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第四章 「後悔」と「過去世」
65.ガッつき過ぎかな?
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全身を洗いっこしてイチャついた後、何とか我慢してサラに《リンミン》を塗り、食堂に向かった。
サラは.........ちゃんと洗ってくれた。下.........。
俺の理性強靭だよな.........。自分で自分を褒める。まあ、時間も無かったし。洗ってる間ずっとふやける程キスはしてたけど。朝も悪戯してるし、なんかガッつき過ぎかな?いや、新婚だし。
.........寝る時またイチャつこう。
「シャザ。お待たせ。風呂先入ってたんだ」
「ああ。良い匂いがする」
「俺の商会で扱ってる石鹸だよ。欲しかったら.........プレゼントでもするか?ふふ」
「.........取りに行くよ。この『勝ち抜き』が終わったら.........想いを伝える」
「ははは。良し!何でも用意してやるよ。必要な物言ってくれ。指輪は獣人には邪魔だろうから.........ピアスとか.........バングルやアンクルも良いな。お揃いの」
「まだ伝えてもいないんだが.........ふふ。ありがとう、アウィン」
「お前には助けられてるからな」
「それは良かった」
「明日から個人戦だ。どうなるかな?後の方で当たるかな?ふふ」
「楽しそうだな。意外だ」
「いや、吹っ切れてるだけだ。なんか色々あり過ぎてさ。もう勝つ事だけ考えるよ」
そう言うと俺はエールとジャックの豆とポテトグラタンを注文する。サラはおすすめを頼んだ。
「ふむ。やはり【魅了】が収まってるな。何故だろう。その後変化は無いのか?」
「ん?.........ああ。変わらないな。(中に挿れて無いからな)」
「ふうん。不思議だな。まあ、まだ分からないか。だが、これくらいなら無作為に引き寄せる事も有るまい。良かった」
「ああ。(終わるまで俺が我慢すれば)『勝ち抜き』の間何も無ければ良いけど」
「アウィン。もし、ミル姫と対戦する事になったら.........成る可く穏便に頼む」
「ああ。大丈夫。良い技あるんだ。少しやるのに時間掛かるから戦い用じゃ無いんだけど。シャザの為にミル様を傷付ける訳にはいかないからな」
「すまん」
「個人戦は流血は極力避けるよ。切った方が早いんだけど.........サラが見てるし」
「アウィン.........私」
「最悪目閉じてもらうから。それこそ目を瞑ってくれ、はは!」
「.........うん。見ない様にはするけど.........」
「悪いな、サラ。だがお前は風の俺の妻になったんだ。受け入れてくれ。まあ、こんな事地上では滅多にないから。心配するな」
頭を撫でる。白銀の髪が波打つ。可愛いサラ。俺だって見せたくないよ。お前の顔が悲しそうに歪むから。それでも手は抜けないんだよ。止める訳にはいかないだろ?《リンミン》の為だ。勝たないと。
料理を運んできた給仕に礼を言ってお疲れさんとエールで乾杯する。そう言えばあいつらどうしたんかな?
火とか水とか。まあ、いいや。
サラの頼んだおすすめは骨付きの鶏肉だった。サラダとスープと果物が付いてる。鳥肉はスパイシーな香りがする。エールに合いそうだ。
サラは《リンミン》を塗っているから匂いが嗅げない。見た目と舌の刺激のみだ。可哀想に。早く何とかしないとな。《リンミン》以外の方法も探さないと。
「味わえないのは残念だけど見た目は楽しいね。骨を持って食べるのかな?」
「ああ。かぶり付くんだよ。ナイフで肉を骨から外してパンにサラダと一緒に挟んで食っても良いかもな」
「ふふ。楽しいね。サンドイッチだ」
「ああ、そうだ。サラはサンドイッチ好きだろ?あ、でもフルーツサンドが良いんだっけ?この間聞いたよな」
「シットリしてるのが好き。甘いと幸せ。へへ。砂糖も高かったから。節約して使ってたんだ」
そう言ってニコッと笑うサラ。
「っ! サラ~~!」
俺はギュッとサラを抱き寄せる。本当後悔しか無い。要らない苦労させた。早く連れ去ってれば.................俺の馬鹿!!この一年は特に貧しかっただろう。
.........俺が..........................ハリサント家を経済的に追い詰めたから。
だが、だからこそ手に入った。
そうだ。審判神に裁かれるべき箇所は婚姻宣誓証などでは無い。
手の中に落ちてくるように追い詰めたところなんだ。勿論直接的じゃ無いが.........筋書きは辿ってもらった。色々回り込んでな。
まあ、人が死んでる訳では無いし、唯々ハリサント家を身動き取れなくしただけだけど。そして、サラから近しい人間を離して行ったのは.........やっぱり俺だ。
俺を最後の砦にしてもらうように。俺に依存するように。俺に頼って欲しかった。
パイの礼にと毎週贈った花にメッセージも付けた。困った事が有れば言うように、と。
だが、サラは最後の最後まで頼らないし言わなかった。死ぬ覚悟までしてるのに。本当.........辛くて。胸が痛くて苦しくて.........
俺自身が限界だった。
サラは.........ちゃんと洗ってくれた。下.........。
俺の理性強靭だよな.........。自分で自分を褒める。まあ、時間も無かったし。洗ってる間ずっとふやける程キスはしてたけど。朝も悪戯してるし、なんかガッつき過ぎかな?いや、新婚だし。
.........寝る時またイチャつこう。
「シャザ。お待たせ。風呂先入ってたんだ」
「ああ。良い匂いがする」
「俺の商会で扱ってる石鹸だよ。欲しかったら.........プレゼントでもするか?ふふ」
「.........取りに行くよ。この『勝ち抜き』が終わったら.........想いを伝える」
「ははは。良し!何でも用意してやるよ。必要な物言ってくれ。指輪は獣人には邪魔だろうから.........ピアスとか.........バングルやアンクルも良いな。お揃いの」
「まだ伝えてもいないんだが.........ふふ。ありがとう、アウィン」
「お前には助けられてるからな」
「それは良かった」
「明日から個人戦だ。どうなるかな?後の方で当たるかな?ふふ」
「楽しそうだな。意外だ」
「いや、吹っ切れてるだけだ。なんか色々あり過ぎてさ。もう勝つ事だけ考えるよ」
そう言うと俺はエールとジャックの豆とポテトグラタンを注文する。サラはおすすめを頼んだ。
「ふむ。やはり【魅了】が収まってるな。何故だろう。その後変化は無いのか?」
「ん?.........ああ。変わらないな。(中に挿れて無いからな)」
「ふうん。不思議だな。まあ、まだ分からないか。だが、これくらいなら無作為に引き寄せる事も有るまい。良かった」
「ああ。(終わるまで俺が我慢すれば)『勝ち抜き』の間何も無ければ良いけど」
「アウィン。もし、ミル姫と対戦する事になったら.........成る可く穏便に頼む」
「ああ。大丈夫。良い技あるんだ。少しやるのに時間掛かるから戦い用じゃ無いんだけど。シャザの為にミル様を傷付ける訳にはいかないからな」
「すまん」
「個人戦は流血は極力避けるよ。切った方が早いんだけど.........サラが見てるし」
「アウィン.........私」
「最悪目閉じてもらうから。それこそ目を瞑ってくれ、はは!」
「.........うん。見ない様にはするけど.........」
「悪いな、サラ。だがお前は風の俺の妻になったんだ。受け入れてくれ。まあ、こんな事地上では滅多にないから。心配するな」
頭を撫でる。白銀の髪が波打つ。可愛いサラ。俺だって見せたくないよ。お前の顔が悲しそうに歪むから。それでも手は抜けないんだよ。止める訳にはいかないだろ?《リンミン》の為だ。勝たないと。
料理を運んできた給仕に礼を言ってお疲れさんとエールで乾杯する。そう言えばあいつらどうしたんかな?
火とか水とか。まあ、いいや。
サラの頼んだおすすめは骨付きの鶏肉だった。サラダとスープと果物が付いてる。鳥肉はスパイシーな香りがする。エールに合いそうだ。
サラは《リンミン》を塗っているから匂いが嗅げない。見た目と舌の刺激のみだ。可哀想に。早く何とかしないとな。《リンミン》以外の方法も探さないと。
「味わえないのは残念だけど見た目は楽しいね。骨を持って食べるのかな?」
「ああ。かぶり付くんだよ。ナイフで肉を骨から外してパンにサラダと一緒に挟んで食っても良いかもな」
「ふふ。楽しいね。サンドイッチだ」
「ああ、そうだ。サラはサンドイッチ好きだろ?あ、でもフルーツサンドが良いんだっけ?この間聞いたよな」
「シットリしてるのが好き。甘いと幸せ。へへ。砂糖も高かったから。節約して使ってたんだ」
そう言ってニコッと笑うサラ。
「っ! サラ~~!」
俺はギュッとサラを抱き寄せる。本当後悔しか無い。要らない苦労させた。早く連れ去ってれば.................俺の馬鹿!!この一年は特に貧しかっただろう。
.........俺が..........................ハリサント家を経済的に追い詰めたから。
だが、だからこそ手に入った。
そうだ。審判神に裁かれるべき箇所は婚姻宣誓証などでは無い。
手の中に落ちてくるように追い詰めたところなんだ。勿論直接的じゃ無いが.........筋書きは辿ってもらった。色々回り込んでな。
まあ、人が死んでる訳では無いし、唯々ハリサント家を身動き取れなくしただけだけど。そして、サラから近しい人間を離して行ったのは.........やっぱり俺だ。
俺を最後の砦にしてもらうように。俺に依存するように。俺に頼って欲しかった。
パイの礼にと毎週贈った花にメッセージも付けた。困った事が有れば言うように、と。
だが、サラは最後の最後まで頼らないし言わなかった。死ぬ覚悟までしてるのに。本当.........辛くて。胸が痛くて苦しくて.........
俺自身が限界だった。
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