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運命の隣国 2 ※王女side
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恋に落ちて一月半…愛しい人が国へ戻ってしまう日が近付いてきた。あと一週間…それまでに彼の凝り固まった考えを解かないとならないのに、まるで神に悪戯をされているかのように会えない。
殿下とお姉様は毎日のようにご一緒されていて、そこには当然専属騎士の彼もいるわけで…私も殿下とお話ししたいとお願いしても、ふたりの時間を邪魔するなとお姉様に叱られてしまった。
狡いわ、私だって愛しい人と過ごしたいのに。
「マリーベル」
季節の花が咲き誇る庭園にひとり歩いていたら、大好きなお母様の声に呼ばれた。
「お母様…」
国王陛下の第四側妃であるお母様は、王妃様を含め五人いる妃の中でも一番若くて一番寵愛深い妃だと言われている。政略的な繋がりはなく、ただ国王から求められて側妃となったお母様。愛されて求められた妃…
「珍しい茶葉を頂いたの、一緒にどう?」
──────────
お母様に促され頂いた紅茶は確かに初めて味わうもので、一緒に出された菓子も目新しいけれどどちらも美味しい。
「恋をしたんですって?」
「…はい」
恋と言われて瞬間的に浮かんだ美しい姿に頬を熱くするも、遠目でしか見かけていない事を思い出して胸が痛んだ。
お父様からお話はいっているはずなのに、彼から何も言われなければお誘いもない。
「…お相手には婚約者がいらっしゃるそうね」
お母様なら分かってくれるかと俯いていた顔をあげたら、なぜかお母様は泣きそうにな顔をして私を見ていた。
「お母様?」
「マリーベル…諦めなさい」
「────っ」
婚約者のいる人に横恋慕だなんてと叱るわけでもなく、お母様はただ悲しそうな…寂しそうな顔をして私を諭そうとする。
「初恋を叶えたい気持ちは分かるけれど、お相手がいる方を無理にどうにかしようなどおやめなさい。誰も幸せになれないわ」
「それは…お母様が側妃だからですか?」
側妃と言えば聞こえはいいが、言い方を変えれば愛人となる。政略的な繋がりのないお母様はお父様の愛情のみで召し上げられたから、やはり辛い思いもしてきたのだろうか。
お母様を召し上げてからは、他の妃と褥を共にしていないと聞くし。
「そうね…無理な婚姻は痛みを伴うわ」
やっぱり。ただでさえお父様の寵愛を独占していると言われて、あまつさえ…
「でも、愛されることは幸せではないですか?」
チラ…とお母様のお腹に視線を向けると、それに気付いたお母様はそっと大きなお腹を撫でた。
末っ子だった私が生まれてから十五年…もうすぐ新たな末っ子が生まれてくる。長いことお母様の子は私ひとりだったから、寵妃と言われる立場でなければ不貞を疑われただろうと使用人が話していたのを聞いたことがある。つまり、疑いようもないほどにお父様から愛されているという事だ。
「そうね…愛されることは有り難いし嬉しいことよ。でも、相手も自分を愛していなければ絵に描いたような幸せとはならない」
「…はい」
「マリーベル、私には心からお慕いする方がいたの…心配しないで、あなたは陛下との間に生まれた子よ。それに…その方とは召し上がられてからお会いしたこともないわ」
思わずひゅっと息を飲んだが、気付いた母に咄嗟に浮かんだ疑念を払拭された。それにしても…お母様にお慕いしていた人がいたなんて。え?それなら側妃となったのは…
「幼い頃から親しくしていた人でね、いつかその方に嫁ぐのだと夢見ていたわ。けれど…デビュタントの夜会で陛下に見初められた」
それは知っている。お母様の美しさにお父様が恋に落ちて妃にとのぞんだと…
「お慕いしていた方とは、デビュタントが済んでから婚約となる予定だった。その手続きを始めたところで側妃の打診が来たのよ」
国王からの側妃打診は断れない。特例があるとすれば、不治の病や不妊と確定している場合のみ。
「父がそれとなくお断りを申し入れたのだけど、私を側妃にした暁には他に寵愛を向けないからと仰って…前例のない早さで輿入れとなったの」
「前例のない早さ…ですか?」
ふと疑問に思った事を口にして聞いてみれば、お母様は申し訳なさそうな顔をした。
「…身籠っていると分かったからよ」
思わず息が止まった。慕う相手がいるからと断りを申し入れたお母様を手に入れるために、お父様が暴挙に出たのだと分かったから。
「私が…出来たから……」
「マリーベル、あなたが生まれてきてくれたことに憂いなど何もないわ。あなたは私と陛下の可愛い娘だもの」
「…お母様…」
でも…もし私を妊娠しなければ、お母様は側妃となったのだろうか。もしも相手の方が純潔でなくとも構わないと言ったなら…お母様は側妃を許諾したのだろうか。
「あの…お慕いしていた方は?」
「亡くなったわ…私と陛下の結婚式の日、自宅で毒を呷って自害したそうよ」
何故、諦めなさいと寂しそうな顔をしたのかが分かった。奪われた側に起こり得る末路として最悪の結果を知っているからだ。それでも…
「お母様…私は彼を不幸にしたいわけではありません。私自身が彼に恋をして分かったのは、愛する相手に幸せになって欲しいという気持ちです」
「それなら──」
「だからこそ…なのですわ、お母様。愛する人といられれば貧しくともなんて、夢だからこそ言えるお話なんです。現実はそう甘くありません。だからこそ彼には私と結婚してもらい、いつか目が覚めた時に後悔せずにすんだと思ってもらいたいんです」
「マリーベルは彼が貴族でなければお慕いしないと言うの?」
「いいえ、元より彼が平民であったのなら拘りなど致しませんわ。けれど彼は裕福な貴族のご子息としてお生まれになった方です、それを捨てさせるなど本当の愛とは思えません」
「マリーベル…」
平民となればあくせく働いても伯爵家当主とは比べられないほどの収入となる。お金が全てとは言わないけれど、やっぱり貧しいが故の苦しみは途方もないはずだわ。捨てるべきじゃない。
「大丈夫ですわ、お母様。それに…今はお父様のことを愛してらっしゃるんでしょう?」
安心させたくて、理解してほしくて言った言葉にお母様はただ微笑むだけで返事はしてくれなかった。だけど分かってる。やっぱり時間がたてば始まりはどうあれ幸せになれるんだって。
だから私も彼の幸せを諦めない───
殿下とお姉様は毎日のようにご一緒されていて、そこには当然専属騎士の彼もいるわけで…私も殿下とお話ししたいとお願いしても、ふたりの時間を邪魔するなとお姉様に叱られてしまった。
狡いわ、私だって愛しい人と過ごしたいのに。
「マリーベル」
季節の花が咲き誇る庭園にひとり歩いていたら、大好きなお母様の声に呼ばれた。
「お母様…」
国王陛下の第四側妃であるお母様は、王妃様を含め五人いる妃の中でも一番若くて一番寵愛深い妃だと言われている。政略的な繋がりはなく、ただ国王から求められて側妃となったお母様。愛されて求められた妃…
「珍しい茶葉を頂いたの、一緒にどう?」
──────────
お母様に促され頂いた紅茶は確かに初めて味わうもので、一緒に出された菓子も目新しいけれどどちらも美味しい。
「恋をしたんですって?」
「…はい」
恋と言われて瞬間的に浮かんだ美しい姿に頬を熱くするも、遠目でしか見かけていない事を思い出して胸が痛んだ。
お父様からお話はいっているはずなのに、彼から何も言われなければお誘いもない。
「…お相手には婚約者がいらっしゃるそうね」
お母様なら分かってくれるかと俯いていた顔をあげたら、なぜかお母様は泣きそうにな顔をして私を見ていた。
「お母様?」
「マリーベル…諦めなさい」
「────っ」
婚約者のいる人に横恋慕だなんてと叱るわけでもなく、お母様はただ悲しそうな…寂しそうな顔をして私を諭そうとする。
「初恋を叶えたい気持ちは分かるけれど、お相手がいる方を無理にどうにかしようなどおやめなさい。誰も幸せになれないわ」
「それは…お母様が側妃だからですか?」
側妃と言えば聞こえはいいが、言い方を変えれば愛人となる。政略的な繋がりのないお母様はお父様の愛情のみで召し上げられたから、やはり辛い思いもしてきたのだろうか。
お母様を召し上げてからは、他の妃と褥を共にしていないと聞くし。
「そうね…無理な婚姻は痛みを伴うわ」
やっぱり。ただでさえお父様の寵愛を独占していると言われて、あまつさえ…
「でも、愛されることは幸せではないですか?」
チラ…とお母様のお腹に視線を向けると、それに気付いたお母様はそっと大きなお腹を撫でた。
末っ子だった私が生まれてから十五年…もうすぐ新たな末っ子が生まれてくる。長いことお母様の子は私ひとりだったから、寵妃と言われる立場でなければ不貞を疑われただろうと使用人が話していたのを聞いたことがある。つまり、疑いようもないほどにお父様から愛されているという事だ。
「そうね…愛されることは有り難いし嬉しいことよ。でも、相手も自分を愛していなければ絵に描いたような幸せとはならない」
「…はい」
「マリーベル、私には心からお慕いする方がいたの…心配しないで、あなたは陛下との間に生まれた子よ。それに…その方とは召し上がられてからお会いしたこともないわ」
思わずひゅっと息を飲んだが、気付いた母に咄嗟に浮かんだ疑念を払拭された。それにしても…お母様にお慕いしていた人がいたなんて。え?それなら側妃となったのは…
「幼い頃から親しくしていた人でね、いつかその方に嫁ぐのだと夢見ていたわ。けれど…デビュタントの夜会で陛下に見初められた」
それは知っている。お母様の美しさにお父様が恋に落ちて妃にとのぞんだと…
「お慕いしていた方とは、デビュタントが済んでから婚約となる予定だった。その手続きを始めたところで側妃の打診が来たのよ」
国王からの側妃打診は断れない。特例があるとすれば、不治の病や不妊と確定している場合のみ。
「父がそれとなくお断りを申し入れたのだけど、私を側妃にした暁には他に寵愛を向けないからと仰って…前例のない早さで輿入れとなったの」
「前例のない早さ…ですか?」
ふと疑問に思った事を口にして聞いてみれば、お母様は申し訳なさそうな顔をした。
「…身籠っていると分かったからよ」
思わず息が止まった。慕う相手がいるからと断りを申し入れたお母様を手に入れるために、お父様が暴挙に出たのだと分かったから。
「私が…出来たから……」
「マリーベル、あなたが生まれてきてくれたことに憂いなど何もないわ。あなたは私と陛下の可愛い娘だもの」
「…お母様…」
でも…もし私を妊娠しなければ、お母様は側妃となったのだろうか。もしも相手の方が純潔でなくとも構わないと言ったなら…お母様は側妃を許諾したのだろうか。
「あの…お慕いしていた方は?」
「亡くなったわ…私と陛下の結婚式の日、自宅で毒を呷って自害したそうよ」
何故、諦めなさいと寂しそうな顔をしたのかが分かった。奪われた側に起こり得る末路として最悪の結果を知っているからだ。それでも…
「お母様…私は彼を不幸にしたいわけではありません。私自身が彼に恋をして分かったのは、愛する相手に幸せになって欲しいという気持ちです」
「それなら──」
「だからこそ…なのですわ、お母様。愛する人といられれば貧しくともなんて、夢だからこそ言えるお話なんです。現実はそう甘くありません。だからこそ彼には私と結婚してもらい、いつか目が覚めた時に後悔せずにすんだと思ってもらいたいんです」
「マリーベルは彼が貴族でなければお慕いしないと言うの?」
「いいえ、元より彼が平民であったのなら拘りなど致しませんわ。けれど彼は裕福な貴族のご子息としてお生まれになった方です、それを捨てさせるなど本当の愛とは思えません」
「マリーベル…」
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「大丈夫ですわ、お母様。それに…今はお父様のことを愛してらっしゃるんでしょう?」
安心させたくて、理解してほしくて言った言葉にお母様はただ微笑むだけで返事はしてくれなかった。だけど分かってる。やっぱり時間がたてば始まりはどうあれ幸せになれるんだって。
だから私も彼の幸せを諦めない───
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