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第19章 光と闇の交差点
第251話 魔幻塔夢幻戦①
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「くぅ!? 中の状況は一層ひどいな……!」
魔幻塔の中へと足を踏み入れた俺とマカロン。
だが状況は想像以上に最悪だった。
リョウによって生み出されたと思われる闇が所狭しと内部を覆い、その中から魔幻塔の兵隊が次々と向かってくる。
「ゼロラさん! 少し待っててください!」
この状況を見たマカロンが俺に声をかけ、何やら魔法を唱え始める。
スゥウウ――
俺に向けたマカロンの手の平から放たれる光。
その光は俺の体を優しく包み込んでいく。
「これでこの闇にもある程度は抵抗できると思います! この力があればリョウさんを救うことだってできます!」
「助かった、マカロン! お前はこのまま俺の後ろからついてきてくれ! 行くぞぉお!!」
元々は弟のラルフルのものだった魔力――
それをリョウのおかげで自らの光魔法として操ることができるようになった姉のマカロン。
リョウを救うためにはこの力が必要不可欠だと思った。
この悪夢のような闇からリョウの目を覚まさせるには、マカロンの力が必要だ!
「オォォォラァァァアアッ!!」
俺はマカロンの魔法で身に纏った光の衣に守られながら、向かってくる兵隊をなぎ倒していく。
一人一人の能力は高くない。だが問題はその異常なまでのしぶとさだ。
俺がどれだけ殴り倒そうが、すぐに起き上がって再び襲い掛かってくる。
どれだけ倒してもキリがない!
「マカロン! しっかり俺についてきてくれ! 一気に突っ切るぞ!!」
「は、はい!!」
あまりにも多勢に無勢。俺達は強引に兵隊をかき分けながら、その隙間を一気に突破する!
立ち上がってくる兵隊には目もくれず――
正面の敵だけを殴り飛ばし――
とにかくリョウがいる魔幻塔の屋上へと向かう。
「くそ! 後ろの奴ら、まだ追ってくるのか!?」
それでも状況は芳しくない。
俺が倒した兵隊達は後ろからも襲い掛かってくる!
「ゼロラさん! 私に任せてください!」
その様子を見たマカロンが後ろを振り向いて再び別の魔法を唱え始める――
キィイイン――
そして後ろに現れたのは光る魔法の壁。
これによって後ろから追ってくる兵隊の進路は塞がれた。
「よ、よかった……! 初めてだったけど、うまくできたみたい……!」
マカロンもぶっつけ本番で試みた魔法だったが、成功したようだ。
元々は弟であるラルフルの魔力から生み出されたマカロンの魔法。相性は抜群のようだ。
「よし……これで後ろの連中が襲ってくる心配はないな」
「はい。後はどうにかして前方の敵にさえ対処できれば――」
そんなことをマカロンが言い始めた時だった。
突如頭上から四人の影が襲い掛かる!
「マカロン! 危ない!!」
「きゃあ!?」
俺は咄嗟にマカロンを抱き寄せ、その身を守る。
そして俺達の近くに降り立った四人の姿を確認した。
魔幻塔の兵隊とは違う、全員が同じ黒の衣装を身に纏っている。
この姿には見覚えがある――
「ゴートゥー……ヘール……!」
「押忍……。排除するで……押忍」
「……容赦しなイ」
「おまんらぶちのめす。おいども……そんためさここば来たけん」
「お前ら……黒蛇部隊か!?」
魔幻塔の中へと足を踏み入れた俺とマカロン。
だが状況は想像以上に最悪だった。
リョウによって生み出されたと思われる闇が所狭しと内部を覆い、その中から魔幻塔の兵隊が次々と向かってくる。
「ゼロラさん! 少し待っててください!」
この状況を見たマカロンが俺に声をかけ、何やら魔法を唱え始める。
スゥウウ――
俺に向けたマカロンの手の平から放たれる光。
その光は俺の体を優しく包み込んでいく。
「これでこの闇にもある程度は抵抗できると思います! この力があればリョウさんを救うことだってできます!」
「助かった、マカロン! お前はこのまま俺の後ろからついてきてくれ! 行くぞぉお!!」
元々は弟のラルフルのものだった魔力――
それをリョウのおかげで自らの光魔法として操ることができるようになった姉のマカロン。
リョウを救うためにはこの力が必要不可欠だと思った。
この悪夢のような闇からリョウの目を覚まさせるには、マカロンの力が必要だ!
「オォォォラァァァアアッ!!」
俺はマカロンの魔法で身に纏った光の衣に守られながら、向かってくる兵隊をなぎ倒していく。
一人一人の能力は高くない。だが問題はその異常なまでのしぶとさだ。
俺がどれだけ殴り倒そうが、すぐに起き上がって再び襲い掛かってくる。
どれだけ倒してもキリがない!
「マカロン! しっかり俺についてきてくれ! 一気に突っ切るぞ!!」
「は、はい!!」
あまりにも多勢に無勢。俺達は強引に兵隊をかき分けながら、その隙間を一気に突破する!
立ち上がってくる兵隊には目もくれず――
正面の敵だけを殴り飛ばし――
とにかくリョウがいる魔幻塔の屋上へと向かう。
「くそ! 後ろの奴ら、まだ追ってくるのか!?」
それでも状況は芳しくない。
俺が倒した兵隊達は後ろからも襲い掛かってくる!
「ゼロラさん! 私に任せてください!」
その様子を見たマカロンが後ろを振り向いて再び別の魔法を唱え始める――
キィイイン――
そして後ろに現れたのは光る魔法の壁。
これによって後ろから追ってくる兵隊の進路は塞がれた。
「よ、よかった……! 初めてだったけど、うまくできたみたい……!」
マカロンもぶっつけ本番で試みた魔法だったが、成功したようだ。
元々は弟であるラルフルの魔力から生み出されたマカロンの魔法。相性は抜群のようだ。
「よし……これで後ろの連中が襲ってくる心配はないな」
「はい。後はどうにかして前方の敵にさえ対処できれば――」
そんなことをマカロンが言い始めた時だった。
突如頭上から四人の影が襲い掛かる!
「マカロン! 危ない!!」
「きゃあ!?」
俺は咄嗟にマカロンを抱き寄せ、その身を守る。
そして俺達の近くに降り立った四人の姿を確認した。
魔幻塔の兵隊とは違う、全員が同じ黒の衣装を身に纏っている。
この姿には見覚えがある――
「ゴートゥー……ヘール……!」
「押忍……。排除するで……押忍」
「……容赦しなイ」
「おまんらぶちのめす。おいども……そんためさここば来たけん」
「お前ら……黒蛇部隊か!?」
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