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第四章 「後悔」と「過去世」
64.好き過ぎだろ?
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結界弾きやがったな.........。流石神か。獣人神も弾くのかな?どうする?あれ以上すると周りが削れるからな。取り敢えず様子見して.........
「アウィン.........怖かった」
「.........戦いが?うーん。そうだな。確かに。サラにはキツイよな」
「..................うん。アウィン。アウィン」
「大丈夫。俺は絶対死なない」
「.................」
「サラを置いて行かない。約束する。信じろよ?」
「.........アウィン。.........うん」
キュウッと首に抱き着かれる。
あ.........匂いがヤバいな。........そろそろか。
「サラ、《リンミン》.................いや、部屋に帰ろう。風呂入ってしまおうか。勿体無いしな」
「.........はい」
取り敢えず応急処置で風を身体の周りに循環させ匂いが外に行かない様にする。これは完璧じゃない。鼻の良い獣人にはバレる。急いで宿に戻り部屋に入る。サラをベッドの上に座らせローブを外した。
「ギリギリだったな。一度塗ったんだろ?」
「うん。2時間毎に塗ったよ」
「偉い。じゃあ、先風呂入りな。あの石鹸使っても良いぞ?泉で使ったやつ。良い匂いだし。まあ、《リンミン》塗ると意味無いけど。風呂の間くらいは.........」
「アウィン。洗いっこしよう?」
「え!」
「ダメ?」
「えっと.........。多分洗いっこだけじゃ済まなくなるぞ?」
「.................我慢して?」
「サラ.........それ.........酷い.........」
「ちゃんと洗うから。し、下も」
「.........言ったな?良し、我慢してやるよ。その代わりしっかり洗ってな?」ニヤニヤ
そうして狭いバスルームに再び2人で入る。1人が漸く入るバスタブに湯を溜めて2人で入った。キチキチで足なんか入りゃしないんだが、裸でぴったりとサラを抱き込むと、これも悪くないなと思う。
「ふう.........しかし宝探しとか障害物競走とか.........学校以来だわ。割と楽しかった」
サラの光る髪を梳きながらボンヤリ呟く。サラの番の匂い.........気持ちいい。サラは俺の首に顔を押し付け目を閉じていた。疲れたかな?知らない奴らの中に居るんだもんな。後2日。堪えてくれよ?
「アウィン。どうしよう.........」
「ん?どうした?」
「花の匂い.........」
「うん?」
「あの人からも.........したの」
「.................」
「.................は!!!」
サラの肩を掴みザバッと身体を起こす。
「さっき受け止めてくれた.........神様。少しだけど花の匂いがした........。《リンミン》切れかけてたから...」
「ばっ.........馬鹿な.........!」
「アウィン.........怖い」
キュウッと抱き着いて来るサラ。
暫し呆然とするが、もう思考が追い付かない。
「.................はぁ。何だか解らん事だらけだな。何なんだろうな.........これ」
俺もサラをギュウッと抱き締める。
本当.........誰か教えてくれ。「番」って何だ?1人じゃ無いのかよ。しかも相手は.........神。洒落にならん。あいつ俺の10倍の結界簡単に弾いたし。勝てるか?くそっ!
一体何なんだよ。もう本当勘弁してくれ。ウンザリだ!
「兎に角あいつに近づかないようにしてくれサラ。側にいれない間、心配だ」
「アウィン」
チュッと額にキスをする。今度は瞼。鼻、頬。唇。
お前を失くすくらいなら.........連れて.........いや違う。弱気になるな。俺!
深く口を繋げる。匂いで惚ける頭。目を開けるのも煩わしい。舌を擦り付け合い、舌の裏側を舐め上げる。クチュクチュと唾液がサラと俺の口の中を行き来する。吸いつく度に「んーっ!」と耳の中にサラの甘い声が響く。いや、実際甘い。女神になると甘くなるのか?下の蜜も甘かったし.........ダメだろサラ。これ以上.........変わらないでくれ。心配で堪らない。
「ハァ.........サラ.........俺だ........ 」け見てくれ。
「ハァハッ.........アウィン.........。私だけにして?アウィン。頑張るから.........お化粧も覚える。お洒落する。一杯勉強する。だから私だけ.........」
「.......(いやいや、こっちのセリフ)..........サラって.........俺の事好き過ぎ?ふふ。お前は女神なのに。格上だぞ?」
「アウィン。アウィン好き。胸が熱いのに悲しいの。苦しいよ。離れると怖いの。これ.........依存?」
「依存して良いよ。素直で良いんだ。胸に仕舞い過ぎると壊れるぞ?俺はお前に依存されたい。俺無しで生きられない程に。死ぬ時は.........その時は一緒に死んでくれサラ。置いて行かない」
「ああ.........凄い!嬉しい!アウィン。うん。着いていくから。私の神様!」
「.........夫だろ?」
「私の全てだよ」
「サラは控えめだと思ってたけど本当は情熱屋さんだな。負けそう。ふふ」
「.........弱くて言えなかった。でももう失くしたく無いから。大事な.........貴方を」
「.........え?」
「アウィン.........怖かった」
「.........戦いが?うーん。そうだな。確かに。サラにはキツイよな」
「..................うん。アウィン。アウィン」
「大丈夫。俺は絶対死なない」
「.................」
「サラを置いて行かない。約束する。信じろよ?」
「.........アウィン。.........うん」
キュウッと首に抱き着かれる。
あ.........匂いがヤバいな。........そろそろか。
「サラ、《リンミン》.................いや、部屋に帰ろう。風呂入ってしまおうか。勿体無いしな」
「.........はい」
取り敢えず応急処置で風を身体の周りに循環させ匂いが外に行かない様にする。これは完璧じゃない。鼻の良い獣人にはバレる。急いで宿に戻り部屋に入る。サラをベッドの上に座らせローブを外した。
「ギリギリだったな。一度塗ったんだろ?」
「うん。2時間毎に塗ったよ」
「偉い。じゃあ、先風呂入りな。あの石鹸使っても良いぞ?泉で使ったやつ。良い匂いだし。まあ、《リンミン》塗ると意味無いけど。風呂の間くらいは.........」
「アウィン。洗いっこしよう?」
「え!」
「ダメ?」
「えっと.........。多分洗いっこだけじゃ済まなくなるぞ?」
「.................我慢して?」
「サラ.........それ.........酷い.........」
「ちゃんと洗うから。し、下も」
「.........言ったな?良し、我慢してやるよ。その代わりしっかり洗ってな?」ニヤニヤ
そうして狭いバスルームに再び2人で入る。1人が漸く入るバスタブに湯を溜めて2人で入った。キチキチで足なんか入りゃしないんだが、裸でぴったりとサラを抱き込むと、これも悪くないなと思う。
「ふう.........しかし宝探しとか障害物競走とか.........学校以来だわ。割と楽しかった」
サラの光る髪を梳きながらボンヤリ呟く。サラの番の匂い.........気持ちいい。サラは俺の首に顔を押し付け目を閉じていた。疲れたかな?知らない奴らの中に居るんだもんな。後2日。堪えてくれよ?
「アウィン。どうしよう.........」
「ん?どうした?」
「花の匂い.........」
「うん?」
「あの人からも.........したの」
「.................」
「.................は!!!」
サラの肩を掴みザバッと身体を起こす。
「さっき受け止めてくれた.........神様。少しだけど花の匂いがした........。《リンミン》切れかけてたから...」
「ばっ.........馬鹿な.........!」
「アウィン.........怖い」
キュウッと抱き着いて来るサラ。
暫し呆然とするが、もう思考が追い付かない。
「.................はぁ。何だか解らん事だらけだな。何なんだろうな.........これ」
俺もサラをギュウッと抱き締める。
本当.........誰か教えてくれ。「番」って何だ?1人じゃ無いのかよ。しかも相手は.........神。洒落にならん。あいつ俺の10倍の結界簡単に弾いたし。勝てるか?くそっ!
一体何なんだよ。もう本当勘弁してくれ。ウンザリだ!
「兎に角あいつに近づかないようにしてくれサラ。側にいれない間、心配だ」
「アウィン」
チュッと額にキスをする。今度は瞼。鼻、頬。唇。
お前を失くすくらいなら.........連れて.........いや違う。弱気になるな。俺!
深く口を繋げる。匂いで惚ける頭。目を開けるのも煩わしい。舌を擦り付け合い、舌の裏側を舐め上げる。クチュクチュと唾液がサラと俺の口の中を行き来する。吸いつく度に「んーっ!」と耳の中にサラの甘い声が響く。いや、実際甘い。女神になると甘くなるのか?下の蜜も甘かったし.........ダメだろサラ。これ以上.........変わらないでくれ。心配で堪らない。
「ハァ.........サラ.........俺だ........ 」け見てくれ。
「ハァハッ.........アウィン.........。私だけにして?アウィン。頑張るから.........お化粧も覚える。お洒落する。一杯勉強する。だから私だけ.........」
「.......(いやいや、こっちのセリフ)..........サラって.........俺の事好き過ぎ?ふふ。お前は女神なのに。格上だぞ?」
「アウィン。アウィン好き。胸が熱いのに悲しいの。苦しいよ。離れると怖いの。これ.........依存?」
「依存して良いよ。素直で良いんだ。胸に仕舞い過ぎると壊れるぞ?俺はお前に依存されたい。俺無しで生きられない程に。死ぬ時は.........その時は一緒に死んでくれサラ。置いて行かない」
「ああ.........凄い!嬉しい!アウィン。うん。着いていくから。私の神様!」
「.........夫だろ?」
「私の全てだよ」
「サラは控えめだと思ってたけど本当は情熱屋さんだな。負けそう。ふふ」
「.........弱くて言えなかった。でももう失くしたく無いから。大事な.........貴方を」
「.........え?」
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