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第19章 光と闇の交差点
第265話 紅の陰謀
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「本当なのだな? 貴様の言葉に嘘偽りはないのだな?」
「小生の言葉をいかようにとってもらっても結構結構。小生はただ"教えるだけ"……だ」
魔幻塔での騒動の後、自らの隠れ家へと避難していたボーネス公爵。
そんなボーネス公爵の元に一人の男がやって来た。
――全身を赤いローブで覆った男、"紅の賢者"。
彼はボーネス公爵に"ある情報"を伝えていた。
「ふむ……本当だとしたら利用価値はあるが……。ジャコウ、貴様はどう思う?」
「もしこの"紅の賢者"と名乗る男の話が本当ならば、わしが改良した<ナイトメアハザード>も利用できそうですじゃ」
ボーネス公爵と同じように【虎殺しの暴虎】に助けられ、同じように隠れ家へと避難していたジャコウ。
ジャコウも"紅の賢者"の話を聞き、自分達がこの状況から逆転するための可能性を見出していた。
魔幻塔で暴走したリョウに<ナイトメアハザード>をまともに浴びせられたジャコウは、その経験を自らの研究に反映させていた。
洗脳効果自体は以前のものより大きく弱まっているが、何かしらの"切っ掛け"を与えることで相手の精神を暴走させることができる改良型――
ジャコウもボーネス公爵も、もう後戻りなどできないところまで来てしまっている以上、この"紅の賢者"の話にわずかな望みを託した。
「……ジャコウ。【虎殺しの暴虎】を連れてこい。この任務はあいつに任せる」
「かしこまりましたですじゃ。上手く利用して、ギャングレオ盗賊団とガルペラ侯爵を同士討ちさせてやりますじゃ……!」
ボーネス侯爵とジャコウは【虎殺しの暴虎】を使い、ある計画へと動いた。
「承知承知。小生の話を信じるか。まあ、いいだろう。後は諸君らが好きにやりたまえ……」
二人が自らの話を信じて動くことに満足した"紅の賢者"は、颯爽とその場を去って行った――
■
「良いか、【虎殺しの暴虎】よ。この箱をギャングレオ盗賊団のアジトにある"炎脈炉"という場所に仕掛けてくるのだ」
「…………」
ボーネス公爵は呼び出した漆黒のローブの人物――【虎殺しの暴虎】に手の平サイズの箱を一つ手渡した。
「…………」
「何をしておる! ボーネス公爵からの命令じゃぞ!? 素直に従わぬか!」
命令を受けた【虎殺しの暴虎】だったが、ジャコウに叱咤されてもなかなか動こうとしない。
「貴様ならギャングレオ盗賊団のアジトにも簡単に出入りできるじゃろうが! さっさと仕掛けてくるのじゃ!」
どこか反抗的な【虎殺しの暴虎】だったがボーネス公爵とジャコウに飼われる身である以上、命令を無碍にすることはできなかった。
「……これをギャングレオ盗賊団のアジト――ギャングレオ城の"炎脈炉"に仕掛けてくればよろしいのですね?」
【虎殺しの暴虎】は二人に対して珍しく口を開き、確認をとった。
「ああ、そうじゃ。分かったらさっさと行かぬか!」
「……かしこまりました。では、失礼いたします……」
【虎殺しの暴虎】はボーネス公爵とジャコウに丁寧に一礼した後、命令に従って動き始めた――
――この時、【虎殺しの暴虎】は与えられたこの箱がどういうものなのかを聞かされていなかった……。
「小生の言葉をいかようにとってもらっても結構結構。小生はただ"教えるだけ"……だ」
魔幻塔での騒動の後、自らの隠れ家へと避難していたボーネス公爵。
そんなボーネス公爵の元に一人の男がやって来た。
――全身を赤いローブで覆った男、"紅の賢者"。
彼はボーネス公爵に"ある情報"を伝えていた。
「ふむ……本当だとしたら利用価値はあるが……。ジャコウ、貴様はどう思う?」
「もしこの"紅の賢者"と名乗る男の話が本当ならば、わしが改良した<ナイトメアハザード>も利用できそうですじゃ」
ボーネス公爵と同じように【虎殺しの暴虎】に助けられ、同じように隠れ家へと避難していたジャコウ。
ジャコウも"紅の賢者"の話を聞き、自分達がこの状況から逆転するための可能性を見出していた。
魔幻塔で暴走したリョウに<ナイトメアハザード>をまともに浴びせられたジャコウは、その経験を自らの研究に反映させていた。
洗脳効果自体は以前のものより大きく弱まっているが、何かしらの"切っ掛け"を与えることで相手の精神を暴走させることができる改良型――
ジャコウもボーネス公爵も、もう後戻りなどできないところまで来てしまっている以上、この"紅の賢者"の話にわずかな望みを託した。
「……ジャコウ。【虎殺しの暴虎】を連れてこい。この任務はあいつに任せる」
「かしこまりましたですじゃ。上手く利用して、ギャングレオ盗賊団とガルペラ侯爵を同士討ちさせてやりますじゃ……!」
ボーネス侯爵とジャコウは【虎殺しの暴虎】を使い、ある計画へと動いた。
「承知承知。小生の話を信じるか。まあ、いいだろう。後は諸君らが好きにやりたまえ……」
二人が自らの話を信じて動くことに満足した"紅の賢者"は、颯爽とその場を去って行った――
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「良いか、【虎殺しの暴虎】よ。この箱をギャングレオ盗賊団のアジトにある"炎脈炉"という場所に仕掛けてくるのだ」
「…………」
ボーネス公爵は呼び出した漆黒のローブの人物――【虎殺しの暴虎】に手の平サイズの箱を一つ手渡した。
「…………」
「何をしておる! ボーネス公爵からの命令じゃぞ!? 素直に従わぬか!」
命令を受けた【虎殺しの暴虎】だったが、ジャコウに叱咤されてもなかなか動こうとしない。
「貴様ならギャングレオ盗賊団のアジトにも簡単に出入りできるじゃろうが! さっさと仕掛けてくるのじゃ!」
どこか反抗的な【虎殺しの暴虎】だったがボーネス公爵とジャコウに飼われる身である以上、命令を無碍にすることはできなかった。
「……これをギャングレオ盗賊団のアジト――ギャングレオ城の"炎脈炉"に仕掛けてくればよろしいのですね?」
【虎殺しの暴虎】は二人に対して珍しく口を開き、確認をとった。
「ああ、そうじゃ。分かったらさっさと行かぬか!」
「……かしこまりました。では、失礼いたします……」
【虎殺しの暴虎】はボーネス公爵とジャコウに丁寧に一礼した後、命令に従って動き始めた――
――この時、【虎殺しの暴虎】は与えられたこの箱がどういうものなのかを聞かされていなかった……。
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