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第9章 激突・ギャングレオ盗賊団
第122話 対決・ギャングレオ盗賊団頭領②
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「キシシシ……! やっぱり見抜きおったか。そらそうか」
シシバは体勢を立て直すのに時間がかかっている。
どれだけ圧倒的なパワー、スピード、テクニックを擁していても、こいつは"打たれ弱い"……防御力そのものが低いのだ。
一方的に攻撃に回れるときは有利だが、相手と密接した状態を維持し続けるとまともに反撃を食らい、想像以上にダメージを受けてしまう。ガードをせず、常に回避を優先していたのはその弱点を露呈させないためだったのだ。
「確かにお前は恐ろしいまでに強い。だが、その低い防御力なら付け入る隙はありそうだ」
「よう見とるなぁ……! せやけど、俺が自らの弱点がバレた程度で終わると思うか?」
思わないな。こいつは自身の強味も弱味も把握している。だからこそ回避優先の戦い方を仕掛けてきた。そしてそれが破られた程度では終わらない。次の策も用意してるはずだ。
「ほんならおもろいもん見せたるわ……」
俺と距離をとったままシシバは自身の右目を押さえ……
「<凶眼>!!」
手を離すと同時にその目をカッと見開いた。
「……ッ!? な、なんだ? 景色が……?」
突如俺を襲う感覚。まるで辺りの景色が炎で包まれたような幻覚。シシバの姿が捉えられない……!?
視界が徐々に戻ってきたときにはシシバはすでに俺の懐に潜り込んでいた。
「キシャァアア!」
ガンッ!
シシバが振り上げたバールがまともに俺の顎に入った。意識を持っていかれそうになるが、寸前のところで踏みとどまる。
「な、何をしやがった……?」
「目に魔力をため込んで相手の目に叩きつける幻惑魔法の一種や。俺は<凶眼>って呼んどるけどな」
<凶眼>か……。【隻眼の凶鬼】に相応しい技だな。
こいつもサイバラやコゴーダと同様、ある程度の魔法は戦闘に活用できるのか……!
「俺の動きを目で追おうにも、睨まれたらそれまでや。さあ、どないする? ゼロラは~ん?」
俺の次の行動を楽しむかのように、バールを手でトントンさせながら待つシシバ。
「そうだな……。だったらもう、"目では"追わねえ」
「……フン。上等や」
俺の誘いに乗るかのようにシシバが構え……。
シュン!
再度超高速移動に入った!
シュン! ガキン! シュン! ガキン!
これまでの戦いでシシバの動きはおおよそ読めてきた。こちらがギリギリ目で追えるレベルのスピードだが、慣れれば目で追わずとも動きを読むことはできる。地面を蹴る音、風を切る感覚。俺は自らの勘と感覚を研ぎ澄ませるため、あえて目をつぶってシシバを迎え撃った。
「ほーう。そう来る気ぃはしとったが、ホンマにやってのけるとはな~! せやけどそんままじゃ、俺に決定打をくらわすことはできひんで?」
超高速移動を繰り返しながらシシバが俺を煽るように言ってくる。
それは分かっている。このまま目をつむったままでは正確を狙うことは難しい。だから俺が狙うのは"シシバではない"。
「なんや手ぇがあるなら、やってみんかい!」
シシバの声が聞こえる。かなり離れた位置から突っ込んできたようだ。体勢は低めの前屈姿勢。後は"右と左のどちらか"さえ分かればいい!
……シュン!
シシバが射程圏内に入った! 俺は目を開けて急いでシシバの方を確認する!
「やっと目ぇ開けおったな……<凶眼>!」
俺が目を開けたのを見たシシバは再び<凶眼>を発動させる! だが、今回は効かない! そもそも俺は……シシバを見ていない! 見ているのは――
「ウルァア!!」
ガキィーーーン!
シシバが右手に持っていたバールの方だ!
「んな!?」
「オウラァアア!!」
持っていたバールを俺に蹴り飛ばされてひるんだシシバに、すかさず掌底を放って吹き飛ばす!
