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第14章 まどろむ世界のその先へ
第183話 全てはこの場所から
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俺が眠っている間に起こった出来事をそれぞれの関係者が教えてくれた後、俺は部屋で一人少し休憩をとっていた。
まだまだ会いたい人間は大勢いるが、いきなり大勢で押しかけられては病み上がりの俺の体が持たないため、ロギウスが配慮してくれたようだ。
そして少し休んでいると、俺の部屋に再度ロギウスが入ってきた。
「ゼロラ殿。歩けるぐらいの体力はありそうか? あなたに来てもらいたい場所がある。彼と一緒にね」
「来てもらいたい場所? それに誰と一緒に――」
ガチャ――
俺が尋ねようとすると、部屋にラルフルが入ってきた。
「ゼロラさん……。もう体は大丈夫なんですか……?」
いち早く俺の目覚めに気付いたラルフルだったが、俺の体に巻かれた包帯を見てまだ不安そうに俺を見つめてきた。
「大丈夫だ。歩けるぐらいには回復してる」
流石にまだ戦える程ではないが、歩くだけなら問題なさそうだ。
俺は包帯を巻いたまま上着を羽織って外に出る準備を始める。
「ラルフル。マカロンはどうしてる?」
「お姉ちゃんはあれからずっと寝てます。ゼロラさんが目覚めるまで、ずっとつきっきりだったので、その緊張が解れたせいでしょう……」
ラルフルの声は少し重たいが、表情からは安堵していることが分かる。
マカロンの目が覚めたらあいつともしっかり話をしないとな……。
「ロギウス、俺は大丈夫だ。目的の場所に案内してくれ」
「体に鞭打つ様な真似をさせてすまない。だが、ここからの話はラルフルも一緒に……"相応しい場所"で行いたかったからね」
"相応しい場所"? どこへ行くつもりなんだ?
「安心してくれ。その場所はこの村の中にある。それに……僕よりもゼロラ殿の方がよく知っている場所だ」
■
俺は久しぶりに宿の外へと出た。
村人達も俺を心配してくれていたようで、出会うと声をかけてくれた。
一緒にいたロギウスとラルフルが俺の体を気遣って長話を避けるように村人に促しながら、俺は一軒の店の前までやってきた。
「ここだ。入ってくれ」
「ここは……?」
俺にとってはあまりに馴染み深い、記憶喪失の俺が一番最初に立ち寄った場所――イトーさんの店だった。
確かにイトーさんとも話はしたかったが、ここがロギウスの言う"相応しい場所"というのはどういうことだ?
そんな俺の疑問を他所に、俺達三人は店の中へと入っていった。
カラン――
「ようやく目が覚めたんだな……ゼロラ」
「もう歩けるのか? 俺の見立てよりもはるかに早い。貴様の生命力も大したものだ」
店の中で待っていたのは俺を二年前のあの日と同じカウンター越しに、同じ笑顔で出迎えてくれたイトーさん。
そして俺のケガの治療してくれた公爵でもあり、医師でもあるバクトの二人であった。
「イトーさん、心配かけてすまなかった。バクトも俺を救ってくれて本当にありがとう」
「気にするな。こっちこそわざわざここまで呼び出してすまなかったな」
「狭い貴様の部屋では満足に話もできん。今はこの店を貸し切って、他人の耳も入ってこないように結界も貼らせてある。ここでなら貴様らにも話ができる。……俺達、"共通の目的"を持つ者達のこともな」
『"共通の目的"を持つ者達』? どういうことだ?
