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怪物獣道ファング 願いを求める500チーム
20話 蛇に睨まれた人間
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隆弘から学校の異能力ペットバトル参加者を仲間にしろと言われた次の日。
「わかりましたって言ったけど、どこにいるんだろう」
「だねぇ~」
「ただしんを見つけた時みたいに一人一人声をかけるでちゅか?いっそのことハリが、異能力ペットバトルの参加者いますか~って大声で言うでちゅか?」
「どっちもやめといた方がいい。異能力ペットを刺激するかもしれないしね」
今は学校の休み時間。禎達は仲間を探す為に作戦会議をしていた。周りから見れば変な話をしている人達である。サシミはニワトリ小屋で待機している。
「じゃあどうするでちゅか~!」
ハリちゃんは手足をバタバタさせながら机の上を転がっていた。するとクラスメイト達が
「おい、また蛇睨みの綾が他校の男をボコボコにしたらしいぜ」
「まじか!またかよ」
誰かについて話している。
「蛇睨みの綾?」
「ん?澤畑くん、知らないの?蛇睨みの綾ちゃん」
「う・うん」
そう言って智晴は話し始めた。ハリちゃんも話を聞いる。
「綾 由里香ちゃん。又の名を蛇睨みの綾。一人で他校のヤンキー集団を倒したんだって!何と由里香ちゃんを見ると怖すぎて動けなくなるんだ!だから」
「蛇睨みの綾」
「そういう事!最近じゃこの学校でカツアゲしようとしてた、上級生をボコボコにしたらしいよ!暴力は、駄目だと私は、思うけどね!」
智晴は腕組みした。
(最近・・カツアゲ・・まさか!)
禎は思い出した。禎が見て見ぬ振りをした、あの事件を。
「ん?どうしたの?」
「な・何でもないよ」
そんな会話をしているとチャイムが鳴る。何の進展もなく、放課後になった。
「じゃあ、また明日だね」
「そうだね。バイバーイ!ふふふっ」
「でっちゅ!でちゅっちゅっちゅ」
なぜか笑っている智晴達と別れた禎は、先生に頼まれたプリントを職員室に持っていった。先生にプリントを渡し終わり、廊下を歩いて帰ろうとしていると、女子生徒とすれ違う。さらに、すれ違った女子生徒を追って3人の女子生徒ともすれ違った。すると
「綾さん、待ってくださいよぉ」
「!」
そう言われて禎は驚き振り返る。その時、綾 由里香と目があった。
「!あなたは!」
禎はまた思い出した。この女子生徒はカツアゲを見逃した時にすれ違った、女子生徒であった。髪は長く、口にはあの時と同じお菓子を加えている。
(あの上級生をボコボコにしたのは、やっぱりあの人だったんだ)
そんな事を思っていた、次の瞬間
⦅由里香ちゃんを見ると怖すぎて動けなくなるんだ!⦆
「!(な・何で!)」
禎は全くその場から動けなくなった。
(これは、本当に動かない!怖いから動けなくなったんじゃない!そんな物ではない。それ以上の何かが!
僕を動けなくしている!?)
すると由里香の髪から何かがこちらを睨んだ。
(何・あれ!?異能力ペット!?もしかして、綾さんは、
異能力ペットの飼い主!?)
「綾さんどうしたんですか?」
「なんもねぇよ」
(よし!このまま何処かに行ってくれれば、後で二人に話そう。この人は、仲間にできないかもしれない)
そのまま由里香が前を向くと、禎はまた動けるようになった。禎がそのまま歩き出そうとした瞬間、
(このまま逃げ「おい!ただし!」!)
最悪のタイミングでサシミが窓を開けて首を出して声をかけてきた。
「あ・・・さし・・今駄目」
「あ?なんだよ、それより遅い!帰るぞ!」
サシミは、禎が焦っている事を無視する。すると由里香がまたこちらを向いた。
「あんた達は先に帰ってて」
「え?綾さんは?」
「用事が出来たから」
そう言ってただしに近づいてきた。
(!また動かなく!)
禎はまたもや身体が動かなくなり、サシミは不思議そうにそんな禎を見ている。
「あ?どうした?ただし」
「いや・あの」
「おい」
「はひゅ!」
すぐ目の前に由里香が来た。女性特有のとてもいい匂いが鼻を刺激する。しかしそれよりも、目がとても怖い。するとやはり肩にも目が二つあった。
「あんた達ちょっとツラかせ」
「あんた達?テメェ!まさか!?」
「あ・・や」
(飼い主を刺激してしまった!)