ドゴォム! ズザザザザ……
「ゲッホ!? ウェッホ!? は、はなからバール狙いやったか……!」
「とりあえず戦力を削ぐ必要があったんでな。その武器はなんだかんだで厄介だ」
俺はバールを入口の方に蹴り飛ばしがら言い放った。
バールのおかげでシシバはリーチで有利だった。さらに"引っかける技"まであったので、これがなくなった以上シシバの戦力は大幅にダウンする。まだ体術が残っているが、それでもこちらの有利に変わりない。
「形勢逆転ってところか?」
「んなアホな。俺がバール一本しか用意してへんとでも思とったか? キシシシ!」
ケラケラ笑いながらシシバは自身の背中に手を回して新たな武器を用意する。
今度はトの字型の武器を腕に沿うような形で左手に持っている。
「さ~て! 次はこの"トンファー"で相手したろやないか~!」
シシバは体勢を立て直すのに時間がかかっている。
どれだけ圧倒的なパワー、スピード、テクニックを擁していても、こいつは"打たれ弱い"……防御力そのものが低いのだ。
一方的に攻撃に回れるときは有利だが、相手と密接した状態を維持し続けるとまともに反撃を食らい、想像以上にダメージを受けてしまう。ガードをせず、常に回避を優先していたのはその弱点を露呈させないためだったのだ。
「確かにお前は恐ろしいまでに強い。だが、その低い防御力なら付け入る隙はありそうだ」
「よう見とるなぁ……! せやけど、俺が自らの弱点がバレた程度で終わると思うか?」
思わないな。こいつは自身の強味も弱味も把握している。だからこそ回避優先の戦い方を仕掛けてきた。そしてそれが破られた程度では終わらない。次の策も用意してるはずだ。
「ほんならおもろいもん見せたるわ……」
俺と距離をとったままシシバは自身の右目を押さえ……
「<凶眼>!!」
手を離すと同時にその目をカッと見開いた。
「……ッ!? な、なんだ? 景色が……?」
突如俺を襲う感覚。まるで辺りの景色が炎で包まれたような幻覚。シシバの姿が捉えられない……!?
視界が徐々に戻ってきたときにはシシバはすでに俺の懐に潜り込んでいた。
「キシャァアア!」
ガンッ!
シシバが振り上げたバールがまともに俺の顎に入った。意識を持っていかれそうになるが、寸前のところで踏みとどまる。
「な、何をしやがった……?」
「目に魔力をため込んで相手の目に叩きつける幻惑魔法の一種や。俺は<凶眼>って呼んどるけどな」
<凶眼>か……。【隻眼の凶鬼】に相応しい技だな。
こいつもサイバラやコゴーダと同様、ある程度の魔法は戦闘に活用できるのか……!
「俺の動きを目で追おうにも、睨まれたらそれまでや。さあ、どないする? ゼロラは~ん?」
俺の次の行動を楽しむかのように、バールを手でトントンさせながら待つシシバ。
「そうだな……。だったらもう、"目では"追わねえ」
「……フン。上等や」
俺の誘いに乗るかのようにシシバが構え……。
シュン!
再度超高速移動に入った!
シュン! ガキン! シュン! ガキン!
これまでの戦いでシシバの動きはおおよそ読めてきた。こちらがギリギリ目で追えるレベルのスピードだが、慣れれば目で追わずとも動きを読むことはできる。地面を蹴る音、風を切る感覚。俺は自らの勘と感覚を研ぎ澄ませるため、あえて目をつぶってシシバを迎え撃った。
「ほーう。そう来る気ぃはしとったが、ホンマにやってのけるとはな~! せやけどそんままじゃ、俺に決定打をくらわすことはできひんで?」
超高速移動を繰り返しながらシシバが俺を煽るように言ってくる。
それは分かっている。このまま目をつむったままでは正確を狙うことは難しい。だから俺が狙うのは"シシバではない"。
「なんや手ぇがあるなら、やってみんかい!」
シシバの声が聞こえる。かなり離れた位置から突っ込んできたようだ。体勢は低めの前屈姿勢。後は"右と左のどちらか"さえ分かればいい!
……シュン!
シシバが射程圏内に入った! 俺は目を開けて急いでシシバの方を確認する!
「やっと目ぇ開けおったな……<凶眼>!」
俺が目を開けたのを見たシシバは再び<凶眼>を発動させる! だが、今回は効かない! そもそも俺は……シシバを見ていない! 見ているのは――
「ウルァア!!」
ガキィーーーン!
シシバが右手に持っていたバールの方だ!
「んな!?」
「オウラァアア!!」
持っていたバールを俺に蹴り飛ばされてひるんだシシバに、すかさず掌底を放って吹き飛ばす!
ドゴォム! ズザザザザ……
「ゲッホ!? ウェッホ!? は、はなからバール狙いやったか……!」
「とりあえず戦力を削ぐ必要があったんでな。その武器はなんだかんだで厄介だ」
俺はバールを入口の方に蹴り飛ばしがら言い放った。
バールのおかげでシシバはリーチで有利だった。さらに"引っかける技"まであったので、これがなくなった以上シシバの戦力は大幅にダウンする。まだ体術が残っているが、それでもこちらの有利に変わりない。
「形勢逆転ってところか?」
「んなアホな。俺がバール一本しか用意してへんとでも思とったか? キシシシ!」
ケラケラ笑いながらシシバは自身の背中に手を回して新たな武器を用意する。
今度はトの字型の武器を腕に沿うような形で左手に持っている。
「さ~て! 次はこの"トンファー"で相手したろやないか~!」
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