そんな俺の疑問とは別に、俺と一緒に店に入ってきたロギウスはまずイトーさんの元に近寄って挨拶をした。
「もはやこの場でコードネームは必要ありませんね。――お世話になっております。我が師匠、"イトー理刀斎"」
「こうしてあの場所以外で会うのは久しぶりだな――ロギウス」
「イトー……理刀斎……?」
この国の王子であるロギウスが酒場のマスターでしかないイトーさんに深々と頭を下げた。
ロギウスはイトーさんのことを"師匠"と呼んでいた。イトーさんもそんなロギウスの態度に自然に返している。
「ゼロラ。俺にはお前さんに隠していたことがあってな。これまでは関係のない話だと思って伏せてきたんだが――」
「やはり師匠はゼロラ殿に素性を話していなかったのですね。ですが、今となってはその素性を明かす必要もあるでしょう」
そしてロギウスはイトーさんを俺に改めて紹介し始めた。
「このお方は僕の師匠。僕が使っている剣術――先代勇者ユメ様も弟子入りしていた剣術流派、<理刀流>の宗家。かつて東の国、黒陽帝国において【理の剣豪】と称された達人の剣客。"イトー理刀斎"と呼ばれるお方だ」
「もっとも、俺は剣なんてもう長いこと握ってないがな」
「ロギウス殿下と先代勇者ユメ様のお師匠様……!?」
驚いた……。隣でラルフルも驚いている。
イトーさんはかつて俺と一緒に監視の気配を感じ取ることがあったように、只者ではない気はしていた。
だがまさかロギウスや先代勇者の剣の師匠だったなんて……!?
「こんな老いぼれが大それた剣豪だったことに驚くのも無理はないが、早く話の続きをしろ」
「老いぼれって……。お前さんはどんな時でも口が悪いんだなー、バクト」
驚く俺達を見て早く話を続けるように促すバクト。
そんなバクトに対しても特に怒ることなく、慣れた様子でイトーさんはあしらう。
この二人――いや、ロギウスも含めた三人は"共通の目的"とやらで元々繋がっていたのか……?
「そうだね。ゼロラ殿もまだケガが治っていない身だ。早々に話を続けながら説明するとしよう」
ロギウスは俺とラルフルに向き直って話を始めた。
「僕、バクト公爵、そしてイトー理刀斎。僕達三人は先代勇者ユメ様が残したものを守るために、それぞれの立場や目的とは別に、元々"共通の目的"を持った協力関係にあったんだ」
まだまだ会いたい人間は大勢いるが、いきなり大勢で押しかけられては病み上がりの俺の体が持たないため、ロギウスが配慮してくれたようだ。
そして少し休んでいると、俺の部屋に再度ロギウスが入ってきた。
「ゼロラ殿。歩けるぐらいの体力はありそうか? あなたに来てもらいたい場所がある。彼と一緒にね」
「来てもらいたい場所? それに誰と一緒に――」
ガチャ――
俺が尋ねようとすると、部屋にラルフルが入ってきた。
「ゼロラさん……。もう体は大丈夫なんですか……?」
いち早く俺の目覚めに気付いたラルフルだったが、俺の体に巻かれた包帯を見てまだ不安そうに俺を見つめてきた。
「大丈夫だ。歩けるぐらいには回復してる」
流石にまだ戦える程ではないが、歩くだけなら問題なさそうだ。
俺は包帯を巻いたまま上着を羽織って外に出る準備を始める。
「ラルフル。マカロンはどうしてる?」
「お姉ちゃんはあれからずっと寝てます。ゼロラさんが目覚めるまで、ずっとつきっきりだったので、その緊張が解れたせいでしょう……」
ラルフルの声は少し重たいが、表情からは安堵していることが分かる。
マカロンの目が覚めたらあいつともしっかり話をしないとな……。
「ロギウス、俺は大丈夫だ。目的の場所に案内してくれ」
「体に鞭打つ様な真似をさせてすまない。だが、ここからの話はラルフルも一緒に……"相応しい場所"で行いたかったからね」
"相応しい場所"? どこへ行くつもりなんだ?
