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【番外編3/3】アメトリンの指輪
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※その後のふたり。
※紆余曲折ありながらも仲良しこよしです。
※R18なふたりは不要!な方は避難願います。
※そんなふたりも求めて下さる方、どうぞお楽しみくださいませ。
^_^)/▼☆▼\(^_^)
──────────────
(sideリリアナ)
「ねぇ、これなんてどうかしら?」
「君が好きなものを選べばいいよ」
「もうっ…一緒に選びたいの……」
「リリアナ!!」
夫はことあるごとにわたくしの反応に感激し、それが極まると抱き締めてくる。
その力はとても強くて、少しばかり苦しい時もあるけれど…それ以上に伝わる温もりが愛しい。
過去に裏切られたことで、結婚自体をやめようと思ったこともある。
夫婦となってからも過去の呪縛に苦しんで、何度別れようと思ったか分からない。
それでも離れられなかったのは、やはり夫の事を愛していて…わたくしの愛と信用を取り戻そうと必死な姿を見せ続けてくれたから。
決して諦めないその姿に、砕け散りそうなわたくしの心はギリギリの状態を保てた。
もしも夫が早々に諦め、わたくしを公爵夫人として最低限の扱いしかしてくれなければ…他の女性に目を向けるような事をすれば…辛くとも離れようとしていたと思う。
息子に背を押されたと言っていたあの日、それまで抱えていた想いをすべてぶつけ、夫の想いも受け止められたことで世界は変わった。
夫からは毎日愛を囁かれ、わたくしも夫へ愛を伝えることに躊躇はしない。
それでも、ふと甦る過去の幻影に苦しめられることは未だにあり、そのような時は夫の言葉に甘えて思いつく限りの言葉で罵倒してしまう。
貴方が裏切ったせいだ。
貴方がわたくし以外を抱いたせいだ。
貴方がわたくしを傷付けた。
涙を流して夫を叩きながら暴れるわたくしを、夫はただ受け入れてくれる。
決して離れようとはしない。
そして一頻り暴れてスッキリすると甘えるわたくしを、夫は強く抱き締め『傍にいてくれてありがとう』と言う。
『こんなに苦しめたのに、ありがとう』と。
わたくしが苦しくなるのは夫を愛しているから。
夫の傍にいたいのに苦しいから辛くなる。
だけど離れたくはない。
そして放したくないと言ってくれる。
「アルベルト…」
夫と交わす深い口付けにも慣れ、日も明るいうちから愛されることも…恥ずかしく思うが慣れた。
体を繋げることだけが愛ではないと分かっているけれど、やはり愛されることは嬉しい。
わたくしは夫しか知らないけれど、夫と繋がることで得られる幸福感は心を満たす。
お茶会などで伺う限り、そうでもないご夫婦もいらっしゃるようだし…きっと幸せ者なのね。
ご夫婦揃って愛人をお持ちの方もいて、今ではそういうこともあるのだと理解もしている。
「リリアナ…何を考えてるの?」
わたくしの奥へ身を沈めながら、夫はどこか不満げな顔をしている。
この数年で、様々な表情を見てきた。
その全てがわたくしに向けられているのだから、そのたび胸を熱くしてしまう。
ぶすっとしている夫の頬に手を添えると、目を閉じ擦り寄せてきた…と同時に埋められているものに奥を突かれ、思わず声が漏れてしまう。
「あっ……」
「俺の事だけ考えて、リリアナ」
貴方の事しか考えていないわ。
いつでも貴方がわたくしを悩ませる。
「俺の事だけ見ていて」
貴方の事しか見ていない。
貴方だけを見ていたから…貴方だけを愛してきたから、貴方を独占したくて堪らない。
