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番外編
スチュワート&レイチェル (1/4)
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雪深い土地で育ったレイチェルは、幼い頃こそ人見知りで内気な性格をした深窓の令嬢のようだったが、侯爵家に移り住んで次期侯爵夫人となるべく教育を受けるようになってから、その性格は明るいものへと開花した。
そして可憐な少女から美しい女性へと成長する様に、スチュワートの過保護さは年々激しさを増して何処へ行くにも腰を抱いて常に同行していた。
隙あらば頬に口付けはするが、それ以上を求めることも無理を強いることもない。
まれに瞳を熱く濡らすことはあるが、それでも頬を撫でるに留めるだけ。
周りの友人達には婚約者同士で唇を重ねている者も多く、決して頬と額以外に唇を触れさせないスチュワートに「なぜ?」と聞いたこともある。
「レイチェルの全ては初夜で貰う」
その時だけは熱を籠めた瞳で首筋にも唇が触れ、けれどその後はいつも通り頬に口付けを繰り返して、嬉しそうに優しく抱き締める…それだけ。
その焦れったい甘さがレイチェルには心地よい。
そして迎えた初夜。
スチュワートは一糸纏わぬレイチェルの神々しいまでの姿に涙し、翌日の朝方までたっぷり時間をかけ隅々…奥深くまでを堪能し尽くした。
宣言通り全てを貰った事で過保護と独占欲は重症化したが、受け止めるレイチェルはそれを嬉しそうに享受しているので、周りは見守るしかない。
その翌年には元気な男の子。
また翌年にも男の子が生まれ、それから数年の時を置いてのちに美しすぎる女の子が生まれ、賑やかさを増した侯爵家。
別館で治癒院を開いているクライス&アマンダとも変わらず仲良く過ごし、ふたりの間に生まれた五人の子供達とは兄弟姉妹のように育てられた。
「レイチェル」
スチュワートが妻を呼ぶ声はどこまでも甘く、尽きることのない愛情を注ぎ続ける。
年を重ねるほどに美しさは増し、夜会に出れば常に男性からの視線を集めてしまうレイチェル。
しかし当のレイチェルはそんな男達の視線などどこ吹く風で躱し、腰に回る手に力を込める夫に身を寄せ仲睦まじさを見せつける。
高貴な雰囲気を漂わせるふたりに、視線は向けても実際に声をかけたり近寄る強者はいない。
いるのは恐れを知らない脳タリンな行き遅れ令嬢や、自意識過剰な人妻達。
男達は、見た目も爵位も財力も腕力も敵わないスチュワートに喧嘩は売らない。
痩せっぽちに見えてこの男、実は脱げばしなやかな筋肉を纏う細マッチョであり、武術&剣術大会では準優勝を飾ったのである。
ちなみに公爵位の面々は揃って愛妻家であり、レイチェルに粉をかけるようなことはしない。
そして大会優勝者は大陸一と謳われるこの国の騎士団総団長(溺愛妻家)なので、やはり人の妻に粉をかけるような者ではない。
結果的に下心と邪な想いを持つ男がスチュワートに敵うはずもなく、ひたすらに愛でられ美しく凛と立つレイチェルを眺めるだけに終わった。
対するスチュワート親衛隊だが、こちらは少々タチが悪く迷惑行為も多々。
特にレイチェルが妊娠中には常夏のように熱い恋文が幾つも届けられ、薪は足りているが暖炉の火にくべられたのである。
「“わたくしがお慰め致します”?冗談はふざけた顔だけにしてほしいわね」
届いた手紙はレイチェルの希望で全て夫婦同席のもと開封され、ひとつひとつ検分したのちそれらは余すことなく暖炉行き。
受け取る侍女が手際よく暖炉へ投げ入れる。
お陰様で、薪を使わずひと冬を乗り越えた。
そんなものを読むなど胎教に良くないのでは?と執事や侍女長から止められたが、夫に粉をかける女性は全て把握しておきたいレイチェルはその進言を却下。
そして、度を越した内容を送りつけて来た者の家には厳重な抗議を行っている。
「“わたくしの豊かで綿のように柔らかい膨らみで貴方を包み込みたい”ねぇ…どうする?」
それなりに膨らみはあるがそれなりでしかないレイチェルは、ボインな事を全面に推してくる人妻の手紙から視線をあげ、隣に寄り添う夫へ方片眉をあげて問いかける。
その視線を受け止めたスチュワートは、嫉妬に燃える妻を嬉しそうに優しく抱き寄せ、昔と変わらず頬に幾つも口付けを繰り返した。
「怒った顔も美しいね。僕はレイチェル以外の女性に興味などないよ」
「ホウマン夫人は大きなお胸がご自慢で、よく胸元を大きく開けて見せびらかしているのよね」
「大きいか小さいかが問題じゃない。その胸がレイチェルのものかどうかなんだよ。妊婦に対してもそう。レイチェルだから優しくしたいと思うのであって、それ以外はどうでもいいんだ」
首筋に顔を埋めて甘える夫の頭を優しく撫でながら、それはどうなのだろう?と思うが、全力で愛を注いでくれる夫に不満などあるはずもなく、その愛が枯渇することなくむしろ年々増している事に幸せを感じる日々。
レイチェルもまた、夫以外はどうでもいいのだ。
深く愛し合い、その結晶がお腹を膨らませることに夫婦で喜びを分かち合える。
思えばこうして寄り添えたのも、アマンダが命を懸けてスチュワートを助けたから。
そのアマンダを救いたいと、侯爵が雪が吹きすさぶ山道を登ってきたからに他ならない。
そんなきっかけのひとつを生んだ侯爵は、孫が生まれるのを待って爵位をスチュワートへ譲渡する手筈を整えており、侯爵夫人は生まれくる初孫へのおくるみに刺繍を施している。
「僕が生涯をかけて愛するのはレイチェルだけ」
夫婦となってからも、スチュワートは唇より頬に口付けを落とすことが多い。
その理由を問えば『唇にすると熱くなるから』だそうで、言われたレイチェルは頬を染めた。
確かに湯浴みを終えたあとは唇にばかりする…などと閨を回想してしまい、直後、昼間から寝室に連れ込まれて朝まで籠ることとなった。
スチュワートは優しい。
常にレイチェルを気遣い、妊娠中には決して己の欲を優先することもない。
その代わり、産後に医師からの許可が降りると豹変したかのように激しくなるが、それも落ち着けばいつものように優しいものへと戻る。
そんな夫に一方的に溺愛されるように見えるレイチェルだが、妻から夫への愛も嫉妬も深く、それこそ妊娠中には体調をみて攻めに転ずる事多し。
それを初めて身に受けた時のスチュワートは初夜の如く早々に暴発してしまい、以降、無理強いはせずともソワソワする事が稀にある。
そんな夫の姿にレイチェルは満たされるのだ。
男爵家で管理されている【雪の花】は、その後クライスの魔力により保存出来る期間が増え、そのお陰で新たに製造された精力剤は爆発的なヒット商品となった。
服用すれば機能しなくなった男性の象徴が本来の姿を取り戻し、男性による不妊で悩んでいた夫婦には次々に新しい命が宿ったのだ。
その功績を讃えて爵位陞爵の話が持ちかけられたが、侯爵家男爵家共にそれを固辞。
特に男爵家は「税率が上がる。面倒な付き合いはしたくない」と溢し、あくまでも先祖代々の土地と爵位さえ守れればそれでいいと申し上げた。
王家としても他の貴族の手前「じゃぁ、税率は変えずに付き合いもしなくていい」とは流石に言えず、王妃の計画していた【親友を王都に呼んでお茶会三昧!!】は夢と散ってしまったのである。
それでも諦めきれない王妃。
息子夫婦に譲位し隠居の身となった暁には、雪深い僻地に別宅を設け過ごす計画を遂行中。
妻をこよなく愛する国王は、妻ひとりを送り出すことも引き留め悲しませることも出来ず、僻地での滞在に必要なもの(心構えや防寒対策)をクライスとレイチェルに問う日々を送っている。
治癒師二名、しかも内一名は無尽蔵の魔力を誇る家族思いの何でもありなクライスがいる事で、王国はその後も穏やかに豊かな繁栄を続けた。
そして、
絶世の美貌を持つ夫婦はその後も互いを溺愛し、子供や孫達に見守られて静かにその命を終えた。
そして可憐な少女から美しい女性へと成長する様に、スチュワートの過保護さは年々激しさを増して何処へ行くにも腰を抱いて常に同行していた。
隙あらば頬に口付けはするが、それ以上を求めることも無理を強いることもない。
まれに瞳を熱く濡らすことはあるが、それでも頬を撫でるに留めるだけ。
周りの友人達には婚約者同士で唇を重ねている者も多く、決して頬と額以外に唇を触れさせないスチュワートに「なぜ?」と聞いたこともある。
「レイチェルの全ては初夜で貰う」
その時だけは熱を籠めた瞳で首筋にも唇が触れ、けれどその後はいつも通り頬に口付けを繰り返して、嬉しそうに優しく抱き締める…それだけ。
その焦れったい甘さがレイチェルには心地よい。
そして迎えた初夜。
スチュワートは一糸纏わぬレイチェルの神々しいまでの姿に涙し、翌日の朝方までたっぷり時間をかけ隅々…奥深くまでを堪能し尽くした。
宣言通り全てを貰った事で過保護と独占欲は重症化したが、受け止めるレイチェルはそれを嬉しそうに享受しているので、周りは見守るしかない。
その翌年には元気な男の子。
また翌年にも男の子が生まれ、それから数年の時を置いてのちに美しすぎる女の子が生まれ、賑やかさを増した侯爵家。
別館で治癒院を開いているクライス&アマンダとも変わらず仲良く過ごし、ふたりの間に生まれた五人の子供達とは兄弟姉妹のように育てられた。
「レイチェル」
スチュワートが妻を呼ぶ声はどこまでも甘く、尽きることのない愛情を注ぎ続ける。
年を重ねるほどに美しさは増し、夜会に出れば常に男性からの視線を集めてしまうレイチェル。
しかし当のレイチェルはそんな男達の視線などどこ吹く風で躱し、腰に回る手に力を込める夫に身を寄せ仲睦まじさを見せつける。
高貴な雰囲気を漂わせるふたりに、視線は向けても実際に声をかけたり近寄る強者はいない。
いるのは恐れを知らない脳タリンな行き遅れ令嬢や、自意識過剰な人妻達。
男達は、見た目も爵位も財力も腕力も敵わないスチュワートに喧嘩は売らない。
痩せっぽちに見えてこの男、実は脱げばしなやかな筋肉を纏う細マッチョであり、武術&剣術大会では準優勝を飾ったのである。
ちなみに公爵位の面々は揃って愛妻家であり、レイチェルに粉をかけるようなことはしない。
そして大会優勝者は大陸一と謳われるこの国の騎士団総団長(溺愛妻家)なので、やはり人の妻に粉をかけるような者ではない。
結果的に下心と邪な想いを持つ男がスチュワートに敵うはずもなく、ひたすらに愛でられ美しく凛と立つレイチェルを眺めるだけに終わった。
対するスチュワート親衛隊だが、こちらは少々タチが悪く迷惑行為も多々。
特にレイチェルが妊娠中には常夏のように熱い恋文が幾つも届けられ、薪は足りているが暖炉の火にくべられたのである。
「“わたくしがお慰め致します”?冗談はふざけた顔だけにしてほしいわね」
届いた手紙はレイチェルの希望で全て夫婦同席のもと開封され、ひとつひとつ検分したのちそれらは余すことなく暖炉行き。
受け取る侍女が手際よく暖炉へ投げ入れる。
お陰様で、薪を使わずひと冬を乗り越えた。
そんなものを読むなど胎教に良くないのでは?と執事や侍女長から止められたが、夫に粉をかける女性は全て把握しておきたいレイチェルはその進言を却下。
そして、度を越した内容を送りつけて来た者の家には厳重な抗議を行っている。
「“わたくしの豊かで綿のように柔らかい膨らみで貴方を包み込みたい”ねぇ…どうする?」
それなりに膨らみはあるがそれなりでしかないレイチェルは、ボインな事を全面に推してくる人妻の手紙から視線をあげ、隣に寄り添う夫へ方片眉をあげて問いかける。
その視線を受け止めたスチュワートは、嫉妬に燃える妻を嬉しそうに優しく抱き寄せ、昔と変わらず頬に幾つも口付けを繰り返した。
「怒った顔も美しいね。僕はレイチェル以外の女性に興味などないよ」
「ホウマン夫人は大きなお胸がご自慢で、よく胸元を大きく開けて見せびらかしているのよね」
「大きいか小さいかが問題じゃない。その胸がレイチェルのものかどうかなんだよ。妊婦に対してもそう。レイチェルだから優しくしたいと思うのであって、それ以外はどうでもいいんだ」
首筋に顔を埋めて甘える夫の頭を優しく撫でながら、それはどうなのだろう?と思うが、全力で愛を注いでくれる夫に不満などあるはずもなく、その愛が枯渇することなくむしろ年々増している事に幸せを感じる日々。
レイチェルもまた、夫以外はどうでもいいのだ。
深く愛し合い、その結晶がお腹を膨らませることに夫婦で喜びを分かち合える。
思えばこうして寄り添えたのも、アマンダが命を懸けてスチュワートを助けたから。
そのアマンダを救いたいと、侯爵が雪が吹きすさぶ山道を登ってきたからに他ならない。
そんなきっかけのひとつを生んだ侯爵は、孫が生まれるのを待って爵位をスチュワートへ譲渡する手筈を整えており、侯爵夫人は生まれくる初孫へのおくるみに刺繍を施している。
「僕が生涯をかけて愛するのはレイチェルだけ」
夫婦となってからも、スチュワートは唇より頬に口付けを落とすことが多い。
その理由を問えば『唇にすると熱くなるから』だそうで、言われたレイチェルは頬を染めた。
確かに湯浴みを終えたあとは唇にばかりする…などと閨を回想してしまい、直後、昼間から寝室に連れ込まれて朝まで籠ることとなった。
スチュワートは優しい。
常にレイチェルを気遣い、妊娠中には決して己の欲を優先することもない。
その代わり、産後に医師からの許可が降りると豹変したかのように激しくなるが、それも落ち着けばいつものように優しいものへと戻る。
そんな夫に一方的に溺愛されるように見えるレイチェルだが、妻から夫への愛も嫉妬も深く、それこそ妊娠中には体調をみて攻めに転ずる事多し。
それを初めて身に受けた時のスチュワートは初夜の如く早々に暴発してしまい、以降、無理強いはせずともソワソワする事が稀にある。
そんな夫の姿にレイチェルは満たされるのだ。
男爵家で管理されている【雪の花】は、その後クライスの魔力により保存出来る期間が増え、そのお陰で新たに製造された精力剤は爆発的なヒット商品となった。
服用すれば機能しなくなった男性の象徴が本来の姿を取り戻し、男性による不妊で悩んでいた夫婦には次々に新しい命が宿ったのだ。
その功績を讃えて爵位陞爵の話が持ちかけられたが、侯爵家男爵家共にそれを固辞。
特に男爵家は「税率が上がる。面倒な付き合いはしたくない」と溢し、あくまでも先祖代々の土地と爵位さえ守れればそれでいいと申し上げた。
王家としても他の貴族の手前「じゃぁ、税率は変えずに付き合いもしなくていい」とは流石に言えず、王妃の計画していた【親友を王都に呼んでお茶会三昧!!】は夢と散ってしまったのである。
それでも諦めきれない王妃。
息子夫婦に譲位し隠居の身となった暁には、雪深い僻地に別宅を設け過ごす計画を遂行中。
妻をこよなく愛する国王は、妻ひとりを送り出すことも引き留め悲しませることも出来ず、僻地での滞在に必要なもの(心構えや防寒対策)をクライスとレイチェルに問う日々を送っている。
治癒師二名、しかも内一名は無尽蔵の魔力を誇る家族思いの何でもありなクライスがいる事で、王国はその後も穏やかに豊かな繁栄を続けた。
そして、
絶世の美貌を持つ夫婦はその後も互いを溺愛し、子供や孫達に見守られて静かにその命を終えた。
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