「安心してくれ。その場所はこの村の中にある。それに……僕よりもゼロラ殿の方がよく知っている場所だ」
■
俺は久しぶりに宿の外へと出た。
村人達も俺を心配してくれていたようで、出会うと声をかけてくれた。
一緒にいたロギウスとラルフルが俺の体を気遣って長話を避けるように村人に促しながら、俺は一軒の店の前までやってきた。
「ここだ。入ってくれ」
「ここは……?」
俺にとってはあまりに馴染み深い、記憶喪失の俺が一番最初に立ち寄った場所――イトーさんの店だった。
確かにイトーさんとも話はしたかったが、ここがロギウスの言う"相応しい場所"というのはどういうことだ?
そんな俺の疑問を他所に、俺達三人は店の中へと入っていった。
カラン――
「ようやく目が覚めたんだな……ゼロラ」
「もう歩けるのか? 俺の見立てよりもはるかに早い。貴様の生命力も大したものだ」
店の中で待っていたのは俺を二年前のあの日と同じカウンター越しに、同じ笑顔で出迎えてくれたイトーさん。
そして俺のケガの治療してくれた公爵でもあり、医師でもあるバクトの二人であった。
「イトーさん、心配かけてすまなかった。バクトも俺を救ってくれて本当にありがとう」
「気にするな。こっちこそわざわざここまで呼び出してすまなかったな」
「狭い貴様の部屋では満足に話もできん。今はこの店を貸し切って、他人の耳も入ってこないように結界も貼らせてある。ここでなら貴様らにも話ができる。……俺達、"共通の目的"を持つ者達のこともな」
『"共通の目的"を持つ者達』? どういうことだ?
そんな俺の疑問とは別に、俺と一緒に店に入ってきたロギウスはまずイトーさんの元に近寄って挨拶をした。
「もはやこの場でコードネームは必要ありませんね。――お世話になっております。我が師匠、"イトー理刀斎"」
「こうしてあの場所以外で会うのは久しぶりだな――ロギウス」
「イトー……理刀斎……?」
この国の王子であるロギウスが酒場のマスターでしかないイトーさんに深々と頭を下げた。
ロギウスはイトーさんのことを"師匠"と呼んでいた。イトーさんもそんなロギウスの態度に自然に返している。
「ゼロラ。俺にはお前さんに隠していたことがあってな。これまでは関係のない話だと思って伏せてきたんだが――」
「やはり師匠はゼロラ殿に素性を話していなかったのですね。ですが、今となってはその素性を明かす必要もあるでしょう」
そしてロギウスはイトーさんを俺に改めて紹介し始めた。
「このお方は僕の師匠。僕が使っている剣術――先代勇者ユメ様も弟子入りしていた剣術流派、<理刀流>の宗家。かつて東の国、黒陽帝国において【理の剣豪】と称された達人の剣客。"イトー理刀斎"と呼ばれるお方だ」
「もっとも、俺は剣なんてもう長いこと握ってないがな」
「ロギウス殿下と先代勇者ユメ様のお師匠様……!?」
驚いた……。隣でラルフルも驚いている。
イトーさんはかつて俺と一緒に監視の気配を感じ取ることがあったように、只者ではない気はしていた。
だがまさかロギウスや先代勇者の剣の師匠だったなんて……!?
「こんな老いぼれが大それた剣豪だったことに驚くのも無理はないが、早く話の続きをしろ」
「老いぼれって……。お前さんはどんな時でも口が悪いんだなー、バクト」
驚く俺達を見て早く話を続けるように促すバクト。
そんなバクトに対しても特に怒ることなく、慣れた様子でイトーさんはあしらう。
この二人――いや、ロギウスも含めた三人は"共通の目的"とやらで元々繋がっていたのか……?
「そうだね。ゼロラ殿もまだケガが治っていない身だ。早々に話を続けながら説明するとしよう」
ロギウスは俺とラルフルに向き直って話を始めた。
「僕、バクト公爵、そしてイトー理刀斎。僕達三人は先代勇者ユメ様が残したものを守るために、それぞれの立場や目的とは別に、元々"共通の目的"を持った協力関係にあったんだ」
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