16 / 41
怪物獣道ファング 願いを求める500チーム
16話 初心忘れずゲームセンター
しおりを挟む
「私の名前は、雨森 智晴!好きに呼んでね!」
「・・・・」
「ハリは、ハリヤマでっちゅ!ハリちゃんって呼ぶでちゅ!」
「・・・・サシミ」
授業も終わり約束していたゲームセンターに行く前にサシミと初顔合わせをした。
「じゃあよろしくでっちゅ!サシミン!」
「あ?サシミンだ?テメー初対面でニックネームつけてんじゃねーぞ」
サシミは自分の頭をハリちゃんにくっつけて威嚇した。
「ちっちっち~サシミンは、わかってないでちゅね~。ニックネームをつける事ですぐに仲良くなることが出来るんでちゅよ、サシミン!」
「俺は、できねぇと思うけどな、お前とは。ただし、コイツ倒していいか」
「駄目だよ!」
「あはははは!」
智晴は腹を抱えて笑いハリちゃんはくるくる体を回転させていた。サシミは今にも怪物化した右拳を振りかぶる寸前であったが禎が必死にサシミを止めた。
──────────────────────
二人と2匹はゲームセンターに行く道を歩いていく。ゲームセンターは、禎の帰り道の近くだった。
(というか、僕みたいな奴が、リア充の3大集まり場所の一つゲームセンターに行っていいのか。しかもクラスの人気者の雨森さんと)
禎は自分が行っていいのかと自分と葛藤していた。ちなみに禎が言っていた、3大集まり場所とは、ゲームセンター、カラオケ、オシャレなカフェである。
「どうしたの?澤畑くん?」
「!な・なんでもないよ」
急に智晴が顔を覗きこんできたので禎はびっくりした。
「そっか、それならいいんだけどさ。そしてそんな話をしているうちにー。ゲームセンターに、着いたぞー!」
「でっちゅー!」
「おおーー」
「・・・」
そのゲームセンターはこの辺りで一番大きなゲームセンターである。
「家の近くにこんな所があったなんて」
「お前本当にここら辺のこと知らないよな。俺は、普通の猫だった時、たまに来てたぜ。中は、入った事ねぇけどな」
「よーし、入ろ!」
「でちゅー!」
──────────────────────
「がー!うるせぇ!」 「でちゅ~」
「確かに、うるさいね」
「あはは、このうるささがいいんだよ。さぁ!何する!何する!」
ゲームセンター特有のうるささが禎達の耳を襲った。今日は空いており、人はあまりいなかった。智晴は、小さい子どもの様にピョンピョン跳ねながら何をするか目をキラキラさせていた。
「よーし!これやろ!」
智晴はすぐに見つけた、可愛い熊のぬいぐるみが景品のUFOキャッチャーをし始めた。すると、
「ただし、金くれ。あれやりたい」
「あ・うん、わかったよ」
禎はサシミに100円を渡すと、すぐさま目的の所まで走っていった。禎は気になったので顔を覗かせると、
「にひひひ、コイツら叩かれたら「いてぇよー」だってよ!おもしれぇ」
「サシミン、左にでてるっちゅ!」
「しゃ!くらえや!」
「いてぇよー」「ぎゃあー!」「やめてー!」
「おら!おら!おら!おらー」
「でっちゅー!」
アリ・ゲータパニックという、ワニをハンマーで叩くゲームを2匹でしていた。
(なんだ、あんな事言ってたけど仲良く出来てるじゃん)
禎は笑いながら智晴の、いた所に戻った。智晴は、未だにUFOキャッチャーに苦戦していた。
「ぐぬぬー、取れない~。ねぇ、澤畑くんは、何かしないの?」
「僕は、見てる方が楽しいから」
「そっか」
智晴はそう言うと、またUFOキャッチャーをし始めた。
「ねぇ、雨森さん。一つ聞いていい」
「ん!何?」
智晴は、UFOキャッチャーをしながら返事をした。
「どうして雨森さんは、武捨さんの仲間になったの?」
「・・・・武捨さんの言っている事が正しいと思ったからだよ。私もそう思っていたってのもあるかもしれない。武捨さんに仲間にならないかって言われた時、まだ異能力ペットバトルのこと知らなかったんだ。最初は怖かった。手紙を見た時は。だって「殺す」「死ぬ」って書いてあったんだよ。震えが止まらなかった。だからこそ仲間が欲しかったんだよ。私の震えを止めてくれる仲間。もうあんな思いは、嫌だから」
「え?」
智晴の手は、小刻みに震えていた。
「あ・いやその今のは忘れて、禎くんは、何で仲間になったの?」
「それは・・・・・僕も雨森さんと同じ考えだと思う。関係ない人が巻き込まれるのも間違ってる。だから僕が、そいつらを倒す。それが僕の正義だから」
「そっか、じゃあ頑張ろうよ、私達は、私達の出来ることをやる。そうでしょ」
そう言いながらぬいぐるみをこちらに向けてきた。どうやら取れた様だ。
「やったー!やっと取れたよ」
「雨森さん、何円くらい使ったの?」
「そ・それは、聞かないで」
「あはは」
「じゃあ袋探してくるね!」
智晴は、袋を取りに行った。その直後
「あ~クソまた取れなかった、おい、グラタンもう200円だ」
「わかったぜ」
「え!」
隣から声がした。禎が隣を見ると、禎と背が変わらない男とサシミと同じ大きさのキャップを被った
ポメラニアンの異能力ペットがいた。
するとポメラニアンが左手を前に出す。すると掌にあるNo.355の文字が光った。その瞬間
チャリン
ポメラニアンの掌から、100円玉が二枚出てきた。
「!・・何あれ」
すると飼い主は、何事も無かったかの様にUFOキャッチャーを始めた。ポメラニアンが出したお金で、
(まだ気づかれてない今なら逃げられる、武捨さんを呼ぼう)
禎は、この場から立ち去ろうと歩きだした。しかし
「おい待てよ」
「!」
隣から飼い主の声がした。
「全部、聞こえてたぜさっきの会話、お前とあの女、
異能力ペットの飼い主だろ」
残り・480チーム
「・・・・」
「ハリは、ハリヤマでっちゅ!ハリちゃんって呼ぶでちゅ!」
「・・・・サシミ」
授業も終わり約束していたゲームセンターに行く前にサシミと初顔合わせをした。
「じゃあよろしくでっちゅ!サシミン!」
「あ?サシミンだ?テメー初対面でニックネームつけてんじゃねーぞ」
サシミは自分の頭をハリちゃんにくっつけて威嚇した。
「ちっちっち~サシミンは、わかってないでちゅね~。ニックネームをつける事ですぐに仲良くなることが出来るんでちゅよ、サシミン!」
「俺は、できねぇと思うけどな、お前とは。ただし、コイツ倒していいか」
「駄目だよ!」
「あはははは!」
智晴は腹を抱えて笑いハリちゃんはくるくる体を回転させていた。サシミは今にも怪物化した右拳を振りかぶる寸前であったが禎が必死にサシミを止めた。
──────────────────────
二人と2匹はゲームセンターに行く道を歩いていく。ゲームセンターは、禎の帰り道の近くだった。
(というか、僕みたいな奴が、リア充の3大集まり場所の一つゲームセンターに行っていいのか。しかもクラスの人気者の雨森さんと)
禎は自分が行っていいのかと自分と葛藤していた。ちなみに禎が言っていた、3大集まり場所とは、ゲームセンター、カラオケ、オシャレなカフェである。
「どうしたの?澤畑くん?」
「!な・なんでもないよ」
急に智晴が顔を覗きこんできたので禎はびっくりした。
「そっか、それならいいんだけどさ。そしてそんな話をしているうちにー。ゲームセンターに、着いたぞー!」
「でっちゅー!」
「おおーー」
「・・・」
そのゲームセンターはこの辺りで一番大きなゲームセンターである。
「家の近くにこんな所があったなんて」
「お前本当にここら辺のこと知らないよな。俺は、普通の猫だった時、たまに来てたぜ。中は、入った事ねぇけどな」
「よーし、入ろ!」
「でちゅー!」
──────────────────────
「がー!うるせぇ!」 「でちゅ~」
「確かに、うるさいね」
「あはは、このうるささがいいんだよ。さぁ!何する!何する!」
ゲームセンター特有のうるささが禎達の耳を襲った。今日は空いており、人はあまりいなかった。智晴は、小さい子どもの様にピョンピョン跳ねながら何をするか目をキラキラさせていた。
「よーし!これやろ!」
智晴はすぐに見つけた、可愛い熊のぬいぐるみが景品のUFOキャッチャーをし始めた。すると、
「ただし、金くれ。あれやりたい」
「あ・うん、わかったよ」
禎はサシミに100円を渡すと、すぐさま目的の所まで走っていった。禎は気になったので顔を覗かせると、
「にひひひ、コイツら叩かれたら「いてぇよー」だってよ!おもしれぇ」
「サシミン、左にでてるっちゅ!」