残り・476チーム
「わかりましたって言ったけど、どこにいるんだろう」
「だねぇ~」
「ただしんを見つけた時みたいに一人一人声をかけるでちゅか?いっそのことハリが、異能力ペットバトルの参加者いますか~って大声で言うでちゅか?」
「どっちもやめといた方がいい。異能力ペットを刺激するかもしれないしね」
今は学校の休み時間。禎達は仲間を探す為に作戦会議をしていた。周りから見れば変な話をしている人達である。サシミはニワトリ小屋で待機している。
「じゃあどうするでちゅか~!」
ハリちゃんは手足をバタバタさせながら机の上を転がっていた。するとクラスメイト達が
「おい、また蛇睨みの綾が他校の男をボコボコにしたらしいぜ」
「まじか!またかよ」
誰かについて話している。
「蛇睨みの綾?」
「ん?澤畑くん、知らないの?蛇睨みの綾ちゃん」
「う・うん」
そう言って智晴は話し始めた。ハリちゃんも話を聞いる。
「綾 由里香ちゃん。又の名を蛇睨みの綾。一人で他校のヤンキー集団を倒したんだって!何と由里香ちゃんを見ると怖すぎて動けなくなるんだ!だから」
「蛇睨みの綾」
「そういう事!最近じゃこの学校でカツアゲしようとしてた、上級生をボコボコにしたらしいよ!暴力は、駄目だと私は、思うけどね!」
智晴は腕組みした。
(最近・・カツアゲ・・まさか!)
禎は思い出した。禎が見て見ぬ振りをした、あの事件を。
「ん?どうしたの?」
「な・何でもないよ」
そんな会話をしているとチャイムが鳴る。何の進展もなく、放課後になった。
「じゃあ、また明日だね」
「そうだね。バイバーイ!ふふふっ」
「でっちゅ!でちゅっちゅっちゅ」
なぜか笑っている智晴達と別れた禎は、先生に頼まれたプリントを職員室に持っていった。先生にプリントを渡し終わり、廊下を歩いて帰ろうとしていると、女子生徒とすれ違う。さらに、すれ違った女子生徒を追って3人の女子生徒ともすれ違った。すると
「綾さん、待ってくださいよぉ」
「!」
そう言われて禎は驚き振り返る。その時、綾 由里香と目があった。
「!あなたは!」
禎はまた思い出した。この女子生徒はカツアゲを見逃した時にすれ違った、女子生徒であった。髪は長く、口にはあの時と同じお菓子を加えている。
(あの上級生をボコボコにしたのは、やっぱりあの人だったんだ)
そんな事を思っていた、次の瞬間
⦅由里香ちゃんを見ると怖すぎて動けなくなるんだ!⦆
「!(な・何で!)」
禎は全くその場から動けなくなった。
(これは、本当に動かない!怖いから動けなくなったんじゃない!そんな物ではない。それ以上の何かが!
僕を動けなくしている!?)
すると由里香の髪から何かがこちらを睨んだ。
(何・あれ!?異能力ペット!?もしかして、綾さんは、
異能力ペットの飼い主!?)
「綾さんどうしたんですか?」
「なんもねぇよ」
(よし!このまま何処かに行ってくれれば、後で二人に話そう。この人は、仲間にできないかもしれない)
そのまま由里香が前を向くと、禎はまた動けるようになった。禎がそのまま歩き出そうとした瞬間、
(このまま逃げ「おい!ただし!」!)
最悪のタイミングでサシミが窓を開けて首を出して声をかけてきた。
「あ・・・さし・・今駄目」
「あ?なんだよ、それより遅い!帰るぞ!」
サシミは、禎が焦っている事を無視する。すると由里香がまたこちらを向いた。
「あんた達は先に帰ってて」
「え?綾さんは?」
「用事が出来たから」
そう言ってただしに近づいてきた。
(!また動かなく!)
禎はまたもや身体が動かなくなり、サシミは不思議そうにそんな禎を見ている。
「あ?どうした?ただし」
「いや・あの」
「おい」
「はひゅ!」
すぐ目の前に由里香が来た。女性特有のとてもいい匂いが鼻を刺激する。しかしそれよりも、目がとても怖い。するとやはり肩にも目が二つあった。
「あんた達ちょっとツラかせ」
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「あ・・や」
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