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第六章 「精算」と「真相」

102.どうか....消えてしまわないで**

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 冷たくて闇しか無い空間で、俺とサラは繋がった。寒さはもう感じない。彼女と触れる肌から熱い熱が俺を温めてくれていた。
 首に手を回し少しずつ腰を上げたり下げたりするサラ。どうして良いのかあまり分かってはいないみたいだ。

「サラ.........しっかり掴まって」
「ん.........うん.........」

 俺は手を拘束している鎖を引っ張る様に持つ。おそらく鉄などでは無い。質感は太い縄の様だ。それを支えに少しずつ腰を揺らして馴染ませていった。

「.........痛いか?」
「あっ.........んっ....大丈夫。慣れて.........あっ」

 頭がクラクラする。もう番の匂いが全開だ。サラの柔らかい腕に吸い付いて思わず腰を突き上げる。

「い!っああ!あぅ!はっ」

 ビクンッと身体を縮め腕に力が入るサラ。

「ーーーっんっサラっごめ......」

 だが、止まらなかった。
 甘くて.........喉が痒い。俺は鎖を握りしめてそのまま何度も彼女の熱い中を突き上げた。

「はっ.........サラっ.........サラァ、んっ」

 次第に俺に抱き付いていた腕から力が抜け、悲鳴にも似た喘ぎからいつしか声も出せずに仰け反るサラ。薄っすらと唇が戦慄き瞳から涙が出ていた。あっ!いかん!朦朧としている様だ。

 離れてしまいそうな白い柔い腕を、首と鎖骨の間で挟んで落ちていかない様に捕まえる。

「サラ!」

 ビクンッとサラの身体が揺れる。「ぅ........」と呟き、少し目を瞬かせると目の焦点が戻って来る。
 激しくし過ぎた。サラの身体は小さ目だ。座位は深く腹の奥まで突いてしまう。気を付けないと.........

 再び腕に力が入って来た。俺はホッとしてサラの頭に口を付け謝る。

「ごめん.........強くし過ぎた。痛くないか?止まらなくて.......」

 ハアハアと息を荒く俺の胸に寄りかかるサラ。
 ああ.........抱き締めたい。もどかしい.........片手でも良い。引き寄せて顔中にキスしたい。サラの頭に顔を擦り付ける。

「アウィン.........壊れちゃうよ......」
「ごめん、気持ち良過ぎて理性が飛んだ」
「気持ち、良い?本当?」
「お前の中、堪らなく気持ち良いよ。俺じゃなきゃ本当に壊してたかもな。土の番同士は何だか特別な種を入れて3日3晩ずっとするらしいぞ?」
「.........死んじゃう」
「ふふ、そうだな。怖くて出来ないな。まあ俺も今凄く我慢してるんだけど。サラ、キスして?」
「うん」

 顔を上げ、唇にチュッとキスをしてくれる。可愛いな。

「もう1度....動いて良い?.....今度は優しくするから.........」

 耳元でそう囁いて、ゆるりと腰を動かす。サラが再び俺の首に腕を回して身体を預けて来る。この愛しくて可愛い妻を壊すなんて.........俺に出来るかな?でも他の奴にやるくらいなら.........やっぱり連れて行きたい。でも.........


 あまり奥を突かない様にサラの中を行き来する。先程よりサラの身体が熱くなってる。柔らかい恥部から蜜が溢れくちゅっちゅぶと音がしてくる。

「あっあっあっはぁっんっんっ...」

 柔らかい可愛い喘ぎ声。腰をくねらせ始めた。サラはこっちの方が好きなんだな。奥まで突っ込めば良いって訳じゃ無いんだ。
 お互いを知るにはまだまだ時間が必要だ。もっと.........お前を知りたいのに。
 鎖に繋がれて.........そんな小さな希望も持てないくらい薄い未来だけど.........

「あっあぁっアウィンっアウィンンーーっ」

 俺を見上げるサラに顔を近づけ深く口を繋げる。小さなサラの口の中を舌先で擦り上げた。上顎、舌の付け根、奥歯から前歯の歯の付け根。舌を絡め吸い付く。上も下もグチャグチャだ。
 頭がボンヤリして唯もう2人してお互いを貪った。

「アウィンっ、あっあっ私ーーっあっあぁっ」

 ビクビクとサラの腕が揺れる。俺の髪をキュッと掴んで来る。 

「良いよ、イッて。俺も.........お前の中へ.........」

 震えながらグイッと身体を押し付けて来るサラ。しっとりとしていて熱い。ああ.........

「ァーーーっっ」
「サラ.......っ」

 俺のを呑み込む様に縮まる中。グネグネと伸縮している。俺も耐え切れずその中へ熱を放った。息を止め長い吐精をする。
 そしてそれは同時に彼女を真の女神へと変えて行くのだ。

「.................っ」

 ジワリと涙が溢れて来る。身体が震える。

「サ.....サラ.........サラ.........愛してるよ。どうか.........消えてしまわないで.........くれ.........」

 そう口の中で呟いた。

 その瞬間、サラの身体から淡い白い光が漏れ出し、俺の身体ごと包んで行く。
 スルリと首から俺の顔に手を添えて顔を上げたサラ。
 でもそれは.........俺のサラでは無かった。



『ああ.........アウィン、ありがとう。凄く美味しかったわ』


 そう言って女神が
.........満足気に微笑んだ。




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