年々男らしさに磨きがかかり、多くの女性から熱い視線を向けられる貴方を独り占めしたいの。
貴方に愛され触れられるのはわたくしだけ。
貴方の瞳に映るのはわたくしだけでいい。
「エロ……っ、、ちょ…キツ……ッ…」
そのようなお言葉、どこで学ばれたのかしら。
思わず夫を締め上げてしまいました。
そしてとても嬉しそう。
「リリ…何か怒ってる?」
締め付けを解いてさしあげれば、今度は緩い動きの腰つきに…わたくしの方が辛くなる。
「っ……なに、、も……っ…あぁっ…!」
誤魔化そうとしていたら強く突かれてしまい、その後さんざんに喘がされて白状させられました。
平民のような言葉遣いなど、一体どこで覚えてきたのかと…少し涙目で。
夫は器用に突き上げながら話すのですが、わたくしはいっぱいいっぱいです。
「少し前に参加した夫婦の茶会で、そんな話をしているのを聞いてね。俗的だけど、なんだかとても淫らでいいなと思ったんだ」
「あっ、、まっ…て……っ、、」
「ん、気持ちいいね。エロイよ、リリ」
「あぁっ、、!……んぁ…っ……」
「ぁぁ…締まる…気持ちいい……愛してるよ」
どうしてこうなったのだったかしら。
確か、長男夫婦に贈る記念日のプレゼントを選んでいたはずで…わたくしの好きにしていいと言われたのが面白くなくて、一緒に選びたいと言ったら…夫に組み敷かれた。
「リリ…愛してる」
もしまた裏切ったら、その時は貴方を殺してしまうかもしれない。
そのくらい、貴方を誰にも渡したくないの。
「わたくしも愛してる」
夫は破顔すると覆い被さってきて、深く口付けながらわたくしの奥へと叩きつけてくる。
「リリ…ッ……リリッ、、、」
一心不乱に腰を打ち付け、汗を滲ませ必死にわたくしの名を呼ぶ貴方が愛しい。
貴方が愛するのは生涯わたくしだけ。
わたくしが生涯愛するのも貴方だけ。
◇◇◇◇◇◇
(sideアルベルト)
まだ明るい時間だと言うのに事を始めてしまい、リリアナは疲れて眠ってしまった。
夕食の時間に起こせばいいだろう。
隣に寝そべり抱き込めば、顔を擦り寄せ甘えてくる姿に幸せを感じる。
「……ん……アル……」
「ここにいるよ」
「……ふふっ…」
微睡みのなか、こうして時折意識を浮上させると俺の名を呼び俺を探す。
それは俺への依存や執着なのかもしれないが、そうありたいと思っていたから幸せでしかない。
リリアナと互いの想いをぶつけ合ってから、離れて眠りについたことはなく、それこそ起きている時でさえ片時も離れずにいる。
一度、眠るリリアナを置いて用を足しに離れ、俺の承認が必要だと言う書類を裁いて戻ると、ポツンと座り泣いていたことがあった。
どこに行っていたのだと泣くリリアナに、もう二度と離れないと言って抱き締めたが…今思い出しても胸は熱くなる。
俺を探し、俺を欲して涙するリリアナ。
それだけ未だ苦しめているということだが、そんな風に感情を出してくれるようになったことが嬉しくて仕方ない。
以前なら距離を置かれたであろうに、苦しいから傍にいろと言っては感情をぶつけてくる。
俺は自分のものだと執着してくる。
そして、そんな妻を受け止める俺も、その想いに執着して独占したくて堪らない。
ふと、あの女の事を思い出した。
俺とリリアナが旅行中に押し掛けてきて、あろうことか息子へ刃物を投げ付け、嫁に対しては腹の子供に死ねと暴言を吐いたらしい。
報告を受けた時は血管が切れるかと思った。
そんな女を一時とは言え相手にした事を深く悔やみ、交流などないのに二十年以上も執着されていたことに寒気がする。
何より、家族の身を危険に晒し不快な思いをさせた事に謝罪した。
公爵家への傷害として極刑も考慮されたが、
『平民としてはそれなりに見目もいいし、牢番達の発散に使ってもいい?』
と殿下に言われ、二度と表に出てこないならとその提案を了承した。
その後誰の種か分からない子を孕み、それを俺の子だと妄信して産み落とし…漸く違うことに気付くや否や、赤子を踏み殺した。
気が触れたまま放置され、なんの処置もされずやがて産褥が悪化し息絶えたそうだ。
もう二度と現れることはない。
他にも男を抱える女だから気安いと思い、軽い気持ちで手を出した俺も悪いが…リリアナの憂いになるような人間は不要だ。
「リリアナ……」
依存し合っている自覚はある。
リリアナの体には所狭しと俺の独占欲の印が散らばっていて、俺の体にも同じだけリリアナの執着と独占欲の印がついている。
お互い姿が見えないと不安になり、異性と話そうものならどんな理由にせよ嫉妬してしまう。
その嫉妬が依存心に火をつけ、一度火がつけば一晩中でも求め合わないと解消できない。
どうしようもないほど、リリアナに溺れている。
もしもリリアナを失うようなことがあれば、俺は本気で生きていくことなど出来ないだろう。
すぐに後を追う未来しか見えない。
ずっと寂しい思いをさせたから、リリアナをひとり残して逝くようなことはしない。
「愛してる」
俺とリリアナの薬指には、お揃いの石を使って誂えた指輪が嵌められている。
アメジストとシトリンが見事に調和されたアメトリンと呼ばれるこの石は、まるで俺とリリアナを表しているような気がしてしまい、市場に出ているものを買い漁ってしまった。
今ではありとあらゆる宝飾品に姿を変え、俺達が身に付けるのはそればかり。
いっそ鉱山ごと買おうとしたが、さすがにやめろと長男に止められた。
リリアナ
俺は死ぬまで君に愛を伝え続ける。
ボロボロになっても手放さずにいてくれた愛を、隠させるようなことは二度としない。
もう二度と、寂しい思いはさせない。
俺は二度と、君の愛を失わないと誓う。
※紆余曲折ありながらも仲良しこよしです。
※R18なふたりは不要!な方は避難願います。
※そんなふたりも求めて下さる方、どうぞお楽しみくださいませ。
^_^)/▼☆▼\(^_^)
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(sideリリアナ)
「ねぇ、これなんてどうかしら?」
「君が好きなものを選べばいいよ」
「もうっ…一緒に選びたいの……」
「リリアナ!!」
夫はことあるごとにわたくしの反応に感激し、それが極まると抱き締めてくる。
その力はとても強くて、少しばかり苦しい時もあるけれど…それ以上に伝わる温もりが愛しい。
過去に裏切られたことで、結婚自体をやめようと思ったこともある。
夫婦となってからも過去の呪縛に苦しんで、何度別れようと思ったか分からない。
それでも離れられなかったのは、やはり夫の事を愛していて…わたくしの愛と信用を取り戻そうと必死な姿を見せ続けてくれたから。
決して諦めないその姿に、砕け散りそうなわたくしの心はギリギリの状態を保てた。
もしも夫が早々に諦め、わたくしを公爵夫人として最低限の扱いしかしてくれなければ…他の女性に目を向けるような事をすれば…辛くとも離れようとしていたと思う。
息子に背を押されたと言っていたあの日、それまで抱えていた想いをすべてぶつけ、夫の想いも受け止められたことで世界は変わった。
夫からは毎日愛を囁かれ、わたくしも夫へ愛を伝えることに躊躇はしない。
それでも、ふと甦る過去の幻影に苦しめられることは未だにあり、そのような時は夫の言葉に甘えて思いつく限りの言葉で罵倒してしまう。
貴方が裏切ったせいだ。
貴方がわたくし以外を抱いたせいだ。
貴方がわたくしを傷付けた。
