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第10章 黒幕達
第135話 風雲急を告げる
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「何をしてるんだ、シシバ?」
「ゼロラはんか。いや、もうじきコゴーダが帰ってくるはずやさかい、こないして部屋のコーヒーの匂いを消しとったんや」
ギャングレオ城の見学を終えた俺は再びサイバラと共にシシバの部屋に戻ってきた。
シシバは部屋のコーヒー匂いを消すために、消臭剤をスプレーしている最中だった。
「お? ここも臭うな」
「ちょ、カシラ!? 俺にスプレーしないでください! 冷たい!」
だったら服を着ろ。
■
サイバラが部屋から出て行った後、俺は再びシシバとの話を続けた。
「そういえば、ゼロラはんはジフウの兄貴とも知り合いなんやな? 勝負したとも聞いたで。どないやった?」
シシバはさっき俺に質問攻めされたためか、今度は俺がシシバの質問に答えることになった。
「お互いに全力は出してなかったが、俺とは互角だろう」
「せやろな~。俺も両目があったら兄貴にも勝てるんやが」
なんだかんだでシシバは左目を失ったことをかなり気にしているようだ。
「その目は治らないのか?」
「治らんな。完全に眼球がつぶれとる。それどころか左目を刺された際になんや"視神経"っちゅうのがイカレてもうて、右目の方も調子悪なってもうたんや。バクトはん曰く、『完全に失明しなかっただけ幸運』ってことや」
シシバは右目も良くないのか。隻眼でも時間をかければ相手との間合いを読めるようになるんじゃないかとも思ったが、それさえも難しいらしい。むしろ右目も良くないのにあれだけ戦えていたことが恐ろしい。
「話は変わるんやがな、ゼロラはん。あんさんは女とかおらんのか?」
「女? 恋人か。いや、いねえな」
「ほ~う? せやけど案外モテるんとちゃうか? 告白とかされへんのか?」
シシバは何やらニヤつきながら俺に尋ねてくる。これまでの狂気的なものとは違う、好奇心を感じるニヤつき方だ。
「告白は――少し前にされた。記憶を失った俺にとっては古くからの友人にな」
「ほほ~う? で、なんて答えたんや?」
「……保留、ってところだ」
あの時のことを思い出すと憂鬱になる。
リョウに告白されたあの時、俺はハッキリとした返事を出せなかった。あれ以来リョウとは離れ離れになっているから様子も分からないため、ずっと不安になっている。
「保留って、また半端な返事やな~。そないに相手の女が微妙やったんか?」
「いや……あいつはいい女だ。普段は問題ばかり起こすが、自分にも他人にも正直で、いざという時は頼りになる。そんな奴だからこそ、俺も曖昧な答えは出したくなかった」
俺は憂鬱にあの時のことを思い出しながら語るが、シシバは何故か満足したように笑っている。
「キシシシ! いや~、あんさんはおもろいやっちゃな~。ますます気に入ったわ」
今の話を聞いて何故かシシバはご満悦だ。どうにもこいつの腹の底が見えない。
コンッ コンッ コンッ
「お? だべっとったらコゴーダが帰ってきおったかな?」
ノックされた扉を開けてコゴーダが室内に入ってきた。だがその顔はどこか暗い。
「どないした? バクトはんには会えたんやろ? なんや問題でもあったんか?」
コゴーダの様子を見て不審に思ったシシバは問い詰めた。
「まず最初に報告いたします。現在、バクト公爵邸を王国騎士団が包囲しています」
「んな!?」
「王国騎士団が……?」
コゴーダが状況を説明してくれた。
バクト公爵は自身の屋敷にオークを治療するために連れ込み、それを見たレーコ公爵によって動いた王国騎士団がバクト公爵を捕らえるために屋敷を包囲したようだ。
「そら、えらいこっちゃがな! 早う支度して、バクトはんの救出に向かうで!」
「いえ。旦那様は『ギャングレオ盗賊団の助けは不要』とおっしゃっていました。旦那様とギャングレオ盗賊団との関係が明るみに出るほうがマズいそうです」
確かに今ここでシシバ達が動いてしまえば、レーコ公爵によってこちらの情勢はさらに悪くなるだろう。
「せやけど、大丈夫なんか?」
「旦那様には精鋭護衛衆二人がついています。最悪逃げることぐらいはできる思うのですが――」
聞く限りバクト公爵には相応の護衛がついているらしい。だが、コゴーダはさらなる心配事があるようだ。
「こちらに戻る途中に確認したのですが、今回の作戦には黒蛇部隊も参加しているようです」
「うげぇ!? 兄貴もおるんか!?」
シシバは驚愕する。
シシバの兄、ジフウが隊長を務める黒蛇部隊。それほどの戦力を投入させてくるとは、レーコ公爵も本気のようだ。
「あかんで……。兄貴まで出てくるとなると、悠長なこと言ってられへん……!」
「だったら俺が行こう」
「ゼロラ様がですか!?」
悩むシシバとコゴーダに俺は提案した。
ギャングレオ盗賊団と関係ない俺ならば、バクト公爵との繋がりを隠すことができる。それにジフウとも知った仲だ。あいつがこのような作戦に進んで出てくるとは考えづらい。その辺りの裏も含めて確認しておきたい。
「……頼めるか?」
シシバも現状打てる手はそれしかないと判断し、俺の提案を飲んだ。
「案内を頼む。ガルペラより先にバクト公爵に会いに行く」
「でしたら地下道をお使いください。あそこからならば王国騎士団の目を逃れて屋敷に入れます。サイバラ君に案内させましょう」
地下から屋敷への潜入か。ガルペラの時を思い出す。
「それと旦那様よりもう一件指示を受けております。『レーコ公爵の"アレ"を忍衆を使って王都内にばらまけ』とのことです」
「あ~、"アレ"な。確かにそれでレーコ公爵への対策はとれるやろ」
「"アレ"?」
「気にせんでええ。それはこっちでどないかする」
シシバの言い方だと、バクト公爵はレーコ公爵に対しても何か対策を用意していたようだ。
「とにかくゼロラはんはバクトはんを守ってくれ。ジフウの兄貴とやりあうことになるかもしれんから、気ぃ引き締めて向かってくれや」
シシバは俺に頭を下げて頼んだ。バクト公爵の身が余程心配らしい。
こちらとしてもバクト公爵を失うわけにはいかない。俺一人でのバクト公爵救出作戦が始まった。
「ゼロラはんか。いや、もうじきコゴーダが帰ってくるはずやさかい、こないして部屋のコーヒーの匂いを消しとったんや」
ギャングレオ城の見学を終えた俺は再びサイバラと共にシシバの部屋に戻ってきた。
シシバは部屋のコーヒー匂いを消すために、消臭剤をスプレーしている最中だった。
「お? ここも臭うな」
「ちょ、カシラ!? 俺にスプレーしないでください! 冷たい!」
だったら服を着ろ。
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サイバラが部屋から出て行った後、俺は再びシシバとの話を続けた。
「そういえば、ゼロラはんはジフウの兄貴とも知り合いなんやな? 勝負したとも聞いたで。どないやった?」
シシバはさっき俺に質問攻めされたためか、今度は俺がシシバの質問に答えることになった。
「お互いに全力は出してなかったが、俺とは互角だろう」
「せやろな~。俺も両目があったら兄貴にも勝てるんやが」
なんだかんだでシシバは左目を失ったことをかなり気にしているようだ。
「その目は治らないのか?」
「治らんな。完全に眼球がつぶれとる。それどころか左目を刺された際になんや"視神経"っちゅうのがイカレてもうて、右目の方も調子悪なってもうたんや。バクトはん曰く、『完全に失明しなかっただけ幸運』ってことや」
シシバは右目も良くないのか。隻眼でも時間をかければ相手との間合いを読めるようになるんじゃないかとも思ったが、それさえも難しいらしい。むしろ右目も良くないのにあれだけ戦えていたことが恐ろしい。
「話は変わるんやがな、ゼロラはん。あんさんは女とかおらんのか?」
「女? 恋人か。いや、いねえな」
「ほ~う? せやけど案外モテるんとちゃうか? 告白とかされへんのか?」
シシバは何やらニヤつきながら俺に尋ねてくる。これまでの狂気的なものとは違う、好奇心を感じるニヤつき方だ。
「告白は――少し前にされた。記憶を失った俺にとっては古くからの友人にな」
「ほほ~う? で、なんて答えたんや?」
「……保留、ってところだ」
あの時のことを思い出すと憂鬱になる。
リョウに告白されたあの時、俺はハッキリとした返事を出せなかった。あれ以来リョウとは離れ離れになっているから様子も分からないため、ずっと不安になっている。
「保留って、また半端な返事やな~。そないに相手の女が微妙やったんか?」
「いや……あいつはいい女だ。普段は問題ばかり起こすが、自分にも他人にも正直で、いざという時は頼りになる。そんな奴だからこそ、俺も曖昧な答えは出したくなかった」
俺は憂鬱にあの時のことを思い出しながら語るが、シシバは何故か満足したように笑っている。
「キシシシ! いや~、あんさんはおもろいやっちゃな~。ますます気に入ったわ」
今の話を聞いて何故かシシバはご満悦だ。どうにもこいつの腹の底が見えない。
コンッ コンッ コンッ
「お? だべっとったらコゴーダが帰ってきおったかな?」
ノックされた扉を開けてコゴーダが室内に入ってきた。だがその顔はどこか暗い。
「どないした? バクトはんには会えたんやろ? なんや問題でもあったんか?」
コゴーダの様子を見て不審に思ったシシバは問い詰めた。
「まず最初に報告いたします。現在、バクト公爵邸を王国騎士団が包囲しています」
「んな!?」
「王国騎士団が……?」
コゴーダが状況を説明してくれた。
バクト公爵は自身の屋敷にオークを治療するために連れ込み、それを見たレーコ公爵によって動いた王国騎士団がバクト公爵を捕らえるために屋敷を包囲したようだ。
「そら、えらいこっちゃがな! 早う支度して、バクトはんの救出に向かうで!」
「いえ。旦那様は『ギャングレオ盗賊団の助けは不要』とおっしゃっていました。旦那様とギャングレオ盗賊団との関係が明るみに出るほうがマズいそうです」
確かに今ここでシシバ達が動いてしまえば、レーコ公爵によってこちらの情勢はさらに悪くなるだろう。
「せやけど、大丈夫なんか?」
「旦那様には精鋭護衛衆二人がついています。最悪逃げることぐらいはできる思うのですが――」
聞く限りバクト公爵には相応の護衛がついているらしい。だが、コゴーダはさらなる心配事があるようだ。
「こちらに戻る途中に確認したのですが、今回の作戦には黒蛇部隊も参加しているようです」
「うげぇ!? 兄貴もおるんか!?」
シシバは驚愕する。
シシバの兄、ジフウが隊長を務める黒蛇部隊。それほどの戦力を投入させてくるとは、レーコ公爵も本気のようだ。
「あかんで……。兄貴まで出てくるとなると、悠長なこと言ってられへん……!」
「だったら俺が行こう」
「ゼロラ様がですか!?」
悩むシシバとコゴーダに俺は提案した。
ギャングレオ盗賊団と関係ない俺ならば、バクト公爵との繋がりを隠すことができる。それにジフウとも知った仲だ。あいつがこのような作戦に進んで出てくるとは考えづらい。その辺りの裏も含めて確認しておきたい。
「……頼めるか?」
シシバも現状打てる手はそれしかないと判断し、俺の提案を飲んだ。
「案内を頼む。ガルペラより先にバクト公爵に会いに行く」
「でしたら地下道をお使いください。あそこからならば王国騎士団の目を逃れて屋敷に入れます。サイバラ君に案内させましょう」
地下から屋敷への潜入か。ガルペラの時を思い出す。
「それと旦那様よりもう一件指示を受けております。『レーコ公爵の"アレ"を忍衆を使って王都内にばらまけ』とのことです」
「あ~、"アレ"な。確かにそれでレーコ公爵への対策はとれるやろ」
「"アレ"?」
「気にせんでええ。それはこっちでどないかする」
シシバの言い方だと、バクト公爵はレーコ公爵に対しても何か対策を用意していたようだ。
「とにかくゼロラはんはバクトはんを守ってくれ。ジフウの兄貴とやりあうことになるかもしれんから、気ぃ引き締めて向かってくれや」
シシバは俺に頭を下げて頼んだ。バクト公爵の身が余程心配らしい。
こちらとしてもバクト公爵を失うわけにはいかない。俺一人でのバクト公爵救出作戦が始まった。
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