「しゃ!くらえや!」
「いてぇよー」「ぎゃあー!」「やめてー!」
「おら!おら!おら!おらー」
「でっちゅー!」
アリ・ゲータパニックという、ワニをハンマーで叩くゲームを2匹でしていた。
(なんだ、あんな事言ってたけど仲良く出来てるじゃん)
禎は笑いながら智晴の、いた所に戻った。智晴は、未だにUFOキャッチャーに苦戦していた。
「ぐぬぬー、取れない~。ねぇ、澤畑くんは、何かしないの?」
「僕は、見てる方が楽しいから」
「そっか」
智晴はそう言うと、またUFOキャッチャーをし始めた。
「ねぇ、雨森さん。一つ聞いていい」
「ん!何?」
智晴は、UFOキャッチャーをしながら返事をした。
「どうして雨森さんは、武捨さんの仲間になったの?」
「・・・・武捨さんの言っている事が正しいと思ったからだよ。私もそう思っていたってのもあるかもしれない。武捨さんに仲間にならないかって言われた時、まだ異能力ペットバトルのこと知らなかったんだ。最初は怖かった。手紙を見た時は。だって「殺す」「死ぬ」って書いてあったんだよ。震えが止まらなかった。だからこそ仲間が欲しかったんだよ。私の震えを止めてくれる仲間。もうあんな思いは、嫌だから」
「え?」
智晴の手は、小刻みに震えていた。
「あ・いやその今のは忘れて、禎くんは、何で仲間になったの?」
「それは・・・・・僕も雨森さんと同じ考えだと思う。関係ない人が巻き込まれるのも間違ってる。だから僕が、そいつらを倒す。それが僕の正義だから」
「そっか、じゃあ頑張ろうよ、私達は、私達の出来ることをやる。そうでしょ」
そう言いながらぬいぐるみをこちらに向けてきた。どうやら取れた様だ。
「やったー!やっと取れたよ」
「雨森さん、何円くらい使ったの?」
「そ・それは、聞かないで」
「あはは」
「じゃあ袋探してくるね!」
智晴は、袋を取りに行った。その直後
「あ~クソまた取れなかった、おい、グラタンもう200円だ」
「わかったぜ」
「え!」
隣から声がした。禎が隣を見ると、禎と背が変わらない男とサシミと同じ大きさのキャップを被った
ポメラニアンの異能力ペットがいた。
するとポメラニアンが左手を前に出す。すると掌にあるNo.355の文字が光った。その瞬間
チャリン
ポメラニアンの掌から、100円玉が二枚出てきた。
「!・・何あれ」
すると飼い主は、何事も無かったかの様にUFOキャッチャーを始めた。ポメラニアンが出したお金で、
(まだ気づかれてない今なら逃げられる、武捨さんを呼ぼう)
禎は、この場から立ち去ろうと歩きだした。しかし
「おい待てよ」
「!」
隣から飼い主の声がした。
「全部、聞こえてたぜさっきの会話、お前とあの女、
異能力ペットの飼い主だろ」
残り・480チーム
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転生したら倉庫キャラ♀でした。
ともQ
ファンタジー
最高に楽しいオフ会をしよう。
ゲーム内いつものギルドメンバーとの会話中、そんな僕の一言からオフ会の開催が決定された。
どうしても気になってしまうのは中の人、出会う相手は男性?女性? ドキドキしながら迎えたオフ会の当日、そのささやかな夢は未曾有の大天災、隕石の落下により地球が消滅したため無念にも中止となる。
死んで目を覚ますと、僕はMMORPG "オンリー・テイル" の世界に転生していた。
「なんでメインキャラじゃなくて倉庫キャラなの?!」
鍛え上げたキャラクターとは《性別すらも正反対》完全な初期状態からのスタート。
加えて、オンリー・テイルでは不人気と名高い《ユニーク職》、パーティーには完全不向き最凶最悪ジョブ《触術師》であった。
ギルドメンバーも転生していることを祈り、倉庫に貯めまくったレアアイテムとお金、最強ゲーム知識をフルバーストしこの世界を旅することを決意する。
道中、同じプレイヤーの猫耳魔法少女を仲間に入れて冒険ライフ、その旅路はのちに《英雄の軌跡》と称される。
今、オフ会のリベンジを果たすため "オンリー・テイル" の攻略が始まった。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる