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しおりを挟む「おいッ!!ブリジットが婚約破棄したって本当かよ!!」
バアン!と広間のドアが開き、筋骨隆々とした大男が息を切らして駆け込んできた。
不審者かと身構えた列席者達だが、ここは王宮だ。
そう簡単に不審者が入り込めるはずがない。
(薔薇の騎士団長エドワード様?!)
(まあ、胸元のボタンを外していらっしゃるところが野性的で素敵だわ……)
次期侯爵として夜会に出席していたマティアスと違い、エドワードは警備責任者として任務にあたっていたのだろう。
薔薇騎士団の紅色の制服を凛々しく着こなしている。
彼は、平民から腕一本で成り上がった実力派だ。
つかつかと近寄ってくるエドワードに、ブリジットは後ずさる。
一度も会ったことないのに、なんでいきなり呼び捨てなの?
ちょっと失礼じゃない?
あ、もしかしてこの人には面と向かってバカにされるのかも。
王太子に捨てられた哀れな女だって。
まぁ間違ってはないけど。
でもちゃんと捨ててもらわないと火あぶりコースだから、こっちも命かかってんのよ!
バアン!と広間のドアが開き、筋骨隆々とした大男が息を切らして駆け込んできた。
不審者かと身構えた列席者達だが、ここは王宮だ。
そう簡単に不審者が入り込めるはずがない。
(薔薇の騎士団長エドワード様?!)
(まあ、胸元のボタンを外していらっしゃるところが野性的で素敵だわ……)
次期侯爵として夜会に出席していたマティアスと違い、エドワードは警備責任者として任務にあたっていたのだろう。
薔薇騎士団の紅色の制服を凛々しく着こなしている。
彼は、平民から腕一本で成り上がった実力派だ。
つかつかと近寄ってくるエドワードに、ブリジットは後ずさる。
一度も会ったことないのに、なんでいきなり呼び捨てなの?
ちょっと失礼じゃない?
あ、もしかしてこの人には面と向かってバカにされるのかも。
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まぁ間違ってはないけど。
でもちゃんと捨ててもらわないと火あぶりコースだから、こっちも命かかってんのよ!
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