能だろう。
身分の垣根が取り払われつつある、改革が始まったルクガイア王国。
俺の"改革の意志"の原点は、このためにあったのかもな――
「帰ろう……ミライ。俺が今、暮らしてる世界へ。一緒にな……」
「うわ~ん……。パパァ~……」
ひたすらに泣きわめき、世界への恨みを吐く娘のミライには、我の声も届かない。
ユメが死んだと聞き、無気力となった我だったが、実に愚かだった。
今、我の傍から娘が泣きわめく声が聞こえる。
我は……一人娘を残して死ぬつもりか……?
「死……死ねぬ……! ミライを……残すわけには……!」
我はその時、必死に生きようとした。
だが、レイキースにやられた傷は大きく、もう体を起こすことは叶わない。
我は死ぬ。どうあがこうと、その運命は覆らない。
それでも、我の傍で泣き叫ぶ娘を――ミライを一人きりにするわけにはいかない。
だから、これは最後の"賭け"だ――
「ど……どのような形でも……構わぬ……! 我を再び……ミライの元へ……!」
我は魔王の証たる仮面を外し、その願いと共に残った力を仮面へとこめる。
【伝説の魔王】などという二つ名はもういらない。
我が願うは、"ミライを迎えに来る"ことのみ――
そのためならば、肩書も、名前も、魔力も、記憶さえも犠牲にしてみせる。
その全てを犠牲にし、我自身を"新たな生命"へと作り替える。
記憶も失ってしまうため、ユメやミライのことも忘れてしまうだろう。
それでも、いつか必ずミライの元へと戻ってくる。
もう死に行く我にできることは、それだけだ。
たとえ何年かかろうと、この先にどんな未来が待っていようと、我は必ずミライを迎えに来る。
このまま、ただ死んであの世に逝っては、ユメに怒られるだけだ――
「今一度……我に新たなる生を……!」
我は素顔で全ての力を使い、魔王の仮面を媒体に創造した。
普段は魔王の証として被り続けていた仮面。
我の一部とも言えるこの仮面を媒体にすれば、我は"新たな生命"として転生できるだろう。
この仮面の下の素顔は、あまり好きではなかったのだがな。
ミライが生まれた時、あの子は最初に我の顔を見て大泣きしてしまった。
ユメ曰く、我の素顔は人間界で見ると、『かなりガラの悪い、怖い顔』とのことだ。
それ以来、ミライに素顔を見せるのが怖くなってしまった。
まあ、そんな我の素顔もユメは『私から見ると、渋くてかっこいいから好きですよ』と言ってくれた。
今わの際に惚気話か。
ユメにも会いたいが、今会いに行くわけにはいかない。
次に生まれた時、どのような立場になろうと――
次に生まれた場所で、誰と出会おうと――
次に生まれた先、どんな運命に巻き込まれようが――
「いつの日か……必ず……ミライの元に……!」
その言葉を最後に、我の体は霧となって消えていった。
体だけでなく、魔力も、記憶も――その全てが霧となって魔王城から消えていった――
■
「ここは、どこだ……? 俺は、誰だ……?」
その後、俺は真夜中の宿場村で目を覚ました。
そこで最初に出会った酒場のマスターに、【伝説の魔王】が滅んだことを聞いた。
その時は何とも思わなかったが、今はハッキリと分かる。
【伝説の魔王】――ジョウイン。
それがこの俺、【零の修羅】――ゼロラという人間の、"生まれ変わる前の姿"だ。
■
「パ……パパ……?」
そして今、俺はこうして戻ってきた。
懐かしき、魔王城。
そして懐かしき我が娘、ミライの元に――
「ね、ねえ……ほんとに……パパなの……?」
俺に抱きしめられたミライは泣き止み、恐る恐る俺へと声をかける。
その声に、さっきまでの狂気はない――
「ああ、そうだ。お前には素顔なんてほとんど見せたことなかったし、それ以外にも随分と変わっちまったがな――」
俺はミライのその小さな肩を掴み、その顔をジッと見つめた。
目元を覆っていた、暗い影はなくなっている。
今も涙目のままだが、その涙はもう憎悪に染まった"血の涙"ではない――
――透き通った、"普通の涙"だ。
「俺はお前の父親だ。かつて、【伝説の魔王】ジョウインと呼ばれた男――それが、俺だ」
やっとミライにこの言葉を伝えることができた。
これまで色々あった。随分と回り道もした。
それでも俺は、そんな"回り道"の果てにようやく戻ってこれた。
時間はかかったが、その"回り道"があったからこそ、俺はここに戻ってこれた。
全てを失った俺に、多くの人々が手を差し伸べてくれた。
俺もそんな人々に手を差し伸べた。
俺の周りには、いつのまにか大勢の頼れる仲間がいた。
そんな絆があったから、俺はここまでたどり着けた。
俺がレイキースに刺され、意識を失った時に聞いた声――
あれはユメの声だった。
そして、ユメが言った通り、俺はここまでたどり着けた。
本当に、長かった――
「パパ……パパァ……パパァァアアア!!」
ミライは俺の胸元へと顔をうずめ、再び泣き叫ぶ。
だが、それは"悲しい"からではない。
心の底から、"嬉しい"からだ。
「もうどこにもいかないで! ずっと――ずっと、わたしのそばにいて! わたし、いい子にするからぁああ!!」
叶わないはずの願いが叶い、ミライはただひたすらに涙を流し続ける。
「おもちゃ、きちんと片付けるからぁああ!! ピーマン、残さないからぁああ!! 一緒にいてよ……パパァアア!!」
悪夢から逃れたミライは、必死に俺へとせがんでくる。
そんなミライの姿に、俺も涙をこらえられない――
「ごめんな……ミライ……! ずっと一人きりにして……ごめんな……!」
俺も声を震わせてなきながら、ミライを胸の中へと抱きしめる。
もうこの子一人にはしない。ユメが遺してくれたこの忘れ形見を離したりはしない。
俺は――ミライの父親だ。
「ゼロラさん……よかったです。本当に……」
そんな俺とミライへ、ラルフルが優しく声をかけてくれる。
「皆、黙っていてすまなかった。俺は、【伝説の魔王】ジョウインだった――」
「ゼロラさん。私達、そんなことは気にしませんよ? だって、ゼロラさんには変わりありませんから……」
俺の正体を知っても、マカロンは優しい笑みを向けてくれる。
曲がりなりにもマカロンの実父を殺した俺を、許してくれている。
「ゼロラ殿……。ボクは今この気持ちを、どう言い表せばいいのか分からない。でも……本当に良かったと、心の底から思うよ」
リョウも俺とミライの様子を嬉しそうに見守ってくれている。
リョウは<ナイトメアハザード>でミライに操られていたことも、もう関係ないようだ。
「ユメ様の忘れ形見か……。ゼロラ、俺も協力する。この子が生きて行けるようにしよう。改革が進んでいるルクガイア王国なら、それもできるはずだ」
ジフウもミライのことを心配してくれている。
確かに今のルクガイア王国ならば、それも可能だろう。
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