涙を流して夫を叩きながら暴れるわたくしを、夫はただ受け入れてくれる。
決して離れようとはしない。
そして一頻り暴れてスッキリすると甘えるわたくしを、夫は強く抱き締め『傍にいてくれてありがとう』と言う。
『こんなに苦しめたのに、ありがとう』と。
わたくしが苦しくなるのは夫を愛しているから。
夫の傍にいたいのに苦しいから辛くなる。
だけど離れたくはない。
そして放したくないと言ってくれる。
「アルベルト…」
夫と交わす深い口付けにも慣れ、日も明るいうちから愛されることも…恥ずかしく思うが慣れた。
体を繋げることだけが愛ではないと分かっているけれど、やはり愛されることは嬉しい。
わたくしは夫しか知らないけれど、夫と繋がることで得られる幸福感は心を満たす。
お茶会などで伺う限り、そうでもないご夫婦もいらっしゃるようだし…きっと幸せ者なのね。
ご夫婦揃って愛人をお持ちの方もいて、今ではそういうこともあるのだと理解もしている。
「リリアナ…何を考えてるの?」
わたくしの奥へ身を沈めながら、夫はどこか不満げな顔をしている。
この数年で、様々な表情を見てきた。
その全てがわたくしに向けられているのだから、そのたび胸を熱くしてしまう。
ぶすっとしている夫の頬に手を添えると、目を閉じ擦り寄せてきた…と同時に埋められているものに奥を突かれ、思わず声が漏れてしまう。
「あっ……」
「俺の事だけ考えて、リリアナ」
貴方の事しか考えていないわ。
いつでも貴方がわたくしを悩ませる。
「俺の事だけ見ていて」
貴方の事しか見ていない。
貴方だけを見ていたから…貴方だけを愛してきたから、貴方を独占したくて堪らない。
年々男らしさに磨きがかかり、多くの女性から熱い視線を向けられる貴方を独り占めしたいの。
貴方に愛され触れられるのはわたくしだけ。
貴方の瞳に映るのはわたくしだけでいい。
「エロ……っ、、ちょ…キツ……ッ…」
そのようなお言葉、どこで学ばれたのかしら。
思わず夫を締め上げてしまいました。
そしてとても嬉しそう。
「リリ…何か怒ってる?」
締め付けを解いてさしあげれば、今度は緩い動きの腰つきに…わたくしの方が辛くなる。
「っ……なに、、も……っ…あぁっ…!」
誤魔化そうとしていたら強く突かれてしまい、その後さんざんに喘がされて白状させられました。
平民のような言葉遣いなど、一体どこで覚えてきたのかと…少し涙目で。
夫は器用に突き上げながら話すのですが、わたくしはいっぱいいっぱいです。
「少し前に参加した夫婦の茶会で、そんな話をしているのを聞いてね。俗的だけど、なんだかとても淫らでいいなと思ったんだ」
「あっ、、まっ…て……っ、、」
「ん、気持ちいいね。エロイよ、リリ」
「あぁっ、、!……んぁ…っ……」
「ぁぁ…締まる…気持ちいい……愛してるよ」
どうしてこうなったのだったかしら。
確か、長男夫婦に贈る記念日のプレゼントを選んでいたはずで…わたくしの好きにしていいと言われたのが面白くなくて、一緒に選びたいと言ったら…夫に組み敷かれた。
「リリ…愛してる」
もしまた裏切ったら、その時は貴方を殺してしまうかもしれない。
そのくらい、貴方を誰にも渡したくないの。
「わたくしも愛してる」
夫は破顔すると覆い被さってきて、深く口付けながらわたくしの奥へと叩きつけてくる。
「リリ…ッ……リリッ、、、」
一心不乱に腰を打ち付け、汗を滲ませ必死にわたくしの名を呼ぶ貴方が愛しい。
貴方が愛するのは生涯わたくしだけ。
わたくしが生涯愛するのも貴方だけ。
◇◇◇◇◇◇
(sideアルベルト)
まだ明るい時間だと言うのに事を始めてしまい、リリアナは疲れて眠ってしまった。
夕食の時間に起こせばいいだろう。
隣に寝そべり抱き込めば、顔を擦り寄せ甘えてくる姿に幸せを感じる。
「……ん……アル……」
「ここにいるよ」
「……ふふっ…」
微睡みのなか、こうして時折意識を浮上させると俺の名を呼び俺を探す。
それは俺への依存や執着なのかもしれないが、そうありたいと思っていたから幸せでしかない。
リリアナと互いの想いをぶつけ合ってから、離れて眠りについたことはなく、それこそ起きている時でさえ片時も離れずにいる。
一度、眠るリリアナを置いて用を足しに離れ、俺の承認が必要だと言う書類を裁いて戻ると、ポツンと座り泣いていたことがあった。
どこに行っていたのだと泣くリリアナに、もう二度と離れないと言って抱き締めたが…今思い出しても胸は熱くなる。
俺を探し、俺を欲して涙するリリアナ。
それだけ未だ苦しめているということだが、そんな風に感情を出してくれるようになったことが嬉しくて仕方ない。
以前なら距離を置かれたであろうに、苦しいから傍にいろと言っては感情をぶつけてくる。
俺は自分のものだと執着してくる。
そして、そんな妻を受け止める俺も、その想いに執着して独占したくて堪らない。
ふと、あの女の事を思い出した。
俺とリリアナが旅行中に押し掛けてきて、あろうことか息子へ刃物を投げ付け、嫁に対しては腹の子供に死ねと暴言を吐いたらしい。
報告を受けた時は血管が切れるかと思った。
そんな女を一時とは言え相手にした事を深く悔やみ、交流などないのに二十年以上も執着されていたことに寒気がする。
何より、家族の身を危険に晒し不快な思いをさせた事に謝罪した。
公爵家への傷害として極刑も考慮されたが、
『平民としてはそれなりに見目もいいし、牢番達の発散に使ってもいい?』
と殿下に言われ、二度と表に出てこないならとその提案を了承した。
その後誰の種か分からない子を孕み、それを俺の子だと妄信して産み落とし…漸く違うことに気付くや否や、赤子を踏み殺した。
気が触れたまま放置され、なんの処置もされずやがて産褥が悪化し息絶えたそうだ。
もう二度と現れることはない。
他にも男を抱える女だから気安いと思い、軽い気持ちで手を出した俺も悪いが…リリアナの憂いになるような人間は不要だ。
「リリアナ……」
依存し合っている自覚はある。
リリアナの体には所狭しと俺の独占欲の印が散らばっていて、俺の体にも同じだけリリアナの執着と独占欲の印がついている。
お互い姿が見えないと不安になり、異性と話そうものならどんな理由にせよ嫉妬してしまう。
その嫉妬が依存心に火をつけ、一度火がつけば一晩中でも求め合わないと解消できない。
どうしようもないほど、リリアナに溺れている。
もしもリリアナを失うようなことがあれば、俺は本気で生きていくことなど出来ないだろう。
すぐに後を追う未来しか見えない。
ずっと寂しい思いをさせたから、リリアナをひとり残して逝くようなことはしない。
「愛してる」
俺とリリアナの薬指には、お揃いの石を使って誂えた指輪が嵌められている。
アメジストとシトリンが見事に調和されたアメトリンと呼ばれるこの石は、まるで俺とリリアナを表しているような気がしてしまい、市場に出ているものを買い漁ってしまった。
今ではありとあらゆる宝飾品に姿を変え、俺達が身に付けるのはそればかり。
いっそ鉱山ごと買おうとしたが、さすがにやめろと長男に止められた。
リリアナ
俺は死ぬまで君に愛を伝え続ける。
ボロボロになっても手放さずにいてくれた愛を、隠させるようなことは二度としない。
もう二度と、寂しい思いはさせない。
俺は二度と、君の愛を失わないと誓う。
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