6 / 19
翻弄される近衛騎士
しおりを挟む
デビュタント達はパーティーの開始前に王家の面々に挨拶をする。
その順番は爵位順である為、国内最古である侯爵家令嬢のリリーチェの順番は早い。
アルバートにエスコートされながら、両陛下と王子王女殿下が並ぶ御前に立って最上礼をとった。
普段なら声がかかるまでそのままの姿勢を保つのがだが、この日はすぐに姿勢を戻すことを前もって許可されている。
数多くいるデビュタント達を捌き切る為に。
「久し振りね、リリーチェ」
「はい、王妃様」
ニッコリと微笑み合う2人は、どことなく雰囲気が似ている。
それもそのはず王妃の出自はメルロー侯爵家の傍系で、母親である侯爵夫人と王妃はハトコという近い血筋なのだ。
「アルバートも長きに渡りご苦労であった。無事に第1王子を帰国させたこと、感謝する」
「有り難きお言葉にございます」
「リリーチェ嬢にも負担をかけたな」
「いえ、騎士の妻とは時に夫の長い留守を預かり家を守らねばなりません。その気構えをする機会を与えて頂いたと、わたくしから感謝を申し上げる所存でございます」
「そうか…そう言ってくれるのだな。息子はいい側近ばかりか、側近を支える女子にも恵まれたようだ。5年という月日をかけたからこそ、素晴らしい婚約者も連れて帰ってきた。国交も安泰するし言うことなしじゃよ」
「俺からも礼を言うよ、リリーチェ嬢。長いことアルバートを引きずり回してすまなかった」
第1王子の謝罪に焦ってしまうが、腰に回る手が「大丈夫」とでも言うように優しく撫でる。
そのせいで違った意味のドキドキをしてしまったリリーチェは、視線はランドルフと合わせたままポっと頬を染めた。
「ん?どうした?」
まさか自分に懸想したか?と思うも、ふと視界に入れたアルバートの仕草に苦笑してしまう。
王族の前で抱き寄せ過ぎな点も通常なら問題とされるのに、さりげなく親指で腰を撫ぜるなど言語道断…なのだが、漸く再会出来たばかり。
その原因が自分にある事は承知しているので、さっさと2人きりにさせてやる事にした。
それは陛下も同じだったようで、
「まだゆっくり話も出来ておらぬのだろう?これで挨拶は終わりにしよう」
その言葉に2人はもう一度深く礼をし、仲睦まじく歓談が繰り広げられている場へ戻っていく。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
そろそろダンスが始まろうという時刻になり、デビュタント達がダンスホールに集まり始める。
中央には公爵家と侯爵家の子女が位置し、その周辺を取り囲むように伯爵家・子爵家・男爵家の子女が立ち並んだ。
「こうしてダンスをするのは初めてだね」
「そうね…足を踏まないようにしなくちゃ」
「リリーに踏まれるなら本望だよ」
優しく微笑んで、緊張しているリリーチェの腰をさりげなく抱き寄せる。
まだアルバートが入学する前に踊ったことはあるが、その時の2人は10歳と3歳。
ダンスというよりお遊戯だった。
足元でクルクル回りながらきゃっきゃっと笑うリリーチェを、アルバートがそれっぽく相手していただけ。
「練習相手も僕が務めたかったな」
音楽が奏で始められ、一斉に踊り出す。
本来ならデビュタントに向けたダンスレッスンの相手は婚約者が務めるが、離れていた為にその役目を担ったのはリリーチェの父親と兄達。
リリーチェには内緒とされたが、こっそり届けられたアルバートからの手紙で『他人に任せないで欲しい』『家族以外の男には触れさせないで欲しい』と懇願された結果そうなった。
ちなみにアルバートのダンス講師をしたのは侯爵夫人である。
「上手だよ、リリー」
「ふふっ…頑張ったもの」
心配していたような足を踏む粗相もなく、実に優雅な足取りを見せるリリーチェ。
さすがは侯爵家の男性陣…と内心でひとり言ちたところで、意外な言葉が飛び出した。
「1番しっくり踊れたのがウォルターおじさまだったんだけど、やっぱり親子って似るのね」
「……父上と踊ったの?」
「?えぇ、何度も御相手して頂いたわ」
嬉しそうに顔を綻ばせてクルクル回ったリリーチェを、強く抱き寄せてしまった。
あまりの力強さと勢いに驚いたが、向けられた瞳に激しい嫉妬の炎を見つけて鼓動が速まる。
と同時に、リリーチェにも嫉妬が湧いた。
音楽は2曲目へと変わり、スローな曲調に合わせて皆が一様に体を寄せ合う形で踊っている。
ここぞとばかりにリリーチェも身を寄せると、むぎゅっと胸を押し付けながら上目遣いでアルバートを見上げ、首に腕を回す…振りをして首筋に指を這わせた。母親直伝の技である。
『これに落ちない殿方はいないわ』
今でもそれをすると侯爵は妻を寝室に引き込んで籠るのだが、そこまでの効果がある事をリリーチェは知らない。
免疫のある侯爵でさえそうなるのに、免疫ゼロの童貞である。目出度く嫉妬は霧散し、代わりに湧いてはならぬ感情が込み上げてしまう。
ついでに立ち上がりそうになるものを、そうとは気付かれぬよう冷静を装いつつ必死に抑え込む。
しかし相手は本気で篭絡する気満々。
高いヒールを履いているせいで顔も近く、少しでも寄せれば触れてしまう程の距離にぷるんと潤う唇がそこにある。
煩悩とひとり戦うアルバートのことなどお構い無しに、リリーチェの攻撃は止まらない。
「ねぇ…アルバート」
「な、なに?」
心なしか甘く感じるのは声音か吐息か。
「…親しくしている女性がいるの?」
言い切ってリリーチェの瞳に膜が張った。
反射的にその涙を拭おうと口付けてしまい、黄色い声があがる。
だがアルバートにはそれどころじゃない。
「親しくしている女性?なんのこと?」
「…噂があるの…アルが…向こうで女性と2人きりでカフェでお茶したり…宝石を買っていたって」
再びうるっと盛り上がった涙を、もう一度キスして慰めながら頭を働かせる。
「えっと…記憶にないんだけど……誰かと見間違えたとかじゃない?」
「確かにアルだったって明言したそうよ…お相手については見たことがないから…あちらで知り合った人で…恋仲になったんじゃないかって…だから私……っ…」
キスで吸い取っても追いつかないほどに涙が溢れ出ようとし始めたところで、漸く音楽が止んだ。
「リリー…誤解があるようだから話をしよう」
ダンスの終わりを示す礼をとるや否や、アルバートはリリーチェの腰を抱いて連れ去るように庭園へと姿を消した。
その順番は爵位順である為、国内最古である侯爵家令嬢のリリーチェの順番は早い。
アルバートにエスコートされながら、両陛下と王子王女殿下が並ぶ御前に立って最上礼をとった。
普段なら声がかかるまでそのままの姿勢を保つのがだが、この日はすぐに姿勢を戻すことを前もって許可されている。
数多くいるデビュタント達を捌き切る為に。
「久し振りね、リリーチェ」
「はい、王妃様」
ニッコリと微笑み合う2人は、どことなく雰囲気が似ている。
それもそのはず王妃の出自はメルロー侯爵家の傍系で、母親である侯爵夫人と王妃はハトコという近い血筋なのだ。
「アルバートも長きに渡りご苦労であった。無事に第1王子を帰国させたこと、感謝する」
「有り難きお言葉にございます」
「リリーチェ嬢にも負担をかけたな」
「いえ、騎士の妻とは時に夫の長い留守を預かり家を守らねばなりません。その気構えをする機会を与えて頂いたと、わたくしから感謝を申し上げる所存でございます」
「そうか…そう言ってくれるのだな。息子はいい側近ばかりか、側近を支える女子にも恵まれたようだ。5年という月日をかけたからこそ、素晴らしい婚約者も連れて帰ってきた。国交も安泰するし言うことなしじゃよ」
「俺からも礼を言うよ、リリーチェ嬢。長いことアルバートを引きずり回してすまなかった」
第1王子の謝罪に焦ってしまうが、腰に回る手が「大丈夫」とでも言うように優しく撫でる。
そのせいで違った意味のドキドキをしてしまったリリーチェは、視線はランドルフと合わせたままポっと頬を染めた。
「ん?どうした?」
まさか自分に懸想したか?と思うも、ふと視界に入れたアルバートの仕草に苦笑してしまう。
王族の前で抱き寄せ過ぎな点も通常なら問題とされるのに、さりげなく親指で腰を撫ぜるなど言語道断…なのだが、漸く再会出来たばかり。
その原因が自分にある事は承知しているので、さっさと2人きりにさせてやる事にした。
それは陛下も同じだったようで、
「まだゆっくり話も出来ておらぬのだろう?これで挨拶は終わりにしよう」
その言葉に2人はもう一度深く礼をし、仲睦まじく歓談が繰り広げられている場へ戻っていく。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
そろそろダンスが始まろうという時刻になり、デビュタント達がダンスホールに集まり始める。
中央には公爵家と侯爵家の子女が位置し、その周辺を取り囲むように伯爵家・子爵家・男爵家の子女が立ち並んだ。
「こうしてダンスをするのは初めてだね」
「そうね…足を踏まないようにしなくちゃ」
「リリーに踏まれるなら本望だよ」
優しく微笑んで、緊張しているリリーチェの腰をさりげなく抱き寄せる。
まだアルバートが入学する前に踊ったことはあるが、その時の2人は10歳と3歳。
ダンスというよりお遊戯だった。
足元でクルクル回りながらきゃっきゃっと笑うリリーチェを、アルバートがそれっぽく相手していただけ。
「練習相手も僕が務めたかったな」
音楽が奏で始められ、一斉に踊り出す。
本来ならデビュタントに向けたダンスレッスンの相手は婚約者が務めるが、離れていた為にその役目を担ったのはリリーチェの父親と兄達。
リリーチェには内緒とされたが、こっそり届けられたアルバートからの手紙で『他人に任せないで欲しい』『家族以外の男には触れさせないで欲しい』と懇願された結果そうなった。
ちなみにアルバートのダンス講師をしたのは侯爵夫人である。
「上手だよ、リリー」
「ふふっ…頑張ったもの」
心配していたような足を踏む粗相もなく、実に優雅な足取りを見せるリリーチェ。
さすがは侯爵家の男性陣…と内心でひとり言ちたところで、意外な言葉が飛び出した。
「1番しっくり踊れたのがウォルターおじさまだったんだけど、やっぱり親子って似るのね」
「……父上と踊ったの?」
「?えぇ、何度も御相手して頂いたわ」
嬉しそうに顔を綻ばせてクルクル回ったリリーチェを、強く抱き寄せてしまった。
あまりの力強さと勢いに驚いたが、向けられた瞳に激しい嫉妬の炎を見つけて鼓動が速まる。
と同時に、リリーチェにも嫉妬が湧いた。
音楽は2曲目へと変わり、スローな曲調に合わせて皆が一様に体を寄せ合う形で踊っている。
ここぞとばかりにリリーチェも身を寄せると、むぎゅっと胸を押し付けながら上目遣いでアルバートを見上げ、首に腕を回す…振りをして首筋に指を這わせた。母親直伝の技である。
『これに落ちない殿方はいないわ』
今でもそれをすると侯爵は妻を寝室に引き込んで籠るのだが、そこまでの効果がある事をリリーチェは知らない。
免疫のある侯爵でさえそうなるのに、免疫ゼロの童貞である。目出度く嫉妬は霧散し、代わりに湧いてはならぬ感情が込み上げてしまう。
ついでに立ち上がりそうになるものを、そうとは気付かれぬよう冷静を装いつつ必死に抑え込む。
しかし相手は本気で篭絡する気満々。
高いヒールを履いているせいで顔も近く、少しでも寄せれば触れてしまう程の距離にぷるんと潤う唇がそこにある。
煩悩とひとり戦うアルバートのことなどお構い無しに、リリーチェの攻撃は止まらない。
「ねぇ…アルバート」
「な、なに?」
心なしか甘く感じるのは声音か吐息か。
「…親しくしている女性がいるの?」
言い切ってリリーチェの瞳に膜が張った。
反射的にその涙を拭おうと口付けてしまい、黄色い声があがる。
だがアルバートにはそれどころじゃない。
「親しくしている女性?なんのこと?」
「…噂があるの…アルが…向こうで女性と2人きりでカフェでお茶したり…宝石を買っていたって」
再びうるっと盛り上がった涙を、もう一度キスして慰めながら頭を働かせる。
「えっと…記憶にないんだけど……誰かと見間違えたとかじゃない?」
「確かにアルだったって明言したそうよ…お相手については見たことがないから…あちらで知り合った人で…恋仲になったんじゃないかって…だから私……っ…」
キスで吸い取っても追いつかないほどに涙が溢れ出ようとし始めたところで、漸く音楽が止んだ。
「リリー…誤解があるようだから話をしよう」
ダンスの終わりを示す礼をとるや否や、アルバートはリリーチェの腰を抱いて連れ去るように庭園へと姿を消した。
28
お気に入りに追加
1,964
あなたにおすすめの小説
契約期間が終わったので、お飾りの妻を引退しようと思います。
野地マルテ
恋愛
伯爵の契約妻ミエーレは、義父を看取った後もんもんと考えていた。ミエーレは『余命いくばくもない父親を安心させたい』と言う伯爵ギドの依頼でお飾りの妻──いわゆる契約妻になっていた。優しかった義父が亡くなって早二月。ギドからは契約満了の通達はなく、ミエーレは自分から言い出した方が良いのかと悩む。ミエーレはギドのことが好きだったが、ギドから身体を求められたことが一切無かったのだ。手を出す気にもならない妻がいるのはよくないだろうと、ミエーレはギドに離縁を求めるが、ギドから返ってきた反応は予想外のものだった。
◆成人向けの小説です。※回は露骨な性描写あり。ご自衛ください。
最悪なお見合いと、執念の再会
当麻月菜
恋愛
伯爵令嬢のリシャーナ・エデュスは学生時代に、隣国の第七王子ガルドシア・フェ・エデュアーレから告白された。
しかし彼は留学期間限定の火遊び相手を求めていただけ。つまり、真剣に悩んだあの頃の自分は黒歴史。抹消したい過去だった。
それから一年後。リシャーナはお見合いをすることになった。
相手はエルディック・アラド。侯爵家の嫡男であり、かつてリシャーナに告白をしたクズ王子のお目付け役で、黒歴史を知るただ一人の人。
最低最悪なお見合い。でも、もう片方は執念の再会ーーの始まり始まり。
皇妃は寵愛を求めるのを止めて離宮に引き篭ることにしました。
鍋
恋愛
ネルネ皇国の后妃ケイトは、陰謀渦巻く後宮で毒を盛られ生死の境を彷徨った。
そこで思い出した前世の記憶。
進んだ文明の中で自ら働き、 一人暮らししていた前世の自分。
そこには確かに自由があった。
後宮には何人もの側室が暮らし、日々皇帝の寵愛を得ようと水面下で醜い争いを繰り広げていた。
皇帝の寵愛を一身に受けるために。
ケイトはそんな日々にも心を痛めることなく、ただ皇帝陛下を信じて生きてきた。
しかし、前世の記憶を思い出したケイトには耐えられない。命を狙われる生活も、夫が他の女性と閨を共にするのを笑顔で容認する事も。
危険のあるこんな場所で子供を産むのも不安。
療養のため離宮に引き篭るが、皇帝陛下は戻ってきて欲しいようで……?
設定はゆるゆるなので、見逃してください。
※ヒロインやヒーローのキャラがイライラする方はバックでお願いします。
※溺愛目指します
※R18は保険です
※本編18話で完結
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
【R18】婚約破棄されたおかげで、幸せな結婚ができました
ほづみ
恋愛
内向的な性格なのに、年齢と家格から王太子ジョエルの婚約者に選ばれた侯爵令嬢のサラ。完璧な王子様であるジョエルに不満を持たれないよう妃教育を頑張っていたある日、ジョエルから「婚約を破棄しよう」と提案される。理由を聞くと「好きな人がいるから」と……。
すれ違いから婚約破棄に至った、不器用な二人の初恋が実るまでのお話。
他サイトにも掲載しています。
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。
天織 みお
恋愛
「おめでとうございます。奥様はご懐妊されています」
目が覚めたらいきなり知らない老人に言われた私。どうやら私、妊娠していたらしい。
「だが!彼女と子供が出来るような心当たりは一度しかないんだぞ!!」
そして、子供を作ったイケメン王太子様との仲はあまり良くないようで――?
そこに私の元婚約者らしい隣国の王太子様とそのお妃様まで新婚旅行でやって来た!
っていうか、私ただの女子高生なんですけど、いつの間に結婚していたの?!ファーストキスすらまだなんだけど!!
っていうか、ここどこ?!
※完結まで毎日2話更新予定でしたが、3話に変更しました
※他サイトにも掲載中
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる