66 / 67
第2章 ヒューマンバトル
65話 ロメイの奴隷
しおりを挟む
「お前誰だ? この人間の主人か?」
ロメイは、黒髪の人間を助ける為に、無意識にリプレスに声を掛けた事に自分でも驚いている様だ。
──な、なんで俺は人間なんかの為に……
しかし、一度声を掛けた以上急に立ち去るのも不自然だと思い、そのまま会話を続ける。
「い、いや。俺の奴隷では無いんだが、ソイツが何かしたのか?」
「何かしたも、何もコイツが俺の家のゴミ箱を漁っていたんだよ──だから殺す」
人間からしたら、なんと理不尽な理由なのかと疑問に思う。
しかし、スクエの居た世界でも家のゴミ箱を荒らす害虫などは平気で殺すだろうから、リプレス達の感覚はそれに近いのだろう。
「こ、殺す事は無いんじゃないか?」
「あん? 別にいいだろ──人間なんて、そこら辺にウジャウジャといるくらいだ、むしろ殺す事がアクアスの為だな!」
先程まで、険しい表情を作っていたが、今では笑っている。
──俺も、昔はあんな感じだったな……
以前の自分を見ている感覚に陥るロメイ。
そんなロメイの人間に対する意識が変わった出来事があった。
それはスクエとウーヴェの戦いだ。
人間なんて、虫と同じ様な感覚でしか見て来なかったロメイだが、その虫がリプレス達を次々と倒していく姿は恐怖そのものである。
だが、その必死に生き残るスクエの姿を見たロメイに一つの感情が生まれていた。
──人間もリプレス同様、必死に生きている──いや、俺達リプレスよりも必死に……
スクエの生きたいと言う気持ちは、とても凄かった。
ロメイはそんなスクエを最初から最後まで見ていたが、見事、自身からも、グロックからも、ウーヴェからも、逃げ出したのを見て、より一層人間と言う生き物を意識する様になった。
そして、今、目の前にはリプレスと人間が居る。
人間は抵抗出来ないまでも、必死に生きようと俺に手を伸ばす。
そんな人間を今までは、虫としか見てなかった為、殺されようが何されようが気にする事は無かっただろう。
しかし、今は少し違う様だ……
今、目の前に居る人間は虫では無いのだ。
──簡単に殺して良い命じゃ無い……
ロメイはコチラを訝しげに見ているリプレスに対して、再び話しかけた。
「じ、実はその人間は、これから奴隷にしようと目を付けていた者でな──殺されるのは非常に困る」
「現時点でお前の奴隷じゃ無いから俺には関係ねぇーな」
リプレスが所有する人間を殺すと、大した罪に問われる事は無いが罰金など色々と面倒な手続きを踏まないとならない、しかし誰の所有物でも無い人間を殺すのは罪では無い。
ロメイは少し慌てながら、相手のリプレスに提案をする。
「お、俺が、出た損害分を保証しよう!」
「なに……お前がか?」
「あぁ、迷惑料と受け取って貰っても構わない」
リプレスはロメイの身なりを一通り見る。
「お前、金なんて持っているのか?」
「あ、あぁ。これでどうだ?」
ウーヴェの手伝いをした際に貰った金リプレスに見せる。
すると、ニヤリと笑うリプレス。
「おーおー、お前結構持っているんだな」
「これをやるから、そいつを離してくれないか?」
「あぁ、いいとも。しかしその前に金を先に寄越せ」
片手で人間の首を持ちながら、もう片手をロメイの方に伸ばしている。
ロメイはゆっくりとリプレスに近付き、金を渡す。
「いやー、ついているぜ。ゴミ箱漁っていると人間を殺そうとしただけで、こんなに金が入るなんてな」
「金は渡した、その人間を離してやってくれ」
ロメイの言葉にリプレスは一度だけ人間の腹部に軽く拳を入れる。
「──ッヴ……」
「いいか、二度と俺の家のゴミ箱に近付くんじゃねぇーぞ?」
「……はい、すみませんでした……」
人間は目に涙を垂らしながら、謝る。
「ほらよ!」
そして、ロメイの方に放り投げる様にして、人間を投げると、そのまま自分の家に戻ったのである。
「おい、大丈夫かよ?」
「──ヴッ……あ、ありがとうございます……」
ロメイに対してお礼を言う人間は、まだ絞められていた首がキツかったのか声が出ない様子である。
それでも、ロメイになんとかしてお礼の気持ちを伝えたい様で、何度も掠れた声でお礼を言う。
「あぁ、お前の気持ちは、もう分かったから喋るな」
それから、少しずつ喉の調子も元に戻ってきた人間は立ち上がり、改めてロメイに挨拶をする。
「この度は、助けて頂き誠にありがとうございます。私はカミーユと申します」
カミーユは命を救ってくれたロメイに深々と頭を下げた。
「気にするな……それじゃ俺は帰る」
ロメイが家に帰る為に歩き出そうとすると、カミーユが止める。
「お、お待ち下さい! な、何かお礼を……」
「別に、人間にして貰う事なんて無いから大丈夫だ」
「で、ですが!」
カミーユは、なんとかお礼が出来ないか考え、ある事を思い出す。
「そ、そう言えば先程、奴隷をお探しだとか?」
「あ? まぁ……そうだな」
「な、ならば私を貴方の奴隷にしてください」
「なんだと?」
ロメイはカミーユの事を見る。
人間が自らリプレスの奴隷になりたいと言った事に驚いた様だ。
「貴方様は、私の為に大金を払いました──恐らく、そのお金で奴隷を買おうとしたのでは?」
「まぁ、そうだな」
「では、尚更私を貴方の奴隷にしてください。値段以上の働きが出来る様に精一杯頑張りますので!」
ロメイは、ここで少し悩む。
本来は、ヒューマンバトル用に奴隷を買おうとしたのだが、目の前に居るカミーユは、どう見ても戦闘用の奴隷には見えない。
しかし、お金は全て無くなってしまった為、戦闘奴隷どころか、タダの奴隷すら、今は買えない。
「……お前は、それでいいのか?」
「はい」
「リプレスの奴隷になるって事がどういう事かくらいは知っているだろ?」
「貴方様なら、私は奴隷になっても良いと思っています」
カミーユの言葉に一度考えてから、ロメイは決めた。
──どっちしろ奴隷は欲しいと思ってたし丁度良いか……
「よし、分かった。なら今日からお前は俺の奴隷だ」
「あ、ありがとうございます──先程助けて頂いた恩を、しっかりと返せる様に頑張ります」
こうして、ロメイはカミーユと言う人間の奴隷を手に入れた……
ロメイは、黒髪の人間を助ける為に、無意識にリプレスに声を掛けた事に自分でも驚いている様だ。
──な、なんで俺は人間なんかの為に……
しかし、一度声を掛けた以上急に立ち去るのも不自然だと思い、そのまま会話を続ける。
「い、いや。俺の奴隷では無いんだが、ソイツが何かしたのか?」
「何かしたも、何もコイツが俺の家のゴミ箱を漁っていたんだよ──だから殺す」
人間からしたら、なんと理不尽な理由なのかと疑問に思う。
しかし、スクエの居た世界でも家のゴミ箱を荒らす害虫などは平気で殺すだろうから、リプレス達の感覚はそれに近いのだろう。
「こ、殺す事は無いんじゃないか?」
「あん? 別にいいだろ──人間なんて、そこら辺にウジャウジャといるくらいだ、むしろ殺す事がアクアスの為だな!」
先程まで、険しい表情を作っていたが、今では笑っている。
──俺も、昔はあんな感じだったな……
以前の自分を見ている感覚に陥るロメイ。
そんなロメイの人間に対する意識が変わった出来事があった。
それはスクエとウーヴェの戦いだ。
人間なんて、虫と同じ様な感覚でしか見て来なかったロメイだが、その虫がリプレス達を次々と倒していく姿は恐怖そのものである。
だが、その必死に生き残るスクエの姿を見たロメイに一つの感情が生まれていた。
──人間もリプレス同様、必死に生きている──いや、俺達リプレスよりも必死に……
スクエの生きたいと言う気持ちは、とても凄かった。
ロメイはそんなスクエを最初から最後まで見ていたが、見事、自身からも、グロックからも、ウーヴェからも、逃げ出したのを見て、より一層人間と言う生き物を意識する様になった。
そして、今、目の前にはリプレスと人間が居る。
人間は抵抗出来ないまでも、必死に生きようと俺に手を伸ばす。
そんな人間を今までは、虫としか見てなかった為、殺されようが何されようが気にする事は無かっただろう。
しかし、今は少し違う様だ……
今、目の前に居る人間は虫では無いのだ。
──簡単に殺して良い命じゃ無い……
ロメイはコチラを訝しげに見ているリプレスに対して、再び話しかけた。
「じ、実はその人間は、これから奴隷にしようと目を付けていた者でな──殺されるのは非常に困る」
「現時点でお前の奴隷じゃ無いから俺には関係ねぇーな」
リプレスが所有する人間を殺すと、大した罪に問われる事は無いが罰金など色々と面倒な手続きを踏まないとならない、しかし誰の所有物でも無い人間を殺すのは罪では無い。
ロメイは少し慌てながら、相手のリプレスに提案をする。
「お、俺が、出た損害分を保証しよう!」
「なに……お前がか?」
「あぁ、迷惑料と受け取って貰っても構わない」
リプレスはロメイの身なりを一通り見る。
「お前、金なんて持っているのか?」
「あ、あぁ。これでどうだ?」
ウーヴェの手伝いをした際に貰った金リプレスに見せる。
すると、ニヤリと笑うリプレス。
「おーおー、お前結構持っているんだな」
「これをやるから、そいつを離してくれないか?」
「あぁ、いいとも。しかしその前に金を先に寄越せ」
片手で人間の首を持ちながら、もう片手をロメイの方に伸ばしている。
ロメイはゆっくりとリプレスに近付き、金を渡す。
「いやー、ついているぜ。ゴミ箱漁っていると人間を殺そうとしただけで、こんなに金が入るなんてな」
「金は渡した、その人間を離してやってくれ」
ロメイの言葉にリプレスは一度だけ人間の腹部に軽く拳を入れる。
「──ッヴ……」
「いいか、二度と俺の家のゴミ箱に近付くんじゃねぇーぞ?」
「……はい、すみませんでした……」
人間は目に涙を垂らしながら、謝る。
「ほらよ!」
そして、ロメイの方に放り投げる様にして、人間を投げると、そのまま自分の家に戻ったのである。
「おい、大丈夫かよ?」
「──ヴッ……あ、ありがとうございます……」
ロメイに対してお礼を言う人間は、まだ絞められていた首がキツかったのか声が出ない様子である。
それでも、ロメイになんとかしてお礼の気持ちを伝えたい様で、何度も掠れた声でお礼を言う。
「あぁ、お前の気持ちは、もう分かったから喋るな」
それから、少しずつ喉の調子も元に戻ってきた人間は立ち上がり、改めてロメイに挨拶をする。
「この度は、助けて頂き誠にありがとうございます。私はカミーユと申します」
カミーユは命を救ってくれたロメイに深々と頭を下げた。
「気にするな……それじゃ俺は帰る」
ロメイが家に帰る為に歩き出そうとすると、カミーユが止める。
「お、お待ち下さい! な、何かお礼を……」
「別に、人間にして貰う事なんて無いから大丈夫だ」
「で、ですが!」
カミーユは、なんとかお礼が出来ないか考え、ある事を思い出す。
「そ、そう言えば先程、奴隷をお探しだとか?」
「あ? まぁ……そうだな」
「な、ならば私を貴方の奴隷にしてください」
「なんだと?」
ロメイはカミーユの事を見る。
人間が自らリプレスの奴隷になりたいと言った事に驚いた様だ。
「貴方様は、私の為に大金を払いました──恐らく、そのお金で奴隷を買おうとしたのでは?」
「まぁ、そうだな」
「では、尚更私を貴方の奴隷にしてください。値段以上の働きが出来る様に精一杯頑張りますので!」
ロメイは、ここで少し悩む。
本来は、ヒューマンバトル用に奴隷を買おうとしたのだが、目の前に居るカミーユは、どう見ても戦闘用の奴隷には見えない。
しかし、お金は全て無くなってしまった為、戦闘奴隷どころか、タダの奴隷すら、今は買えない。
「……お前は、それでいいのか?」
「はい」
「リプレスの奴隷になるって事がどういう事かくらいは知っているだろ?」
「貴方様なら、私は奴隷になっても良いと思っています」
カミーユの言葉に一度考えてから、ロメイは決めた。
──どっちしろ奴隷は欲しいと思ってたし丁度良いか……
「よし、分かった。なら今日からお前は俺の奴隷だ」
「あ、ありがとうございます──先程助けて頂いた恩を、しっかりと返せる様に頑張ります」
こうして、ロメイはカミーユと言う人間の奴隷を手に入れた……
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる